鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第166話 7/6(水) 期末テストの足音

 

〜〜

夕方

〜〜

 

 

 

今日も職場で労働。秀尽高校は平和である。

現在は定時から少し経ち、帰り支度を行うところ。

 

…坂本竜司が何かしでかさないか警戒していたのだが、モルガナ曰く大人しかったとのこと。

3年生の教室がある1階あたりを昼休みにうろちょろしていた程度らしい。

 

 

今日は、奥村春からの連絡待ち。あれだけ疲れていたんだ、ぐっすり休んでいるのか…学校も欠席していた。

校長経由で担任から話を聞いてみれば、体調不良とだけ伝えられたとのこと。

隠そうとしているか…目覚める事なく寝続けており事情を聞けていないか。

P3の主人公も、P5の佐倉双葉も

覚醒してから数日眠る人は存在している。その関連かもしれない。

 

 

体育教官室を出ると、メッセージが届く。

ーーー

 

雨宮蓮

『モルガナは頂いた』

(ルブランにて勉強会が開かれている写真。雨宮蓮がモルガナを抱えた自撮り構図であり、

三島由輝、鈴井志帆に高巻杏と数名のバレーボール部員、カウンター内の惣治郎の後ろでちっっっっっちゃくなっている佐倉双葉が居る。

机の上にはカレー等の他に教科書やノートも出ていることから、恐らくは勉強会をしている状況。)

 

 

鴨志田卓

『ルブランで勉強会か?』

『営業妨害にならないように、しっかり注文して店の売上貢献しておくんだぞ。』

 

雨宮蓮

『全員カレーとコーヒーを頼ませた』

 

鴨志田卓

『その調子だ』

『モルガナは前みたいに学校に連れてきてくれたらいい。』

 

雨宮蓮

【恐らくは肯定表現だろうと汲み取れるスタンプ】

 

ーーー

 

雨宮蓮が、恐らくは定時を見計らってメッセージを送ってくれたらしい。

 

(そうだよな、よく考えてみると部活に所属して仲良くなるのが1人か2人だけって珍しい事だよな。ペルソナ3や4でそうなってたのはゲーム的な事情だし、これくらいの交友関係の頭数は増えるか。)

 

良いことだな、と頷いておく。

 

 

7/13から始まる期末テストの1週間前の為、今日から部活は無い。

放課後は部活が無いために早く帰ることができる嬉しさと、帰ったら親等からの勉強しろ圧を食らうため若干の憂鬱な気分が混ざった生徒達の顔が印象的だった。

 

(夏休み前最後の頑張りどころだ。部活の奴は夏休みも学校だがそれは置いておくとして、どうにかしんどくならない範囲でいい成績を狙って欲しいよな。教養もそうだが、知能って鍛えないとほんとに社会でやってけないから…)

 

(図書室の自習以外は大体下校してるか。静かだな)

(…そういえば、職員室に行って質問する生徒も居るのかな。やばい教師陣もテコ入れしたし、川上先生に触発されてやる気出してくれてる教師も多いから影響受けてガンガン勉強してくれたら嬉しいけど。)

 

ふと、川上先生の事を思い出して…職員室の前を通って退勤してみる事にした。

 

 

 

…。

 

 

 

 

背の高い女子

「こことか、本当にイミフで…」

 

川上先生

「その前と同じ、書いてるのを読むだけなの。読み物としての風情は無くなるけど、いっそのこと飾りの言葉を全部線で消しちゃうのも手だよ。ほら、こうやって…」

 

 

30秒ほどの寄り道。

予想は当たり、川上先生が原作に名前のない生徒からの質問に答えていた。

原作の節制コープ10では生徒の質問攻めが多くて忙しいとか言っていたので、川上先生がやる気モードになってからはこれが日常の光景になっていくのだろうと改めて思う。

 

憑依転生者の転生前は仕事をめっちゃ憎んでいた為、仕事が増える事はすべからく唾棄すべき事だったのだが

自分のやりたいことをできているというのは幸せなことなのだろうと、

 

今仕事を終えた自分が何もストレスを溜めていないことと、視界に居る川上先生がどこか楽しげな表情で勉強を教えているのを見て感じた。

 

