鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
※モルガナ視点
奥村春
「…モルガナちゃんが、フィアンセになってくれたら良いのに。」
ワガハイを撫でて…静かに、涙を流しながら。
そんなことを呟いたハル。
椅子から立ち上がって、植物の手入れを始める
水をやったり、雑草を探したり、虫を取ったり。
いつものように集中しているように見えるが、その手はぎこちない。
おそらくは、何かが思考の大半を埋めており…それを追い出そうとしている状態。
モルガナ
「…何かあったな?」
(ワガハイがフィアンセになってくれたら…つまり、嫌なフィアンセが既に居るとかそういう事だろ? コーチ殿の情報と一致する。)
事情をカモシダから共有されているため、ある程度状況を推察できる。
即座に行動を始め、生徒会室に駆け出した。
…。
普段は、屋上への階段のみ利用している教育棟。
口うるさい教師や保護者が見かけるとあまり良くないため、通らないよう言われている廊下をルール無視して走る。
報連相は大切だ、とマコトには教えている。
作戦を始める前に、一度話を共有するべきだ。
ということで生徒会室に潜り込もうとするも、たまたま入り口にいた生徒会の男に邪魔されてしまう。
生徒会室から人が複数名会話する声が聞こえるあたり、何か生徒会で集まっているのだろう。マコトもいる可能性が高い。
図書室で自習との2分の1を当てた自分の運を褒めたいが、あと一歩のところでマコトとの接触を阻まれてしまった。
生徒会の2年生
「ん?モルガナ、部屋には立ち入り禁止だって言ったろ?ああもう、そんなカワイイ顔したって駄目だって…この…」
モルガナ
「クソ、この流し目も効かないか…堅物め!」
新島真
「どうかしたの?」
騒ぎを聞いてマコトが出てきてくれた
モルガナ
「ハルに緊急事態だ、話がある!」
こんな時、この口は便利だ。
伝えたい者にだけ、言葉を伝えられる。
それを聞いたマコトは、日常を過ごす、どこかきょとんとしていた顔が引き締まる。
こちらにだけわかるように頷いて…カモフラージュの為か、よしよしと頭を撫でる
胸に抱えるように抱っこしてくれた
新島真
「グラウンドに出してくる。皆が集まったら先に始めてて。」
生徒会の2年生
「了解っす。」
そのままマコトは外へと向かってくれた
だが、しかし…
モルガナ
「ま、マコト…その持ち方はたわわが…!!」
新島真
「!」
…。
母猫が子供にやるように、首根っこを右手で握りしめぷらぷらと輸送され、校舎の外に到着。
地面に放り投げられる
新島真
「…私がやったことだから、罪には問わないから。」
モルガナ
「うっす…」
マコトは、ハルやフタバと違って…ワガハイを猫と見ないようにしてくれている気がする。セクハラには敏感だ
意識が朦朧としていたが多分、フタバのパレスを脱出する時にもたわわを感じていた事を言ったら有罪判決が下るだろうと思ったので言わないでおく
新島真
「それで、どうしたの?」
モルガナ
「それが、ハルの心が危なそうなんだ。ワガハイを触りながら泣き出してさ。」
「今後の計画に考えてた…ハルの家への潜入。早めて、今日実行したい。」
新島真
「先生は…部活ね。分かった、何をすればいいの?」
モルガナ
「カモシダに伝言を頼む!ワガハイも、今は校内で目立つ存在だ。体育館に行くと足が付く。」
「万が一に備えて、近くに来ておいてくれ。パレスに侵入するかもしれないから、ワガハイの位置情報を追ってほしい。」
新島真
「了解。他には?」
モルガナ
「他でもない、マコトにしか頼めないこと、なんだが…」
新島真
「私は参謀なの、何でも相談して。」
即座に断言するマコトに頼もしさを感じ、その作戦を伝える。
モルガナ
「ハルの鞄に潜り込みたい。どうにかできるか?」
新島真
「…へんた…いや、作戦の為ね?」
モルガナ
「そうだ、変態じゃないぞ。決して。」
マコトの視線が刺さりながらも
ワガハイを隠し持って女子更衣室まで潜入してもらい、ハルのロッカーを開けて鞄に忍び込んだ…
(よし、後は待つだけだな。)
(…。)
…認知しないように努めても、ロッカーの中にある脱いだ制服から漂う香りが、猫の性能を持つ鼻腔から情報として脳に伝わる。
罪悪感と戦いながら、ハルが来るのを待っていた…
…。
ーーー
心の怪盗団 グループメッセージ
新島真
『聞いて』
『次の目標、奥村春のメンタルが危ないらしいの』
『今、モルガナが春の鞄に忍び込んでる。』
『位置情報を追いかけてほしい、って。』
三島由輝
『ごめん、先生いま戦略会議中』
『インターハイ向けのマジなやつだから時間かかるかも』
新島真
『双葉は?』
『学校に合流できる?』
佐倉双葉
『1人で!?』
新島真
『モルガナのバックアップに行くの。ペルソナ持ちだけで固めたいでしょ?』
佐倉双葉
『電車に乗ったら』
『私にバックアップが必要になりそう』
三島由輝
『タクシーは?』
佐倉双葉
『5倍無理』
『モルガナの首輪にこの前細工して通話できるようにしといた 今も声を拾えてる』
『リモートサポートは任せろ、バリバリ』
新島真
『駄目』
佐倉双葉
『え』
新島真
『双葉の力が必要なの、お願い。』
佐倉双葉
(…。)
『うおお』
『根性みせたるでぇ!』
新島真
『その意気よ』
『三島くんは先生を連れ出して。一段落してからでいいから』
三島由輝
『任せて』
『伝えとく』
新島真
『私は生徒会のやること片付けてくる』
『双葉は、モルガナに動きがあったらすぐに知らせて。既読が遅かったら電話。』
佐倉双葉
『おk』
(数分後)
佐倉双葉
『今、モルガナに通話機能のこと話した』
三島由輝
『どうだった?』
佐倉双葉
『死ぬほど狼狽えてる』
三島由輝
『草』
ーーーー
参謀の指揮によって怪盗団は動き出す。
また、非日常が始まろうとしていた。
〜〜
夕方
〜〜
※鴨志田卓視点
作戦会議を終えて、反復練習を始めた頃。
会議中に受けた三島の報告によって俺、鴨志田卓は駆け出していた。
駐車場に移動しながら、川上先生に電話をかける
川上先生
『もしもし。』
鴨志田卓
「俺です!バレー部、お願いできますか!」
「◯時に鍵締めだけいただければ大丈夫なので!」
川上貞代
『…わかった。』
『また人助け?』
川上さんはタメ口を使うあたり、向こうの周囲には人が居ないのだろう。なら、こちらも敬語を使う理由はない。
鴨志田卓
「望まぬ政略結婚組まれて辛い目に遭ってる生徒を助けてくる!本当に助かる、埋め合わせ考えといてくれっ!」
電話を切り、車のエンジンを掛けた。
〜
川上貞代
「…現代であるんだ、そういうの。」
その電話を、トイレで受けていた川上貞代は。
自分の働く学校に、まだまだ知らない世界があることにただ驚いていた…
物語もそろそろ(多分)後半戦、折角なのでXのアカウントを作者プロフィールに掲載しました!
軽い活動報告とか呟いていければなと思います!
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記