鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第4回戦エピローグ

 

 

 

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今日は、あまり残業をせずに帰る事が出来た。

いつの間にか誰かが購入していたペット用ベットに居るモルガナを回収して、体育教官室から出る。

 

(恐らく他の体育教師の方が置いたんだろうな。誰だろう…)

 

考えて、それぞれの体育教師の顔と名前が頭に浮かぶ。

それがなんとも言えない幸せに感じる。

職場の人間と、仲良く会話することができている。顔を覚えて、雑談をすることができている。

 

(次の休みにはまたパレスで鍛錬をするとして…お披露目は、その後が良いな。)

(地固めは済んだ。あとは明智を釣って、獅童を改心させて、ヤルダバオトに勝つだけだ。)

 

(原作を歪めたせいで色々…知らない変化も多く生まれてきちゃったんだ。最悪、インフルエンザ刈り取る者ができない可能性も考えないといけないな…)

 

色んな事を考えながら…車に乗り込む。

 

 

モルガナ

「ふぁぁ〜…。今日も平和だったな。」

 

鴨志田卓

「大きなイベントが済んだらこんな物だ。教師達を癒してくれてありがとうな。」

 

モルガナ

「お安い御用だ。」

「すっかり、ワガハイのセラピーも板に付いただろ。」

 

鴨志田卓

「本当にな。」

「…猫の姿は慣れたか?」

 

モルガナ

「う〜ん…正直、最初から違和感が無い。身体にぎこちなさもなんにも無くてさ。」

「それについて、なんだが…」

 

鴨志田卓

「?」

 

運転のお供に、妙に歯切れの悪いモルガナの話に耳を傾ける。

 

モルガナ

「カモシダと、怪盗団として一緒に色々活動してきただろ?色んなオタカラを触ったら、変な夢を見るようになって…嫌な仮説が立っちまった。」

「だけど…何故か、カモシダと出会う前と違ってさ。猫のままでも楽しいな〜…なんて思うんだ。」

「ワガハイ…変だろ?」

 

 

モルガナは、自身の姿形を…徐々に受け入れつつあった。原作よりも、早いペースで。

 

女子高生に合法スキンシップが許されるから!とかいう色欲そのものが理由の1つにあるのはどうしたものかと思うけども…モルガナの心が健やかになるなら良いことだろう。

 

 

鴨志田卓

「そういうもんだ。自分の気に入るメリットがありゃ、どんな立場も楽しくなるもんだよ。廃棄を持って帰れるコンビニ店員とか、まとめて長い期間の休日を取れる船乗りとかな。」

 

モルガナ

「…。」

「なぁ、ワガハイの仮説を…カモシダは、◯か✕か答えられるんだろ?」

 

鴨志田卓

「…そうだな、答えることができる。」

 

以前に答えた、『嘘をつきたくないから、明かせないということを正直に答えます』形式の話を、モルガナは覚えてくれていた。

あれから3ヶ月くらい。触ったオタカラも2つ増えて…大分、モルガナは確信めいたものを持っているのかもしれない。

原作でも、モルガナがメメントスから生まれる夢をくっきり見ていたのはフタバパレスの後だった。

 

*1

 

 

 

モルガナ

「答え合わせは、もう要らないかもしれないな。」

「…ま、ニンゲンになれたらなれたで、ニンゲンにしか出来ない事をエンジョイするさ!」

「カモシダの家、一人で住むには広いだろ?その時はワガハイとシェアしようぜ!」

 

鴨志田卓

「ふふっ…その時は、掃除洗濯も当番制だからな。」

 

モルガナ

「おう!」

 

モルガナから、厚い信頼を感じる…

 

 

(…あ良かった人形はまだかな。)

(最近急に獲得することがあってびっくりしちゃうんだよな…運転中に突然ラヴェンツァの声響いたりしたら事故るって。)

 

鴨志田卓

「そうだ、後部座席の下あたりに置いてあるゼリー飲料取ってくれないか?その体ならスルッと入れる筈だ。」

 

モルガナ

「いーぜ。揺らすなよ?」

 

モルガナは、言われるがまま後部座席に入り込んでいく。

4月の頃、部員達の為に大量購入しておいたゼリー飲料たち。不人気な味は回収して、ちまちまと一人で飲んでいた。

ウチに住む金城潤矢にも聞いたのだが…肉がつくのは避けたいと飲んでくれなかった。逆アスリートだ

 

 

モルガナ

「よいしょ。えっと…これか。」

「ニャフフ、この眼なら賞味期限までクッキリだ!」

 

 

