鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
〜〜
昼
〜〜
霞が関にある、官庁街。
新島冴がカジノと認知している裁判所がある近く。
車に乗ったまま、ニイジマパレスに潜入した。
◎◎◎
鴨志田卓
「よーしモルガナが喋るぞ〜」
モルガナ
「おう、聞こえるか?アマミヤ。」
雨宮蓮
「!!」
鴨志田卓
「よーし帰るぞ〜」
◎◎◎
鴨志田卓
「うし、解散だ」
三島由輝
「早い早い早い」
奥村春
「…。」
「片道なら大丈夫だけど、すぐに往復したら…ちょっと酔う…」
新島真
「酔い止め、飲む?車の運転用のだけど…」
佐倉双葉
「わたしもちょーだい…」
バレーボール特訓で三半規管がクソ強い男子共とパレスに高速出入りしてもなんともないモルガナ、運転慣れしている新島真に対して
一般的かやや弱めの車酔い耐性な2人がグロッキーになってしまいながらも、雨宮蓮をパレスにしゃぶしゃぶすることができた。
雨宮蓮
本当に聞こえる?
鴨志田先生の裏声じゃない?
くぁwせdrftgyふじこlp
雨宮蓮
本当に聞こえる?
鴨志田先生の裏声じゃない?
くぁwせdrftgyふじこlp←
佐倉双葉
「なんて?」
三島由輝
「完璧な発音だ…」
モルガナ
「だ、大丈夫か?」
雨宮蓮
…!!
本当にモルガナが喋っている…!
鴨志田卓
「良かった、聞こえるみたいだな。」
奥村春
「もう大丈夫?良かったぁ…」
新島真
「春、申し訳ないけど、これからすぐに中に入るから…。」
春の気分が落ちるのに合わせて雨宮蓮の気分が上がっていく。
今度学校でゆっくり話そうと言いモルガナの頬を優しく撫でてから、車から降りて去っていった…
鴨志田卓
「…ちょっと休憩してから行くか。」
奥村春
「お願い…」
…。
※雨宮蓮視点
鴨志田先生達の、秘密の共有。
モルガナの言葉の理解。
様々な特別な事が起き、嬉しくなる。
休日はまだまだ始まったばかり。
何をして過ごそうか…
メッセージのともだち欄を眺めながら、機嫌よく道を歩く。
夜は寅之助の演説を手伝うとして…そうだ、新しく公開された映画は杏が好みそうな内容な気がする…
渋谷に向かいながら、良い店があれば一二三への贈り物を探そうか…
…。
そのスマートフォンに、未だイセカイナビの姿は無かった。
◎◎◎
酔いが引くのを待ってから、ニイジマ・パレスに潜入。
裁判所への道を奥まで進めば、日本に建てたら一発アウトになるような豪華なカジノが目の前に。
新島真
「ここが、お姉ちゃんのパレス…」
三島由輝
「裁判所がカジノかぁ。確かに逆◯裁判とかでも決戦の場所だよね」
佐倉双葉
「無・罪!!」
三島由輝
「検事負けちゃった」
鴨志田卓
「戦うんじゃなくて、本当に正義があるのはどちらかを決めるようなとこだと思うんだけどな。裁判の意義ってさ。」
奥村春
「法律って本当に複雑だもんね。試験が終わって、経営関連の法律を読んでるんだけど…正直何が何だか。」
新島真
「…。」
鴨志田卓
「あまり気負わないでいい。邦和さんだって歪んでも春の事を想ってたんだ。双葉が共有した明智の音声だってそうだし…一概に全員が悪党じゃなく、悪くない側面も持つのは見てきたろ?」
新島真
「…そうね。」
「ありがとう。」
原作だと『人目につきすぎる』と止められ、横の階段から上がって侵入する所を普通に進み、左に曲がる。
カジノの入り口近くまで寄ってきて、覚悟を決めた真は号令を催促しようとクラウンに目を向ける。
新島真
「…?」
奥村春
「あれ、なんで先生だけ怪盗服に?」
鴨志田卓
「ん?」
自分の腕を見る。白いアームカバーに青いスーツがある。
…クラウンだけが、怪盗服になっていた。
私服の高校生達の中に混じる、ピッチピチのヒーロースーツに王様がつけるようなマントと王冠を被った姿。
変態である。
どう考えても、変態である…
三島由輝
「パワハラ性犯罪者未遂男だから?」
(リーダーとして慕ってくれてる奴の言う事か?)
