鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第140話 6/24(金) 覚醒:坂本竜司

〜〜

放課後

〜〜

 

 

 

メメントス、地上部分。

 

緑色の電車の近く…原作にて太陽コープの吉田寅之助が演説をしていたあの辺りの場所で、2人の男子高校生が会話を始めた。

 

 

明智吾郎と、坂本竜司の2名。

坂本竜司は原作と姿が大きく乖離している。

歪な姿勢はそのままに、体の肉は減り、ピアスが増え、目に隈が浮かんでいる。

同様に原作と外見を、不健康な方向へと変化させた金城潤矢と比較して特筆すべき事は

その目は、絶望的に虚ろで、曇りが見える点だろう

原作を知るものなら『あの頃』の三島由輝や鈴井志帆を想起させる、やつれた顔。

その顔は、今驚きに染まっている。

 

 

 

坂本竜司

「なんだここ…って、なんだその格好!?」

 

学生服の坂本竜司に対して…明智吾郎は、白くきらびやかな衣装に、赤い仮面の組み合わせ。

 

明智吾郎

「改めて。今日は時間を取ってくれてありがとう。」

「ここは、大衆の意識の集積地…まぁ、君にはわからないか。」

「さっきの場所より、盗み聞きされない所と理解してくれれば良い。」

 

坂本竜司

「お、おう。」

 

 

坂本の知能を鑑み、重要だが難解な説明を全部端折る明智

 

坂本竜司

「…あの話は本当なのか?」

 

坂本としてもそれはやりやすく、自分の疑問へと話題を移す。

 

 

 

坂本竜司

「鴨志田が、人の精神を暴走させて回ってるって…」

 

明智が教えた、『真実』の話。

 

 

明智吾郎

「そうだ。自分は心を入れ替えたって言ってるけどね…とんだクズだよ。」

 

坂本竜司

「!!!」

 

明智は、鴨志田卓について調べをつけていた。

昔、金メダルを取ったこと。

少し前まで、生徒に体罰やセクハラを働いていたこと。

手のひらを返して謝罪し、異世界の力を使って…校長や、金城潤矢の()()()()()()()()()()()

 

そして、目の前の男は鴨志田卓の謝罪を受け入れる事が出来ず

発散できない怨嗟を募らせていること。

 

 

 

明智吾郎

「この『真実』を知ってるのは…僅かしか居ない。あの反省した態度だ。皆騙されてる。」

「…君は、違ったみたいだね。」

 

やり場のなくなった火薬に、火をつけてやれば。

 

坂本竜司

「…やっぱ、そうだよな!?」

「あんなクズ、そう変わるワケがねぇと思ってたんだよ!!」

「絶対許さねぇ、許せる訳がねぇ!!」

 

雷鳴のような、感情の大爆発が轟く。

 

 

坂本竜司

「思えば、最初からおかしかった!急に…人が変わったように鴨志田の肩を持って!」

「俺の母親も、『そういう』事なんだろ!?」

 

*1

 

坂本の思考は、あの春の出来事を

今得た点と、直線で結びつけてしまう。

 

 

明智吾郎

「…そうだったか。」

「もしかすると、危ないかもしれない。一度、既に手を付けられているのなら…」

 

坂本竜司

「〜!!」

 

 

 

坂本竜司の感情のボルテージは最大限まで高まる。

そして、鴨志田卓への反逆の精神が…己の素養たる器に注がれていく。

 

 

直後、黄色い瞳の男が。

メメントスの地面を転げ回った。

 

 

 

(あの手紙の言う通り、か…)

(これで2人目。残りの情報も、信用は置けそうだ。)

 

正直、人がいくら増えようと邪魔にしか思えない。

ただ、敵の戦力を削ぐと思えば我慢ができた。

 

将棋の駒は、手元にあるだけで意味がある。

 

 

手紙に書いてあった、シャドウを殺さずに『改心させる』手法には…覚えがある。

 

まだ経験の浅い頃、「始末」されかけた事を勘付いて恐れていた者のシャドウが…殺す前に命乞いをしそのまま消えた事があった。

 

馬鹿のクセにらしくない正義感を出して自首をしようとして居たらしく…

『処分』に手間がかかったと、あのクズに小言を言われたのをよく覚えている。

 

秀尽高校の校長にニュースが無いのは、この手法を用いた可能性がある。

だが金城潤矢は頭が可笑しくなって逮捕された。出世した冴さんがあれだけ徹底的に浄化したなら、まず間違いなく本人。つまりは…精神を暴走させられている。

 

精神暴走は自身にのみ与えられたものでは無かったのか。喜多川祐介が使えないあたり、条件が揃わないと使用できない物なのか。

 

サンプルが足りず、推理するにも限界がある。

だが、新たに得た『改心』という選択肢は…こいつらの正義感にぶら下げる餌になる。

 

メメントスの者を適当に改心させて見せてから…

パレスを持つようになった者はもう殺すしか無い、とでも刷り込んでみようか。

 

計画にも、その方が都合が良い。

 

 

 

 

じっくり、考えをまとめられるほどの時間が経ち。

坂本竜司の耳障りな癇癪は静まり、外見が変化する。

 

明智吾郎

「それが、君が持つ力だ。」

「僕と一緒に、正義を成しに行こう。」

 

 

キャプテン・キッドを顕現させた坂本に…笑って手を差し伸べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

 

 

2,3会話し…坂本竜司と別れた後。

明智吾郎はメメントスに残り、地下へと潜っていく。

 

しばらくして、メメントスの内部にて。

 

 

 

 

シャドウ坂本

「ひぃっ!?な、何!?」

 

明智吾郎は、坂本竜司の母親のシャドウに銃を突きつけていた。

 

ここでこいつを殺すなり暴走させるなりすれば、奴の忠誠と鴨志田卓への敵対は盤石になる。

これが一番合理的だ。

そう、理解しているのだが。

 

 

 

明智吾郎

「…。」

 

なんだか、引き金が引けなかった。

 

 

シャドウ坂本

「…え?ほ、本当に何?」

 

…奴は、すでにこちらのことをある程度信用した様子だった。別に、急ぐ事は無いか。

 

今、過剰に焚き付けてしまっては…あの馬鹿は一人で鴨志田卓へ向かって行ってしまうかもしれない。そうなると、都合が悪いのは俺だ。

 

そう、自分を納得させて…メメントスを後にすることにした。

 

 

 

*1
4話




大変申し訳ないのですが、体調不良が回復せず明日もっかい休載いたします!
皆様はマジで予防接種受けましょう B型本当に恐ろしいっす

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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