鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
〜〜
夜
〜〜
※鴨志田卓視点
建物の陰に隠れ、銃をリロードする三島由輝。
表では、佐倉双葉が敵からの注目を一身に受けている。
佐倉双葉
『いけるか、ちょうちょ!』
三島由輝
『今99…溜まった!』
無言で敵をヘッショワンパンする鴨志田卓。
佐倉双葉
『よぉしワンピック!いけいけいけいけ〜!』
双葉は乗り込んでいるメカのスラスターを吹かせ、敵陣にダイブする。合わせて、三島も瞬間移動を使って前線に躍り出る。
無言で敵をヘッショワンパンする鴨志田卓。
佐倉双葉
『え、ちょ、当たらんて!』
荒ぶるエイムで敵に撃ち負け、メカが大破する双葉
三島由輝
『ローローローロー!』
三島の不在でゴリラが飛び込んできて全滅する味方ヒーラー達。
ボイスチャットに、韓国語で罵声が巻き散らかされる。
蘇生してきた敵をヘッショワンパンしたあと、クイックチャット機能で『回復が必要だ!』『誰か助けてくれ!』と送信する鴨志田卓。
佐倉双葉と三島由輝は戦いに集中しており左下のチャットの存在に気づいて居ない。
ボイスチャットの罵倒はより音量を増す。
ミュートにして、双葉と三島と行っているグループ通話に集中する。
…。
激闘の末、なんとか勝利することができた。
佐倉双葉
『GG〜!!』
三島由輝
『うっわk/dひっく…まぁダメージたくさん出てるからいっか。活躍活躍。』
ボイスチャットを聞いていないと分かった野良がテキストチャットを送り始めた為、ハッカーもびっくりの手際で通報と返信をしている鴨志田。
鴨志田卓
「案外、覚えてるもんだな…」
佐倉双葉
『ってかせんせースナイパー上手すぎ!チートやチーターや!』
三島由輝
『さっきからすごい韓国語が左に出てるんだけど…何って?』
『てか先生の打ってるこれだいぶキツめのネットスラングのような…』
鴨志田卓
「昔取った杵柄だよ。今、3つのアカウントからそれぞれ通報してるから次マッチちょっと待っててくれな。」
佐倉双葉
『手慣れすぎぃ…』
『コレに比べたら双葉さんのDI◯Aはカスや…』
ネットスラングをゴリゴリに使って会話する双葉。
三島や鴨志田がネットの話題に対応可能で怪盗団の過半数を占めている上に、雨宮蓮もそこそこ話せるのを知ると…気を抜いた会話では時たま使用するようになった。
◯夢語録はなるべく使わないよう雨宮蓮が教育してくれていることをこの前メッセージで教えて貰った…。
そう、お察しの通り。
俺たち三人は今、◯Wで遊んでいる。
◯Wの発売日は2016年の5月なため、P5の世界でも存在しており
佐倉双葉が新作ゲーで遊ぼうと誘ってくれたので、かるくエイム練習に10分トレモだけして誘いに乗ったのである。
格好良く先輩風を吹かそうとした三島と、
引きこもり中にちょっとだけ遊んでた双葉に、
ぼっち・ざ・FPSゲーマーだった実力を遺憾無く発揮している…鴨志田卓の中に居る憑依転生者。
(いやー、L◯LじゃなくてFPSゲームの方に狂っててよかった。エイム力っていろんなゲームに転用できるから潰しが効く。)
(…けど、あまりにもスマーフのキャリーすぎるな?対面さんの動きがヌルすぎて申し訳なくなくなってくる…まだ開始したてのゲームだし、他ゲー猛者のフリができるのは助かる)
(筋肉量増えたから微細なエイムの加減悪くなると思ったらアスリートの力を調整する技術でお釣りが来てるの、さっすが金メダリストって感じだよな…)
リビングにノートパソコンでやっているため、近くには金城潤矢もモルガナも居る。
金城
「罵倒えぐ。ゲームでそんなにキレんなよ」
多少韓国語がわかる金城潤矢が読書する傍ら、通報する為に録音している罵声を耳でだけ聞いて答える
モルガナ
「中々簡単で楽しそうだな。狙いをつけてクリックすると弾が出るのか。」
膝の上から覗き、上級者の無駄がない操作で簡単そうに錯覚してるモルガナ
三島由輝
『なんか偏見だけど、ゴリラとか使うと思ってた。』
佐倉双葉
『わかる。リアルでタンクしてたもん。』
鴨志田卓
「確かに、これだと場が白けるな…ハルトでも使ってみるか!」
その後も暫く、皆でガヤガヤと◯Wを遊んだ。
アレだけ闇のゲームと思っていたものも、友人とランク関係なく遊ぶと…これほどまでに楽しめるのかと驚いた。
…。
眠る前、珍しくアスモデウス…本物の鴨志田卓が話しかけて来る。
『チームスポーツ、楽しいだろ?』
(…そうだなぁ。ランクのポイントも気にしないどころか…勝ち負けも気にしないで、こんなに楽しいなんて。)
『そう。人と協力するのは楽しいんだ。元来、そういうものなんだよ…』
『お前が、俺になってから。自分でバレーボールをしてる訳じゃない。ずっと教える側だ。最近は、ジュスティーヌ達が鍛えてくれてるけどな。』
『お前は知らないし、俺は忘れてた。』
『俺の肉体なら、1人で大抵の事はできる。ただ、それじゃ駄目だった。チームの良さ、知っていこうな。』
鴨志田卓は、金メダルを取った時もチームだった
認知が歪み、学校でふんぞり返っていても…王として、学校のチームを率いていた。やり方は愚かだが。
結束の力、効力は…痛いほど知っているんだろう。
圧倒的に、自身よりも『強い』道を進んだ、しかしそのせいで歪んだ男が…その日は特に優しかったのを覚えている。
遊ぶ友人も居らず、会社でも雑談があまり出来ず。
コミュニケーション能力があまりにも欠けてしまっており…ほとんどペルソナで会話を学んだと言っても良かった。
この声も、詰まることなく会話ができるのも。
すべて、鴨志田卓を乗っ取って引き出しているに過ぎないのだろう。
責任を取って…どうにか、幸せにしないと。そんな考えが湧いてくる。
ある意味…使命感とも言える考えかもしれない。
プレイヤーだとか、楽しむための観光客じゃない。
ヤルダバオトをどうにかしないと、この世界は歪んでしまうことを俺だけは知っている。
勿論、歪んでしまったとしても…別に世界が滅ぶ訳ではないのだが。
やっぱり…美しい、原作のようなハッピーエンドを目指したいのが本音だろう。
もう、ゲームのキャラだと切り捨てにくいほどに思い入れもできている。
失敗はしてもいいが、諦めないようにしよう。
そんな、世界を救うものとしての実感を…心に宿していた。
ーーー
次回、エピローグとなります
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
-
原作と同じ本名表記
-
わかりやすいコードネーム表記