鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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夕方
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※川上貞代視点
テストの採点や、バイトを辞めたことで増えた時間で張り切って請け負いすぎた仕事を処理していると、すっかり遅くなってしまった。
ガッツリ長時間の部活を終えた生徒が、続々と下校し始める時間。
生徒
「さよーならー!」
川上先生
「さようなら。もう暗くなるんだから、寄り道しないでよ?」
鞄を持って、さて帰ろうかと階段を降りると
実習棟へ移動する鴨志田卓を見つける。
手には掃除用具を持っており、終わった後ではなくこれから掃除しに行くような佇まい。
川上貞代
「…。」
ふと、スマホを見る
返事を保留していたメッセージを開いた。
ーーー
英語の蝶野とのメッセージ
英語の蝶野
『最近、お元気よね』
『近況でも話しませんか?』
『先んじて吉城寺に居ますから、可能なら集まりましょう』
川上先生
『ごめんなさい』
『今日は用事ができてしまって』
英語の蝶野
『ok』
『また誘います』
ーーー
…。
※鴨志田卓視点
鴨志田卓
「いやー、すみませんね!手伝って貰っちゃって。」
川上貞代
「良いんです、用事もありませんでしたし。」
生徒のいない、更衣室に教師と2人っきり。
何か起きるはずも無く、ただ普通に掃除をしていた。
マネージャー等、部員の負担を減らそうと一人で掃除しようとしていたら川上先生に呼び止められ、手伝ってもらっていたのだった。
現在、女子更衣室→男子更衣室と進んで全行程が完了したところ。
鴨志田卓
「にしても、かなり手際良かったですね。ココ掃除するのは初めてでしたでしょうに。」
川上貞代
「家事代行サービスしてたんです、案外、普通の家事の仕事も沢山やってて。」
「知らない所も最初から上手く掃除できる自信あるんです。」
(その言い方だと一部いかがわしいサービスも含まれてた…ってコト!?)
失言をしながらも、誇らしげに語ってくれる川上先生
川上貞代
「結構、すぐ行ける位置なので…良かったらたまに伺いますよ。バイト辞めて時間もありますし。」
「貴方だけの専属メイド♡みたいな…はは。…は…えっと…」
「忘れてください………」
きゅるんとしたべっきぃ顔をして、冗談めかして言ってくれたであろう話を。原作の節制コープを思い出して染み入るように黙って微笑んで聞いてしまうと
誇らしげだった態度がどんどん萎んでしまった…
…。
川上貞代
「あの…夕食って、もう決めてます?」
鴨志田卓
「?特に。茹でた鶏肉とブロッコリーをチーズフォンデュにでもして台無しにして食おうかと考えてました」
脂肪の添加が一番美味しく、罪悪感がこれまた良いスパイスになる最高の料理だ
金城潤矢やモルガナからも好評を得ている
川上貞代
「…」
「良ければ、一緒に外食とか、思って…」
鴨志田卓
「ん、良いですねぇ!お酒付き合えなくて良ければ是非。」
川上貞代
「ああ全然!私も飲まないで良いですから…そう、何か楽しいところでも!ハハハ…」
鴨志田卓
「楽しいところ…成る程!任せて下さい!」
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夜
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鴨志田卓
「楽しい飯屋と言えば…やっぱりココですよね!」
ガヤガヤと人々が騒ぎ、子供の喜ぶ声、泣き声、奇声、それを嗜める母親の怒鳴り声が響く。
店内BGMに若者間で流行っている曲が流れ、欠片も静寂のない空間。
そう、回転寿司屋だ。
食べる量も質も調整でき、大量の子供によりドレスコードが消え失せる素敵な空間。
それでいて、ファミレスよりなんだかゴージャスな気がする。
鴨志田卓の大衆に持ち上げられた女遊び経験から来る変態色強めの知識か、
憑依転生者のぼっち生活からくる2次元の内からしか仕入れられない知識か
まだマシだろうと判断された後者の知識にて、回転寿司が選択される
席の都合上隣り合うと不自然なため、テーブル席にて川上先生と向かい合っていた
川上貞代
「…確かに、お洒落なお店よりも気兼ねなく来れますね。」
自分で誘っておいて、今の教師の格好が相応しくない店に行ったらどうしようと不安がっていた川上貞代は安堵していた。
満点までは行かずとも、十分正解だったようである。
スマホで金城潤矢に帰りが遅くなることを伝え、用が済んだスマホを鞄に仕舞い込む。
鴨志田卓
「食べて帰るってメッセージは送りましたから、ゆっくり食べましょ」
川上貞代
「…あれ、一人暮らしじゃ?モルガナちゃんもここに居るし」
鞄の中から、川上貞代に目を合わせているモルガナ
モルガナ
「持ち帰りだと、容器とか面倒だろ?」
鴨志田卓
「鳴くとバレるぞ。」
モルガナ
「やべっ」
誰の取り分とか気にせず、一皿100円のマグロを頬張りながら
鴨志田卓
「居候が増えたんです。そいつの仕事が始まるまでの予定ですけどね。」
川上貞代
「女性の方、ですか?」
