鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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放課後
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※三島由輝視点
仕事としての定時と、授業が終わるタイミングには差がある。
鴨志田先生より昨夜、話がついたと報告があった為…現在こうして、新島さんと2人でルブランに集まっている。
他に客は居らず、ある意味貸切状態。
新島真
「ブレンド、頂けますか。」
三島由輝
「俺もそれで。」
佐倉惣治郎
「あいよ。」
現状、心の怪盗団のメンバーで高校生は2人。必然的に行動が揃いやすいのだが…
こうして2人で放課後に喫茶店に来るなんて、なんだかテンションが上がる。
新島真
「どうしたの?」
視線を感じた新島さんが、こちらに問いかけてくる
三島由輝
「いや〜。楽しいなって。」
新島真
「…何が?」
何故か、新島さんはちょっと怪訝そうにこちらを見てくる。何を考えているのだろうか…
三島由輝
「この状況…何かに似てると思わないか?」
「喫茶店に集まって作戦会議とか、集まるのを待つ。」
「2人の共通点がヒントだ!」
新島真
「…。」
三島由輝
「ふっふっふ…わからないか。」
「答えは、『王道の戦隊ヒーロー』だ!!」
ハイテンションのまま、上機嫌に語る
新島真
「あー…そっち。」
三島由輝
「活動のことを知ってるマスターが居る喫茶店で集まって、日常パートを行い…その後世直しを行う為に変身して戦う!」
「くぅ〜っっ!!イイよね!!」
目をぎゅっと瞑って、グーにした手をぶんぶん振る
特別な己をさいっこうに楽しんでいた
新島真
「ふふ、やる気が出るなら良いんじゃない?」
佐倉惣治郎
「あまり騒ぐなよ。まぁ…今は困る客も居ねぇが。」
マスターがコーヒーを持ってきてくれる
ブレンドと言っていたのに、真っ黒のコーヒー。
(あっ、ブレンドって砂糖やらミルクやら入れてるって意味じゃないんだ…)
(いや、ここでスマートにブラックコーヒーを楽しむ方が格好いいヒーローではあるか?うん、行ってみよう)
佐倉惣治郎
「先生から聞いたが…ただの学生に見える。どういうカラクリだ?」
新島真
「活動するには『素養』が必要なんです。逆に言えば、ソレがあれば専門的な知識が無くても参加できます。」
佐倉惣治郎
「へぇ…」
あえなく撃沈し、大人しく砂糖を放り込みながら、2人の会話を聞く
佐倉惣治郎
「確か…今日は下見か。」
新島真
「はい。私たちの鍛錬も兼ねてるんです。」
佐倉惣治郎
「鍛錬ねぇ…」
三島由輝
「シャドウをバッサバッサ薙ぎ倒して、経験値貯めてレベルアップするんです!まさしくヒーローって感じに!」
佐倉惣治郎
「…??」
新島真
「もう、話が複雑になるでしょ?」
新島さんに怒られてしまったが、そのまま自分たちの活動について話して過ごした。
程よい気温のおかげで冷めづらいコーヒーが、最後まで温かく美味しかったのが記憶に残っている。
〜〜
夕方
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※鴨志田卓視点
ペルソナ定番の、放課後にパレスに潜る試み。
急ピッチで進めたい都合上、鴨志田卓は学校を定時で上がっていた。
保護者対応等どうしても残っちゃった業務を川上先生に代わっていただけないか頼んだのだが、
引きこもりの子を登校させるために頑張ってる事を伝えると…近くで聞いてた英語の蝶野先生が感動。
歴史の乾先生(鴨志田クンの爪の垢でも飲ませてやりたいとか原作で言ってたあの先生)を巻き込み、仕事を全部掻っ攫って行ってしまった。マジ感謝でしかない
(対価として…登校したら顔を見せて頂戴と言われてしまった。先生方の為にも頑張らないと。あと2人ともキャラというか圧が濃いからファーストコンタクトは川上先生の優しさで慣れてもらいたい所ですよね)
今出発したとメッセージで報告し、車をルブランへ走らせた…
…。
ルブランから少し歩いたところにある駐車場。
恐らく、惣治郎がP5Sにてキャンピングカーを停めてたのもここだろう
そこに車を停めると、メンバー2人が歩いてくるのがみえる。
モルガナ
「お、2人も来たぜ。」
鴨志田卓
「見えてるよ。」
車から降りて、トランクに詰め込んでいた荷物を引っ張り出す。
新島真
「早かったわね。法定速度、守れてる?」
鴨志田卓
「当然。守ってない奴に追突されかけたけどな」
三島由輝
「うえ、そんな事あるの?」
モルガナ
「車道は恐ろしいぞ…大衆のモラルだけで成り立ってるんだ、当然…歪んだ馬鹿も大勢いる。」
「轢けない分、メメントスより難しいぜ。」
新島真
「私は、絶対ああはなりたくないな…」
ちょうど免許を勉強をしている新島真にはタイムリーな話題だった。
そんな会話を挟んでるうちに、荷物のチェックが終わる。
鴨志田卓
「よし、行くぞ。」
