鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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朝
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(えー、とんでもないことに鴨志田卓になってしまいました。どうしようね)
(スグルになるんならサマーオイルの方が良かったなぁ…いや、不味いもの食べたくないしそれも嫌だな…)
のそりと起き上がって、周囲を確認する
いい具合にお洒落な寝室
割り箸みたいな棒が花瓶みたいなのに刺さっており、恐らくアロマ系の何かと思われる
紺色のセミダブルベッドに白い壁、間接照明と
しっかり整えられた寝室とわかる
(結構丁寧な暮らしというか…まぁ、外観を取り繕ったりするの上手だったもんな鴨志田卓)
部屋の外に出ると、リビングやらキッチンやらの役割を持つであろう空間に出る
キッチンに生活感は無く、あまり自炊はしていなさそうな雰囲気
それなりのお値段がしそうな革張りのソファに座ると、ガラスのテーブルを挟んでテレビが見える。
左右にスピーカーがあるタイプのでっかいテレビ
テレビの下部にDVDとかを収納できる棚があり、見てみれば
【何月何日、優勝インタビュー】
などと書かれている。どうやら自分の過去の栄光を保存して度々見ているらしい
(自己顕示欲の強い鴨志田卓っぽい所だなぁ…てか視力めっちゃいいな。このソファからちっちゃいDVD入れ見れるんだけど)
(肩こりとかも全然無いし、肉体スペックだいぶ高いのは良いことだな…)
スマホを指紋認証で開いて(パスワードわからなかったので指紋認証だったのはガチでラッキー)、スケジュールを確認する
来週の4/10に鴨志田は学校にいたので、今日も部活がある可能性をチェック
(ほ。今日はオフらしい 映画見るとか書いてるけど、悪いがキャンセルだ)
スマホをポケットにしまって、ため息をつく
(んじゃあ…現状を確認しないとな…)
洗面所を探すと、一階玄関横の風呂にスペースがあった
なんかよくわからない英語が書かれた歯磨き粉を使って、朝の粘ついた口内をどうにか対処する
(玄関入ってすぐが風呂場、寝室は身を寄せ合えば2人で寝れるサイズ、整った動線…)
(めちゃくちゃ女の子持ち帰る為の城用意してるんだな…車もいいやつ乗ってるし…)
(それはともかく。あの夢に、鴨志田が俺になってある状態…いわゆる、ゲームのキャラクターに転生ってのを俺はしたんだろうな。)
(恐らく、ラヴェンツァ達の手引きで)
(よりにもよって、鴨志田卓になったのはイカれてるんだけど、ゲーム内容がペルソナ5なのはアツい。)
(死にゲーでもないし、敵が理不尽に強くて主人公じゃないとどうにもならない系でもない。更には、俺が大好きで何度も何度も遊んだゲームだ)
口をゆすぐ
なんか薔薇みたいな匂いがする、高い歯磨き粉の味を洗い流し
多分洗顔料であろうものを出して、顔を洗い始めた
体が自然に動く
(最初に見た、あの明らかにラヴェンツァであろう蝶々が話してたやつ…)
(雨宮蓮を選べなかったって言うと…あれか。明智吾郎と雨宮蓮をそれぞれ選んで代理戦争してた話。雨宮蓮はベルベットルームを抑えられたりしてて明確な不利だった所を上手く切り抜けてぶっ倒すんだよな…マジすき)
(選べなかったって表現からして…ラヴェンツァを引き裂いて双子にしたりベルベットルーム乗っ取って封印する時に、雨宮蓮を選ぶ事さえも妨害したってわけか)
ヒゲを確認すると、脱毛でもしているのか生えていない
タオルで顔を拭いて、息を吐く
階段を上がってリビングに戻り、何かノート類を探した
(ただ、質疑応答からして…偽神は、俺が憑依転生をしているとは思っていない。)
(恐らく、接触タイミングを考えると…俺が初めてペルソナに覚醒した時とかに来る時か、イセカイナビをインストールしてきた時が初見。)
(さっきスマホを見た時に、イセカイナビは無かった。まだ『見られて』は居ないと判断していい。)
生活感を薄めるための犠牲になった物置部屋兼トレーニングルームらしき場所で新品のノートを発見
きったねぇ字でノートに現状を纏める
(つまり、鴨志田卓が変貌した事の、もっともらしい理由を考えたらいい。うーん、何か良策は…)
別のノートに、本編の歴史を
写経かのようにさらさらと写していく
記憶が薄れないうちに、万が一が無いように
(…そうだ。)
(昔のコーチに再会して、目を覚まさせて貰った!というのが良いか。動機分かりやすいし)
(鴨志田の本体の記憶やら魂は何処に行ったのか…今でも一応、原作での行動なら頭に入ってるけど…シンプルにバレーボールの指導方法とかがわからんからなぁ…)
(歯磨き粉が歯磨き粉だと自然に分かったのは、モーニングルーティーンとして染み付いてたんだろうし…多少記憶はあるのかもだけど。)
(…薔薇の香りの高い歯磨き粉使い続けてるのなんか絶妙にキモくて面白いな。)
(こればかりは、馴染んだとかで記憶が得られる事を祈るしか無いかぁ。)
(最終目標は、ズバリ。ヤルダバオトをぶっ倒すことだろう。)
(戦闘力自体はメメントスでむちむちに鍛えれば良いが、仲間集めとコープ用意、怪盗団としての誇示をどうするかが肝要だ…)
(幸いなことだが、この世界にヨシザワは居ない。ジョゼも居ない。つまり、この世界線はペルソナ5環境ということに他ならない。)
(マルキがヤルダバオトの残穢をパクって第二のラスボスになるイベントは起きないわけだ。どうにか、ヤルダバオトだけしばけば良い。)
(5環境なら、インフルエンザ刈り取る者もできるよなこれ…遠すぎるけど、ヤルダバオト撃破には十分間に合う位置でもある。)
(問題は、メメントス奥地まで行けるよう怪盗団の認知を進める事だな…)
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昼
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そのまま黙々と今後の作戦を練り
お昼にウーバーイーツを頼もうとして
ウーバーイーツが存在しないことを知りショックを受け
※ペルソナ5の時系列は2016年の可能性が高いとされており、ウーバーイーツの日本サービス開始は2016/9/29
なんも自炊食料を用意して無いことにキレながらバナナを食べ
とりあえず軍資金として通帳からお金をガッツリ降ろしたら詐欺にかかってないか疑われた
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夜
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夕食に近くのビックバン・バーガーで1000円使った頃
無事に、どうにかそれなりのチャートを組むことが出来た
聖地巡礼みたいな感覚でめちゃくちゃ美味しかった。いつか絶対にビックバンチャレンジはやる。
(よし、後は状況に合わせて適宜調節だな…大筋はこれでいい。)
(まずは、初動が一番大事だ。)
(刑務所にぶち込まれない程度に、ご迷惑をかけた方々に全力で謝り散らかすぞ……!!!!!)
これからの戦いに色々な思いを馳せながら、明日に備えて眠る事にした。
鴨志田
「キョウハモウネヨウゼッ」裏声