鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
インターホンが鳴る
鴨志田
「来たぞ、配置に付け!」
モルガナ
「おう。」
インターホンを操作する
鴨志田
「はい。」
インターホン
『お待たせしました。家事代行サービス、ヴィクトリアです。』
(無事にべっきぃが来てくれたな。後は逃げれない状況にして話し合えばokだ
流石に住宅街だし外では猫なで声は出さないか。原作メイドルッキンパーティでやってたから近所迷惑にならないか不安だったんだよな 良かった)
鴨志田
「お持ちしておりました。鍵は開けてありますので、どうぞお入りください」
インターホン
『あ、はい…』
インターホンの先でちょっと警戒したような雰囲気が流れるが
モルガナ
「ほら、いらっしゃいいらっしゃい!」
インターホン
『…猫?』
玄関で扉をカリカリする音と猫の鳴き声で
べっきぃは扉を開ける
モルガナが出迎え、案内するように2階へ誘導する
インターホン
『…あ、じゃあお邪魔しちゃいますね〜』
鴨志田
「ええ、お願いします。」
(マジでモルガナと合流できてて良かった。意思疎通のできる猫ってこんな便利なんだな)
インターホンを切る
べっきぃ
「お邪魔しま、す〜…」
恐る恐る階段を上がり、扉を開けたべっきぃが
部屋を見渡しながら、後ろ手に扉を閉める
べっきぃ
「え…?」
ソファに座ってる鴨志田と目が合った
鴨志田
「お待ちしてました、川上先生。」
べっきぃ
「は…????」
(原作のメイドルッキンパーティよろしく、逃げ出すとかではなく硬直するタイプの驚き方なんだなぁ)
凍結でもしたかのように動かない、
川上先生の解凍を待った…
…。
川上
「終わった、終わった…本当に終わった……」
鴨志田
「あの、良いですか?」
川上
「はい、なんでもします…弱み握られて好き放題されます…」
鴨志田
「あの…弱み握って好き放題するのは最近辞めたばかりでして…」
(鴨志田はやりかねんよな)
川上
「あそっか、三島君が言ってたのは辞めたって話だったか
…えじゃあ今こうして弱みを握りしめているのは?」
(真っ当な疑問なんだよな)
鴨志田
「安心してください。脅したり揺する気はありませんよ
むしろ、貴方は既に別件で脅されているのでは?
今回はその件で話したく、呼んだんですよ」
川上
「へ…?」
鴨志田
「鷹瀬君、ご存知ですよね?」
川上
「!?!?」
鴨志田
「話、聞いてくれますか?」
川上
「…はい。」
ソファの左右に座って、顔を横に向ける形で会話する
恐らく鴨志田ん家の家具がそうなってるのは、対面するより横に並ぶほうが心理的に壁を作りにくいからとか
そういうえちえちメンタリズムテクニック
鴨志田
「三島、川上先生に俺のことを話してたんですか?」
川上
「…ええ。バレーボール部でゴリゴリのハラスメントしてたけど改心した、人が変わりすぎてやばい、とかなんとか。」
(噂広めたりする行動力高いのは三島の長所だったんだろうか 主人公の噂流布も上手かったもんな…
せめて上手く広めてくれるといいけど)
鴨志田
「まぁ、そんな所でして。
俺は心を入れ替えました。この世を、より良い世の中にへと変えていきたい。
まずは、身近な者から…ですよ。」
川上
「…。」
鴨志田
「俺ね、とんでもないクズでした。人の弱みを握って、色んなことをしてました。
だからかな、人の弱みを俺に教えてくれる人が、時々居たんです」
「おたくのとこの教師が人の子にいろいろ吹き込んで死に追い込んだ、とかね。
嫌味なおばさんの声で電話がかかって来てたんですよ。」
川上
「……。」
鴨志田
「当時は、他の事で手一杯だったので着手してませんでしたが…本当に良かった。
目を覚まして貰った今なら、川上先生を助けられる。」
「クズの俺が、独り占めしようとして握り込んでたのが功を奏しましたね。」
(しっかり嘘 元々クズなんだし多少クズを盛ってもええでしょうの考えで鷹瀬夫妻の悪行を盛るの、それなりに悪人の所業ではあるよな
まぁショトカするにはしゃーないよな 許してくれ雨宮蓮)
川上
「鴨志田、先生…」
「でも…」
鴨志田
「お金とか、要求されてるんでしょう?」
川上
「!」
鴨志田
「前任の学校に聞いてみたら、スラスラ教えてくれました。嬉しそうに。
合わせて、控えていた鷹瀬さんの電話番号に掛けて詳細を聞いてみれば…すごい愉快そうな態度で教えてくれました。
私の金づるなんですから壊さない範囲にしてくださいね?ですって。
俺も彼らと同類だったと思うと…反吐が出る。」
鴨志田
「ヤンキーに個人レッスンかっこ意味深をして?過労で殺して?