運転は続いており、一時停止線。

交通ルールでしょっぴかれてはたまったものでは無いので止まる。

左右を確認し、止まったついでにモルガナからゼリー飲料を受け取ろうとしたところ…トントンと窓を叩かれた。

見れば、白いバイクに乗って制服を着た男性が。

 

鴨志田卓

「あれ、なんか違反してたっけな…」

 

車をブレーキ踏まなくても動かない状態にして、足を自由に。

リュックの中に手を突っ込んで、免許の入っている財布を探しながら窓を開ける。

 

鴨志田卓

「はい、どうされました?」

 

首にスタンガンを当てられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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〜〜

 

 

 

 

…。

 

 

 

※新島真視点

 

 

今日は栄子の家で2人、勉強会をしていた。

社長令嬢の春も凄いが、栄子も相当なお金持ちの娘。誰も構ってくれる人が居ない広い部屋は、一人で過ごすには寂しいが勉強会を開くにはよい環境。

 

鴨志田先生から聞いた話*2をした結果、栄子は勉強に対してそれなりの意欲を持ってくれている。折角だからと難関大学を勧める私を拒否しながらも、一緒に勉強をしてくれた。

 

濃く時間が使えた気がして、気分良く帰路につく。

もう少し歩けば家というところで…電話の着信があった。

佐倉双葉と表示されている。

 

(双葉が電話?確か、春と一緒にオクムラフーズに居た筈だけど。何かの練習かしら。)

 

 

新島真

「もしもし。」

 

佐倉双葉

『わ、わ私だ!』

 

新島真

「焦らないでいいのよ。どうかしたの?」

 

佐倉双葉

『違う、電話に焦ってない!焦ってるけど!』

『モルガナが首輪ボタン、ちょっとリズムつけて連打してる!非常事態時にそうしてって話してたやつ!』

 

新島真

「えっ!?」

 

佐倉双葉

『位置情報、すごい早く動いてる。多分車!せんせーの家の方角じゃない!』

『モルガナなにも喋ってない、けどちょっとだけ誰かが喋ってる声聞こえる!知らない人!』

『誘拐!?潜入!?イミフ!どうしよう!?』

 

焦る双葉の声はとても冗談とは思えない。

モルガナに…危険が迫っている?

 

新島真

「……わかった。落ち着いて。」

「その方向には何か知ってるものはある?」

 

佐倉双葉

『わかんない…ルブランとか学校じゃない方向。』

 

新島真

「今は家?」

 

佐倉双葉

『ルブランに帰ったとこ…』

 

新島真

「皆に連絡回して、すぐルブランに集合させて。双葉はそこでモルガナの情報をよく見てて。」

「あと、マスターに車をお願いするかもって言っておいて。」

「私も、お姉ちゃんからバイク借りてすぐ向かう。わかった?」

 

佐倉双葉

『…さっすが参謀!了解っ!』

『聞いてた!?』

 

電話口、通話もきらずにマスターへと話しかける双葉の声が聞こえる。

念の為、こちらも切らずにそのままに。

 

スマホを耳と肩で挟みながら急いで玄関の扉を開けると、そこにはお姉ちゃんの靴が。

(良かった、お姉ちゃん帰ってる!)

 

扉を開いてリビングに行けばお姉ちゃんが座っている。

 

バイクに乗るには鍵を借りる必要がある。

中の線を弄って無理矢理エンジンをかける方法もあると教習所で聞いたが、流石にそれをやってしまってはお姉ちゃんの疑いの目が強くなってしまう。上手く伝えて、急いで向かわないと…

 

新島真

「ただいま!ちょっとお願いがあっ…て…」

 

そう、お姉ちゃんが座っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新島冴

「おかえりなさい、()()()()()()()()()()?」

 

 

仕事の服装で、机にノートパソコンと資料の揃ったバインダーを広げて。

 

 

佐倉双葉

『もしもし!』

『車出せるって!』

 

新島真

「…ごめん、直ぐに行けないかも。」

「また、電話するね。」

 

佐倉双葉

『えちょ』

 

通話を切る。お姉ちゃんがこちらに手を出した。

スマートフォンを乗せる。

 

新島冴

「そこに座って?」

 

目で示されるのは、対面の席。

 

新島真

「…うん。」

 

 

 

鴨志田卓が、何者かの、()()()()()()()を受けた同時刻。

 

『女教皇』への『審判』が…始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
第101話

*2
第136話







鴨志田転生をいつもお読みいただきありがとうございます。

こちらで四章、『第4回戦 オクムラフーズの宇宙船』が終了となります。
五章は『第5回戦 裁判所のカジノ』と銘打ちまして、少し間を空けて1,2週間くらい後に毎日投稿開始予定となります。

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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