鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
◎◎◎
目覚める前、夢からベルベットルームに誘われる。
謹慎が解け、アスモデウスを返還してもらった。
無事に治癒促進スキルが発動してくれ、その場で病状は全回復。
カロリーヌ
「もう二度とやんない…」
鴨志田卓
「怒られすぎてカロリーヌがジュスティーヌみたいにおしとやかに…」
ジュスティーヌ
「もう二度としません…」
鴨志田卓
「ああ本人も妥当におしとやかに…」
「その、お陰で生き残りました。また近い内にガンガン指導してくれたら嬉しいです。」
拷問だとかの酷い目には遭っておらず、シンプルなお説教だったことを帰還を果たしたアスモデウスが教えてくれた。
時々、頭に手を置きながら。
ベルベットルームの住民としての責務を逸脱してるだとかどうとか懇々と詰められていたらしい…
『何様だって感じだよな。』
(まぁイゴールとしての立場を全うしてるんだしやらざるを得ないんだろうな。どの口が言ってるんだって気持ちはスーパー分かる。)
ジュスティーヌ
「…正直言って、自分でもなぜあのような事をしたか、覚えていないんです。何かに、突き動かされていたような…」
カロリーヌ
「1年、私達は貴様を指導する先輩に相応しいとは言えないのかもしれない…」
「夢での修練は暫く休止とする。よく休め、1年…」
双方、違和感を覚える。
己の記憶に違和感を覚える双子と、
その態度に違和感を覚える俺達。
(…?ちょ、鴨志田先生これおかしくないっすか。頭ポンポンできてうらやましいとか思ってたんすけどその頭ポンポンって違う事情なくないっすか)
『…言われてみると、見る人が見れば何かあったのかもしれない。』
『あの頭ポンポンに何か効果があったのか?物理的な視力でどうにもならないのが歯痒いな。』
(ナビやらモルガナなんかのそういう機能が搭載されてるやつしかほぼ出来ないんだし仕方ないって。聞いた俺が言うのもなんだけどさ。)
(一先ずめっちゃ警戒しとこう。ラヴェンツァさんが滅茶苦茶気合いれたらちょっと双子動かせたってだけなのかもしれないし…主にヤルダバオト側の方な。)
戻ってきた鴨志田卓と脳内会議で方針を決めて、双子達に声を掛ける。
鴨志田卓
「…励ましたい、掛けたい言葉もあるんですが。2人の顔からして、まずは時間が必要なように見える。」
「また、人に話せそうな心持ちまで回復したら呼んでください。俺は、2人を素晴らしい先輩と思ってますからね?」
ジュスティーヌ
「…参りました。1年に励まされては…先輩の名折れ。」
「借りは必ず返します。首を洗って、待っているように…。」
カロリーヌ
「…またな、1年。」
鴨志田卓
「はい。頑張って来ます。」
笑顔でサムズアップし、ウインクしてみせる。
ニコッ
カロリーヌ
「それは辞めておけ、1年…」
ジュスティーヌ
「品位が下がりますよ、1年…」
鴨志田卓
「そ、そんな局部でも露出させたような反応しなくたって…」
◎◎◎
〜〜
昼
〜〜
武見さんや学校にも電話をかけて、御礼やらもう暫くすれば出勤できそうな見込みを伝えた。
明智吾郎のこともある。すぐにでも出勤したかったが出勤目安はぼかしておいた。
諸々の連絡が終わり、時刻はお昼。
今日は俺のリハビリや皆のレベル上げ、そして
移動する前にメッセージを開いて、やりとりの履歴を見返す。
ーーー
心の怪盗団 グループメッセージ
新島冴
『初日に幾つか目撃例は出たの。彼、人気者だから。』
『3日目4日目はもうスッパリ消えたけど、最後は駅の近くで見られてる。』
『恐らく何処かの異世界を目指したんだろうけど、それを言えないのがもどかしい…』
『異世界に逃れる男の、出ないと分かっている居所を探すなんて。』
三島由輝
『わかる、答え知ってると口出ししたくなりますよね』
佐倉双葉
『ちょうちょのはただの初心者潰しオタク』
新島冴
『一先ず、他の人が掴んでくれた「異世界を考慮しないなら可能性が高そうな候補地」みたいな所を探して遅延させてる』
『明智吾郎の確保と説得は、任せて良いのね?』
佐倉双葉
『任して』
『さっさと三点倒立させちゃる』
奥村春
『改心前の先生の、被害者が居るんだよね…』
『分かり合うのが難しいかもしれないけど、利害の一致はあると思うの』
新島冴
『長くは保たない、あと1週間くらいが限界。』
『お願いね』
新島真
『捜査側に協力者が居てくれると凄く安心する』
『頑張るから』
ーーー
ご覧の通り、冴さん本人は指名手配関連で忙しなく働いており不参加。
土日関係なく働いているため、昨日だったら可能だったとかも無い。
(覚醒の倦怠感とかあるだろうにさ…ほんとお体大事にしてください…)
そして。捜索というのは、勿論明智吾郎の捜索である。
