鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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夕方
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※三島由輝視点
放課後を少し過ぎ、部活後の夕方。
三島由輝は新宿にへと足を運んでいた。
原作でもあるように、三島由輝は夜の新宿に慣れており
2丁目のニューハーフを躱して道を歩いていく
今日は、名刺にあった大宅一子とコンタクトを取り
協力関係を持ち掛けるため新宿に来ている
鴨志田先生に確認を取った上で、『取引』に使える情報を教えてもらっていた
(ガッツリ、個人情報だよな…コーチ、あんな謎空間に居たくらいだしネット監視とかしてるのか?怖…迂闊な呟きしてないかな…)
目的地は、行ったことのないバー。名前を『にゅうカマー』と言うらしい
(新宿2丁目系の店、近寄るの避けてたんだけどな。危険な人が居ませんように…)
ぶつぶつ考えながら歩く三島由輝を、路上で見つめる占い師が一人。
御船千早
「あ、あれは…とんでもなく恐ろしい運命が…」
手元のタロットを、常人には意味がわからない挙動で弄ると その驚きは深まっていく。
御船千早
「彼は関係者…?当人で無いのに、これなら…」
「はわわわ…」
何故か認知の異世界に影響のある占いをできる上に人の運命を精確に覗いたりするガチ占い師、御船千早。
上京後は絶賛悪い大人に騙され霊能商法の旗印にされてる彼女が、三島由輝を通して鴨志田卓の運命に感づいて居た。
…。
にゅうカマ〜の店内、バー特有の暗い照明にどことなく不安を感じながら入店する。
エスカルゴ・ララ
「いらっしゃ〜い。」
三島由輝
「あ、ども…」
エスカルゴ・ララ
「…。」
明らかに、未成年と確信した目線を感じる…!
口を開く直前、近くにいた大宅一子が止めてくれた
大宅一子
「ララちゃんごめん、それアタシの連れ。」
「ほら、ここ座って。」
エスカルゴ・ララ
「未成年引っ掛けてどうするつもり?」
大宅一子
「取材だよ、取材!」
エスカルゴ・ララ
「ふぅん…この子が、あの話のねぇ…」
大宅一子の促すまま、三島由輝は隣の席へ。
エスカルゴ・ララが烏龍茶を入れてくれたのを、よくわからぬままお礼を言って一口飲む。
手に持つ氷入りのグラスをカラカラと回しながら、それを見届けた大宅一子は。
大宅一子
「さて、じゃあ…」
「鴨志田卓の心変わりのこと、教えてくれる?」
(うわっとそうだ、その件でって声かけられてたんだった)
三島由輝
「あー…その件、なんだけど。」
「鴨志田先生が『変わった』って表現、できれば控えめにして欲しくて…なんかこう、頑張ってる!みたいな」
鴨志田先生から三島由輝に伝えられた、取引内容の一つとして
鴨志田卓の記事に改心や精神の変化を気取らせるような表現を抜くよう依頼して欲しいと頼まれている。
明智吾郎にこちらの活動はある程度見抜かれているかもしれないが、まだ情報共有していないかもしれない。
防諜に気を使って損はない…という理由らしい。
大宅一子
「…言うと思った。」
ため息交じりにそう話す大宅一子
三島由輝
「そう?良かった、じゃあ話は早いね。交換条件に…」
三島由輝が用意していたセリフを話すのを、気迫で遮って。
大宅一子
「鴨志田卓も相手が悪かったね。アタシそういうの大っ嫌いなの。」
三島由輝
「えっ?」
良く見てみると…大宅一子の手に持つグラスには氷のみ。
既に一杯か、満足するまで飲みきったのかと思っていたが…彼女は。
(おおっとぉ…?)
一滴もアルコールが入っていない。
それに気付き、三島由輝の背中を冷や汗が伝う
大宅一子
「ね、鴨志田に言われてるんでしょ。口止めをしろって。」
大宅一子の声は一転して優しくなり、未成年に語りかける大人の顔に
大宅一子
「オネーサンが味方になってあげるから。一緒に、悪いコーチやっつけよ?」
(改心する前の鴨志田の負の遺産関連んん!!!だっから本人じゃなくて俺と話したいな〜言ってたの!?やっば!どうする…!?)
