鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第147話 6/26(日) COOP:節制⑧

 

 

 

〜〜

〜〜

 

 

メッセージにある川上先生の家の住所は、原作で話されていたように、確かに四軒茶屋に近かった。

鴨志田卓の家にも近いと以前話していたが、ちょうどウチから川上先生の家までと同じかちょっと長いくらいの配置。

 

鷹瀬さんと間違えて驚かすことのないよう、メッセージで来訪を伝え扉を開けてもらう。

 

鴨志田卓

「こんばんは。」

 

川上貞代

「こんばんは。」

「…お入り、ください。」

 

 

川上先生はどこか湿っぽい。

開けてくれた扉を手で支え、中にお邪魔する。

靴を脱いで揃え、案内に従い奥へ。

 

川上先生は夜の部屋着と言えども、しっかりと整いのある服装をしていた。コープ終盤で入院してた時のアレかと考えていた自分を殴りたい。

 

ただ、首筋には買いたての証拠であるタグが残っている

その刺激に気がついてない辺り、別の思考で頭が埋まっているのだろう。

 

(そりゃ、成人男性を家に上げるんだもんな。不安の感情が湧いて当然だ。)

(それに鷹瀬さん達が来るんだ、改心には成功したが…初めての川上先生には完全に信じることはできないはず。不安だよな。心配ないって、俺が明るく振る舞わないとな。)

(に、しても…)

 

 

通された部屋は、埃一つない綺麗な空間だった。

シンプルながら美しく纏まった家具たちに、丁寧な暮らしをしていそうな程よい生活感のある物たち。

壁にある鳩時計が時間を刻む音が心地良い。

 

机はシンプルな長方形に、椅子が4脚ある物。

卓上に、ラベルの無い瓶詰めのジャムや常温で置ける調味料。食器棚の花柄の皿。少し色あせたテーブルクロス。

どこか…実家にでも帰ったような 落ち着いた気分になる洋室。

壁にはキッチンがあり、コンロは二口。調理器具の数や冷蔵庫に貼られたキッチンタイマーからも、日常的に自炊をしていることが伺える。

 

 

アルバイトを辞めて、生活の質が明らかに上がっているように思わせる、素敵なダイニングキッチンだった。

 

川上貞代

「一応…掃除はしておいたので。」

 

キッチンに洗い物が残っていない所からして、片付けてくれたのは事実なのだろう。

 

鴨志田卓

「わざわざ手間かけさせちゃってすみませんね。モルガナ連れてこないで良かったです。毛が舞ったら迷惑だ」

 

川上貞代

「連れてくるつもりだったんです?…確かに、ちょっと目立ったかも。」

 

モルガナを置いてきたのがファインプレーだったことが判明し、胸をなで下ろす

 

鴨志田卓

「いやー…、良いお家ですね。管理が行き届いているというか。」

 

川上貞代

「鴨志田先生のお陰で、時間もできましたから。」

 

鴨志田卓

「はは、そうです?」

 

川上貞代

「本当ですよ。辺り一面掃除できず散らかっちゃってて…人間の部屋じゃありませんでした。」

 

鴨志田卓

「じゃあ、人間に戻る手伝いができたんですかね?良かった」

 

川上貞代

「…。」

 

♪〜

 

 

流石に自宅をジロジロ見すぎたからか、川上貞代が言葉を詰まらせている

 

(危ない危ない、がっつり掃除した成果物として自慢できるクオリティとはいえ、眺めすぎるのも悪いよな。海辺の水着美女と同じような物か。)

鴨志田卓の記憶を引用した例えが頭に浮かびながら、

鷹瀬さんが来たら対面する為に隣り合って座る。

 

 

川上貞代

「こうしていると…なんだか、思い出しますね。」

 

木製の、座布団のようなものが載せられた手すりのない椅子に座って…背中を丸めて、机に伏せ顔を上げたような体勢でそんな事を言う。

 

 

鴨志田卓

「一緒にお昼食べた時の話ですか?確かに…鷹瀬さんを待ってるのも同じですね。」

 

(あれは楽しかったなぁ。正直、自炊を人に振る舞いたくても振る舞えなかった悲しさが色濃かったから…モルガナから川上先生にステップアップしたお陰で、怪盗団でも振る舞える自身がついた。)

 

己の、悲しい料理技術が想起される。

以前に記述した通り…モテたくて、チヤホヤされたくて学んだ料理は、素のコミュニケーション能力の低さによって何も友人作りに貢献しなかった過去がある。

腕だけ上達してしまい、誘おうにも調理器具があるのは基本的に家の中。

誰も、知らない同じ学科の大学生の家で飯なんて食いたくないと気づいたときは大層ショックだった…

 

 

川上貞代

「話してましたよね?料理、私も出来るって。」

 

鴨志田卓

「えぇ。」

 

 

 

川上貞代

「良かったら…今日は、食べていきませんか?お返しに。」

 

こちらに、顔を向けて。

そんな嬉しい提案をしてくれる。

 

鴨志田卓

「おお!良いんですか、是非お願いします!」

「鷹瀬さん達の後なので、少し遅くなりますけど問題ないですか?」

 

川上貞代

「ええ、全く。」

 

 

川上先生のお家で、手料理を振る舞われることになった。

夕食をしっかり食べた後だが、鷹瀬夫妻対応後ならまだ少し時間があるはず。

それにビックバンチャレンジをクリアできる鴨志田卓のアスリート胃袋にはなんら問題は無いだろう(油断)。

 

この世界を素敵なゲーム世界と認知する自分

この世界を現実として認知する自分 それぞれが歓喜するのを感じていた…。

 

 

 

 




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