鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第5回戦エピローグ

 

 

 

※奥村春視点

 

 

渋谷駅。

ルブランに集まる道中…この前見て美味しそうだったフルーツジュースを買いに来ていた。

 

襟足の長い運転手

「これ買うんすか?」

 

奥村春

「美味しそうでしょ?挑戦的なのは日曜日しか置いてないみたいだし。」

 

襟足の長い運転手

「うぇ〜高っ!!こんだけ買ったら俺の時給くらいいくっすよ!?モロナミンCで妥協しときません?」

 

奥村春

「…それだと日給が10万円越えちゃうよ?」

 

 

心が明るいためか、この運転手の男とも楽しく会話ができている。

いい意味で子供扱い、手の届かない階級扱いしてくるのが良い。口説くような雰囲気を何も感じさせないのに軽薄な所が過ごしやすかった。

 

普段運転手を勤める父が休んだ代打とされていた彼だが…まだ暫く、私の運転手を続けている。

父親は最近ようやく目を覚まし、そろそろ復帰予定なのだとか。

 

廃人化によって排除されてしまったのではないかと勘繰って居たが…杞憂だったらしい。

異世界に生身の人間が入れば、余程体力に自信があるものでないと異様な疲労感に襲われる。その辺りの方法を使ったのかもしれない。

 

 

 

 

ドリンクスタンドでの買い物を終える。運転手が荷物持ちを買って出てくれた為、有り難く手ぶらで。

 

地下通路の階段を登ろうとしたあたりで…

 

 

◎◎◎

 

 

ふと、風景が変わる。

 

廃屋に張る植物のように赤黒い何かが走り、どこか不安な気持ちにさせる赤い照明。

床のタイルはヒビ割れている。

 

とても、見覚えのある風景。

いつの間にか、私の服装も変わっている。

 

 

襟足の長い運転手

「はぁぁっ!?!?」

 

奥村春

「メメントス…!?」

 

襟足の長い運転手

「え、すいません、目が充血しまくってる…?いや違、急に壊れた!?」

「大丈夫スか…えっなに早着替え!?!?」

 

奥村春

「落ち着いて。私もよくわからないけど、戻る方法はわかるから。」

 

懐からスマホを取り出して、イセカイナビを起動。

現実世界へと帰還する操作をしようとすれば…

 

 

 

喜多川祐介

「待て。」

 

 

 

響く低音。

地下通路の、四角く区切られ広告が並ぶカーブのかかった壁。

そこに寄りかかる男が居た。

 

聞き覚えも、見覚えもある人物。

忘れるはずがない、初めての潜入の時…

 

 

奥村春

「…これ、持ってて。」

 

襟足の長い運転手

「え、ハイ。」

 

イセカイナビ

『現実世界へ帰還します』

 

奥村春

「お父様に連絡しておいて。」

 

襟足の長い運転手

「え、何」

 

巻き込まれた一般人と、退路が消えた。

 

 

 

 

 

 

 

奥村春

「ごめんね、用件は?」

 

喜多川祐介

「一般人を巻き込まない配慮…痛み入る。彼に用は無い。」

 

 

こちらに歩いてくるのは、喜多川祐介。

紛れもない…明智吾郎の一派。

 

隙を見せてはいけない。権力ある大人と対面した時に培い、お父様によって適切に整えられた…相応しい態度を意識する。

 

 

 

喜多川祐介

「単刀直入に言う。明智吾郎に手を出すな。」

 

奥村春

「…鴨志田先生は明智君を助けようとしていると聞いたけど?」

 

喜多川祐介

「嘘を付くな、奴の所業は聞いている。」

「お前も…奴に騙されているのだろう?」

 

奥村春

「騙されてない。貴方、オクムラフーズに何度か来てたよね。その前に、お父様のパレスにも。」

「お父様の変わりようがわからない?先生が、改心させてくれたの。」

「先生は、罪を償う手段を用意してる。明智君の事を考えるなら…武器を納めて。」

 

喜多川祐介

「…。やはり、意見が割れるか。」

「貴様らの手を借りずとも、吾郎は既に決別の道を歩んでいる。邪魔をするなと言っているんだ。」

 

奥村春

「廃人にして殺す事が決別なの?斑目さんみたいに。」

 

喜多川祐介

「!!」

 