(大丈夫、先生から最強のカードは貰ってる、ペースだけ握り返す、ペース握り返す…)
大宅一子
「鴨志田、昔から揉み消されてる不祥事いっぱいあるの。典型的な、テレビスターになって天狗化した成金スポーツマンって感じ。」
「ネタ上げる為に、情報纏めたのがあってね。キミが生の情報をくれれば立件できるかも。ケーサツに突き出せば、キミが反撃されることもない。」
三島由輝
「ちが、そういう事じゃなくて」
大宅一子
「大丈夫、安心して。脅されてるよね、怖いよね。」
「絶対に情報提供者は守る。勇気を出して、今日なんて言われたか。普段何をしてるか、教えて欲しいの。」
大宅一子は、真剣かつ思いやりの眼差しで真っ直ぐこちらを見てくる。
互いに椅子に座る事で身長差は無くなり、左手で肩に手を置いてくる。体温が高い女性のじんわりとしたぬくもりからして、なんらかの効果を狙って行われた事であるのは明白。
この状況をうまく切り返す言葉をあーだこーだ考えるも、その沈黙も恐らく今は相性が悪い意味になってしまっているだろう
耐えかねた三島由輝は。
三島由輝
「…あーもー!うまいこと言いたかったんだけど、もう無理矢理言うんだけどさ!」
でかい声と怒気で怯ませて話す、鴨志田の話術を選択。
一瞬、発言権を取り返すことに成功する
周囲にほかの客が居ないことを確認してから
三島由輝
「俺達、今、悪と戦ってんの!」
記者へと、爆弾をぶん投げる
大宅一子
「…悪?鴨志田が、ってこと?」
三島由輝
「違くて!ええと、大宅さんのバディの村上佳代さん居るだろ?あの人を酷い目に合わせた元凶と戦ってるんだ。だから悪目立ちすると不味いってワケ。」
言い切り、相手の返答を待つ。
大宅一子
「…ちょ、ちょちょっと待って!待って!…待ってくれてるか。」
「…なんで、佳代の事知ってんの!?」
こじ開けた隙間に衝撃的な情報を投げ込み、相手を動揺。ペースを完全に握る。
三島由輝
「絶対に秘密を漏らさないと約束させたうえで話せって言われてるんだけど。」
大宅一子
「誓う。神様仏様、ララちゃん様に誓って言わない。」
エスカルゴ・ララ
「…私も、口の固さは保証するわ。」
三島由輝
「お、おお…そこまで…」
突然の身の変わりように、鴨志田先生が用意したカードの効果にビビる。
エスカルゴ・ララ
「坊やが今、話題に出したのは…一子がいっちばん欲しい情報なの。お願い。」
(鴨志田先生から、信用のおける人物と聞いてる。この様子なら漏らす事も無いよな…)
三島由輝
「オーケー。」
ゆっくり、メモの内容を思い出しながら話す。
三島由輝
「人の歪んだ欲を取り除いて、いい感じの状態に回復させる手段があってさ。鴨志田先生はそれで『善人になった』。」
「ただそれ、やり方間違えると…そのまま殺したり、廃人にさせたり、精神を暴走させることもできる。」
エスカルゴ・ララ
「精神の暴走…最近、聞き馴染みのある言葉ね?」
三島由輝
「だろ?悪用して、好き放題してる奴が居るんだよ。」
「それを止めるべく活動する…正義の味方が俺達ってワケ。リーダーは鴨志田先生。」
大宅一子
「へー、こんなガキンチョがねぇ…」
三島由輝
「で、その元凶が、獅童正義ってヤツ。」
「村上佳代さんは、ウチのリーダー曰く『消された』一人らしい。」
大宅一子
「消された…。」
「…。」
「死んでる、の?」
(うう、言いにくい…けどここで渋った方が余計ダメだよな、頑張れミシマン、度胸出せ…)
三島由輝
「死んでない…けど、精神病院で保護されてるんだって。心が壊れてる、とかで。」
大宅一子
「…証拠は!!」
三島由輝
「無い。下手に嗅ぎ回ると気付かれるから、裏取りはプロのジャーナリストに任せる…ってさ。」
大宅一子
「…上等。」
「ララちゃん、お代ツケといて」
エスカルゴ・ララ
「待ちなさい。この坊やの取引に答えてないでしょ?」
「そっちもツケるつもり?」
大宅一子
「う…そーだわ。ごめんね?」
大宅一子は一度席を立つも、ララちゃんの言葉で座り直す
三島由輝
「気にしてない。びっくりする話だから、裏が取れてから取引する形でも良いって言われてるからさ。」
「ひとまずは…鴨志田先生の記事、表現を調整だけしてくれたら、それで。」
エスカルゴ・ララ
「お言葉に甘えたら?」
大宅一子
「そだね、えっと…」
三島由輝
「三島由輝。ポジションはセッター。」
緊張する場面を終えて安堵し、緩和からいらん事も言う三島
大宅一子
「ユウキ君か。今日はありがとうね。」
強引に、コップを持ってた三島由輝の手をひったくって
両手で包み込み、顔の近くまで上げる大宅一子
ネイルをしていない、仕事に実直な者の温かい手。
大宅一子
「なるべく早く連絡するから、少しだけ調べさせて?」
ニカッ、と。
満面の笑みを見せてくれる
女の子耐性が薄く、大人の女性ともなれば幼少時代の母親と以外まともに接していない三島由輝は
今日イチの狼狽を見せる
大宅一子
「な〜にウブなリアクションしてんの。情報屋がハニトラ引っ掛かんなよ?」
プロのジャーナリストに対して、アウェーの状況でうまく取引に漕ぎ着ける事ができた。
物怖じしない度胸が磨かれた気がする…
♪♪♪〜
大宅一子
「じゃ!」
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記