鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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音声記録 モルガナのマイクが拾った会話
成人男性の声A
「…そろそろ入れとくか。そこ、停めれるか?」
成人男性の声B
「ああ。」
(音声記録と照らし合わせると、このタイミングで少しの間停車している事が分かる)
成人男性の声A
「えっと…」
(男が、何かの文章を読み上げる。薬品の名前であろう〇〇酸やら〇〇ニウムといったものであり、怪盗団達の知識に該当する薬品は無い。)
成人男性の声A
「こいつだな。はい、チクッとしますよ…っと。」
成人男性の声A
「よし、出せ」
(返事は無く、エンジン駆動音が大きくなる。)
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佐倉双葉
「検索しても一致するの無い。間違えてテキトーに読んでるか、ネットに情報の無い薬。」
三島由輝
「ネットに情報がない薬って…ドチャクソ違法って事…!?」
新島真
「知ってる?」
新島冴
「嘘…そんなもの、使うわけ…」
「…そう間違えて読みがちな薬品、知ってるかもしれない。」
奥村春
「何の薬ですか?先生に注射されたんじゃ…」
新島冴
「…麻酔薬よ。手術に使うような、強烈な薬。」
一同
「!!」
…。
薬事法とか違反してるんじゃないかって処方をする武見妙さんが助走をつけて殴るレベルの横暴と言えば伝わるだろうか。
恐ろしい事がなされていることを、理解してしまう。
新島冴
「そんなもの、気軽に人に投与して良い筈がない…」
佐倉惣治郎
「…奴らにとって、それだけ気軽じゃねぇ案件だってこった。」
「なんだ、声紋認証だとか掛けられねぇのか?」
新島冴
「…時間が足りない。どれだけ急かしても数日はかかる。」
「警察関係なら、私が聴いたことがあってもおかしくはないハズ…もう少し音質か数があれば…」
新島冴はノートパソコンを叩いて、何か情報の一覧を引き出しながら試案を巡らせていると…
佐倉双葉
「…ねぇ、モルガナの動き止まった!信号より長い!」
新島冴
「見せて!」
地図に対応した、位置情報を見る。
ピンが刺されているのは、車の整備工場。
新島冴
「整備工場?」
三島由輝
「ただの取り越し苦労で、車の整備に来ただけとか…」
新島真
「それじゃ、音声の説明がつかないでしょ?」
何かある。明確な状況の動きに、一同がざわめいていると…
モルガナ
『にゃぁ〜お。』
スピーカーから猫の声が聞こえる。
皆が聞こえるようにと接続してもらっていた、モルガナの首輪のマイクからの音声。
新島冴
「…猫?」
奥村春
「モナちゃん!」
佐倉双葉
「大丈夫か?何があった?先生大丈夫?」
モルガナ
『にゃうぅぁ…にゃぁあ"!!』
佐倉双葉
「警察!?」
新島冴
「…ねぇ、これは?」
三島由輝
「モルガナは見た目が猫なんです。条件を満たさないと、猫が鳴いているようにしか聞こえなくて。」
新島冴
「何かの暗号って事ね。」
驚くことを控え、今必要な情報のみ理解する。
新島冴
「悪いけど、通訳を頼める?」
三島由輝
「はいっ!」
新島冴
「モルガナさん、聞こえる?私は新島冴。真の姉よ。真に言われて、貴方達のリーダー救出に協力してる。今の状況を聞かせてくれる?」
モルガナ
『うにゃにゃにゃぁ!にゃう!』
新島真
「ごめんねモルガナ、詳しくは後で説明するから!」
皆にモルガナの言葉を通訳してもらいながら、経緯を聞く。
※以後通訳されているものとして省略して表現。※
まずは、窓ガラスを叩いた制服姿のバイク乗りがスタンガンを使った事(前章エピローグ内の記載部分)を共有。
そして現在位置情報のある車の整備場では鴨志田卓の移送が行われ、普通の乗用車に乗ってその者たちは去っていったのだと。
新島冴
「警察の格好をしていたのは本当?」
モルガナ
『バイク乗りは制服、もう一人はスーツだった。』
『そのバイク乗りはこの場に残って整備場に居たやつと何か話して歩いていった。スーツ男は他の奴と合流して、カモシダの首に何か注射を刺して運んでいった。』
新島冴
「ナンバープレートはわかる?」
モルガナ
『わからない。バイク乗りを警戒して、外に出るのが遅れちまった。』
新島冴
「車は?」
モルガナ