奥村春
「え?あ、改心前の…」
佐倉双葉
「有・罪!!」
認知の異世界だからだろうか。さっきからその発言をする度に顔の横に文字が浮かんで見える気がする…
鴨志田卓
「警戒心の表れなんだ、ここまで侵入しておいて逆に皆が警戒されていないほうが不思議に感じる。」
モルガナ
「一理あるな。違いは何だ?」
新島真
「…未成年?」
一同が、あ〜っと納得の声を出した。
鴨志田卓
「良かった、冴さんの認知は…近寄る全員を敵視している可能性があった。気を張り詰めて、成果を求めてな。」
「例え入り込んだとしても、未成年に区別をきちんとつけられる程に心の余裕があるのはきっと真のお陰だ。ツーリングに行ったとか教えてくれただろ?」
新島真
「…ふふ、良かった。お姉ちゃんにパレスがあるって知ってから…ずっと不安だったの。少しでも支えになれてるなら…嬉しい。」
…。
洒落た外装のカジノは、大量の照明によって光り輝いている。ド派手な見た目に反して下品さは薄く、官庁街にあるから馴染まないだけでカッコいい建築物だった。
入口に飾られた、天秤がWINに傾いている天秤を持った女性の像が美しい。
(…いやまぁ裁判所で天秤傾いてたら駄目だけども。)
(冴さん、ギャンブルから運任せって面より心理戦とか手段選ばず勝つような面を抽出してるような印象あるよな。原作にあったパレスのギミックもイカサマ見抜いて突破したりで運ゲーで勝たないといけない場面は何もないし…)
鴨志田卓
「それじゃ、挨拶に行こう。シャドウボコして鍛えても良いですかってな。」
奥村春
「…カジノ強盗?」
鴨志田卓
「交渉決裂したら襲い掛かられるだろうから、それはそれで目的を達成してるってわけだ」
佐倉双葉
「おお!完璧な作戦!」
モルガナ
「相手に拒否権がねーじゃんか…」
三島由輝
「カードゲームでよく見るよね、相手に選ばせる効果を実質一択に絞るやつ。やる側だけ楽しいんだ」
特に隠れる必要も無いので、明智とかその辺りの別侵入者が居ないかだけ気をつけながらやいのやいのやっていると、勝手にカジノの入り口が開く。
鴨志田卓
「あ」
シャドウ冴
「…早く開けてくれないと、待ち構えてる私が馬鹿みたいなんだけど?」
警備員によって開け放たれた扉の先には、不機嫌そうな様子のシャドウの冴さんが。
黒を基調とした露出の多いドレスに、洒落た帽子を被り
1つの作品のようにキッチリと化粧を施した姿は…
シャドウ冴
「貴方達が来るのは分かってた。反応があるから位置についたは良いものの…とんだ待ちぼうけよ。どうしてくれるの?」
三島由輝
「あ、まさか1回出入りしてたあの時から…」
シャドウ冴
「…。」
沈黙の肯定。男のそれとはまた違う視線の威圧に三島がたじろいでいた。
奥村春
「ナビ、ペルソナで気付かなかったの?」
佐倉双葉
「まだ変身してないから…」
三島由輝
「あ、なんでクラウンだけ警戒してたんですか?」
シャドウ冴
「面識のない成人男性の侵入者を警戒せずして誰を警戒するの?」
三島由輝
「すみません、俺が間違ってました。」
シャドウ冴
「…はぁ。それで、何のつもり?真。」
ため息をついて、腕を組み。警備員を携えながらも、こちらの話を聞く姿勢を取ってくれる。
シャドウ冴
「ここは、大人の戦場。貴方が来る所じゃない。」
自身の服の状態が、まだ変わっていないことを目視してから…真が口を開いた。
新島真
「この世界なら、私も戦える力がある。それを育てる為に…特訓したいの。駄目?」
シャドウ冴
「…ここを、わざわざ選んだ理由は?」
新島真
「効率が良いから。メメントスは移動が多くて、どうしても時間が掛かっちゃって…」
シャドウ冴
「断ってもここ以外で戦う、ってワケね。」
新島真
「うん。」
少し、目を閉じて考える素振りをする姉。
5秒ほどで開いて、怪盗団を見回して喋る
シャドウ冴
「貴方達全員、出入り禁止よ。」
「入り口は固めるし、そこの裏口から入ろうとしても…すぐ近くに警備員の詰所があるの。実力行使でつまみ出すから。」
「わかった?」
一瞬だけ、あえて崩されたポーカーフェイス。挑発的な意味を一切感じない、家族に向ける柔らかい微笑み。
新島真
「…うん、ありがとうお姉ちゃん!」
シャドウ冴
「聞き分けが良くて助かるわ。じゃあね。」
新島真
「あっ、待って!」
