鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
憑依転生者を「」、アスモデウスの姿をとる鴨志田卓を『』とし、双方心の声での会話でヤルダバオトには聞かれて居ないものとします。
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丑三つ刻
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メメントスの、節制奪われし路 エリア1。
つまり入ってすぐの部分にクラウンは1人滞在していた。
日付が変わってから、まだ日が昇る前。
こんな時間に活動してて、P3女子達は裏で肌トラブルに苛まれてそうだなぁなどと適当な事を考えながら
シャドウ小戸
「中目黒。タップダンス。スイミング。本格始動。鞄。テレビ。段ボール。ギラファノコギリクワガタ。不健康。防衛軍。ペンシル。YouTube。空中庭園。光。もぬけの殻。ムジナ。膝掛け。昆虫ゼリー。ファブリック。五里霧中。障害。」
ミッション名【こんにちは地獄のアルバイト】でお馴染みの、小戸志のシャドウの前に居る。
セタンタの外見をして、今プリンパ漬けになっているところ
女ウケ良さそうなマッシュヘアイケメンランサーの見た目で混乱しまくって居るのは…どこかから訴状が飛んできそうで気が気じゃない。
そして極めつけは…
シャドウ小戸
「乾坤一擲。ミネストローネ。宇宙飛行士。坂上田村麻呂。ミミズ。マッシュポテト。愛人。チェコ。ブリーチ。忍者。カプセル。ハイキック。晩餐会。電話番号。モスクワ。屋敷。カンヌ国際映画祭。キュア。天然痘。」
『コイツはダメだ、別のにしないか?』
「ここが一番交通の便も良いだろ?我慢するしかないんだって。」
『流石にシャッフル睡眠法すぎるだろ!どう足掻いても眠たくなる!』
「これがP5最強の金策なんだから耐えるぞ!」
シャドウ小戸は、ドラ◯エ4のエ◯タークが睡眠時めちゃくちゃ暴れるように
繋がりのない単語を連呼し始め、眠気をものすごい勢いで誘発してくるバケモノと化している。
もし携帯が使えるのなら、録音してYouTubeにでも公開すれば睡眠導入として需要が出ること間違いないリアルなスリープソング。
なぜ今これができているのかと言えば、他でもないナビが一肌脱いでくれたからだ。
ハッキングを依頼すると、すぐに本人のアカウントへ予告を送ってくれた。
まるで警察が翌朝逮捕しに来るかのような脅しをかけたらしく、携帯のマイクから音を拾ってみればバッチリ狼狽え、怒る声が聞こえたのだとか。
あとは、時間の限りお金を稼ぐだけ。
眠気覚ましを兼ね、鴨志田卓と雑談する事にした。
「最近、な〜んか不穏じゃん?これからどうなるのか予想つかなくて困るんだよ。ヤルダバオトのせいで気軽に相談もできないしさ」
『佐倉双葉のお陰で、現実の防諜は完璧になった事を喜べ。無いものを願っても仕方ない。』
「そりゃそうなんだけどなー…こう、自分の考えてることが合ってるかどうか、実行する前に聞けないのってかなり不安になるわ。」
『リーダーとしての苦悩なぁ。』
「主将で今は教師だろ?現在の肉体パイロットになんかアドバイスしてくれない?」
『…。』
少し、鴨志田卓は言い淀む。
思い出せないのでは無く、話しにくい時の仕草のように感じた。
『仲間の、足が故障した事を自分だけ教えられてしまった時。困った覚えがある。』
「へぇ、プロ時代?」
『そうだ。人一倍努力してたからこそ出た故障と分かってたから…監督に伝えられなかった。』
『しかも、監督から…また別の奴に戦力外通告をして、その故障してる奴を控えからスタメンに上げる相談もされて。』
『秘密を抱える苦しさを、一番感じた出来事だったなぁ…』
目を細めながら シャドウ小戸にプリンパをかける鴨志田卓
「苦しさで言うとそうか。歪みとか無い頃だし」
『段々、あの頃を。夢でも見るように思い出してくる…』
「良いじゃん」
「どう切り抜けた?」
『変な迷い方…相談の仕方は、記者にすっぱ抜かれる。プライバシーなんて無い時代だ、俺の親の家にゃ記者が入り浸ってた。』
「アイドルの実家が網羅された雑誌とか売ってたもんな」
『俺はそこまでじゃないが…あの時代は記者が強かったよ。』
