鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第124話 6/15(水) にゃんこセラピー:進度⑥

 

 

 

鴨志田卓

「双葉さん、助けられるかもしれません。」

 

佐倉惣治郎

「助けられるって、一体…」

 

ソファ席に座っていたところから、姿勢を正して指を組む

 

鴨志田卓

「幻覚みたいな症状、あるんですよね。心当たりがありまして。詳細は後日お話しても?」

 

雨宮蓮を見てから佐倉惣治郎に視線を移し、大人だけで話さないかと持ちかける

 

雨宮蓮

聞かせてくれ

今話してくれ

 

聞かせてくれ←

今話してくれ

 

 

佐倉惣治郎

「…これは、俺の問題だ。お前が関わる必要は」

 

雨宮蓮

「血のつながってない家族」同士だ

放っておけない

 

「血のつながってない家族」同士だ←

放っておけない

 

 

雨宮蓮は、言葉を遮ってそう切り出す。

それは、佐倉双葉と雨宮蓮の共通点。

まだ2ヶ月あまりで何が家族かと一蹴されかねない場面。しかし…

 

短期のホームステイでも、今後一生の付き合いが生まれる者がいる。

家族経営の飲食店にアルバイトに入れば、振る舞い次第で家族の一員のように親密になれる。

 

雨宮蓮は既に、『家族』という言葉を堂々と言えるほどの関係性を築いていた。

 

 

佐倉惣治郎

「お前…」

「すまねぇ、その話…ここで聞いても良いか?」

 

驚いた様子で、雨宮蓮の言葉を受け止めた後

鴨志田卓に、雨宮蓮もこの話に加えてもよいか問いかけてくる

 

(正直、雨宮蓮に関わらせたくないところはあるが…この原作主人公、変に隠したら絶対無茶してでも首突っ込んでくるからなぁ。だってほら、高巻杏やら佐倉双葉やらも自分で突撃してきてるし。そのほうが怖いわ。)

 

(ヤルダバオトは雨宮蓮を妨害した、つまりは雨宮蓮の素養知って危険視してるわけだから…やばいタイミングでイセカイナビ配って危険なパレスに入れてぶっ殺しにかかる可能性もある。話したほうが総合的な安定性は高いだろーな…)

 

鴨志田卓

「…わかりました。」

 

ゆっくり、言葉を選んで話し始める

 

鴨志田卓

「まず、一つだけ聞かせてください。」

「マスターの仰っている双葉のお母さんは…一色若葉さんですか?」

 

佐倉惣治郎

「!!!」

「知ってるのか!?」

 

モルガナが玉ねぎを食べたときくらい取り乱す

 

 

鴨志田卓

「面識は無いです。けど…彼女の研究、認知訶学って 人の心の、外科手術みたいな事ができるんですよね。」

「俺はそれで…歪んだ認知を正して貰った。今は、改心しています。」

「その手法を使って、双葉さんの認知を正せば良いんですよ。」

 

 

佐倉惣治郎

「…待て、待ってくれ。」

「認知訶学は…もう、そこまで実用化されてるってのか…?」

 

震えた声で問いかけてくる

認知訶学とは何か、ではない。認知訶学は実用化されているのか、という問い。

 

 

 

鴨志田卓

「偶然、実用化できるようになったんです。だから、バカが研究を潰して独占した。」

 

佐倉惣治郎

「認知訶学の研究を潰す、馬鹿…」

「獅童か!?」

 

雨宮蓮

!!!

あの男と、惣治郎との因縁はこの事だったらしい…!

