鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

109 / 213
バレーボール内容部分について描写が甘く申し訳ありません。

また、本格的な登場に併せて、バレーボール部員1,2、女子バレー部員をそれぞれ『恵体の3年生』、『斜に構えた3年生』、『ベリーショートの女バレ部員』と表現いたします。
3名の容姿はお好みのイメージを当て嵌めてお読みいただければ幸いです。



第107話 6/5(日) 打ち倒せ、インターハイ予選

 

〜〜

〜〜

 

アレから半月ほど。

鴨志田卓達は、インターハイ予選の為に全力でバレーボールに打ち込んでいた。

 

本日は、その最終戦。

勝てばインターハイ出場が決まる重要な1戦だ。

 

ミーティングとして、今日の作戦や方針を話し、最後に激励する

 

鴨志田卓

「今回、大会に出るのは2年と3年だ。」

「俺の、腐った指導を受けた上で…着いてきてくれて、本当にありがとう。目を覚ますのが遅くて本当にすまなかった。」

「君達の強さを全国に見せつけに行こう。」

「そして何より…今年のインターハイで、俺のこれまでの教育が間違っていたことを証明したい。頼んだぞ!」

 

 

バレーボール部員たち

「「押忍っ!!」」

 

 

 

〜〜

午前

〜〜

 

最後の戦いの、配置につく前。

敵チームがトラッシュトークを仕掛けてくる

*1

 

敵チームの男

「お前ら…本当に可哀想だよな。俺たちはイジメも体罰もなく、楽しくバレーやってるぜ?」

「しかも、コーチの母親が焼き肉屋でさ。今日勝てば参加メンバーは奢ってもらえるんだ。どうせお前らは反省会だろ?」

「お前らがやってんのは無駄な苦労なワケ。ウチみたいな万全な環境が無いと人は…」

 

 

秀尽バレーボール部員達は

それを遮るように鼻で笑った。

 

 

敵チームの男

「あ?んだよ、おい…」

 

 

ピーッ

 

 

ブザーが鳴り、試合が始まる。

敵は、こちらの精神が乱れなかった事に苛立ちを感じながら配置についていく。

 

 

 

鴨志田卓が受けたプロバレーボール指導の記憶を、憑依転生者という第三者が掘り起こした物は

一般的な体育教師と比べて質が違う、プロの教育知識だった。

 

更には鴨志田の悪癖も全て抜け、分かりやすいよう工夫が凝らされた指導ともなれば

生徒たちの実力上昇も著しい。

 

秀尽バレー部3年生、最も恵体である男が

ひたすらにスパイクを打っていく。

見え見えのスパイクの為ブロックを試みるのは容易いが…強烈な球の威力を防ぎきれず、相手に反撃のアタックができずに返すだけになってしまったり ブロックした球を拾われもう一度スパイクを撃たれる。

 

 

そのまま1セットを取られてしまった。

 

 

ブロッカーは腕が痺れ真っ赤に腫れてしまい、2人を交代。

腕前や身長は多少劣ろうとも相手の疲れを加味すれば耐えられるだろうと判断した。

 

…しかし、2セット目は秀尽の方針がガラリと変わった。

 

恵体の3年生が明らかに打つ姿勢でジャンプするのに、一切彼にはトスが上がらないのだ。

 

敵コーチ

「最悪だ…奴ら、温存してやがった!」

 

斜に構えた3年生が打つ、巧みなコントロールのスパイクは対応が難しく…次々と得点を許してしまう。

強烈だが素直な弾道のスパイクに対応しようとしていた心構えが仇となっている

それどころか、癖や対応の穴になる部分を見切られてしまっていた。

 

ジャンプの高さやパワーは平凡な域を出ない為、高身長のブロッカーが居れば抑えられるだろうが…

彼らは既に、腕を上げられない。

 

 

敵コーチ

「一切、作戦会議をする素振りは無かった…最初から、掌の上だった。」

「なんて作戦だ、道化師め…」

 

