鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第113話 6/10(金) にゃんこセラピー:進度①

〜〜

夕方

〜〜

 

今日は昨日に引き続いて、社会科見学の兼ね合いで2年生の部活は無い。

ただ他の学年は普通に部活動がある為、体育教師は普通にしっかり働くことになる。

 

体育教官室にて、部活に行く前に資料を纏めていると…三島から電話が掛かってきた。

 

 

鴨志田卓

『もしもし、どうした?』

 

モルガナ

『ワガハイだ、このまま聞け。』

 

電話口から聞こえるのは、モルガナの声。

昨日に引き続いて、三島と共にテレビ局に社会科見学へと行っている筈のにゃんこが話しているという事は…明らかに怪盗団関連の話だった。

 

鴨志田卓

『ん、モルガナと一緒に居るのか。変なモノ食べさせて無いだろうな?』

 

モルガナ

『明智吾郎はテレビ局に居なかった。』

 

鴨志田卓

『…ははは、俺が恋しいか?』

 

モルガナ

『うぇきも…んん゙っ、失礼した。』

 

(おい。普通の飼い主の態度じゃん)

 

モルガナ

『繰り返す。明智吾郎はそもそもテレビ局に居なかった。テレビ局でやってたのは精神暴走事件についてコメンテーターを呼んで語りあう会で、来た奴の名前は…』

 

モルガナが読み上げる名前の中に、原作に登場した人名は無い。

 

『プランB、模試での接触を狙う。以上だ。』

 

三島由輝

『モルガナが、鴨志田先生の声聞かないと落ち着かなくってさ。大丈夫だった?』

 

鴨志田卓

『おう。ちょうど部活が始まる前だ。三島も、家での自主練くらいはやっておけよ?』

 

三島由輝

『言われなくても。そんじゃ。』

 

 

電話が切れる。

 

(明智吾郎がそもそも来なかった…秀尽生を探りに来ない?)

(校長パレスの崩壊についても知ってるかがわからない。定期巡回とかやってるのか?)

 

(金城潤矢も、精神的な改心ではない形で逮捕されてる。相手がほぼ持っているとわかる情報は、『カネシロパレスが崩壊した事』くらい。逮捕されたんだから、喋られる前に殺そうとするのはやりそうな手だ)

 

(そもそも怪盗として大きく世に出てないなら…精神暴走事件を擦り付ける先が居ないはずだ。徹底的に潜伏するはず。)

 

(なぜ相手が『斑目一流斎を殺す』という手を打ってきたのか、本当に分からない。だが、相手が警戒を強めている可能性は高い。このまま、パレスがある人間を片っ端から殺そうとしている可能性さえある。)

 

(何はともあれ…まだ、明智と接触する手段はある。こっちは全国統一模試なんだから絶対来るはずだ。)

(これについては優秀な仲間を信じて、良い知らせを待とう…)

 

 

 

 

 

〜〜

〜〜

 

※モルガナ視点

 

あれから三島と電車で移動し、四軒茶屋まで送ってもらった。

部活に勤しんでいだ鴨志田卓と顔を合わせる。

 

 

鴨志田卓

「じゃあ、今日も頼んだぞ。」

 

モルガナ

「任せとけ。」

 

そのまま、武見内科医院へと入る鴨志田卓。

推しだとか言ってるオンナに楽しく協力するのだろう。

 

(まったく…幸せそうな時の表情で得してるだけで、鼻伸ばした顔ならすぐ性犯罪者直行だろ。アレ。)

(調達してくれるクスリは抜群の性能だから、仲良くなるのに何も文句は無いが…いやほんと何使ったらあんなクスリ作れるんだ?わからん)

 

 

ぶんぶんと頭を振って、要らぬ思考を頭から追い出す。

佐倉惣治郎の家に行き、潜入を試み始めた。

 

(玄関は…空いてないか。たまに閉じ忘れると聞いたが、運が無い。)

(ピッキングにも人目が多すぎる。となると…)

 

猫の跳躍力で、塀に飛び乗る。

そこから、屋根瓦へと飛び移って行った。

 

(ニャフフ、この体なら余裕だぜ!)