シャドウ冴
「?」
まだ怪盗服にもなってないくらい敵意を向けられていない事をいい事に、呼び止めて追加で会話し始める真
普通に待って聞いてくれるシャドウ
新島真
「どうして来ると分かったの?」
シャドウ冴
「真の態度。こんなシゴトをしてるなら…少しはポーカーフェイスを身に着けなさい?それ専門の刑事じゃなく検察にまで見抜かれてちゃまだまだよ。」
プロファイリングや捜査もするようなガッツリ警察関係者の時点で難易度CHALLENGE級なのだが、冴さんの認知的にはまだまだらしい。
小声の佐倉双葉
「む、無理ゲーじゃね?」
小声の奥村春
「うん、お父様に経営学で勝負するような物だと思う…」
新島真
「で、でもお姉ちゃんだし…」
シャドウ冴
「でもじゃないの。機密っていうのは、誰にも見抜かれちゃいけないから機密なの。家族にバレるようじゃ、それはただの隠し事。」
「大人になる迄に、出来るようになっておく事。わかった?」
新島真
「…わかった。気をつける。」
シャドウ冴
「よろしい。」
「もう二度と、ここで顔を合わせないで済むのを祈ってるわ。」
背を向け、ひらひらと手を振り、シャドウ冴が立ち去っていく。
開かれ、客の出入りが再開された扉には門番のように警備員が控えた。
モルガナ
「…優しい姉だな。」
新島真
「ええ。…良かった。」
…。
その後は教えてくれた裏口に向かい、休憩を挟みつつたっぷり夕方くらいまでシャドウと戦って過ごした。
裏口から入った瞬間に全員怪盗服に姿が変わり、殺到する警備員たちをちぎっては投げていく(比喩)。
建物は頑丈で、カネシロパレスと違って建物が壊れることもなく安心して金メダル級スパイクをぶっ放せた。
(カネシロパレスは本人が卑屈だったし自分の牙城が壊れるかもしれないって認知あってもおかしくないけど…ニイジマパレスは牙城ってより決戦場だからな。正義が揺らぎでもしない限り基本的には壊れないんだろう…カジノのデカいステンドグラス割れたりしてたけど)
シャドウ本人と歪まずに仲良しだったらこんな事もあり得るんだなぁ、そう考えるとパンサーやフォックスを普通に殴ろうとしてくる鴨志田と斑目の認知イカれ散らかしてたなぁと驚きを感じながら。
三島由輝
「本当に嬉しいんだけど…ここの警備が手薄になるかもしれないって懸念はあるよな。」
奥村春
「そうだね。明智くん達の動向にも気をつけないと。」
佐倉双葉
「現実の方はなるべく見とく。家で本人の雰囲気見るのは任すぞクイーン!」
新島真
「そこは任せて。」
「最近、よくお風呂に浸かるようになったんだ。まだ、落ち着いてるんだと思う。」
怪盗団の皆が各自、懸念点やらそれへの対処やらを共有しているのを見て
頼り切りにならずに自分で考える姿勢が取れててすごく良いなって思う鴨志田卓。
警備の懸念について、憑依転生者自身はどうせパレスのボス戦はボス一人なんだし大丈夫だろうくらいに考えていた。それを言ってはおしまいである。
…。
ニイジマパレス、モニタールーム…
シャドウ冴は、腕を組んで怪盗団達を眺めていた。
シャドウ冴
「明智くん、ねぇ…」
警備員
「第2陣、全滅しました。」
シャドウ冴
「5分後に第3陣を投入。その後も繰り返して。」
警備員
「…その、お言葉ですが。逐次投入でなく、一斉に突入するべきでは?」
シャドウ冴
「私の指示が聞けないの?」
警備員
「…失礼しました。」
モニタールームから、報告に来た警備員が去っていく。
シャドウ冴
「…。」
「貴方の勝利は、すなわち私の勝利よ。」
モニターから視線を外して。
…。
父の急逝。それから歪み、作られた…勝つことへの執着。
しかしその上で。彼女の心には、唯一残った家族への愛が薄氷を挟んで同居していた。公私混同はされていない。
少なくとも、現在は。
(引用)刑法第186条
常習として賭博をした者は、3年以下の拘禁刑に処する。
賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、3月以上5年以下の拘禁刑に処する。
2022年より前は「拘禁刑」が「懲役」と記載されている。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
-
原作と同じ本名表記
-
わかりやすいコードネーム表記