鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第182話 7/17(日) ハハガタキ

 

 

 

 

雨宮蓮の部屋を借りて、ブリーフィングが始まる。

 

 

鴨志田卓

「ひとまず、敵対している明智の話なんだが…」

 

雨宮蓮

!?

 

ブリーフィングが中断される。

 

佐倉双葉

「驚いたか?友の真実に。」

 

雨宮蓮

なぜ、話していないのに双葉が知っているかは置いておくとして。

 

明智吾郎とは神保町で知り合い、誘いに乗ってカフェに行くと鴨志田先生について聞かれたため

鴨志田先生の素晴らしさを2時間語ってみせたら誘われなくなった事…

 

寂しいので、昨日に期末試験終わりの坂本竜司を尾行しビリヤード遊んでいるとこに乱入した事を話した。

 

 

 

佐倉双葉

「こ、コミュ強すぎぃ…」

 

雨宮が証拠だと言いビリヤードの写真を見せてくれる。

坂本と喜多川を持ち前の器用さで圧殺した後、経験者の明智が叩き潰してきたらしい。

 

(手加減しなかったんだ…)

 

 

雨宮蓮

明智は悪い奴じゃない

明智は良い奴だ

 

明智は悪い奴じゃない←

明智は良い奴だ

 

 

佐倉双葉

「…。」

 

鴨志田卓

「そうだ、悪い奴じゃない一面もある。けど、事実として悪い事をしている奴なんだ。」

「教師として、しっかりと更生させてやる。」

 

具体的な内容、人を殺しまくっていることは今明言せず説明する。斑目のニュースなどから察しはつくかもしれないが、今過剰にショックを与える必要は無いだろう。

 

 

モルガナ

「更生って…できるのか?ペルソナがあると改心は出来ないだろ?」

 

 

鴨志田卓

「一言で言うと、鼻っ柱を折る。ああ言う男は、1回生殺与奪を握らないと説得できない。」

 

奥村春

「鼻っ柱を…」

 

右手で拳を握る奥村春

 

鴨志田卓

「メンタル的な意味だが、まぁ物理的に折っても良い。別に鼻って折っても死なないからな。」

 

 

鴨志田卓

「で、その為にも。今はとにかくレベルを上げる必要がある。」

 

(インフルエンザ注意報が出るまでのんびり過ごすのも考えたんだが、春ちゃん見るに早めに動かないと不味いんだよな…こっちのパーティメンバーは向こうに割れてる。ニイジマパレスを襲撃して真の心を折りに掛かってくる可能性もあるんだ。)

(となると、夏の内にヤルバダオト前くらいまで進めておいた方が良い。)

 

 

新島真

「そうね、技術を鍛えただけじゃどうしようもならない能力差ってあるもの。」

 

三島由輝

「だよな、結局体のデカさってゴリ押し効くし…」

 

武道やスポーツ経験者らしい意見が出る。

 

鴨志田卓

「…悪いがそんな風に…明智もしっかりと、やった罪を本当の意味で償わせたいんだ。」

 

佐倉双葉

「…うん。」

「誰が一番悪者かは理解してる。」

 

佐倉双葉に対してそう話せば、神妙な顔で頷いてくれる。

 

(…出発前に、話しておいたほうがいいな。)

 

ひとまず、ブリーフィングを続ける。

 

 

鴨志田卓

「で、その為に今日は新島冴さんのパレスで特訓をしたい。パレスの方がやっぱりシャドウの密度が高いからな。」

 

新島真

「お姉ちゃんのパレス…」

 

奥村春と一緒に持って上がってきたコーヒーを飲みながら、ついに来たか、という顔で言葉を反芻する。

 

(思えば、あっという間だったなぁ。いずれ、鍛える為にお邪魔するかもって言ってたパレスにもう入るんだ。なんか感慨深いな。)

 

*1

 

 

 

鴨志田卓

「お姉さん、心の余裕も出来てきたんだろう?」

「事前情報と違うところもあるかもしれない。それの確認も兼ねて、職場見学に行こう。」

 

新島真

「…わかった。」

 

奥村春

「…検事さん、なんだよね。」

「怪盗団が改心させた金城さんを逮捕したのも、お姉さんなんでしょ?」

 

佐倉双葉

「そーらしい。本人のお膳立てもあったって言うけど、いっときそのニュースばっかだった。ワイドショーとかも全部。」

 

新島真

「…うん、自慢のお姉ちゃんなんだ。」

「お姉ちゃんのシャドウにも…会ってみたい。」

 

体重移動で、古びた椅子が前に傾く。

ゴトン、とやる気の音が鳴った。

 

奥村春

「良くも悪くも…本音が分かるもんね。良いと思う。」

 

三島由輝

「よぉし、レベル上げだ。じゃんじゃん稼ぐぞ〜!」

 

佐倉双葉

「2つ目のパレスだ、比較サンプルが増えるのは大歓迎だぞ!」

 

モルガナ

「ワガハイも賛成だ。全会一致だな!」

「メメントスの奥に行くにも、実力は不可欠だ。ビシバシ鍛えるぞ!」

 

雨宮蓮

…。

モルガナが、何か話している…

こちらも、目的を話すべきだろう。

 

 

雨宮蓮

モルガナと話したい

ついて行っていい?

 

雨宮蓮

モルガナと話したい←

ついて行っていい?

