鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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午前
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※三島由輝と雨宮蓮の場合
さんさんと太陽が照りつける浜辺。三島は雨宮と再度合流し、その作戦を話した。
三島由輝
「さて、海といえばさ。俺達バレーボール部でスポーツ優等生な訳じゃん?過酷な試練を乗り越えて強靭な精神を持った訳じゃん?つまり、その…ナンパとかさ!年上の人と喋ったりとか…」
頬をぽりぽり掻きながら、ネットで集めた情報を使って三島はナンパしようと考えていた。雨宮蓮という化け物を伴えば、虎の威を借る狐のように成功率が上がる打算付きで。
雨宮蓮
早く来い
置いていくぞ
雨宮蓮
早く来い←
置いていくぞ
三島由輝
「? 案外乗り気で嬉し…い…」
雨宮がまっすぐ歩いていく先には。
明るい女性秘書
「あ、雨宮くん!こっちですよ!」
蔵元弁造
「高校生が沢山来るって本当だったんだね…あ、テント開くの手伝ってくれる?」
三島由輝
「!?!?!?!?」
凄い美人の女性と、明らかに育ちが良さそうな男性。それに加えて数名の若い男女が集まっている一団が。
彼等は雨宮蓮を当然のように受け入れている…!!!
雨宮蓮
三島に、演説を教わっている政治家がおり、その関係で知り合った出馬予定の男を海に誘った事を話した…
三島由輝
「はぁ!?政治…はぁ!?」
蔵元弁造
「お友達には伝えて無かったのかい?案外、茶目っ気があるんだね。」
「おはよう、今はまだ期間じゃないから…選挙法違反には当たらないんだ。安心して遊ぼう。」
雨宮蓮
三島に、『本物』はナンパなんてしない事を自慢げに突きつけてやった…
…。
男子高校生同士の悪ノリにより、原作でヤルダバオトと取引した時レベルの悪い笑みが炸裂している…ッ!!!
三島由輝
「…。」
「完敗だよ…雨宮。悔しさも…怒りも…何にもない。本当に…俺の全部が、負けを認めてる…」
真顔で、バトル漫画くらいの敗北宣言。
太陽コープの吉田寅之助。彼が蔵元チルドレンとして政界に進出するきっかけになった人間の孫、蔵元弁造。
お高いお店に誘って雨宮蓮から寅之助に働きかけるよう『お願い』をしたりする男を、あろうことか海水浴に誘っていたのだった…
※佐倉惣治郎とモルガナの場合
秀尽高校が用意した、保険スペース。
熱中症になった人や怪我をした人用の場所に、モルガナと佐倉惣治郎は居た。
佐倉双葉
「そうじろうも来てたんだな!安心!」
佐倉惣治郎
「おう。寝ても連れて帰ってやるから好きに遊べ。」
佐倉双葉
「うん!今からバナナボート!そうじろうも乗って!」
佐倉惣治郎
「悪ぃが無理だ、そもそも3人乗りだろ?」
佐倉双葉
「気合いだ!ネクロノミコンも一緒に乗ったじゃん!」
佐倉惣治郎
「あれは…ほら、家族だからだよ。バナナボートは他の二人に迷惑だ。」
美容などを気にする2人の水着着用を待つ間、暇を持て余した佐倉双葉が襲来しており
惣治郎は、モルガナを抱えながら自身を引っ張り出そうとする双葉をあしらっている。
モルガナ
「ワガハイ黒いし、マスターは歳だ、二人とも直射日光に弱いんだぜ?」
「ここから2人見てるからさ。目いっぱい楽しめよ?」
仕方ない、と納得した双葉は 着替えが終わったか見に更衣室へと突撃しに行った。
佐倉惣治郎
「年相応か…少し若いくらいだな。」
「…良かったよ。」
先程はビデオカメラを入れていた鞄から…惣治郎は錠剤を取り出す。水筒のぬるま湯で、三種類ほどのそれを飲んだ。
モルガナ
「…傷、いいのか?」
佐倉惣治郎
「あと半年は、コレが要るんだと。双葉に心配は掛けさせたくない。黙っててくれ。」
…。
惣治郎は、フタバ・パレスに生身で侵入し、モルガナカーから投げ出されていた。頭を怪我して血を流していたものはどうにか治ったものの、衝撃によって内臓の具合がいくつか悪くなっていた。
武見内科医院にて処方を受けており、痛み止め等を定期的に飲めば日常生活は問題無い程度に収まっている。
心配をかけないために、この事はモルガナと鴨志田卓にだけ明かしていた。
モルガナ
「…漢だな。 」
佐倉惣治郎
「ハ、ただの若くないオジサンだよ。」