『もう、自分1人では抱えられないと思って…監督と、故障したそいつ本人を呼んで、3人で腹を割って話した。双方の望みの叶わない、悪い結果だった…けど、最悪の結果にはならなかった。』
「助かった後って、もっといい結果にできなかったか考えちゃうアレな…」
『…散々考えたよ。』
『記者とか、テレビは敵対勢力のイメージだった。そいつ等にこき下ろされるのを恐れるあまり、過剰に安全策を取ってしまったんじゃないかと。』
『テレビの奴等が、俺の罪を揉み消して許してくれるって言った時は…嬉しかったなぁ。』
「手のひら返しだ」
自分のきっかけの記憶が、鮮明になった今。
どういう感情を抱いているのか…
色欲に歪んだ異形の姿になった鴨志田卓からは、表情を読み取れない。
同じ肉体に宿る関係だ、覗きたければ覗ける。
ただ、それはやりたくなかった。
向こうも、それをせずに言葉で寄ってきてくれているから。
『言いたいこととしては、だ。』
『案外、ヤルダバオトに全部言っても受け入れてくれるんじゃないか?原作には、主人公がヤルダバオトに与するエンドがあるじゃないか。』
「…。」
「あー…」
原作最終盤、反逆の精神を宿す主人公に
ラスボスであるヤルダバオトは取引を持ちかけていた
トリックスター側じゃなくヤルダバオト側に来る提案。
確かに、明智吾郎をどうにか仕留めて自身の有能さを示せば…あの大衆の聖杯は取引を持ちかけてくれそうではある。
『原作で、主人公は囚われと言われてたろ?』
『ある意味、展開を知ってる俺達は何も囚われてない。勝利は約束されたような物だ』
『正面から勝てば良し。勝てないなら…全部言って、尻尾を振ってしまおう。大衆は、すごい奴には手のひらを返す物なんだから。』
『ほら、お前はどちらも勝った事になる。』
一度、歪んだ者から。自虐ともとれるアドバイス。
「…そうだな。ダメだったら…全部話して楽になっちゃうか。」
「考えてみれば…共に歩みたい仲間が居て、ベルベットルームの住民さん達側に付きたい私情があるってだけで。選択肢がヤルダバオトとの敵対一択って訳でも無いのか。」
「…なんか途端に気楽になったな。」
無責任な選択肢。勝手に選んではいけないと思っていた選択を候補に入れること。
ただ、そう考えれば…イレギュラーが増えて、失敗のリスクも膨れ上がっている綱渡りを
不安なく突き進める気がした。
「どうせ、どっちに転んでも俺が死ぬわけじゃない。」
「優勝する為に…これからも、危険な道をガンガン突っ走るかぁ。」
無責任な。一歩引いてるような考え。
ただ、リスクに怯まず突き進める考え。
その感覚は、とても馴染み深い。
この世界へ喚ばれる前に、散々遊んだ
幾千のゲームでの心構えと同じだった。
言うなれば…愚者へと堕ちる道。
命中率70%、つまり30%で失敗する物を平気で選択できるような、ある意味狂人の心。
「ありがとうな、鴨志田先生。」
『ただの、眠気覚ましの自分語りだよ。』
誰にも聞かせられない、2人だけの会話をした。
段々と…鴨志田卓の口調が。
尊大な王の口調から変化してきている気がするのは、気のせいじゃないんだろう。
…。
その後は例に漏れず、深夜テンションの猥談が繰り広げられたので割愛する。
一部抜粋すると、
「えぇっ!?TE◯GA使った事が無い!?」
『それがどうした』
「だから生徒に手ぇ出すんだろ、機械で満足しとけばいいのに」
『うるっさいな…当時は自慰行為でスポーツのパフォーマンスが下がるって言われてたの知らねぇのか?』
『その時は女にゃ困らなかったし、習慣が無いんだよ』
「はーっ、周囲の環境のせいにし始めましたよコイツ」
『そういうお前はどうなんだ?』
「俺は性犯罪者になってないから大丈夫なんです〜」
『…お前も経験無しでよくこき下ろせたな!?えぇ!?』
『完全未使用品で終わって可哀想に、避妊具の着け方わかります?ああすまん買った事も無いかぁ!』
「ぐににににににに………」
『よう童貞!羨ましいか?』
「くっそ、スポーツ激ウマモテモテ学生生活羨ましすぎんだけどマジ!!え、やっぱチョコとか山盛り貰うもんなの?」
『しっかたねぇなぁ…あれは高校2年生、靴箱の前で喧嘩をしている一団が居て…』
これはこれで誰にも聞かせられない会話だった。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記