鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第106話 5/22(土) 私の、自慢の…

〜〜

放課後

〜〜

 

※新島真視点

 

金城潤矢が検挙された報道から、早1週間ほど。

 

突然、今日は帰れないと連絡して以降一度も家に帰って居なかった姉が

またもや突然、今日は帰ると連絡をよこした。

…内容はおおよそ察しがつく。

 

この前の、打ち上げの出来事を思い出し

スーパーで買い物を済ませ家に帰る。

 

 

〜〜

夕方

〜〜

 

一般的なオフィスワーカー達の、定時退社した者の帰宅時間。

姉からしたらとてつもなく早い時間に、玄関の扉が開く音がする。

 

新島冴

「ただいま!」

 

いつになく元気な声で、リビングへと入ってくる姉。

 

新島真

「おかえりなさい。」

 

新島冴

「聞いて!私、昇進するの!」

 

喜色満面。まさしくそんな言葉が似合う状況

前置きや世間話も何もなく、伝えたい言葉を伝えてくれる姉。

 

 

新島真

「やったね、おめでと。」

 

新島冴

「?」

「もう少し驚いても良いのよ?お姉ちゃんの大勝利なんだから。」

 

浮かれており、普段絶対使わないような二人称を指す姉

 

新島真

「ふふ、だって…ずっと帰ってこなくて、ニュースにお手柄の話が出てるんだもん。『勝った』んだろうなって思って。」

「お疲れ様。」

 

困惑の後、笑顔に戻った姉の顔は、歪むほど求めていた出世への欲望が、久しぶりに満たされた達成感。

そして自身の実力が認められた喜びに染まっている…

 

(楽しい顔はディスティニーランドで見たけど…嬉しい顔はいつぶりだろう?)

 

その喜びの一因…金城潤矢の検挙について、自身が貢献できたことに

得も言えぬ幸福を感じる…

 

 

新島冴

「ご飯の予定は決まってる?何か食べに行かない?」

 

新島真

「ふふ、こんなこともあろうかと。」

 

キッチンに行き、布の掛けられた大きな桶を持ってくる。

布をめくると中にあるのは大量の酢飯。

 

新島真

「手巻き寿司、用意しといたよ!」

 

 

 

 

※新島冴視点

 

新島冴

「…。」

 

 

急に思いつきでできるほど、寿司は簡単に作れない。

ただ、ネットでレシピを見れば酢飯は十分作れるし、具材は既に切ってあるのを買えばいい。

豪華な料理と分類される物の中では準備が容易で、味も失敗しようがない。

 

海苔と米の他に、それぞれ幾らかコメントをつけながら並べられていく食材に…真らしい理に適った思考を感じる。

 

なぜか、ふと、それが。

たまらなく誇らしく思った。

 

 

 

 

その感情のまま、真を後ろからぎゅっと抱きしめる。

 

新島冴

「ありがとうね、真。」

「貴女は私の自慢の妹よ。」

 

 

普段とは、まるで違う一言が。

新島真の認知にへと染み込んでいく。

 

新島真

「…知ってる。」

「ほら…手、洗ってきて。」

 

新島冴

「ええ。」

 

 

そこからは、偶然店に居合わせた犯罪者の尻尾を掴んだ話や

功績が横取りされず、かつ金城を完全に検挙する為にした苦労等を手巻き寿司片手に語ったのを覚えている。

 

 

新島真

「ニュースは、獅童正義を報道してるけど…」

 

新島冴

「彼が居なかったらスムーズに政界への逮捕には繋がらなかったから、感謝はしてるの。横取りというより、相乗りされた形かしら」

 

新島真

「けど、自分の仲間だった筈の人達を逮捕するのに協力的過ぎない? 漫画やドラマの知識になっちゃうけど、しっぽ切りとか。」

 

自慢の妹は、調理メモ片手にえんがわを巻きつつ…核心を付いた言葉を返してくれる。

 

新島冴

「…そうね、私もそれは見越してる。けど、獅童も私がそう疑ってるのを理解してる筈。」

「表立った敵対じゃないけれど、裏の顔は少し見えた。彼が本当に悪人なのだとしたら…私の功績の一つに加えてみせるわ。」

 

新島真

「応援してるね。」

 

自慢の妹の笑顔を見ていると

なんだか、本当にできる気がしてくる。

まるで、カジノのレートが上がるように

勝ち続けたい。そんな意欲が明るく湧いてきた。

 

 

新島冴

「ええ。」

「…ところで、この黄色い具材は何?」

 

 

新島真

「悪魔の果実よ?」

 

新島冴

「責任持って自分で食べてね。」

 

 

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