『今、何人も使って細かく探られてる。整備って名目だろうぜ。』
新島冴
「バイク乗りの話は聞けたの?行き先の手がかりは?」
モルガナ
『悪い…うるさくてよく聞こえなかった。かすみ?とかカンチョウがいい?くらいしか…』
三島由輝
「かすみ…カンチョウ…」
「駄目だ、ス〇ーミーのハイド〇ポンプしか思い付かない」
新島冴
「…。」
「霞が関の官庁街…?」
新島真
「っ」
「お姉ちゃんの職場がある、あの?」
官庁街。警察やら司法やら、色々なお硬い施設が纏っている地域。
東京のソレは霞が関にあり、原作でも双葉が『警視庁に法務省 検察庁に公安調査庁』『近くに国会議事堂もある』なんて解説をしてくれている。
新島冴
「…飛び込むべきね。」
「警察組織と何らかの関係がある。そして、貴方達の持つ情報では…獅童正義と特捜部長は黒なんでしょう?」
「必ず手がかりが見つかるはず。」
三島由輝
「き、危険なんじゃ」
新島冴
「私の職場よ?まだ捜査の為の外出…勤務時間だから、問題なく帰れる。警察署に出向する事もあるから、不自然は無い。」
「むしろ戻るのが遅ければ怪しまれる可能性があるし、モルガナさんと合流する前に先手を打ちたい。」
「ただ、内通者の可能性を考えると…悪いのだけれど、護衛が欲しい。」
「私はその異世界の中では無力なんでしょう?単騎で武力を持ってて、人を搭載できる機動力がある人員が良い。」
「頼める?真。」
新島真
「任せて!」
佐倉双葉
「なんでクイーンのペルソナ知って…」
新島冴
「ただのプロファイリングよ。その顔からすると当たりみたいね?」
今後しばらく補給がないことを見越して…コーヒーを一気に飲み干し、席を立つ。
気の利く店主だ。飲んでみて分かったが…アイスコーヒーにはたっぷりの砂糖が入っている。カフェインと糖分…コーヒーという形のエナジードリンクのようなものだ。
新島冴
「他メンバーはモルガナさんの回収。奥村さんの運転手には帰ってもらって、関係者の佐倉さんが運転を。」
「その後は私達に合流して。くれぐれも、気取られないように。モルガナさんは十分離れた位置で回収してね。」
「それと誰か…」
心の怪盗団へ、それぞれ指示を送る。
新島冴
「以上!行くわよ、真。」
使えるものなら、何でも使う。
矛先を真に向けることを躊躇っていた心はすっかりと落ち着いていた。
妹の所属する組織は独自に廃人化事件を解決しようとしており…つまりは、支援することが直接事件解決に繋がる。
身内を敵として扱わないで良い安堵と
身内の助けになることで検挙に繋がるという利害の一致。
協力関係…COOPが生み出す馬力が。
多大なる推進力を生んでいた。
佐倉双葉
「…かっけ〜。」
三島由輝
「本職…」
佐倉惣治郎
「トイレは良いか?俺達も行くぞ!」
奥村春
「はいっ!」
〜〜
夜
〜〜
夏の空も、そろそろ暗さを見せてくる頃。
霞が関の官庁街へ到着する。
勤務している者向けの駐車場。
停まっている車たちは…駐車場が大きいと錯覚してしまうほどには数が少ない。
新島冴
「…おかしい。車の数が少なすぎる。」
新島真
「ぜ、全部覚えてるの?」
新島冴
「いいえ?ただ、ここの駐車場に車を止めるような人はまだ退勤しないもの。私がそうだったように…外に出てても今頃には職場に戻って、その上で働いてるのが殆ど。」
「…人払いされてるのかもしれない。こういう勘は当たるのよ。」
バイクを停め、ヘルメットを置く。
バイクから降りた真には、ヘルメットを持たせたままに。
新島冴
「それじゃあ、手筈通りに。」
新島真
「…気をつけてね。」
新島冴
「お互い様。…必ず勝つわよ?」
新島真
「…うん!」
しっかりと目を合わせて伝えてから…真が『出発』するのを見守る。
イセカイナビ
『履歴より、ルート案内を開始します』
真の姿が、空間に溶けるように消えていった。
(…本当に、こんな摩訶不思議な技術があったなんて。もうSFを笑えないわね。)
(さて…ここからは私にしか出来ない仕事。)
(必ず、掴んでみせる…)
ポケットの中から、スマートフォンを取り出す。
友人とのものであろうプリクラのシールが貼られたそれは、
今まさに闇に葬られようとしている、重要参考人の捜索が始まる。
蛇足
81話以来2度目のスマホ貸与、三島くんは姉妹それぞれにスマホ貸したことになります
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記