冴さんの調査で得た結果の裏付けもあり…現在明智吾郎は異世界の中にいる可能性が高い。
メメントスやシドウパレス、または
もし、シドウパレスに行った場合は明智吾郎は原作のように認知存在に襲われてしまうかもしれない。
助けるのなら、『居たとしたら一番危ない所』から探したらいいという冴さんの的確なアドバイスを受けての事だ。
原作が乖離している今、各方面の判断力に長けた仲間を複数抱えられている現状に安心感を覚える。
(学校にも、犯罪にも、ネットにも、商売にも、検察にも協力者が居るんだ。予知しなくたって…原作にある情報から状況を紐解いていけば、きっと解決できる。)
(待ってろよ明智吾郎、今助けてやるからな…)
明智吾郎の指名手配から、今日で4日。
大衆たちは愚かなものだ。
メディアからの情報を鵜呑みにして信じるものがおり…周囲にそれだけ信じているものが居るなら、と自分も信じ始める連鎖。3日で、既に明智吾郎が犯罪者だという事を疑う者はほぼいなかった。
けどまぁ、このP5世界に居る愚かな大衆を俺は信用している。
明智吾郎の無実を示すような報道をすれば(まぁ別件があって無罪ではないんだけども)、きっと手のひらを返してくれるだろう。
車を運転し、集合場所のルブランに向かう。
モルガナ
「一度車でトラブルがあったら、なんか警戒しちゃうぜ。」
鴨志田卓
「わかる。次に警察に話しかけられたら…窓ほんの少ししか開けないでおこうって思うんだ。」
モルガナ
「良いな、警戒するに越したことは無いだろ…っと。」
Pr、Pr、Pr、と。
スマホに着信音が鳴る。
モルガナが鞄に頭を突っ込んで確認してくれ、
モルガナ
「双葉からだ。スピーカーにするぞ。」
(モルガナ首輪で直接じゃないってことは、別に緊急とかでは無い感じ?ちっちゃい機械だし充電時間かかるからなぁ…)
モルガナ
「もしもし。どうした?」
佐倉双葉
『私だ。』
『渋谷って、なんか圏外になるとこある?春の位置情報ロストしてる。電話も繋がらない。』
『せんせーみたいな事になってない?』
鴨志田卓
「ん、人がギチギチに集まる場所だし有り得ると思うが…確かに不安だな。」
「もうすぐ、俺も渋谷近くを通る。時間に余裕もあるし調べてみよう。」
モルガナ
「他の皆は大丈夫か?」
佐倉双葉
『うん。ちょうちょと真は朝練と生徒会活動で一緒に来るって。電車に乗ってるからメッセージだけど、ちゃんとコンタクト取れてるぞ。』
鴨志田卓
「念の為、一度渋谷で合流してみよう。もし怪しい作戦なんだったりしたら誰かルブランに行くかもしれないから気をつけ」
佐倉双葉
『あっ!』
鴨志田卓
「?」
佐倉双葉
『ちょうちょ達も居なくなった!』
『あ、けど春は戻った!電波障害…?』
『調べてみる!』
モルガナ
「おう。」
鴨志田卓
「…渋谷でサイバーテロでも起きてるのか?」
今は8月。原作では、メジエドが活動を始める時。
実際は怪盗団をハメるためのIT社長が仕向けた偽物なのだが…あの事実が示すのが、それなりのハッカー集団程度のハッキング力を持つ人材を獅童は抱えていること。
より強い双葉がいる為防諜の面は問題ないと考えていたが、何かデカい設備と予算でも使って潰しに来たのかなんて思い、
渋谷へ向かいながら関わりのありそうな原作の記憶を振り返っていると…
モルガナ
「ん、ハルの親から電話だ!一旦切るぞ!」
佐倉双葉
『わかった!』
モルガナが淀みなくスマートフォンを操作する。
肉球でもちもちとタップして、電話を切り替えてくれた。
モルガナ
「まだ話せてないし、応対はカモシダに頼むぞ。」
(いやー、スムーズな操作助かる。スマホゲームとか一緒に遊んだ甲斐があったな…)
この時までは、まだそんな事を考える余裕があった。
奥村邦和
『私だ。』
鴨志田卓
「鴨志田です!」
奥村邦和
『春の運転手から電話があった。変な場所になったと思ったら変な格好の奴が居て、片方が娘さんで、スマホ渡されて気付いたら帰ってきて、娘さんが居ないと。そう言っていた。』
『何か知らないか?』
報告の内容は明らかな異変だった。
メメントスに、何者かが怪盗団メンバーを引きずり込んでいる。
(事情知らなかったら支離滅裂な発言すぎるな?運転手の電話かける先そこでマジ良かった…)
鴨志田卓
「わかりません!ただ渋谷で他メンバー含めて不自然に位置情報が消えてるんで、その関連の可能性が高いです!報告感謝しますっ!!」
「渋谷向かいます!!」
奥村邦和
『そうか。』
『…娘を頼む。』
鴨志田卓
「はい!!」
最低限のやり取り。
車の速度を上げ、全力で渋谷へと突き進んだ…
目的地は、メメントス。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記