鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
…。
結果は…惜敗といった所。
原作の隠者コープ4のお話のように、各地で学校で嫌な気持ちになったエピソードが掘り起こされていく。
給食にイタズラされた話、図書室の品揃えを暗記したら引かれた話…
そして更に、鴨志田先生が居るからと体育館にも向かった。
鴨志田卓、三島由輝、雨宮蓮が部活している体育館を2階から見る。
佐倉双葉
「バレーボール、ずっと私に向けてスパイクしてくる奴居た。作戦だって言って、誰も止めなくて、痛くて…」
一旦体育館から出て…中庭にて会話する。
暑苦しい空気が流れるものの、2025年と比べてまだ灼熱といった様子ではなく。風があるのもあって、普通に会話するなら問題無い程度の過ごしやすさ。
佐倉双葉
「過去の話を引きずって、今も苦しんで…私の悪い癖だよな。」
新島真
「けど、悩むって事は逃げずに考えてるって事じゃない?以前は、悩むことも出来てなかったんじゃないかしら。」
佐倉双葉
「…。」
押し黙る双葉に対して、真は連れ立って回っていた川上先生に視線を向ける。
川上先生
「…任せて。倫理の先生ほど専門的じゃないけど…国語の教師なんだから。そういった話は得意だよ。」
佐倉双葉
「Really?」
川上先生
「英語で煙に巻くなら…英語に詳しい先生に頼もうかな。ちょうどさっき話した蝶野先生がそうなんだけど…」
佐倉双葉
「川上せんせーとが良いです…」
よし、と相談を確定。
部屋を探せば…生徒会室がちょうど活動を終えた後の為空いていた。
向かう道すがら、川上先生は真に問いかける
川上先生
「鴨志田先生、具体的な活動は教えてくれなくって。」
「どういう風に心を変えてるかって…聞いたらダメかな?」
新島真
「うーん…鴨志田先生にも、考えがあると思うので。」
空気が読める真。あんな派手に戦闘行為をしてるとバレたら後が怖いと察し、ぼかしてくれる。
川上先生
「そっか。じゃあ、三島くんに聞いてみようかな。」
新島真
「…最終手段にしてください。」
「彼、絶対に嬉々として語るから…」
川上先生
「ああ、やっぱり…?」
秀尽高校の生徒達の間で、『今年になって変わったなぁ』と思われる教師ランキングは1位鴨志田/2位校長/3位川上だが、
生徒になると、知ってる人は必ず三島由輝を挙げるだろう。
それくらい、三島は今を楽しんでいるのだった…。
川上先生
「そういえば、その三島くんと新島さんは仲良いって噂だけど…怪盗の仕事があるから?」
新島真
「はい。…正直、もう少し自分磨きしてくれたら良いんですけど…今は双葉の話を優先しませんか?」
避けたい話題に差し掛かり、
真は生徒会室に向かう足を早める。
無言で後ろにくっついていた双葉が慌てていた
佐倉双葉
「わわ、ちょ、速い!私が掴んでるの忘れないで!」
新島真
「…さっきから思ってたんだけど、スカートじゃなくて袖あたりを掴んでくれない?…見てるでしょ?」
佐倉双葉
「精神安定剤。」
新島真
「…女の子に生まれてて良かったね?双葉。」
…。
川上先生
「お菓子も何も持ってなくてごめんね。」
新島真
「いえ、突然でしたし。双葉も水で嬉しいよね?」
佐倉双葉
「はい…マコトサマに感謝します…」
双葉の頭部には、大きなたんこぶができている…
川上先生
「さて、佐倉さんの話なんだけど…昔、虐められてたとか。」
佐倉双葉
「…うん。行かなくなった理由とは、ちょっと違うけど」
川上先生
「今、行きづらくなってる理由ではある感じかな。」
佐倉双葉
「…そう。」
川上先生
「まず、最初に言うけど…急がなくていいからね。新島さんが言ってたように、悩むって事は答えを探しに進んでいってる証拠なんだから。」
「ただ、悩み方には気をつけて。自己肯定感が無い時って自分を責める方向に考えがちだし。」
