鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第194話 7/24(日) 恋愛相談に豚骨スープを添えて

 

 

 

 

 

〜〜

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らーめん熊月、店内…

新宿の繁華街、パチンコマカロンと花屋助兵衛の間にあることでお馴染み(お馴染みではない)の24時間営業のラーメン屋に、夕食を食べに来た。

 

一番写真がデカいラーメンがオススメなのだろうと解釈し、餃子と合わせて注文。

 

24時間営業であるのと、繁華街なら1次会にラーメン屋は少ないのだろうまばらな客入り。

 

そこで、今日感じたことについて…複数人の女性と、一対一で仲の良い関係になっている事について考える。

 

 

 

 

 

…思考が絡まり、うまくまとまらず、言語にならない。

 

提供されたラーメンを啜って、一度思考をリフレッシュする。

 

(飲み屋街のラーメンってなんか美味いの多いよな…架空のラーメン屋ってイメージしか無かったけど、この世界じゃチェーン展開とかしてるのかな)

 

この客入りなら急ぐ必要もない。ぼんやりと、ゆっくりラーメンを食べていると

背後のテーブル席からひそひそと声が聞こえる

 

やけに野太い声

「ね、あれ…」

 

やけに野太い声2

「あら、良いオトコ。」

 

やけに野太い声

「声かけてみない?」

 

やけに野太い声2

「乗ったわん♪恋はいつでもハリケーンよ♡」

 

その、男性が女性っぽい口調と声色で話す二人は…cvに、原作で聞き覚えがあった。

 

カツカツと、油でぬめぬめしたラーメン屋らしい床を人が歩く音。隣のカウンター席に、誰かが座る。

そちらを見やれば…見えるのは二人の漢。

 

 

 

ジュリアナ

「1人でどうしたの?そんな寂しそうな顔しちゃってぇ。アタシ達が埋めてあげましょっか?」

 

アンジェラ

「新宿の夜は長いもの。ゆっっっっっ!くり、お話しましょ?」

 

鴨志田卓

「ああ…アンジェラさんに、ジュリアナさんですよね?こんな所でお会いできるなんて。」

 

アンジェラとジュリアナ。原作では、

・主人公と坂本竜司が大宅一子に会うために新宿に行った時

・海に行った時

の2回ほど、メインストーリーで遭遇するオカマである。

新宿に行くと普通にNPCとして良く立っており、新宿名物キャラとして記憶に残っていた

話しかけることはできずとも、二人の掛け合いを見て楽しい気分になった思い出。

 

原作キャラクターとの邂逅はすべからく幸福なものだ。新宿にはあまり来れず、姿を見ていなかった存在に出会えて、心が喜ぶ。

 

※頭に花をつけてるのがアンジェラ、ハンチング帽がジュリアナ

 

 

 

アンジェラ

「え、知ってるの?何処かで名乗ったかしら?」

 

鴨志田卓

「お二人…何度か、お見かけしたことがありまして。」

「俺は鴨志田卓と言います。」

「今時、手術やら色々ある中…心意気一本で乙女をやっているの、凄いですよね。揺るぎ無い芯があるというか…尊敬します。」

 

ジュリアナ

「あっら〜!!嬉しいこと言ってくれるじゃない!」

 

アンジェラ

「何?脈アリ?脈アリなの?」

 

♪♪♪♪♪♪〜

 

オカマ達から、出ちゃいけないくらいの量の好感度上昇音符が出る…

普段10割拒絶されているのだから、そりゃそうだろう。

 

 

鴨志田卓

「あ、無いです」

 

アンジェラ

「…けど、その顔、恋するオトコの顔じゃない!悩んでるの?ララちゃんには劣るけど…私達も聞・き・上・手♡なのよ?ねぇ?」

 

ジュリアナ

「そうよ、何でも相談してん♡」

「自分に正直に、己をさらけ出すのよ♡」

 

 

しなをつくって、隣のカウンターから肩に脂っこい頭を乗せてくるアンジェラと

ラーメンを持ってもう一つの隣の席に移動、オカマで鴨志田卓をサンドイッチする布陣を作成するジュリアナ。

 

(少しの隙に突撃しすぎだろ2人とも)

 

鴨志田卓

「…そう、ですねぇ。同じ身体的性別で乙女心を持ってるお二人になら、ちょうどいいんでしょうか。」

 

 

残り少ないラーメンを頬張って飲み込む。

その間に、どう話していくか思考を整理した。

 

 

鴨志田卓

「ずっと、その…片思いをしてる人がいて。

最近やっと話せて、仲良くなれたんです。」

 

アンジェラ

「ふんふん。良かったわね?」

 

鴨志田卓

「ただ、最近…困っている同僚を助けまして。

借金を肩代わりしたり、借金の原因になってる問題を解決したり。」

 

アンジェラ

「凄いじゃない!」

 

ジュリアナ

「なんでそんな暗い顔してるのよん。誇らしい事じゃないの〜!」

 

鴨志田卓

「その、同僚の、方が。」

「俺に…大きめの、矢印を向けてくれているようでして。」

「更には別件で相談に乗った方も、俺の事を憎からず思っているような気配が…」

 

アンジェラ

「あらまっ!」

 

鴨志田卓

「人からの期待は、一身に受けたいんです。そのおかげで成功して、成長して、最後にそのせいで失敗しました。」

「そして今…裏切ることになるかもしれない、期待がある…かも、しれなくて。」

 