 

小さな窓をカリカリしてみれば、普通に開いた。

 

(まったく、不用心だぜ?怪盗が入っちゃうだろ。)

 

こっそりと、佐倉家に潜入した。

 

それを見上げる、モルガナ大好き人間が一人。

 

 

雨宮蓮

…。

モルガナが、惣治郎の家に入ってしまっている…!

放ってはおけない…

 

 

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

惣治郎宅をずんずん進み、物色する

 

(コーチ殿の情報曰く、フタバの部屋は分かりやすく入るなって書いてあるらしい。細かく探る必要は無いな。)

 

早足に、音を立てず歩き回る。肉球による抜群の消音性を活かしきっていた。

 

そして、佐倉家のトイレを見つける。

 

(ん、トイレか。)

(…鍵、掛かってるな?)

 

惣治郎がルブランに居ることは確認済だ。つまり、中に居るのは間違いなく別人。

 

(…。)

 

その場に丸まり、住民が出てくるのをガン待ちする事にした…

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

トイレが流れる音が鳴り、続いて扉が開く。

 

佐倉双葉

「…。」

 

モルガナ

「お、お出ましか。」

 

佐倉双葉

「え…」

「にゃんこだ…」

 

モルガナ

「アニマルセラピスト、モルガナ様が助けに来てやったぜ?」

 

最初の登場でワッと驚かせず、てちてちと近寄ってやれば、逃げずに居てくれる

 

野良猫に接する人間のように佐倉双葉に接するモルガナ

 

佐倉双葉

「なんで、にゃんこが…」

 

しゃがんで、モルガナを人差し指でつつく

 

懐っこく振る舞うモルガナは、体を佐倉双葉の足に擦り付けてやる

 

佐倉双葉

「おわっ…」

 

モルガナ

「随分と痩せて…いや、これは筋肉が無いのか。」

 

*1

 

引きこもり未成年の太ももを揉んでいれば、佐倉双葉もおずおずと揉み返してくれる

 

佐倉双葉

「あ、あなたト〇〇って言うのね…」

 

よくわからないことをいいながら、暫く時間が流れる

家の中でだけで完結し、あとはネットを介してしか外を見ていないひきこもりに、本物の動物は良い刺激になっていた。

 

 

 

佐倉双葉

「嫌っ………」

 

しかし、お楽しみの時間は終わってしまう。

改心前佐倉双葉が抱える、トラウマ音声の再生時間だ

 

死ねだとか、消えろだとか。母は自分が負担になったから自殺したと認知してしまってる事が原因で起こるあれやこれやの幻覚幻聴に、しゃがんだまま頭を抱え苦しみ出す

 

モルガナ

「…これが、カモシダの話してたヤツだな。」

「ほーら、あったかくてもふもふなにゃんこが側にいるぞ。猫じゃねぇけど」

 

どうにか宥めようとするモルガナの献身も虚しく、佐倉双葉はうずくまっている

 

佐倉双葉の歪みは大きく、初対面にゃんこ一匹が太刀打ちできるものでは無い。

 

しかし、信頼や好感を積み重ねることはできただろう。初日としては、良い収穫。

 

(…時間も経った。一度、出直すか。)

 

モルガナ

「また、来てやるからな。いい子にしてろよ。」

 

 

入った窓から、体をよじって外に出る。

鴨志田の居る武見内科医院を目指し、帰路についた…

 

 

雨宮蓮

モルガナは帰って行った…

…。

あの、女の子は一体…

 

 

 

バレーボール部での鍛錬により身体能力が向上している雨宮蓮は

屋根にぶら下がるゴミのように、モルガナが登った屋根のまた1つ上から窓を覗き

モルガナと佐倉双葉のやり取りを見ていたのだった…

 

 

…。

 

鴨志田卓

「お疲れ。どうだった?」

 

 

モルガナ

「明日も行きたい。アレは畳み掛けた方が良いぜ」

 

鴨志田卓

「了解。引き続き治験して過ごしとくから…何かあったらすぐ呼んでくれ。」

 

モルガナ

「おう。」

 

 

*1
セクハラ

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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