鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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放課後
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神保町、古本屋が立ち並ぶ地域にあるカレー屋。
それなりに繁盛しているその店から、2人の男女が出てくる。
東郷一二三
「ふぅ…今日も絶品でした。やっぱり、カレーはカツカレーですね。」
「貴方のお宅もカレーがあるんでしたっけ?」
一人は、東郷一二三。
原作にてアルカナ星のコープを担う者であり、神田の教会でよく将棋を指している洸星高校の女子校生。
仲良くなると、戦闘で控えのパーティメンバーを入れ替えたり戦闘から確定逃走できる術を教えてくれる優秀な人材。
そしてもう一人は…
※雨宮蓮視点
雨宮蓮
看板メニューだ
こだわりの一品
おいしいよ
看板メニューだ←
こだわりの一品
おいしいよ
東郷一二三
「コーヒーに合うカレー…興味があります。」
「カツ、持ち込めません?」
雨宮蓮
聞いてみよう
揚げ物のニオイは…
カレーをテイクアウトするのは?
聞いてみよう
揚げ物のニオイは…
カレーをテイクアウトするのは?←
東郷一二三
「…それです!駒台に持ち駒を置くように、手元に揃えれば良いんですね。」
♪♪♪〜
東郷一二三
「いい手です、素晴らしい戦略かと。」
「近い内に伺わせて下さいね。」
雨宮蓮
一二三と、また会う約束を取り付けることができた。
一二三の期待を感じる…
雨宮蓮は、抜群の嗅覚を発揮し
神田の教会にて東郷一二三との出会いを果たしていた。
5月後半のバレーボール強化期間にも何度か会っており、交友関係がメキメキ進行している…。
東郷一二三
「そう言えば…この前の取材、この扇子を持っていったんです。」
鞄から、桜の模様がついている扇子を取り出す
原作にも存在する【桜の扇子】だった
東郷一二三
「エアコンが効いていたので使わなかったんですが…懐にコレがあったお陰で、不躾な質問もうまくあしらえた気がします。」
雨宮蓮
一二三がすごい
どうしたしまして
いつ渡したっけ?
一二三がすごい
どうしたしまして←
いつ渡したっけ?
東郷一二三
「ええ、素直に受け取って下さい。」
「私も、これを素直に受け取ったんですから。」
♪♪〜
上機嫌に、開いた扇子で口元を隠す。その動きは、実に様になっていた。
原作の、ゲームとしての縛り…囚われから解き放たれた雨宮蓮は
関係の進行と贈り物のプレゼントを同時に行い、好感度の上昇を加速させるとかいうコミュニケーション魔術を使っている。
憑依転生者が聞けば、そんなんチートやチーターや言うて恐れ慄く事だろう…
…。
東郷一二三
「…あちらは、何でしょうか?」
一二三が、閉じた扇子で指す方向を雨宮が見れば、そこには、周囲をキョロキョロと見回す挙動不審の男が。目が合ってしまうと、こちらにずんずんと寄ってきてしまう。
反射で、一二三の少し前に出る雨宮。
東郷一二三
「あ…。」
♪♪〜
それを気にせず、男は喋り始める。
声の低い美男子
「すまない、友人が逸れてしまってな。探している。」
「茶色い髪の、学生鞄が特徴的な…」
東郷一二三
「?」
メモ帳を取り出して、さらさらと何かを書き始める。
一分足らずで、かなり上手な人物画が。
声の低い美男子
「こんな男だ。知らないか?」
雨宮蓮
…。
テレビで見た、探偵王子と似ている気がする…
雨宮蓮
探偵王子?
明智吾郎?
探偵王子?
明智吾郎?←
声の低い美男子
「知っているのか!なら、話は早いな。」
その、声の低い美男子は悩ましげな表情を見せ
声の低い美男子
「美術書を探していたら、いつの間にか、姿を消してしまった。全く…手の掛かる奴だ。」
東郷一二三
「それは、貴方が逸れたのでは?」
「あと…その、喜多川くんですよね?」
喜多川祐介
「…ああ!棋士の!」
雨宮蓮
…!
よく見ると、制服のデザインが似ている…!
雨宮蓮
知り合い?
友達?
知り合い?