佐倉双葉
「…。」
具体的な、学校にいけなくなった要因については聞いていない川上先生。
しかし、最初から…芯を食った発言を双葉に投げかけた。
川上先生
「イジメられている時…全部自分のせいって思わないでいいよ。やってきた相手に怒っていい。怒った結果、イジメが強まるって不安なら…誰かに頼って。」
「最近のウチの教師、みんな元気だから。鴨志田先生でも、私でも。誰でも頼っていいからね。」
佐倉双葉
「…全部知ってるみたい。占い師?」
川上先生
「はは、占い師は別の人かな…」
「私はちょうど経験しただけ。」
「私の教え子に…成績が伸び悩む子がいてね?よくよく聞いたら、アルバイトで生活費を稼いでるから余裕がなかっただけだったの。」
「個人授業に勉強を教えたら、成績も伸びてくれたんだけど…私とその子で、変な噂が立っちゃって。」
「校長…秀尽じゃないよ?別の高校の校長に呼び出されて、怒られちゃってさ。」
「だからって個人授業をドタキャンした日に…アルバイトを入れたその子、交通事故で死んじゃったんだ。」
佐倉双葉
「えっ…」
川上先生
「その子の親戚が怒って…私にずっと、お金を要求してたの。」
「私が殺したも同然って思ったし…その親戚も繰り返しお前のせいだって言うものだから…罪悪感に縛られちゃって、お金を支払うことしか考えられなくなってさ。疲れちゃってた。」
「ドタキャンして、心ない言葉をかけたのが最後だったから…凄く、後悔もしてた。だからこそ、止めてって言おうと思えなかったんだと思う。」
因果関係も、原因も違う。結果だけの…ただ偶然の一致。
交通事故で知り合いを亡くし、残された親戚によって苦労させられたという自分語りが…己の母の記憶と重なる。
そして、学校の唯一の友達だったカナちゃん。彼女との誤解を解けないまま転校してしまった心残りが…川上先生の、誤解をさせたまま死別してしまったと考えている出来事と重なった。
新島真
「…それは、鷹瀬さんという人ですか?」
川上先生
「うん。」
「その節は、本当にありがとうね。機会が無かったけど…他のメンバーさんにも一度、お礼を言いたくって。」
心配そうにする真に対して、気にしないでと手を振る川上先生。今は元気だから、と。
佐倉双葉
「川上せんせーも、そうなんだ。」
「私も、そんな感じ…鴨志田先生が、皆が助けてくれた…」
川上先生
「そっか。」
「暗い話でごめんね。何が言いたいかって言うと…」
「私、そんな事があったようには見えないくらい元気でしょ?佐倉さんも、そんな事があったように見えないように振る舞えるようになるよ。」
「そして、同じ様に悩んでる人が居たら…自分の傷を見せて、共感してあげて。今、佐倉さんが持ってる悩みを考えた結果を教えてあげて、参考にしてもらうの。」
「そうすれば、佐倉さんの嫌な思い出は…人の痛みに寄り添える『強み』になる筈だから。」
佐倉双葉
「強み…」
「駄目な所が、強みに変わっちゃう…?」
川上先生
「そうだよ。人生の推進剤!って感じ。」
「自分が悩んだことが無いと…悩み相談ってうまく出来ないからさ。」
佐倉双葉
「推進剤…そうか!」
「ありがとうせんせー!わかった気がする!」
川上先生
「良かった。ついでに二学期から登校する手続きする?」
佐倉双葉
「それは保留で頼む!」
川上先生
「……元気でよろしい。」
その後は、鴨志田卓達の部活終わりを待たずに…双葉と真は渋谷に向かった。
双葉がどうしてもとおねだりしたのである。
目的地はメメントス。中までは入らず、異世界である事に意味がある様子。
◎◎◎
佐倉双葉
「ありがとクイーン!これで…完成だ!」
着陸しているネクロノミコンから、ピコピコ、ガリガリキュイーンと機械音が響いている。
最後にきゅぴーんっと虹色に輝いて、音が収まった。
新島真
「何を作ったの?」
佐倉双葉
「ふっふっふ!これだ!」