良いもの見たな、と聖地巡礼かつ過去の自分が洗われたような幸せな気持ちになりながら帰ろうとすれば、川上先生と目が合ってしまう。

 

横の生徒に断りを入れて、こちらに寄ってきた。

何か用事かと思い、少しバックして職員室前の廊下を実習棟側に曲がった角にて会話を始める。

 

鴨志田卓

「すみません、用事は無くてふと眺めちゃってただけで…」

 

川上貞代

「いや、用事があるのは私。」

 

鴨志田卓

「?」

 

川上貞代

「前に、占い師の人から電気がどうとか言われてたでしょ?この前釣り堀に行った時に、ふと目についたから。」

 

川上さんがポケットから、何かを出して見せてくれる。

それは、魚の絵が描かれた小さなキーホルダーのようなもの。ゴム素材なのか、てらてらとした光沢がある。

 

鴨志田卓

「あら可愛い。」

 

川上貞代

「これがあると、静電気を除去できるって書いててさ。釣り堀じゃ感じたこと無いんだけど…釣りをしてると静電気が多いんだって。」

「落雷を防げるような物じゃないと思うから、本当にお守り程度だけど…良かったら、その、プレゼント、みたいな…」

 

*1

 

鴨志田卓

「…はっ、しびれ除けのお守り…!」

 

(そうだ失念してた!!感電無効のアクセサリー、他でもない釣り堀交換品じゃん!!)

 

渡りに船。ちょうど、駅地下モールのアクセサリー屋である37℃に売っている雷電のリングでも買おうかと考えていたところ。

 

アクセサリー枠の都合上、ダメージ軽減くらいなら大治癒促進パッチで問題ないからなぁと迷っていたので本当に嬉しい一品だった。

 

思わず、両手でしびれ除けのお守りを持った川上さんの手を包み込む

 

川上貞代

「わ」

 

鴨志田卓

「ありがとうございます、めちゃくちゃ嬉しい…!」

「確か、釣り堀のポイント凄い沢山要りましたよね?自分じゃ欲しくても手に入らない品なので凄い助かります!」

 

P5の釣り堀では、最高難易度のヌシを釣ると4500〜5500ポイントが貰える。それ以外の大物は1番デカい魚でも1000ポイント程度。

 

しびれ除けのお守りの交換ポイントは、30000。

自分で確保するにはとんでもない時間が掛かったことだろう…。

原作では釣り堀での釣りを特技にしている川上さんにしかできないであろうプレゼント。その価値を噛み締めて、まずお礼。

そして、小声で

 

小声の鴨志田卓

「何より、こうして自分の事を考えてくれたプレゼント貰えるのが最高に嬉しい。大切に持ち歩く、心配してくれてありがとう。」

 

川上貞代

「あ、ああ…うん。どういたしまして?」

 

鴨志田卓

「では…生徒さんの指導中でしたよね。お先失礼します。」

 

川上貞代

「お疲れ様。」

 

感電無効のアクセサリー、しびれ除けのお守りを獲得しホクホクの気持ちで帰路についた。

貰ってばかりでは悪いので、今日は奥村春を助ける為の計画を立てる傍ら…何か良い埋め合わせが無いか考えて過ごすことにした。

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

川上貞代

「…。」

「よし…」

 

 

 

 

 

 

 

川上先生

「お待たせ、じゃあ他には…」

 

背の高い女子

「川上先生、鴨志田先生にタメ口になったよね。」

 

川上先生

「…き、聞こえてた?」

 

背の高い女子

「ちょっとだけ。皆帰ってて、誰も喋ってないし。」

 

川上先生

「(だから敬語のままだったんだ…!うわ〜…)」

 

背の高い女子

「鴨志田先生の心変わりの原因探し、今はあんまり話題になってないけど…川上先生が何かしたの?」

 

川上先生

「あ、はは…どうかな〜…」

「ほ、ほら。テスト直前なんだから、質問終わったなら帰る。」

 

背の高い女子

「まだ1週間あるよ、先生…」

 

 

 

 

 

*1
釣り時の帯電、特に海釣り等は釣り竿が避雷針を振り回してるようなもんになり危険。

この二次創作はフィクションであり、良い子はお守りで対策せず静電気を感じたら逃げるべき。

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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