友達?←
喜多川祐介
「いや?」
東郷一二三
「お互い、校内では少し有名なので。」
雨宮蓮は記憶を振り返る
そう言えば、斑目一流斎の訃報に…弟子が居たとか。
偶然とはいえちょうど展覧会に行ったのもあり、目についたニュースだった…
東郷一二三
「何日かお休みされたと聞いていましたが、大丈夫でしたか?」
喜多川祐介
「今は…問題ない。切り替えた。」
「こいつのお陰でな。」
メモ帳に描かれた明智吾郎を見て、そう笑う
話が脱線したことに気付いた喜多川が
喜多川祐介
「…そうだ。何処かで彼を見なかったか?」
東郷一二三
「うーん…私達、食事を摂っていたので…」
「電話でもかけたらどうですか?」
喜多川祐介
「ハッ!それだ!何故そんな簡単なことを思いつかなかったのか…」
これで解決だ、とズボンのポケットに手を入れ
喜多川祐介
「…。」
尻ポケットを探り
上着にポケットがないかをまさぐる
喜多川祐介
「…スマートフォンが無い。」
東郷一二三
「え。」
喜多川祐介
「落としたか…巡った店を引き返してみようと思う。逢引の邪魔をして悪かった、じゃあな!」
喜多川は走り出してしまった…
東郷一二三
「あ、あいびき…」
雨宮蓮
…。
あのままでは、より迷子になってしまうだろう。
放ってはおけない…
雨宮は一二三に、喜多川祐介を追うことを伝える。
東郷一二三
「わかりました。元より、ここで解散予定でしたし。」
「貴方も、この街の土地勘は無いはず。ミイラ取りがミイラにならないよう、気をつけてくださいね?」
雨宮蓮
一二三に別れを告げて、喜多川を追いかけた…
…。
古書店街を探して、おおよそ3分ほど。
店から出てくる喜多川を捕まえることに成功する。
喜多川祐介
「む、お前はさっきの。」
「俺は三軒目に向かうので忙しいんだが。」
雨宮蓮
ここには何で?
どこから来た?
ここには何で?←
どこから来た?
喜多川祐介
「何って、電車だが…」
雨宮蓮
駅に来るハズ
駅で待ち伏せよう
駅に来るハズ
駅で待ち伏せよう←
喜多川祐介
「…名案だ!」
「それを伝えに来てくれたのか、助かる!」
そのまま駅の方向へと駆け出す喜多川を、念の為追いかけることにした…
…。
神保町の駅前。
おしゃれなオープンカフェのある、洒落っ気のある広場。
ルブランもこういう場所にあれば繁盛するのだろうが、その場合自分を引き取る事は無かったかもしれない。
同じ秀尽高校であろう制服もちらほら見える、客入りの良いカフェを尻目に…
喜多川祐介
「よし、ここが俺達の使った出口だ。吾郎が困り果てて家に帰ってしまう所を絡め取るぞ!」
駅出口で急停止した喜多川を、持ち前の器用さでギリギリ躱す。
よろめいた先に、目が合ったのは。
喜多川のメモ帳で見たのと瓜二つの顔。
明智吾郎
「それは、こっちのセリフなんだけど?」
愉快そうな笑顔を貼り付けておきながらも、口角の動きや額の血管など…どこか不機嫌そうにした明智吾郎だった。
テレビで見たことがある顔が近くにあることに、そこそこ嬉しくなる雨宮。
喜多川祐介
「おお!ここに居たか、探したぞ!」
明智吾郎
「チッ…良く聞け。僕が、君を、探してたんだ。」
小さく舌打ちをしながら訂正する明智
雨宮蓮
やはり、迷子になっていたのは喜多川の方らしい…!
明智吾郎
「けど…君にここに来る発想があるとは驚いた。」
喜多川祐介
「ああ、彼のお陰だ。彼は…」
「…誰だ?」
雨宮蓮
…。
そう言えば、自己紹介をしていない…
雨宮蓮
『雨宮蓮』だ
えぇ…?
『雨宮蓮』だ←
えぇ…?
喜多川祐介
「そうか。吾郎、彼は雨宮と言うらしい。」
明智吾郎
「……。」
横で僕も聞いていたんだけど、なんて言葉を飲み込むような時間があってから。
明智吾郎
「ここへは、君の指示で?」
雨宮は頷く。
明智吾郎
「助かったよ、ありがとう。君とは考えが合うらしい。」
少し、明智は考える素振りを見せる
明智吾郎
「そうだね、近い内にお礼も兼ねて何か奢るよ。連絡先を貰っても?」
喜多川祐介
「なっ…!俺が最近やっと手に入れた連絡先を…!!」
喜多川は、明智の対応に大げさな動きで仰天している
明智吾郎
「スマホにパスワードを設定せず、あまつさえ紛失するような奴じゃあねぇ…」
ポケットから、明智はスマホを取り出す。
弄ぶように、手でトントンとしてみせた。
喜多川祐介
「なっ、それは俺の!」
「ぐぅ…」
雨宮蓮
ぐぅの音が出た…!
その後、明智は自身のスマホを取り出し、連絡先を交換してくれる。
何故かついでに喜多川とも交換することになった。
少し、どこか悪い所に漏れないか不安になりながら、家に帰った…
明智吾郎
「それじゃあ、また。」
喜多川祐介
「じゃあな。」
雨宮蓮が去った後、2人は動かずその場で立ち尽くす。
喜多川祐介
「なぁ、雨宮蓮という名前…」
明智吾郎
「そうだ、『リスト』に一致する。」
「どうやら…運命は、僕らの味方をしているのかも知れないね?」
雨宮蓮の、メッセージアプリのプロフィールを開く。
インターハイ予選にて優勝後、皆で撮った記念写真がバナーに設定されている。
2回タップして、ズーム。
大きく表示された、鴨志田卓の顔を
明智吾郎は愉快そうに見ていた。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記