 

 

鴨志田卓

「そういえば、まだ聞こえないのか。」

「裁判所の前で置いてく事になって良いなら、付いてくるか?」

 

新島真

「大丈夫なの?」

 

鴨志田卓

「今回のパレスは、双葉の時と違って建物までは殆ど歪みが無いからな。入り口なら大丈夫だ。」

「人目がある時は会話しないよう気をつけるんだぞ?」

 

(校長をマダラメパレスに放り込んで会話できるようにしたときと似たような物だ。大丈夫大丈夫)

(反逆の意志の塊、我慢させると何が起こるかわからんし…申告してくれた以上、叶えてやったほうが健全だよな。)

 

 

そんなこんなで、皆で出発することに。

ノールックでスマホを操作して、こっそり双葉に連絡。

 

(カッコつける為に身に着けた隠し芸、案外役に立つな…)

卵の片手割りの次に習得した、憑依転生者の特技だった。

尚、披露しても誰も見向きしてくれなかった…

 

 

佐倉双葉

「…ん。」

「先に行ってて!すぐ追いかける!」

 

奥村春

「どうしたの?」

 

三島由輝

「死ぬ奴の台詞じゃん」

 

佐倉双葉

「この戦いが終わったら、結婚するんだ…」

 

三島由輝

「濃い濃い」

 

鴨志田卓

「俺が連れてくる。駐車場で待っててくれ。」

 

三島のネタに乗って、うまいこと理由をなあなあにする頭の回転が速い双葉。

車の鍵を免許を持ってる新島真に渡して、ルブランから出てもらった。

三島が冷房をガンガンに掛けようとか言っている。

 

佐倉惣治郎

「どうした?」

 

佐倉双葉

「ちょっと…獅童の話。大丈夫そ?」

 

佐倉惣治郎

「…ああ。」

「上がってもらったが、誰も客は来なかったよ。」

 

がらんとした店内を見回して、惣治郎が言う。

 

何か符号を合わせたのだろうと察したモルガナが、鞄から出てカウンター席に座った。

 

話はズバリ、先程の雨宮蓮の言動。

 

明智吾郎が廃人化の実行犯…つまりは、母親の仇だというのを、双葉は承知していた。

 

 

鴨志田卓

「…すまなかった。雨宮に悪気は無いんだ。」

 

佐倉双葉

「…考えてる事があるから、今のうち言っとく。」

 

冷静な態度を取る双葉が、順序立てて言葉を紡いでいく。

 

佐倉双葉

「明智が居なかったら、あの日、お母さんは死ななかった。」

「けど、獅童が居たら、明智が居なくても…きっと、お母さんは何処かで酷い目に遭ってたと思う。認知訶学発表してからとか幾らでもタイミングありそ。」

「私は、銃口を向ける相手を間違えないぞ。」

 

鴨志田卓

「…。」

 

 

佐倉双葉の独白を聞く、成人男性3人。(本人の意思を尊重しモルガナを成人男性と判断した場合)

 

佐倉双葉

「息子である事を明かして絶望させるだ?お母さんをあんな目に遭わせて、蓮もイジめた様な奴に通用するわけないって私でも分かる!」

「ハゲについてはそうじろうからたっっっぷり聞き出したからな!」

 

佐倉惣治郎

「…あまり、話したくは無かったんだがな。押し切られちまった。」

 

愛する人からの押しには弱い惣治郎から、獅童正義の話を聞き出したらしい双葉。

 

佐倉双葉

「私達でハゲを改心させて、明智の計画を鼻で笑ってやる!」

「あと仇討ちにネクロノミコンで轢く!2回!」

 

鼻息荒く、敵意を出して指を2本立ててみせる。

その取り出した敵意を、自分で俯瞰するように目を閉じてから。

 

佐倉双葉

「その後は、せんせーの好きにしていいよ。」

 

佐倉惣治郎

「双葉…」

 

鴨志田卓

「…ありがとう。」

「明智は、ただ死んだり刑務所にぶち込まれてた方がマシなくらいこき使ってやろう。」

「認知の異世界に居る期間は一番長いんだ、研究の為の情報も山程吐かせよう。」

「そんで、グチグチ燻ぶらせてる闇を引っこ抜いてやるんだ。きっと…分かりあって、心強い味方になる方法はある筈だ。」

 

佐倉双葉

「おう!禊させちゃるでぇ!」

「なんか勝手に明るくなってるし、あの男子どもにも感謝だな!このまま暗黒面から帰れるんじゃね?」

 

鴨志田卓

「…そうだったら良いな。自分たちの力で成長するに越したことは無いし、取引も捗る。」

 

 

 

佐倉双葉のメンタルは、おおむね問題なさそうな事に胸をなで下ろす。

 

 

佐倉双葉

「そ・し・て!私に秘策がある!今日の異世界で多分完成するから、今度せんせーに見せつけてやるからな!震えて眠れ!」

 

鴨志田卓

「楽しみにしたら駄目なのか?」

 

佐倉双葉

「ダメ!」

 

鴨志田卓

「そんな」

 

 

 

皆と合流して、震えながらニイジマパレスへと向かった…

 

*1
100話にて描写あり




申し訳無いのですが、1,2日ほど休載する可能性があります…!
体調不良系やモチベ系ではなく描写煮詰めたいだけですのでご安心いただけましたら

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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