 

*1

 

自分で、獅童正義の名前を出す佐倉惣治郎

 

(誰の仕業か知ってても、双葉を守るために隠れたとか…話してたのがめっちゃ印象に残ってる。ずっと、覚えた上で守る為の行動を取れるなんて本当に立派だよな…)

 

 

鴨志田卓

「そうです。」

「俺は…獅童正義たちを止めるべく、俺を改心させた者に遣わされました。人を改心させる方法も教わってる。」

「この方法は…やりようによっては廃人にも、精神を暴走させる事もできる。」

 

佐倉惣治郎

「…なんてこった。若葉の研究は…そんな、悍ましい利用を、されてるってのか?」

 

鴨志田卓

「ルブランに来た、新島と三島を覚えてますか。」

 

相槌を返してくれる惣治郎

 

鴨志田卓

「あいつらとモルガナが、今プロジェクトに参加している人員です。」

 

モルガナ

「キーパーソンだぞ、ワガハイ!」

 

雨宮蓮から、愛玩動物枠があるんだなって目で見られるモルガナ

 

鴨志田卓

「今はまだ、対抗できる勢力ではありませんが…双葉さんを助けるのであれば、十分に可能かと。実績を重ねたり…経験を積んだり、こちらにもメリットのある話だ。いかがです?」

 

佐倉惣治郎

「…簡単に言やぁ…若葉の研究を悪く使ってる奴等が獅童で」

「良い方に使おうとしているのが先生なのか。」

 

鴨志田卓

「ええ。」

 

 

佐倉惣治郎

「…。」

「わかった。具体的には何をやる?」

 

荒唐無稽な話に、聞く姿勢を持ってくれる惣治郎

 

鴨志田卓

「少し、下見のようなものをしてから…本人と会って、施術をします。精神を壊さず変えるには、本人の協力が必要です。」

 

佐倉惣治郎

「…これまで、医者の診察は受けてくれなかったんだ。説得する時間が欲しい。」

 

鴨志田卓

「下見の時間もあります。ゆっくり、話してあげてください。」

 

佐倉惣治郎

「…ああ。」

 

先の見えない、佐倉双葉の問題に対して 

何かできるかもしれない、光明が差す。

まだ6月で、更には夜だと言うのに…

佐倉惣治郎の握り締めている手に、背中に、腹に。汗が伝っていた。

 

 

鴨志田卓

「雨宮も、うまく協力してやってくれ。」

「双葉さんの負担にならないよう、距離感なんかは気をつけるんだぞ。」

 

雨宮蓮

もちろん

押忍

 

もちろん

押忍←

 

 

鴨志田卓

「いい返事だ。」

 

若干体育会系のエッセンスが言動に混ざり始めてきた気がする雨宮蓮が、心強く感じる。

10股できるコミュニケーション能力があれば、きっと上手い塩梅を見つけるだろう…

 

鴨志田卓

「では、今日はこのあたりで。また連絡します。」

 

佐倉惣治郎

「ああ。」

「謝礼、なんだが…金はそこまで持ってるわけじゃねぇが…」

 

鴨志田卓

「ここのカレーを頂ければ、それで。」

 

双葉への優しさからして普通にその前フリからでも三桁万円出してきそうな気配を感じたので、素早く止める

 

カレー繋がりで、双葉にカレーを食べさせることに思考を誘導したりして誤魔化す作戦は成功したようで。

染み入るように頷いた後、退店する鴨志田卓を見送ってくれる。

 

鴨志田卓

「おやすみ。いい夢見ろよ?」

 

雨宮蓮に一言声を掛けてから、家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※雨宮蓮視点

 

 

鴨志田先生が、ルブランから出ていってすぐ。惣治郎に問いかける

 

雨宮蓮

認知訶学って?

一色若葉って?

 

認知訶学って?←

一色若葉って?

 

 

佐倉惣治郎

「お前が、知る必要がねぇ情報だ。」

「聞いただろ?独占するために、圧力で潰すような馬鹿が居るくらい…厄ネタなんだよ。」

「今は双葉に集中しろ。」

「歳の近い、お前の方が向いてる場面もある。すまねぇが…頼んだぞ。」

 

惣治郎からの期待を感じる…

 

 

困った人、ましてや『身内』のピンチ。

見て見ぬフリはできない…

雨宮蓮は、力強く頷いたのだった。

 

 

 

 

 

 

*1
18話にて名前を教え済

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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