鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第122話 6/15(水) にゃんこセラピー:進度④

 

 

 

 

※武見妙視点

 

 

今日も、頻度が増えた治験の日。

どうにも次の活動地点がこの四軒茶屋らしく…仲間が調査してくれている間にこちらの治験を進めたいのだとか。

 

若干睡眠時間が削られながらも、順調に治験は進んでいる。

 

今日はそんな寝不足な私を差し置いて、鴨志田卓はベットで寝こけていた。

 

殆ど最終盤の段階で、睡眠薬として使えてしまうレベルの作用が出てしまったらしい。

 

武見妙

「子供には致命的か…この副作用は絶対に残さないようにしないと。」

 

寝顔が面白いため写メを撮りつつ、幾らかメモを取って情報を纏めていると。

 

佐倉惣治郎

「鴨志田先生!居るかっ!?」

 

武見妙

「?」

 

武見内科医院の中に、慌ただしい来訪者。

(鴨志田くんは私の隣で寝てるけど。はぁ…何か厄介ネタ?)

 

急患等であってほしいと思い、診察室の外に出てみれば。

 

武見妙

「はい、武見先生ですけど。」

 

佐倉惣治郎

「すまねぇ、ここに鴨志田先生が居ると聞いて」

 

雨宮蓮

鴨志田先生の飼い猫が玉ねぎを食べてしまったことを伝えた…!

 

 

急患ではあった。

ただ…あろうことか、それは猫。

 

モルガナ

「にゃう、ふ、にゃっふ!」

*1

 

武見妙

「…なるほどね。う〜ん…獣医は専門外なんだけど。」

「今、鴨志田くんは睡眠薬で寝てるし…」

 

佐倉惣治郎

「俺の監督責任だ。どうにか…モルガナを助けてやってくれねぇか!?」

「今から空いてる動物病院とか、あと、食ったらどれくらいまでに処置するのかとか、何か…!」

 

武見妙

「…待って。」

 

焦る、ルブランのマスターを手で制し、考える

何か、引っかかる。

 

(モルガナ…どこかで聞いたような…)

(鴨志田くんの飼い猫、同居人…)

(…!)

(パーティメンバーのモナ…?)

 

武見妙

「少し借りていい?伝手に聞いてみる」

 

佐倉惣治郎

「すまねぇ、頼むっ!」

 

モルガナを抱っこして受け取り、併せてメモを渡される

食べてしまったオムライスに入っていた食材の一覧らしい

(良い対応。異物食べさせちゃった系の患者に見習わせたいな。)

 

 

…。

 

 

診察室に入り、モルガナを机の上に設置する

 

椅子に座り、目線を合わせ一言。

 

 

武見妙

「ね、貴方が『モナ』?」

 

モルガナは、驚いたように目を見張って、

ぶんぶんと勢いよく頷く

 

武見妙

「はい、ビンゴ。」

 

異常な現象に痛む頭に手を当てつつ、会話を続ける

 

武見妙

「鴨志田くんから聞いてるよ。玉ねぎ食べちゃダメじゃない。」

 

しゅんとするモルガナ

 

武見妙

「不都合はあるの?胃洗浄する?」

 

貰った、オムライスの原材料メモをみながら聞くと

首を振って否定するモルガナ

 

武見妙

「何も処置は必要ないの?」

 

肯定。

 

武見妙

「…玉ねぎ大丈夫ってどんな猫?」

 

首を振りながら鳴き、強く否定する様子

 

武見妙

「えぇ…猫じゃないとでも言いたいの?」

 

モルガナ

「まうっ!んにぃっ!」

*2

 

武見妙

「そう…じゃあ、元気になったって伝えておいてもいいの?」

 

ふんす、と頷くモルガナ

 

武見妙

「…はぁ。完全に言葉が通じてるのは黙っといてあげる。ディスティニー映画のプリンセスにでもなった気分。」

「おいで」

 

ディスティニーランドの森エリアで鳥と戯れる想像がぼんやり浮かびながら、

モルガナを洗濯ネットにぶち込んで、惣治郎達のもとに戻った。

 

 

 

…。

 

 

武見妙

「終わったよ、もう大丈夫。」

 

ドアを開ける時のカチャッとした小さな音で即座に立ち上がった2人に対して、無事を伝える。

本当にモルガナの容態を心配していたのだろう

 

武見妙

「鴨志田くんから聞いてたのもあって特別に診てあげたけど、非公式だから。広めないでね。」

 

佐倉惣治郎

「ああ…助かった、ありがとう。」

 

武見妙

「あと20か30分くらいで起きるだろうけど、このまま預かろうか?」

 

雨宮蓮

ウチで見とく

惣治郎の家は?

側にいて良い?

 

ウチで見とく

惣治郎の家は?←

側にいて良い?

 

 

佐倉惣治郎

「…そうだな。先生、それで構わねぇか?」

 

武見妙

「別に良いけど…じゃあ、目が覚めたら伝えておくから。」

 

 

洗濯ネットに入ったモルガナを、大事そうに受け取る佐倉惣治郎

 

 

モルガナ

「(カモシダが買ってた本で読んだが、確かにこれは動く気が失せるぜ。暴れる猫の爪切りも、これで楽々なんだろ?飼い主達はよく考えるよな…)」

 

呑気な考えをしながら、モルガナが渡っていく

 

佐倉惣治郎

「それで、お代は…」

 

武見妙

「いらない。これでお金取っちゃったらまっ黒だから。」

 

(何も処置してないし。)

 

佐倉惣治郎

「…何から何まですまねぇな。また…ルブランで何でも注文してくれ。」

 

武見妙

「ありがと。」

 

何もしていないのにルブランのマスターに恩を売れた事に喜びながら、診察室へと戻る

 

 

佐倉惣治郎

「…そうだな、お前も来てくれるか。」

 

背後では、何やら連れ立って自宅に帰る所らしい。

 

(にしても、パーティメンバーが猫とはね。サルとか犬とか、梟とかもいるの?)

 

荒唐無稽な為に深入りを避けている、鴨志田卓を取り巻く環境。

治験も忙しいんだから…裏技じみた聞き方より、本人に順序立てて説明されるのを楽しみにしよう。

そんなことを穏やかに考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

*1
坐薬でも何でもいいから頼む!治ったフリするから!

*2
そうだ!ワガハイは猫じゃねぇ!

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

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