川上先生が、そんな事するわけありませんよね。きっと誇張がある。でしょう?」
川上先生を、なんも疑ってない信頼した目で見つめる
ホントは7割くらい生のペルソナキャラと会話できてる感動が混ざっている視線に
川上がたじろぐ
川上
「……そうです。その、鷹瀬君、バイト三昧で。親代わりの親戚から援助が無かったから
それで、学力補完の為に授業をしてただけ、なんです。」
「それを校長らが嫌って、私は、脅しが、怖くて…個人レッスンをドタキャンして…」
「そしたら、鷹瀬君、空いた時間で、バイトして、死んじゃって……」
(妙に川上先生がしおらしいな。なんでだろ
主人公は教え子の高校生だけど、鴨志田は同僚の教師かつ事情をそれなりに知ってるからってのはあるんだろうか
どんとこいどんとこい)
鴨志田
「…辛かったですね。聞くに…誰も味方が居なかったのでは。」
川上
「……、はい。」
鴨志田
「何か、手遅れになる前に気づけて良かった…
人を、反撃できない状態だと認識したクズは、際限なくつけあがります。俺がそうだった。」
鴨志田
「川上先生。貴方は悪くない。」
川上
「……いえ、私は…償わないといけなくて…」
鴨志田
「…俺は、これまでの行いを
全力で償い始めました。
彼等に与えた損失には全力で補填をしますし、金も、これからも求められるだけ支払うつもりだ。刻んでしまった傷口を、出来る限り埋めるために。
だけど、鷹瀬さん達は…
些か度が過ぎているように見える。
教師が、リスクある副業を選ばねばならない程の金銭の要求。
あの態度。
というかあのご夫妻が原因みたいなものですよね、鷹瀬君の死も。
自身の行動を棚上げするように思えてしまうでしょう。
ただ、貴方は既に償いは終えているように私は思う。これ以上は、酷だ。」
川上
「………。」
鴨志田
「川上先生。俺にお節介を焼かせてくれませんか。」
机の下から、分厚い封筒を出す
鴨志田
「借金などあれば、俺で払いましょう。
代わりに、今度タカセさん達と会う機会に同席させて欲しい。」
川上
「そんな、そこまで頼る訳には」
鴨志田
「川上先生は、確かに気だるげに見えてました。
けど、裏でそんなハードワークしてるなら当然だ。十分よくやってましたよ
腐っていた俺よりも、よっぽど。」
「教職、お嫌いでは無いんですよね。
川上先生。貴方の輝きを取り戻す手助けがしたい。いかがですか。」
川上先生は、急な善意100%の救済提示にたじろいでいるように見える
しばらく言葉に詰まった後
川上
「…鴨志田先生。
是非お願いしたい、んですが
どうしてそこまで…?」
「三島くんに聞きましたけど、皆に治療費だとか、備品購入とか かなり支払ってますよね?
話を聞いてくれるとかなら兎も角、
私にお金までは過剰なんじゃ?」
鴨志田
「俺は今、非常に汚い地位に居ます
誰かを犠牲にして、足蹴にしてのうのうと過ごしてしまっていた。
その罪滅ぼしがしたいんです。
そして、目覚めさせてくれた世界に恩を返したい。
もし、過剰に思えるなら。1つ取引をしませんか。」
川上
「取引?」
鴨志田
「俺は、川上先生の様な、苦境にある人物を助けたい。
悪を挫いて、世の中を良くしたいんだ。
その時に、教職が少し疎かになってしまう事も今後出てきてしまうかもしれません。
その時に、少し頼ってもいいですか。
具体的には 不在のとき、授業や部活を手伝って頂くとか。」
川上
「…えぇ、それくらいで良ければ。」
鴨志田
「決まりですね。では、取引成立ということで」
川上
「本当にいいんですよね?
借金返済に…貰っちゃいますよ?」
鴨志田
「あ、借金まで行ってたんですか。
職員室での顔、まだ『このままだと借金に頼らないといけないなぁ』くらいの顔かと思ってたんですが。」
川上
「あはは…『近い内に借金の利息で雁字搦めになって人生終わるかなぁ』って顔でした…」
鴨志田
「大変じゃないですか!早めに気づけて良かった。」
川上
「もーほんっとギリギリだったんですよ。
仕事シフト増やしまくったらなんとかなりそうな範囲ではあったんですけど、それも1,2年保つかどうかだったんで。
返済も…あまりできなくって。」
(主人公がコープで助けなかったらマジで人生終わってたの怖すぎるんだよなこの先生…
鴨志田でも助けられる位置にいてくれて助かったよ…ほんと…)
鴨志田
「それで、今のところ幾らです?」
川上
「に、ニジュウナナマン……」
(主人公に持ちかけてたアレ、ギリギリそこら辺の値で耐えてたって事だったんだな……)
川上
「つ、次の給料日で盛り返せるので
一ヶ月の食費分だけ頂けたら、なんて。」
鴨志田
「……漢に二言は無い。でぇいっ!」
27万を取り出して叩きつけた
川上
「わぁ!?」
鴨志田
「煙草やお酒(R20)、その他諸々(R18)を全部辞めたらこれくらい…余裕です!
鷹瀬さんとの話し合い、必ず同席させて貰いますからね!」
川上
「は、はい!」
川上先生と連絡先を交換して、その日は解散した。
川上
「次は犬の散歩が入ってるんです。休めて良かった…」
鴨志田
「お疲れ様です…」
「仕事の服装で来てますし、盗んだとか疑われないよう気をつけてくださいね。」