鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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夜
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裁判所横の警察ビル、例の取調室のある施設の入り口にて。
複数人の刑事達が顔を突き合わせ、首を傾げていた。
威圧的な刑事
「…おい、妙なことを聞いて悪い…俺達、ここで何をしてた?」
機嫌の悪い刑事
「確か、奴を拘束して… その後、どうなった?」
それは、鴨志田卓をここへ拉致していた張本人達。
新島冴
「…?皆さんお揃いで、何かあったんです?」
一団へ、声をかける新島冴。
獅童正義の息が掛かった汚職警官達、特に膝下で実際に動く兵士となっている者。
当然、見返りに高い役職を手に入れている。
出世を望み、その姿勢を隠さない新島冴。それが検察でなく刑事の類でも、役職持ちが複数集まっている所を見かければ声をかけるのに何も違和感は無い。
威圧的な刑事
「いや、お前にゃ関係ない。」
新島冴
「そうですか。先程明智君とも会いましたし、てっきり廃人化事件の進展かと。」
適当にあしらおうとしていた彼等の耳に…キーワードが引っ掛かる。
機嫌の悪い刑事
「…今、明智と言ったか?」
新島冴
「? ええ。」
「皆さんに用があるとのことでしたが、何処か出ていたところですか?」
刑事達の失った記憶の隙間に、材料が手渡される。
・明智吾郎が刑事を探していた。
その証拠は、刑事達が既に持っている情報と組み合わされていく。
・何故か記憶=精神に異常があり、現代では殆ど不可能に近い『皆同じ期間のみ記憶を喪失する』現象が起きている。
・刑事は、現在獅童正義の指示にて鴨志田卓を拉致。異世界での力を潰して拘束する手筈だった。
・その手筈は、明智吾郎の確認を待たず行われたもの。あまりに非情な作戦、まだ未成年である当人は反対している可能性があるからだと獅童正義より伝えられている。*1
・明智吾郎は人の精神を暴走させたり廃人にさせる干渉力を持っていると、獅童正義から聞かされている。
…。
自分たちで知り得ている確かな情報。
そこから、自らで結論にたどり着けば…それが誘導された偽りのものであることに、推理者が気づけないのが常だ。
明智吾郎は、何処かから計画を知り…
正義感に駆られ、鴨志田卓を逃がしたのではないか?
そんな『名推理』が、与えられたピースをつなぎ合わせて完成する。
機嫌の悪い刑事
「…まさかっ! おい!」
威圧的な刑事
「ああ!」
刑事達が連れ立って駆け出していく。
その背中を一先ず緊急かもしれないから…というような素振りで追いかける新島冴。
薄暗い照明に、黒いスーツ。
視野が狭まった刑事達は…そこに空いた穴に気づかない。
この程度が見抜けないなら、推理の穴になど気づける訳がない。
…。
威圧的な刑事
「やっぱりだ、居ない!報告しろ!奴が裏切った!」
新島冴
「あの、一体何が…」
威圧的な刑事
「お前は知らないで良い!お前はただ黙って犯罪者を捕まえろ!今日は帰れ!邪魔だ!」
新島冴
「…わかりました。」
慌ただしく、夜だというのに彼らは動き出していく。
家族は…帰りの遅い父を悲しむのだろうか。
こんな暮らしだ、もう慣れてしまっているかもしれない。
あるいは、悪に尻尾を振るような警察組織に家族など居ないかもしれない。
そんな事を考えられる程に…粗雑に扱われても、心に余裕がある。
だって。
新島冴
「私の勝ちよ、明智くん。」
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記