鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

112 / 213
あけましておめでとうございます!今年も鴨志田転生をよろしくお願いします!!

宣言通り、お正月期間の少しだけ3章を公開してから休載へと入らせて頂きます。



第108話 6/6(月) 脅威を前に

〜〜

〜〜

 

※三人称視点

 

昼休み、グラウンドの近くの日陰にて

 

新島真と三島由輝が、2人で猫を眺めていた

近頃秀尽に出没する看板猫で、校長の許可を得て放されていた鴨志田卓の飼い猫。

そう、周囲に認知されている存在。

 

 

 

モルガナ

「よし、作戦会議だ。カモシダにはワガハイが後で結果を伝えておく。」

 

新島真

「お願いね。」

 

三島由輝

「先生、悪目立ちするからなぁ…」

 

 

心の怪盗団、リーダーの鴨志田卓を除く3名のミーティングが始まる

目立たぬ所で猫を2人でつついている構図

 

新島真の持つスマホには、斑目一流斎が死んだというネットニュースの記事が。

 

 

新島真

「あの斑目の死は、先生の意図とは違うのね?」

 

モルガナ

「そうだ。カモシダは…マダラメを救いたい悪人として認知していた。」

 

三島由輝

「日頃から恨みがあるから殺された、とかじゃ無いんだよな?」

 

新島真

「わからない。自宅で死体が発見された事と、自殺と思われることしか報道されてないから…明らかに情報が絞られてる。」

 

モルガナ

「マダラメのアトリエに居る門下生についてのニュースは知ってるか?」

 

三島由輝

「知ってる。情報追いかけてたんだ」

 

懐からメモを取り出す三島

 

三島由輝

「展覧会が何度か取材入っててさ。その時に、一回興味深い話をしてる。」

「なんか、喧嘩したけど弟子の成長を感じられて嬉しい…的な話。思春期だなぁってインタビューに答えてる。」

*1

 

新島真

「その弟子って…確か、『素養』が有るのよね?」

 

モルガナ

「そうだ。コーチ曰く、キタガワユースケはペルソナに覚醒できる。」

 

全員、過去のミーティングで聞いた素養ある者たちのリストを思い浮かべていた

 

三島由輝

「やっぱり、そいつが斑目を…」

 

モルガナ

「ああ。ワガハイやカモシダみたいな、改心できると知っている人が居なくて殺してしまった単独犯の可能性もあるが…最初に異世界の中に呼び込む案内人が居たとカモシダは読んでる。」

 

新島真

「…明智吾郎。」

 

 

P5原作唯一の敵ペルソナ使い、明智吾郎

理由や条件については何も分からないものの、鴨志田は明智が何かしら絡んでいるだろうと読んでいた

カードゲームの大会で『こいつの事だからあのカードピン刺ししてるだろうな』と顔メタ張るようなものである

 

原作の喜多川祐介が見せた覚悟の決め方を伺うに、普通に自分自身でぶち殺していたとしても違和感は無い。

ただ自分自身であのあばら家を美術館と口に出して答えるのか、ヤルダバオトが無知の喜多川祐介にイセカイナビを送りつけるのかが鴨志田卓は疑問だった。

 

 

三島由輝

「前に言ってた、精神暴走事件を起こしたり人を廃人にさせたりしてる奴だよな?」

 

モルガナ

「ああ。あくまで死因が廃人化であれば、だが…異世界関連の事件なら、まず間違いなくアケチなんだと。」

 

新島真

「異世界に入れる存在が少ない分、消去法でそうなるのかしら。」

「…となると、問題は裏の取り方と対策よね?」

「異世界関連かどうかは…私でお姉ちゃんに聞いてみる。明智の情報は、何か策はある?」

 

モルガナ

「おう。」

 

モルガナ

「手がかりを、2つ聞いてる。アケチと接触できるかもしれない機会だ。」

「カモシダは主に、『ワガハイの声を聞くことができるか』を試したいらしい。」

 

新島真

「モルガナの声を…そっか、異世界で監視されていたかがわかるわね。」

 

三島由輝

「異世界で聞いたことがないと、モルガナの声はわからないもんな。」

「けど、猫が話しかけたら相手もびっくりするんじゃないか?こう、相手に情報を与えちゃってさ。」

 

モルガナ

「作戦はいくつか聞いてる。それぞれ長くなるから、追って説明するぜ。」

 

 

モルガナが姿勢を崩して寝転び

新島真がそれを撫でる

猫をただずっと眺めているだけなのも不自然な為だった

 

話の内容に集中して、撫での速さや頻度がゆっくりとしており、慣れない人がおずおずと触っているような雰囲気が出ている

 

モルガナ

「あ、そこちくび…」

 

新島真

「え」

 

 

 

…。

 

 

 

モルガナ

「これからの方針だが、急ピッチで防諜対策やメンバー候補の保護を進める。ワガハイとカモシダはスカウトに動くから、2人はバレないように全力で日常生活を送っていて欲しい。」

 

三島由輝

「もどかしいけど…変に動いて怪しまれても怖いよな。わかった。」

「バレーボールの練習でもしとくよ。向こうでも役立つし」

 

新島真

「これから忙しくなりそうだから…今の内に先まで勉強しておかなくちゃ。」

「三島君も、成績は大丈夫なの?」

 

三島由輝

「う…ま、まぁ、可もなく不可も無く…」

「て、手がかりがあるんだ。それについて話さないか?」

 

強引に話題を逸らす三島を、新島がジト目で見つめていた

 

 

三島由輝

「ほら、これ。」

 

三島が見せるのは、一枚の名刺

電話番号と、毎朝新聞の大宅一子という名前が書かれている

 

新島真

「大宅…これ、先生のリストに載ってた人?」

 

三島由輝

「取材してる記者に混ざっててさ。鴨志田先生の話を聞きたいとか。」

「昨日はゴタゴタで伝え忘れてたから…先生に言っといて欲しい。」

 

モルガナ

「わかった。」

「記者だろ?協力者にできたらデカい。よくやってくれたぜ!」

 

三島由輝

「へへ、これも貢献のうちだ。」

 

 

そうこうしていると、昼休み終わりかけを示す予鈴が鳴る

 

 

モルガナ

「よし、今日のところは解散だ。各自品行方正に、目立たないようにな!」

 

三島由輝

「ちょ、俺の方だけ見て言うなよ!」

 

 

それぞれが、日常生活へと溶け込むように戻っていった。

 

 

 

 

 

 

???

「うっわ〜。やっぱそうじゃん!」

 

3人の気付けない、かなり距離の空いた所から…女子生徒の声。

構えているスマホには、ブチまる君のキーホルダーがぶら下がっていた。

 

 

 

*1
104話

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。