鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第212話 8/4(木) ファンブル

 

 

※御船千早視点

 

 

新宿、歓楽街。

いつもの占いスペースでの出来事。

 

御船千早

「さ〜て、一日一回、感謝の相性占い…よいしょ。」

「っ〜〜!?!?」

 

仰け反る様に、鴨志田卓を対象に占い、見えてしまった悍ましい運命に驚く。

 

電話を掛ける。…繋がらない。

 

 

(まさか、もう手遅れ…)

 

 

慌てて立ち上がり、走ろうとして躊躇。2秒ほど立ち止まり、最低限盗まれて困るタロットカードと財布入りの鞄を持つ。

 

最後にタロットカードを使って、自分自身が居所を探す為の占いを行う。

 

 

(…男かつ女?はっ!)

 

 

…。

 

 

アンジェラ

「学校…は今だと繋がらないわよねぇ…」

 

ジュリアナ

「確か、ララちゃんの常連に記者の子が居たわよね?」

 

アンジェラ

「あ、それよ!スグル君、スポーツ誌に載ったんだもの!他の関係者の連絡先知ってるかも!」

 

御船千早

「お願いします!連れて行ってください!」

 

アンジェラ

「任せて!」

 

ジュリアナ

「こっちよ!」

 

 

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

◎◎◎

 

※鴨志田卓視点

 

 

 

新島冴

「それで、職場で手がかりを探したのだけど…空振りでね。」

「次の手を考えていたら、突然記者とニューハーフ3人と占い師の集まりが電話をかけてきた時…今までのどの電話よりも困惑したわ。」

 

(そうだよな、TRPGとかでしか見ない組み合わせすぎるもんな。 男女比3:5だし。)

 

新島冴

「けど、お陰で場所が特定できたの。幸い官庁街は合ってたみたいで、すぐに来れた。」

「随分、良い協力者を抱えているのね?」

 

鴨志田卓

「なる、ほど…」

 

ニイジマ・パレスの中で。ここに至るまでの大まかな経緯を知る。

 

新島真

「よし、外れた。」

 

冴さんの横にはクイーンが居る。手錠をパワーで引き千切って破壊してくれた。

やばいパワーを発揮するクイーンへの、冴さんの視線が怖い。

 

鴨志田卓

「入り口の警察はどうしたんだ?」

 

新島真

「私を助けるとき…いざとなったら異世界に引きずり込むって言ってたでしょ?それで思いついたんだ。」

 

鴨志田卓

「え、まさか俺の為に人を」

 

新島真

「大丈夫。皆忘れてもらっただけだから。」

 

鴨志田卓

「…あ〜!!!」

 

…。

ペルソナ使い、クイーンの覚えるスキルを覚えているだろうか。

原作、初期レベル習得に、【マカジャマ】という状態異常スキルがある。

効果は…高確率の忘却付与。

 

クイーンは、姉が三島のイセカイナビを使ってニイジマ・パレス内に引きずり込んだ刑事たちに忘却の状態異常を与えて放り出していた…!

 

(うっわスパイっぽい!!!ガチスパイじゃない映画とかのファンタジースパイ!)

 

新島真

「ふふ、映画のスパイみたいでしょ?」

 

(本人もそう言ってる!!!)

 

新島真

「それじゃあ…傷は治った?行きましょう?」

 

鴨志田卓

「…。」

 

ここで、状況を説明してくれた理由を知る。

2人、主に事情を知るクイーンは待っていてくれたのだ。

治癒促進によって俺の不調が治ることを。

 

新島真

「?」

 

鴨志田卓

「本当に申し訳ない。奴らのよくわからない薬を打たれてから…力が出ないんだ。」

 

ヤルダバオトに没収食らった事は伏せて話し、

拘束が解けた腕の乱暴な注射痕を見せる。

痛々しい紫の内出血がまだありありと残っていた。

 

一時的に死ぬような負荷を精神に与えることでパレスを消す作用を持つ薬を血中に2本キメて、オーバードーズの更に向こう側に突き進んでいた証拠となる。

 

新島冴

「…あり得る事なの?」

 

新島真

「わかんない。けど、私みたいな忘れさせる方法を使ったりして一時的にペルソナを使えなくする事はできるよ。」

 

新島冴

「そう。…研究を独占して、何か進めているんでしょうね。」

「戦力が増えないなら長居する理由は無いわ。脱出よ。」

「担いで運んであげてくれる?」

 

新島真

「わかった。」

 

鴨志田卓

「申し訳ない…歩けるが、走るのは難しいんだ。」

 

新島真

「良いの。しゃんとして、リーダー。」

 

クイーンが、俺の左手を自分の肩に回して持ち上げてくれる。ペルソナによって得られる力の助けにより、随分と楽に立ち上がることができた。

 

その間に、冴さんが取調室の扉を開けて外の様子を伺ってくれる。

 

新島冴

「…このまま、パレスを進むのが良さそうね。カメラに映らない所を通ったから、私は適当な場所に出れば大丈夫。入り口近くで別働隊到着を待って、ひとまず負傷者の受け渡しを…」

「え?」

 

 

バキュンっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉は、発砲音でかき消される。

 

クイーンは、一言断って俺を放り捨てて…扉の外に。

 

 

 

 

 

 

 

※新島真視点

 

 

 

新島冴

「ぐっ…ぅう…。」

 

取調室前の廊下。

お姉ちゃんが床に倒れ込んでいる。床に、小さな血溜まりができている。

発砲音を出した犯人は…

 

 

新島真

「明智、吾郎…!」

 

明智吾郎

「やっぱバレてんのか。でないと、オクムラを守れるはずが無いもんな?」

 

()()()()の、明智吾郎。

 

 

 

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