鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

137 / 213
第133話 6/19(日) がんばれオトナタチ

 

 

スフィンクスが突撃してきた事により、突風は止まった。

その隙を突いてアスモデウスが飛びかかる

 

四本の腕を3本と両足を使って、顔面に取り付く。

耳を掴み、前髪を掴み、瞼を掴み。足をガッチリと挟んで。

最後の1本の腕に持つ金のフォークで、スフィンクスの眼球を突き刺す。

 

あと頬を舐める。

 

認知存在『イッシキ・ワカバ』

「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!」

 

 

三島由輝

「絵面悪すぎだろ!!」

 

モルガナ

「クラウンのペルソナか!?」

 

新島真

「今のうち!立て直し!」

 

衝撃波で傷ついたメンバーをモナが【メディラマ】で回復。

クイーンがヨハンナに跨り加勢し翼を狙う。

ヨハンナを使った高速起動で的を絞らせず、

アスモデウスを振りほどいたスフィンクスが隻眼となった瞳でよく狙おうにも

 

アスモデウスが、パピヨンのトスを受けてスパイクを放つ。

三島の姿こそ違えど…正真正銘、鴨志田卓と三島由輝の原作通りの必殺スパイクに…スフィンクスはたまらず回避を選択。

空へ飛び、盤面は振り出しに。

 

 

しかし、クラウン不在の内に決着を狙ってか、引き撃ちは行わず急降下。ヘイトを下げる効果が無くなり…スフィンクスは、最も憎んでいる存在を対象に選ぶ。

 

モルガナ

「チッ…しがみつけ!」

「マスター!アクセルだ!!」

 

生身の人間が空中に放り出されれば…頑丈な車内に乗り込んでいようとひとたまりもないない。

それを理解しているスフィンクスが取った行動は、垂直ではなく、斜めに角度を浅く狙った…カルタを弾き飛ばすような振り払い。

 

モルガナカーの背面にパピヨンが支え、真正面から受け止める。

 

 

モルガナ

「うぉぉぉぉぉお゙お゙お゙っっ!!!!」

 

三島由輝

「これ、1人で正面からいけるのかよ…っ!化け物だろ先生ぃ!!」

 

鍔迫り合い。モルガナカーの車体から、金属がひしゃげるような嫌な音が鳴る。

 

みしり。

 

一際大きな音の後、窓ガラスが割れ

 

モナが車からマスコット調の姿に戻って…乗客2名を放り出してしまう。

HPが全損し、ダウン。

 

寸前でアスモデウスとパピヨンが割って入り、圧死は免れるも…佐倉家の2人はパレスの石畳を転がった。

 

 

佐倉双葉

「ひゃあぁっ!?」

 

佐倉惣治郎

「ぐぅっ…双葉ぁ!」

 

額から流血する惣治郎が、火事場力を発揮しすぐに立ち上がり…双葉へと駆け寄る。

 

立ち上がれないモナに【ディアラマ】を使いながらクイーンがフォローに回ろうとするも、

スフィンクスは未だ健在の翼から、風の刃を飛ばし彼女を寄せ付けない。

 

新島真

(範囲攻撃…私が皆に寄った方が危ない!)

 

戦闘IQの高いクイーン。合間にどうにか銃器の攻撃を差し込みつつ、風の刃を全力で避ける。

カネシロパレスの窮地にて研ぎ澄まされた生存本能は、猫の額のように小さい安全地帯を冷静に導き出す。

 

両腕はアスモデウスと根性マシマシのパピヨンによってがっしりとホールドされており、翼もクイーンへ回している。

 

唯一空いている口にて、双葉へと罵声を浴びせにかかるスフィンクス。

 

 

認知存在『イッシキ・ワカバ』

「ほら!お前のせいでまた、人が死にかけてる!」

「お前に生きてる意味なんて無い!誰も、お前なんて必要としてない!」

 

佐倉双葉

「…誰も、もう、私の事なんて…。」

 

双葉の周辺に、また幻覚が集まる

口々に、お前が殺しただの、あなたは要らない子だの。思い思いの言葉の暴力を振るう。

母の最期の光景が、そのまま視界に浮かぶ。

 

取り囲まれる。

 

…飲み込まれる。

 

 

 

 

佐倉惣治郎

「双葉っ!!!」

 

その前に。

 

佐倉双葉

「ひぅっ!?」

 

惣治郎の、今日一番の大声。

自らを取り囲んでいた幻覚が遠のく。

 

佐倉惣治郎

「俺が居るだろ!!!」

 

佐倉双葉

「そうじろう…」

 

佐倉惣治郎

「双葉が必要だ!死ぬな!生きろ!…頼む!!!」

 

御託も、何もかもを吹っ飛ばした感情の塊。

乱暴に抱きしめる、惣治郎のゴツゴツとした体。

自身が半袖のシャツを着ている故に、直接肌に触れた惣治郎の手には、べっとりと血がついていた。

何にも加工されていない、直接的な『愛』。

 

見開いた目の、すぐ下に…惣治郎の頭から滴る血液が垂れる。

 

 

認知存在『イッシキ・ワカバ』

「お前のせいで!そいつも不幸にしてる!お前が居なければ、そいつもこんな暮らしをせずに済んだのに!」

 

佐倉惣治郎

「うるせぇ!!若葉の顔で、若葉の声で喋るな!!」

「俺は幸せなんだよ!!」

 

認知存在『イッシキ・ワカバ』

「なら、今ここで死ねぇ!!」

 

スフィンクスの口が、大きく膨らむ。

 

新島真

「…まずいっ!避けて!」

 

 

幾ばくかの唾と共に、戦闘の衝撃で抜けた犬歯が1本。

巨大な顔面故にバレーボール程の大きさをしたそれが、真っ直ぐ、双葉を抱えた惣治郎へと飛ぶ。

 

惣治郎は双葉を抱え、ぎゅっと目を瞑るも

…何故か、衝撃はやってこない。

 

目を開けば…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大の字に手を開き、腹に犬歯が突き刺さっている

シャドウの双葉。

 

 

 

佐倉惣治郎

「お、お前…」

 

 

 

シャドウ双葉

「おい」

「私の癖に…やるべき事が、まだわからないか?」

 

ズクン、と。

頭に、染み込むような頭痛。

熱いとも、冷たいとも解釈できる、痛みを伴う液体が流し込まれるような。

 

佐倉双葉

「…。」

「わかってる。」

「自分で自分が、信じられない。」

「私の記憶、どっちがホントか…まだわかんない。」

「けど、これだけは、絶対。」

 

佐倉双葉が、1度目を閉じる

 

 

…。

佐倉双葉は原作にて、なぜ怪盗団へと自ら接触したのか。精神暴走事件が起こる中、人の認知を操作するような存在へ、人との関わりを絶っていた中で勇気を出すことができたのか。

8月の29日、彼女自身の口から2つの理由が挙げられている。

1つは、メジエドの挑発に対し何もしない怪盗団への苛立ち。そして、もう一つが…

新島冴が行った、自分を惣治郎が虐待しているのではと疑い責める行動。情報を得るための脅し。

そうじろうを助ける為に。なんとかする為に。

佐倉双葉は、歪む認知に脳を侵される中…勇気を出せた。

 

 

 

佐倉双葉

「お母さんは…私のそうじろうに『死ね』なんて言わない!!!」

 

 

目を開くと

 

そこにあるのは黄色い瞳。

 

 

佐倉双葉

「お前は、お母さんじゃない!!」

 

 

 

 

 

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。