鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第192話 7/24(日) COOP:死神⑦

 

 

 

前日である、23日の夜。夕食に関西式のすき焼きを作っていた頃。

 

鴨志田卓

「旅館とかで出てくるやつ、作り方や器具は普通だから…シンプルにタイミングとかの技術面と素材の良さなんだよ。だから金さえ積めば家でできそうだなって」

 

モルガナ

「カネシロは食べた事ありそうだよな、すき焼き」

 

金城

「あんぞ。密会やら女遊びで何度か食った。」

 

モルガナ

「どっちが美味かった?」

 

金城

「味覚えてねぇ。」

 

モルガナ

「もったいな!」

 

折角なのでスーパーの良い肉とお肉屋さんで買った良い肉を食べ比べたりしていれば、鴨志田卓のスマホにメッセージが届く。

 

 

ーーー

武見妙とのメッセージ

 

 

武見妙

『明日、時間ある?』

『行きたい所があって。良かったら車に乗せてくれない?』

 

鴨志田卓

『是非』

 

武見妙

『ありがと』

『10時くらいに、四軒茶屋で』

『明治神宮までお願い』

『お礼に、ランチは予約しておいたから』

 

鴨志田卓

『いいんですか?ガソリン代にしては高額じゃ』

 

武見妙

『この前、何か奢るって言ってたでしょ?』

『お金はあるの、おとなしく奢られなさい』

 

鴨志田卓

『わかりました!』

 

武見妙

『良い子』

 

ーーー

 

 

鴨志田卓

「マジか…うっわ〜…」

 

スマホを見てめちゃくちゃ驚いていれば、白菜をくちゃくちゃ噛んでいるモルガナが話しかけてくる。お前それ人間姿でやったらドン引きされるからな

 

モルガナ

「そうだカモシダ。ワガハイ明日ルブラン行きたい。」

「アマミヤがハルとフタバと一緒にコーヒーの勉強をするんだが、マコトが『危ないから見守ってあげて』ってさ。マスターが居るのに何が危ないんだろうな?」

 

(ナイスキャスティングすぎる 最初の尾行の時にも雨宮に女絡みの不安を感じてた言ってたもんな…)

 

*1

 

鴨志田卓

「ん、わかった。俺は明日は明治神宮だから…通り道に寄ろう。」

 

金城

「優勝祈願ってヤツ?」

「誰かと会うなら気をつけろよ、神宮とか言うが夜の治安は新宿と良い勝負だ。」

 

鴨志田卓

「…ありがとうな、気ぃつける。」

 

何か見透かした様子の金城。忠告に従ってちゃんと暗くなるまでに解散しようと思い、明日の支度をするのだった。

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

〜〜

午前

〜〜

 

時刻は10時ほど。昼寄りの朝に武見さんと合流する。

 

モルガナを放流した後に、

四軒茶屋の近くに着いたとメッセージを送れば…パンクな私服の武見さんがやってきてくれた。

 

武見妙

「おはよ。車、ありがとうね。」

 

鴨志田卓

「いえいえ、電車だとこの時期暑くて敵いませんから。」

「エアコン回しときましたけど、末端の冷え性とか大丈夫です?」

 

武見妙

「うん。」

 

助手席に武見さんが乗り込む。正直、横を見過ぎて事故ってしまいそうで不安だが…鴨志田卓の運転慣れとほぼ4ヶ月くらいは乗り回してきた己のテクニックを信じるしか無い。わき見運転は確定でやるので。

 

 

武見妙

「メンバーは、この車に良く乗るの?」

 

鴨志田卓

「ええ。賑やかで良い物ですよ。」

 

武見妙

「ふ〜ん…確かにあの人数ならねぇ。」

 

武見さんはリラックスした様子で前を向いている。

※わき見運転

 

鴨志田卓

「なので、今日みたいに2人しか乗り込んでないのは新鮮ですね。モルガナとくらいしか起きませんから。」

 

武見妙

「…そうだ、あの猫ちゃん…本当にあれから大丈夫だったの?タマネギ食べたのに。」

 

鴨志田卓

「元気ですよ。昨日もすき焼き食ってました。」

 

武見妙

「えぇ…?」

「君と居ると、驚きもそうだけど…困惑ばっかりしてる気がする。不思議な存在に対してぼんやりと祈るくらいしか関わりが無かったのに…直接、不思議な現象と関わる感じ?」

 

鴨志田卓

「大山田も心変わりさせましたもんね。お医者さんの前で科学的じゃない事やって申し訳ないなとは思ってます。はは」

 

武見妙

「もう、自覚あるならちゃんとして。」

 

鴨志田卓

「はい…」

 

 

武見さんは1つ息を吐いて、肘をついて窓の外を見る。

運転席からは、流れていく景色を視界に入れている後頭部と右耳が見えた。

※わき見運転

 

 

武見妙

「…今日ね、美羽ちゃんの当病平癒しに行きたいの。」

 

鴨志田卓

「………クロフォード・エンデ病、治ると良いですよね。」

 

武見妙

「…今かかってる具体的な病気がある時のお祈りは当病平癒って言うの。分からなくて美羽ちゃんのって所から当てに行ったでしょ?」

 

鴨志田卓

「おっしゃる通りで…」

 

武見妙

「ま、私も深くは知らない言葉なんだけどね。」

 

いたずらが成功したような楽しそうな声色で武見さんは話してくれる。

籠もった車の中は、診察室より狭い。なんだか、より声が詳しく聞こえる気がする。スピーカーやヘッドフォンからではない声が直接耳に響くのは…他の原作の方々すべてに言えることだが、現実味があり多幸感がすごい。

 

 

 

武見妙

「鴨志田くんは、運転って好き?得意?」

 

鴨志田卓

「昔から、それなりに得意でした。けど、好きになったのは最近ですね。」

「最近、自分1人で車に乗ることがめっきり減ったんですよ。いつも誰かが居て。」

 

武見妙

「いつもって…通勤の時も?」

 

鴨志田卓

「はい。モルガナと喋ってますよ」

 

武見妙

「モルガナって出勤するんだ。」

 

鴨志田卓

「ええ、立派なセラピストですよ。」

「他には、人の心を変える活動とかで車に乗せてます。」

「今もそうですけど、隣に仲良しの人が居て…会話しながら運転すると、こうも幸せなんですね。」

 

武見妙

「そう。」

「…まぁ、()がメリットを感じてるなら、良かった。」

 

少し口ごもりながら、そう答える武見さん。

 

(はぁ、ほんっとに俺は幸せ者だよなぁ…幸せな体験ができるとかじゃなくて、人生全てが幸せな体験に成ったんだ。本当に、感謝しかない。)

 

…憑依転生する前はゴールド免許を持っていたといっても、運転が好きというわけではなかった。

 

*2

 

隣に乗せる人が誰もおらず、ただただ移動するだけの暇な時間という印象を持っていた。

今、鴨志田卓の運転スキルと合わせて…人と喋ったりわき見運転をしながらでも東京の街を自在に移動できるようになったのは、なんだかあの時の毎日の不毛な運転が報われたような気がする。

 

 

 

 

 

*1
37話にて言及あり

*2
ゴールド免許は5話にて言及あり

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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