鴨志田卓
「犯罪者の方ですね」
川上貞代
「犯罪者の方!?」
驚きつつ、大声で言っちゃいけない話題と察して声を抑えてくれる 配慮が上手な川上先生
鴨志田卓
「高校生なんかをターゲットに凶悪犯罪してた奴をこう、指導してたんですよ」
雑巾を絞るジェスチャーを行う
川上貞代
「え、あー…あのディスティニーランドの話。」
鴨志田卓
「そんなとこです。今はもう善人になってくれて…後は、自分でやった損害を自分で償わせるだけ。」
「色々、トラブルもありますが…順調なペースではあります。もうすぐ、鷹瀬さんにも対応できる状況を整えられるので…川上先生の問題も無事に解決!って訳ですね。」
川上貞代
「本当に、頑張ってるんですね。ただでさえバレーボール部は忙しいのに…苦労とか無いんですか?」
「愚痴、聞きますよ。」
鴨志田卓
「う〜ん…あまりにも人様に話せない事が多すぎるんですよね。」
(ヤルダバオト直々の監視のせいでどれくらいはっちゃけて攻略していいかわからんのが本当に困るんだよな。あと俺の中の鴨志田卓の欲望の赴くままに風俗店なり行ってやりたいんだけど、監視されながらいかがわしいことするのって余りにも興奮できないというか。)
8皿目のウニ軍艦を食べながら、女性・同僚・非体育会系 の属性へと相談できるタイプの悩みが少ないことに苦しむ鴨志田卓
鴨志田卓
「生徒の個人情報くらい大事なものばっかりで。また…家の中とか、盗み聞きされないような場所ででも。」
川上貞代
「…。」
きょとんとしてから、
目を泳がせ始める川上先生
鴨志田卓
「?」
「…アッッすいません!セクハラか!」
よく考えてみると、今の発言は家に呼ぶとか押しかけるとかそういう表現に取れてしまう。
ただでさえ飲食店に連れてきてしまってるのは現代社会的価値観からしてグレーゾーンなのに、家にまで誘ってしまったら真っ黒だ。
どうにかして、取り繕わないといけない。頭の中に選択肢が浮かぶ。
・謝る
・開き直ってタコパにでも誘う
・1回も2回も同じな為、追加でセクハラし口説く
(最後の鴨志田選択肢は除外するとして…少なくとも家に金城がいる間は家に呼ぶのは良くない。いっそメンバーも呼んでタコパならにぎやかで良いか?けどなぁ…ナビが不在の今、サイバー関連の防諜についてはどれだけ対策しても足りない…)
『俺の姦はイケると言ってる。行け。』
(勘違いして女子アナに手を出すような奴の恋愛直感は危険すぎるわ。漢字イカれてるし。セッターのトス上げ位置とかに直感割り振りすぎて恋愛の直感終わってるだろ鴨志田先生お前。)
(…そうだな、シンプルに非礼を詫びたほうが良い。生徒が言った冗談じゃないんだから。)
この感4秒。
鴨志田卓
「…調子に乗ってすみません。」
「この(10年見続けてきた憧れの存在達との)貴重な関係を楽しみたくって。ハラスメントをするとか下心とかそういう気はありませんので。」
食べるのを止めて箸を一度皿に立て掛けておき、しっかりとした謝罪を行う
川上貞代
「下、心…」
後半の言葉に対し、何故か少し悲しそうな顔をして。
川上貞代
「(異性との)貴重な関係、ですか?」
その少し前の言葉について言及する川上先生。
鴨志田卓
「ええ。仕事帰りに職場の仲良しと食事ができるなんて最高ですよ。」
(時々、鴨志田卓は教師とも関わっていたみたいだけど…綺麗に太鼓持ちしてくれる校長先生なんかとが多かったみたいだからなぁ。女性教師はあまり狙ってないの、弱者狙いが板に付いてて良くないぞ。)
鴨志田卓
「確かに、今進めているものでうまくいってない事もあるんです。トラブル発生してて、悩みもあります。」
「けど、こうして自分が助けた人から褒めてもらったり、仲良くしてもらえるのが本当に嬉しい。今の俺が動く原動力だ。」
鴨志田卓の自己顕示欲に、憑依転生者の承認欲求とコミュニケーションへの飢えが混ざった価値観。
まだ、箸を手に取らないまま
川上先生の目を見て話す
鴨志田卓
「これからも、何でも頼って…何でも誘ってくれたら嬉しいです。」
川上貞代
「…。」
「ふふっ、変な人。」
「じゃあ…これからも沢山声かけちゃおっかな。」
「お願いしますね?鴨志田先生。」
鴨志田卓
「いつでも待ってます。なるべく応じますけど、日程合わなかったらすり合わせで。」
川上先生は頷いている。
関係が深まった気がした…
…。
※川上貞代視点
川上貞代は、2つ気付いた。
自分に向けられた感情の正体と、鴨志田卓の危うさに。
(鴨志田先生の昔を調べたら…当時のテレビやCMに引っ張りだこになってた。あまり、得意そうにない態度でインタビューに答えてる映像が残ってる。)
(スキャンダルも無いのに突然消えて、時代も時代でネットに記事があまり残って無かったけど…学校で生徒にしていたと話してたような、酷いことをして揉み消されていたのなら。)
(もしかして、その時も…周囲から期待されて、それに応えて周囲の喜ぶ顔が見たかったのがきっかけで…登り、すぎて…)
…だとしたら、その先にあるのは。
金メダリストを、一つの高校の教師にまで落とすような堕落への道なのではないか。
そう、考えてしまった。
(…私が居ないと。)
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記