ネクロノミコンから降りてきたナビの手にあるのは、デフォルメ姿の自分の人形
新島真
「あっ、可愛い。…お人形作りにあの音が出てたの?」
佐倉双葉
「たまにクラウンが浮かべてるだろ?アレ作った!」
新島真
「え、あの…近くの人を守ったり、ワープしてる時に使ってるお人形?」
佐倉双葉
「そ!解析するの大変だったけど…案外構造は単純。ぶっつけ本番でリリースしてバグ取りやセキュリティ対策仕込めてないへなちょこプログラムだった。」
「けど、コードはすっごい整って綺麗。絶対ベテラン。た〜ぶん作ったプログラマーは納期ギリッギリに作ったか緊急で実装したか…どっちもかだな!」
認知訶学の基礎的な知見と、ナビのペルソナのネクロノミコンが持つ解析能力。
顕微鏡が発明されてからの各研究の発展が目覚ましかったように…持ち前の天才的な知力も相まって、とんでもないシナジーを産んでいた。
佐倉双葉
「つまり!ハッキングして改造し放題!」
「後は強く感情を込めて…」
自身の姿をした人形を手に持って、むむむと念じだす
佐倉双葉
「ポチッとな!!」
〜〜〜
繝ゥ繝エ繧ァ繝ウ繝?ぃ
『私はあなたであり、あなたは私です』
『あなたはここで、心のカップの中にある安定した絆を克服したのです。』
『強い意志が込められた絆は』
『神の血を甘いぶどう酒に変えよう。』
『私は今、隠者の最大の秘密に目覚めた!』
『あなたは無限の力を与えます…』
〜〜〜
ーーー
人形召喚 15SP
絆を深めた人間の認知存在を、
人形として杯の中に浮かべることができるようになる。
人形次第で様々な強化を受ける。
ーーー
ーーー
召喚可能な人形
・雨宮蓮
→Technical発生時、対象がDOWNする
・三島由輝
→獲得経験値が増加する(異世界から帰還するまで有効)
・武見妙
→自陣営に即死効果発生時、自動発動。それを無効にする。
・新島真
→炎上・凍結・感電の付着率が50%上昇する
・ストレージ双子葉類 新しい!!
→佐倉双葉のペルソナにロケットブースターが装着される。佐倉双葉が勝手に発動できる。
・校長
→攻撃力上昇、激怒の状態異常が付着
・金城潤矢
→周囲に居る味方は防御力が上がり、狙われ難くなる
・一色若葉
→セーフルームか入口から、別のセーフルームか入口に移動する
ーーー
ナビが持つ佐倉双葉の人形から何かが送信されたようなエフェクト。数秒後、ネクロノミコンにSFチックなロケットブースターが装着される。
新島真
「わ、速そう…」
佐倉双葉
「よっし、大成功!多分。」
新島真
「すごいじゃない、ナビのペルソナって形を変えられるの?」
佐倉双葉
「クラウンが使ってるよくわかんない力を利用してやった!」
「クイーンはもうリソース埋まってるぽくて難しそだけど。付けたかったな…」
新島真
「い、今のヨハンナにブースターが付いたら…流石に制御できないかな…」
ハッカーである佐倉双葉らしい、新しい武器の獲得。
以前鴨志田卓と会話した時にも話題に挙げていたプログラムだった。
それぞれの行動が生み出したうねりは…結びつき、強さとなって。
怪盗団はぐんぐんと成長していく。
佐倉双葉
「はっはっは!これで明智を轢いてやる!」
新島真
「飛んでるから、どちらかと言うと撥ねる方が似合わない?」
…。
あいにくナビのコミュニケーション能力はまだ成長途中の為、メメントスとなった渋谷の上空を爆速で一周した後はクイーンに家まで送って貰った…
◎◎◎
余談だが。突然人形を獲得した鴨志田卓は体育倉庫で驚き、走り高跳びなんかで使うクソデカマットと得点板と長椅子とかの下敷きになり
15分くらいしてから偶然気づいた鈴井志帆に救助されていた。
鴨志田卓
「ありがとう、窒息する所だった…」
鈴井志帆
「なんであれで窒息してなかったんですか?」
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記