「持病の薬と言えば、誰も疑いやしねぇ。」
「…娘の、心を助けられたんだ。何も後悔はねぇよ。」
更衣室から新島真の手を掴んで出てくる双葉を、惣治郎は目を細めて眺めていた。
双葉の力が弱く、そして真の体幹が強く。
一切引っ張ることができていなかった…
※新島真、奥村春、佐倉双葉の場合
バナナボート乗り場にて。三人は順番待ちをしていた。
受付は済んでいたが、前のグループの1人が盛大に吹き飛んだ為に回収に時間が掛かっているらしい。
モラルが無い女子
「ほんと最悪。これ不良品じゃない?文句つけよ、文句」
プリン頭の女子
「いや、あのモヤシ無理矢理連れ出した私達が悪いカモ。」
モラルが無い女子
「え、それ言っちゃう?」
プリン頭の女子
「鴨志田先生も言ってたっしょ?非は認めた方が逆に苛つかないって。」
モラルが無い女子
「…はぁ、あの2時間あった説教?」
「あれは…」
低血圧の女子
「んね、限界…早く…かひゅ、…。」
プリン頭の女子
「やび、まず保健室!ほら左肩持って!」
モラルが無い女子
「は〜い…」
…。
鴨志田卓等の教師陣にこってり絞られた不良女子グループ達は、それなりに変化を見せていた。
周囲に迷惑は掛けたものの、被害は広げずに医務室に友達を運んでいく。
それを聞いていた、一行。
次のバナナボートが出発するのを眺めながら、新島真が口を開く。
新島真
「…最近、風紀委員からも報告が上がっててね。生徒達が優しくなってるって。」
奥村春
「わかる気がする。門の花壇をお世話している時…ポイ捨てがめっきり減ったの。」
佐倉双葉
「つ、次の番…」
絶叫系のアクティビティあるある、直前になると緊張感が増してくる現象を食らってろくに会話できてない双葉を挟んで、話題は最近の学校に。
新島真
「鴨志田先生が言ってた。圧力があるからはみ出るタイプと、逆に圧力が無いとはみ出るタイプが居て…まずは助けやすい前者を全員助けるって。」
奥村春
「だから、こんなに沢山イベントや食堂のメニューも豪華になったんだね。お値段も凄く安くなってたし…」
「これだけ楽しかったら、悪いことしてストレス発散したくなくなっちゃうよ。」
新島真
「そうなの。あとは…緩んで出てきた奴らを〆るだけ。私も何件か協力したけど、達成感があって楽しかったな。手加減のいい練習にもなったし。」
佐倉双葉
「ば、バグ取りが進んでるんだな。安心して登校できるように頼むぞ。」
緊張で声が震えっぱなしの双葉が、2人の手を握りながら話す
奥村春
「ふふ、夏休みもたまに植物の様子を見に行くつもりだから…一緒に行こっか?」
新島真
「そのまま手続きも済ませる?」
佐倉双葉
「そ、それは、はやいというか…」
尻込みしている人によくある、周りがテキパキ道を舗装してくれるのを見ると逆にもっと尻込みしてしまう状態になっている双葉を見て、2人で笑う真と春。
これからの明るい秀尽高校に思いを馳せながら、自分達の番が来た。
双葉がバナナボートから盛大に(5mくらい)吹き飛び、救助の為にさらにバナナボート待機列は時間が伸びるのだった…
※鴨志田卓、川上貞代の場合
鴨志田卓
「飛んだなぁ…。」
川上貞代
「あちゃ〜、また列伸びるかな…」
鴨志田卓はビーチバレー大会の準備をしていた。
といっても審判や次の番の人とかが控える為にパラソルを刺した程度だが。
(こうやって設営するの、生まれて初めてだなぁ…。行ってみたかったんだ。海で、友達とバーベキューして、海を歩いたり、浸かったりしてさ。かわいい女の子の為に頑張って設営して、喜んでもらって…)
川上さんから次に佐倉さんの番が来ると言われ、見てみれば吹き飛ぶところ。
川上貞代
「せっかく海に来たのに設営ばかりで大丈夫?企画したのも校長と鴨志田さんなんでしょ?」
「生徒の皆が楽しんでて…私もなんだか嬉しくなるな。」
鴨志田卓
「皆の楽しそうな声に癒やされてるよ。雰囲気だけで大満足だ。それに…」
(…うん、夢が叶ったって言っていいな。こりゃ)
鴨志田卓
「川上さんの水着も観れましたし。」
川上貞代
「え」
唯一の水着グラフィックを持つ教師、川上先生。
原作で見かけた気合の入った水着姿である。
上にシャツを着ていて肌面積を気にしているのかと思えば何故か下はスカート系の布も何もないノーガード水着姿。
休日にパンイチで過ごすズボラな人でもモチーフにしてデザインされたのだろうか、なんて考察をしながら目に焼き付けていた姿が目の前にあった。