ワンマンリーダーを用意し、2セット目ではそれを徹底的に無視する作戦。

 

 

三島由輝

「先輩!」

 

恵体の3年生

「応っ!!」

 

恵体の3年生にボールはトスされない。

 

 

恵体の3年生

「よしこぉいっ!!」

 

恵体の3年生にボールはトスされない。

 

 

斜に構えた3年生

「頼むぞ!」

 

恵体の3年生

「おうよ!」

 

恵体の3年生に、ボールはトスされない。

 

マークを外した途端に打つつもりだろうと常に目を光らせるも…ついぞ彼にボールが上がることは無かった。

 

まず、周囲の献身的なサポートを受けて光り輝く栄光があり

その後に手のひらを返される。

 

鴨志田卓の、これまでの人生のようなバレーボール。

 

インターハイ予選、終了。

秀尽高校バレー部は、全国大会の出場を決めたのだった。

 

 

 

 

 

 

表彰式を目一杯喜んだ後、当初決まっていた約束『予選終わったら叙〇苑』の為にいそいそと帰宅する秀尽バレー部

 

その部員のうち1グループが記者に捕まっていた

相手の聞き方も上手いからか…乗せられて気分良く話す恵体の3年生・斜に構えた3年生

横には三島由輝もいる

 

記者

「いやぁ〜、昨年末大会でもその片鱗を見せていましたが…特にお二方は圧巻の実力でしたね!」

「2年生の成長も著しいようで、今からインターハイが楽しみです!」

「強さの秘訣は、以前は顧問の鴨志田さんを挙げられて居ましたが…今年は表情もかなり明るいようで。」

 

笑顔で、メモとペンを持ちにこやかに話す記者に部員達は調子よく答えた

 

恵体の3年生

「はい!だって鴨志田先生、凄く良い人に『なった』んすよ!そりゃやる気も出るって!」

 

斜に構えた3年生

「そう。突然良い人になってたよな。」

 

恵体の3年生

「成長できる指導はそのまんま、態度も環境もすっげぇ良くなんのガチ嬉しい。最高の先生になったよな。」

 

斜に構えた3年生

「な。だから…今年も鴨志田先生のお陰ですけど、より一層、鴨志田先生のお陰っすよ。今回は嫌味とかじゃなく。」

 

前回のインタビュー時は嫌味入れまくってたと言外に毒づく

 

記者

「へぇ、そうなんですね。熱血教師の心変わりか…」

 

少し、考える素振りをする記者

 

 

 

 

別の記者

「大宅さん!敗者の取材は終わったよ、そっちはどう?」

 

大宅一子

「…今行く!」

 

メモを鞄にしまい、代わりに名刺を取り出す記者改め大宅一子。

さっきの取材の笑顔とはまた違う素の微笑みで

 

大宅一子

「ね、3人とも。これ…私の名刺。私、スポーツと別の文化娯楽部で普段は記事書いててさ。ネタにできそうな話だし、暇だったらまた取材させて。」

 

斜に構えた3年生

「え、めんど」

 

恵体の3年生

「こういうのって恥ずいよな…暇あるなら部活と遊びで忙しいし。あ、あと勉強も。」

 

三島由輝

「じゃ、俺が貰うよ。こういうの好きだし。」

 

大宅一子

「おっ、ありがと!また連絡してね。」

「それじゃ、お話ありがとうございました!」

 

手を振り去っていく大宅

 

 

恵体の3年生

「んじゃ行くべ。肉が俺達を待っている!」

 

斜に構えた3年生

「言うな。バレんだろ?」

 

3年生2人が先に移動する中、三島は立ち止まり名刺を見ていた

 

『毎朝新聞 大宅一子』と書かれている。

 

三島由輝

「大宅一子…やっぱり。」

 

ミーティングにて聞いた、コープメンバーとの繋がりを手に入れることに成功した三島だった。

 

 

 

 

 

 

*1
トラッシュトーク:悪口や挑発で士気を下げようとする会話




次回エピローグとなります

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。