皆に声をかけてから、でかいリュックを担ぎクーラーボックスを持って
イセカイナビを起動した…
◎◎◎
三島由輝
「あっっっっっっつ!!!!!」
放り出されたのは、灼熱の砂漠。
外の風景を細かく認知していない、佐倉双葉のパレスだった
燦々と照りつける太陽は、原作で聞いていた程は熱くない。普通に2025年の夏くらいの暑さだった。
なんなら、湿気が少ない分こっちのが過ごしやすいまであるかもしれない。
(まだ6月も半ばだから外への気温の認知が優しいのか…それとも、2025年が暑すぎるだけなのか。ちょっとわからないのが悔しい。だって暑すぎたもんな今年の夏)
新島真
「目的地は、少しここから見えるのよね?」
「…あった。」
モルガナ
「よし行くぞ!乗り込め!」
鴨志田卓
「ひんやりグッズは山程持ってきた。」
「ここからじゃよく見えないが…向こうにあるピラミッドが目的地だ。行こう。」
…。
モルガナカーの中で、凍らせたタオルを首に巻く一行。
運転席に鴨志田卓、助手席に新島真、後部座席に三島由輝。
まだ怪盗服を着ていない為か、各自リラックスした雰囲気で過ごしている
新島真
「バイクの練習は、また今度でいいかな…」
モルガナ
「備えが無かった時を考えるとゾッとするぜ…」
三島由輝
「なー。コーチ最高〜…」
冷たい水をガンガン飲みながら、新島真が問いかけてくる
新島真
「このパレス…ずっとこの気温なの?」
鴨志田卓
「大丈夫だ、あのピラミッドの中は涼しいぞ。双葉さんの部屋に冷房があるのが効いてるんだろな。」
新島真
「良かった…」
(そりゃ、怪盗服が黒いピチピチライダースーツなんだ。直射日光浴びたら死ぬよな…)
ひんやりグッズのおかげで、下着が透けるほどには汗をかかずに済んでいる新島真
アチアチのフタバパレスを車でひんやり突き進むうちに、このパレスについての詳細を説明する。
鴨志田卓
「佐倉双葉のパレスは、少し異質でな。簡単に言うと…」
「認知の歪みで自分自身を咎めてしまってるんだが、シャドウ本人は…分かりやすく言うと、双葉に元気になって欲しいという考えを持ってる。改心されたがってる。」
「つまり、シャドウ本人は味方のようなもんだが…パレスに敵が湧いたり罠が仕掛けられてる。普段のパレス攻略と同様に戦闘やギミックがあるから気をつけてくれ」
モルガナ
「防衛本能みたいな物だろうな。拒絶するのが止められないんだろう」
三島由輝
「実際に見ると、聞いてた話の実感が湧く気がするよ。外の風景に全然興味無いんだなってのもそうだし…」
改めて概要をおさらいしたあと、
今回の仕事についての計画を伝える。
鴨志田卓
「それと…予告して、改心を狙う時には」
「佐倉双葉本人を連れて行く。」
新島真
「…危険すぎない?」
三島由輝
「そうだぞ、パレスに生身なんて…即死だ、即死!」
鴨志田卓
「わかってる。2人とも生身で潜った経験があるから身をもって実感してるだろ」
生身で自身の認知存在に合気道で挑んだ人と
生身でパレスに何度も突撃しオニの金棒がクリーンヒットした人が口々に止める
モルガナ
「カモシダもな。生身でワガハイの攻撃を弾きやがった時は目ん玉飛び出たぜ…」
立案した人も、生身で飛びかかるモルガナをレシーブしていた危険人物である
新島真
「…その話、後で詳しく聞かせてね。」
「もしかして、ペルソナの獲得が狙い?」
鴨志田卓
「その通り。勝手に自分でパレスに入って来ちゃうのを防ぐ為に、しっかり護衛を用意した上で同行させる。自分のパレスだからこそ…自分の心を刺激するもののオンパレードだ。きっと覚醒できる」
モルガナ
「この歪み様だ、見ないようにしてるトラウマなんかもあるハズ。上手くいくだろうぜ。」
三島由輝
「反逆…逆らう気持ちがペルソナを呼ぶんだよな。自責があるなら…圧力というか、負荷はパレスに入るだけでどっさりだろ」
新島真
「そうね。…うまく行くと良いけど。」
(原作では、シャドウ双葉がめっちゃアシストしてくれた。シャドウ双葉に正しい記憶を思い出す手助けをしてもらって…認知存在の一色若葉さんを皆でボコせば完了ってわけだな。うんうん)
…。
モルガナ
「あち〜…。クイーンもっと出して〜…」
新島真
「うん。」
グローブボックスへ、クーラーボックスに入れてもってきた氷を流し込む。
既に入れた氷が溶けて水ができ、、ちゃぷちゃぷカラカラと音が鳴っていた。
モルガナ
「はぁぁ〜…生き返るぅ〜…」
新島真
「…。」
無言で、少し見つめた後。
蒸れた靴を脱ぎ、しっとりと濡れた靴下をダッシュボードの上に置いて
グローブボックスの中に足を突っ込んだ。
モルガナ
「にゃんっ!!」
新島真
「あ、これ良い…」
三島由輝
「うっわ、いいな〜…」
クー◯ッシュ片手に、後部座席を広く使って寝転んでいる三島が上体を起こして羨ましがる。
鴨志田卓
「それ、人体でいうと何処に当たるんだ?」
新島真
「…。」
無言で、足を引き上げた。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記