 

事情を簡潔に話して、2人の反応を待つ。

アンジェラは目を一瞬閉じて首に手を当て、考える様子を取る

 

アンジェラ

「んなるほどねぃ〜…アタシとジュリアナみたいな仲良しなら良いけど、その人達は面識ないの?」

 

鴨志田卓

「はい…殆ど他人のようなもので。」

 

ジュリアナ

「あら!アンタと同じ彼氏なんてや〜よ!?」

 

アンジェラ

「例えばの話よ。とっても格好いい、それこそ筋肉モリ↓モリ↑で甲斐性あるオトコが、私たち2人を同時に愛するって言ってのけたらどう?」

 

2人して、明らかにモデルケースを俺で想像している目線を向けてくる

 

ジュリアナ

「…アリね」

 

アンジェラ

「でしょ?つまり、互いの仲が良ければまだマシなのよ。それ以外となると、ねぇ…」

 

(自分の悩みを真剣に悩んでくれてるのは嬉しいんだけど、話題に上がってるものが悍ましいせいでそこまで喜べないのなんか複雑だな…ここまで幸福がプラスマイナス打ち消されてる会話初めてかもしれん…)

 

 

…。

複数人から好意を受けているなど、スポーツマンからすればよくあって当然の悩みであり なんてことはない悩み相談なのだが…

恋愛サンプルがペルソナしかなく二股かける事に対して強い忌避感を覚える憑依転生者からすれば、とても悍ましく感じるものだった。

 

 

アンジェラ

「あ〜あ、スグル君が二人にでもなれたらいいのにね。」

 

何処か遠い目でそう言う。

 

(ああっ下の名前呼びまだされたことなかったのにっ)

 

アンジェラ

「アタシも、昔は何度も思ったわ。乙女心の私と、男の私が2人に別れられたらなって。」

「そしたら、パパとママを安心させながら可愛い服が着られるでしょ?もっとはしゃいだ格好も出来ちゃいそう。」

 

ジュリアナ

「…せっかく別れても、乙女も男の姿のつもり?」

 

アンジェラ

「当然よ。親から貰った大切なカ・ラ・ダよ♡」

 

(…こんだけオネェ仕草してるのに、外見がただのおじさんな理由って。)

 

考えたことも無い可能性。

こんな明らかな成人男性が…『工事』をせずに。

明らかな成人男性の外見のまま乙女として遊ぶのには。

 

裏の顔と、表の顔として…

仮面を切り替えられるようになるまでの相応の苦悩があったのではないかと感じた。

ただの解釈の一つではあるけども。

 

 

話を聞く側に回っているうちに、餃子をつまむ。

 

 

ジュリアナ

「スグル君って結婚願望あるの?」

 

(ああっ竜司から12月にされる有名な質問がこんなところでっ)

 

鴨志田卓

「ん。正直言うと…怖いなって印象が。」

「創作話も実話も、恋愛の話は甘酸っぱい楽しい話ばかりじゃないですか。けど、結婚の話ってドロドロしたりストレスの話ばかり聞きません?」

 

ジュリアナ

「あ、わかる!良くないわよね、アレ!結婚は人生の墓場だとか言ったり配偶者の愚痴ばっかり!そのクセ結婚しろ結婚しろって!」

 

ジュリアナの声がどんどん野太くなっていく…

ハンチング帽も相まって、ただの周囲の声に嫌気が差すおじさんになって逆に目立たなくなっていく。

 

 

アンジェラ

「近くに居すぎると、見たくなかったものも見えちゃうんでしょうね。胸毛みたいな。」

 

鴨志田卓

「そ、それは剃ったらいいのでは?」

 

アンジェラ

「チクチクしちゃうの。ありのままの姿を見せるのよ。」

 

(ケツの◯ナと雪の女王じゃん)

 

 

 

…。

 

 

 

そんな、特に結論の出ない他愛も無い会話をしているうちに、各自食事を終える。

 

 

アンジェラ

「ちょっとは話、聞いてあげられたかしら?」

 

鴨志田卓

「ええ。外に出して…整理をつけやすくなった気がします。どんな結論を出すにしろ…後悔しないように考える量が要ると思うんで、助かります。」

 

ジュリアナ

「良かったらまた聞かせてちょうだい?筋肉ムキムキ、フェロモンムンムン…もうアタシおかしくなっちゃいそう♡連絡先を交換してこのオネェモンスターを鎮めてぇん♡」

 

鴨志田卓

「はは、俺なんかで良ければ。」

「悪い噂が立たない範囲で是非お願いします。」

 

ジュリアナ

「え?」

 

(なんで成功したことに本人が驚いてるんすかね)

 

 

アンジェラとジュリアナとの取引が成立してしまった…

 

 

 

 

アンジェラ

「ちょっと!なんでアンタも交換してんのよ!」

 

ジュリアナ

「良いでしょ?教師なんて何人居ても良いんだから!」

 

アンジェラ

「アンタが居て増えるのは育毛剤の知識だけよ!教師は子供のおもりでもしてなさい!」

 

鴨志田卓

「あの、俺も教師…」

 

2人

「「はぁ!?教師!?」」

 

 

ざっくり職業なんかの素性を教えてから、家に帰った…

 

 

 

 

 

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