必死に目線が泳ぐのを止めながら、机を組み立てきってしまう。
川上貞代
「…な、なら、いいけど…」
「び、ビックバンバーガー貰ってきたんです。審判やるまでの待ち時間にドウデスカ?」
鴨志田卓
「是非。」
組み立て終えた机にパイプ椅子。ちょうどこいつが最後だった。
2人で座って、海の方を見ながら話す。
周囲は生徒に囲まれているがビーチバレーを行うよためのスペースであるため距離があり、会話が聞かれるような心配は無い。
値段が高く、相応にでかく美味いハンバーガー。
海で食べると美味しさも格別だ。
汗かいて暑苦しかったり、砂が飛んでたりして不潔だったりするのに その減点がわからなくなるくらい加点される空気感の良さがある。
川上貞代
「そう言えば、佐倉さんが学校に来てたよ。」
鴨志田卓
「早っ…え、もう?」
川上貞代
「もう。元気とは言い難いけど、お話聞いたら…ちゃんと、登校に向けて考えられてると思う。流石鴨志田先生って感じ」
鴨志田卓
「話まで聞いてくれた!?足りるかな…」
川上貞代
「足りる?」
鴨志田卓
「以前行った時に、床が段差ないフローリングだったから…ロボット掃除機買ったんだよ。便利かもと思って。」
「埋め合わせに何かやるとしてもバレーボールが忙しくなるから…一旦手っ取り早く物を用意しようと思って。」
川上貞代
「…じゃあ、足りないってことで。」
「インターハイが終わったあとにでも…美味しいお店、教えてください。今度はドレスコード合わせた服装でいきますから。」
鴨志田卓
「…善処します。」
鴨志田卓のなかに宿る憑依転生者は…二人の女性に揺られていた。
『本物』への興味深さで猛追ブチかましてくる御船千早さんは恋愛的好意ではなさそうだし師弟とか教師的な位置付けで仲良くなれそうなので置いておくとして(※憑依転生者の主観)、選べるのはどちらか。
憑依転生者はもう開き直り、一旦全員と関わっている。時々アンジェラとジュリアナに話を聞いてもらいながら。
周囲の期待によって、高く高く登っている今。誰かを選ぶ事によって誰かを裏切るような選択が決断できなかった…
だ、だって、海で隣に好感度たっかい美女いる状態で仲良くタメ口会話しながらメシ食おうって言ってくんだぞ!?抗えんのかお前!?
モテるという概念どころかそもそも人と仕事での繋がり以外の関わりを持てていなかった憑依転生者にとって劇薬もいいところなのである。ほんとに。
真剣にどうしようか悩まねばならない案件。
…しかし、死につながるような案件ではないわけで。
実際に失敗すると死ぬようなことを行っているからなのか…コミュニケーションの火中に飛び込んで恩恵を勝ち取ろうとするような真似ができてしまっていた。
(アンジェラさんやジュリアナさんからの告白はもう3回断ったんだけどなぁ…)
(まぁきっと…何処かでよい結論や落とし所を見つけられる筈だ。一線を越えかねない時までに、正しく対応できる準備をしておかないとな。)
普段出ない勇気を出すのもまた、海水浴なのだろう。
(最悪、ヤルバダオト倒した後に用済みだって元の世界に送還される可能性もあるんだ。そんときゃ鴨志田に全部丸投げしてやれば…うう、元の世界に帰るなんて考えないようにしよう…怖い…)
…。
生物の蛭田
「良い机だ。ご一緒しても?」
川上貞代
「…海の家なら、屋根も席もあるのでは?」
生物の蛭田
「いやぁ…流石に他所で買った物を食べるのはモラルに反してしまうからね。」
数学の宇佐美
「流石は食材を別途用意するフードトラック…季節限定なハズのムーンバーガーが売られていたんです。」
「買わない手は無いでしょう?」
生物の蛭田
「教師でまとまっていれば気も抜きやすい。お二人の分もありますから。」
鴨志田卓
「良いですよ!誰かと食卓を囲むのは大好きなので。」
川上先生
「…まぁ、それなら。」
「椅子の位置とか調整します?」
また本格的なアメリカンバーベキューをやろうとしている英語の蝶野先生や、
なんか知らん偉そうな方々(後で聞いたら蔵元弁造さんらしい ビビった)と飯食ってる雨宮と三島、
保健スペースにて興奮気味に惣治郎へ報告している双葉など
楽しそうに過ごす皆を見ながら、2個目のハンバーガーを楽しんだ。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記