5月頃、流れていたニュース。斑目の急逝。

鴨志田卓から聞いた情報と繋がった物を…目の前の男に突きつける。

 

奥村春

「否定はしない。私は貴方の事情を何も知らないから。」

「けど、貴方も改心はやった事があるよね?歪みが取り払われて、正しい認知を取り戻してくれるの。」

「殺す以外に…本人に罪を償う機会を与えるのも、決別にはならないのかな。」

 

そう問いかけた。

こちらが情報を掴んでいることを明かして、

喜多川祐介へ、改心の選択肢がある事を投げかける。

 

 

返答は。

 

 

喜多川祐介

「…ならないね。」

 

 

否定。

 

 

喜多川祐介

「吾郎は、ああ見えて不器用な男だ。竜司の様に、怨敵がのうのうと生きていれば前に進めない。」

「ならば…俺のように、因縁を斬ってしまえばいい!」

「それが、俺にとって救いであったように!」

 

 

奥村春

「本当に、それしか無いの?」

「獅童の改心には私達も協力できる。貴方達が、明智君を説得すればきっと…」

 

冷静に説得を続けるのを、彼は声で遮った。

 

喜多川祐介

()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

「恩人として…友として!」

 

「俺は…吾郎の思い描く絵図を完成させる筆となる!」

 

 

 

 

そのまま仮面に手を当て、叫ぶ。

 

「蹴散らせ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喜多川祐介

()()()()()()!!」

 

 

…。

顕現せしペルソナは、カムスサノオ。

ゴエモンではない。

原作とは異なる者。しかし…同じワイルドの素養を持つ者と歩んだ道の果てに。

喜多川祐介は【超覚醒】へと辿り着いていた。

 

 

 

…。

ラヴェンツァが鴨志田卓と憑依転生者へ与えた人形召喚とは、他者を覚醒に導けぬが故の補填措置である。

 

 

 

 

喜多川祐介

「いざ…尋常に!!」

 

 

 

日本神話の原典に名を残す神を喚んだ、強大な敵対者を前にして。

離脱するためのイセカイナビを持たず。

一人で。

 

 

私は微笑んでいた。

 

 

当然怖い、緊張もしている。しかし…

この恐怖は、もう味わった事があった。

姿勢を正し、足の震えを黙らせる。

 

奥村春

「心の怪盗団の一員として。」

「そして貴方と同じく…この世界に、救われた者として!」

 

 

帽子に手を掛け、もう片方を伸ばす。

 

 

奥村春

「全身全霊でお相手します!」

 

 

…決戦に、決めポーズは欠かせない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

 

※三島由輝視点

 

 

 

 

商品の入った袋を持って、ビックバンバーガーから新島さんと連れ立って出てくる。

真と呼んだら足を踏まれた為、そう呼んでいる。

 

今日は朝練を終えた後、異世界に行く日だ。

目的は明智吾郎の捜索。くぅ〜、かっこいい!

 

 

 

新島真

「ちゃんと野菜も食べてる?」

 

三島由輝

「勿論。邦和さんに教えてもらったレシピ試してから、なんかビーナスサラダの方にハマっちゃってさ。」

「サラダなのにジャンキーで美味いんだよね!」

 

新島真

「あれだけ濃いドレッシングつけたら当然よ…」

「太平堂書店にも寄っていい?買いたい参考書があって。」

 

三島由輝

「ん、荷物持ち?任せて任せて。」

 

新島真

「沢山は買わないから。」

 

夢にまで見た、女の子と一緒に夏休みの渋谷を歩くとかいう激レアイベントを噛み締めながら。渋谷のセントラル街を歩いていく。

 

…ゲームセンターの中に、見知った人影が見えた。

 

三島由輝

「あ。気をつけて、そこに____」

 

坂本竜司

「メメントス。」

 

坂本が居る、と話す前に。

彼は、スマホにそのキーワードを話しかけた。

 

 

◎◎◎

 

 

 

新島真

「っ!?」

 

 

世界が変わる。

新島さん…クイーンと一緒に、俺はメメントスへと立っていた。

 

 

三島由輝

「…どうやら、襲撃みたいだ。」

 

ゲームセンターから、俺達をここに誘った張本人がこちらに姿を現す…直後。

 

 

 

坂本竜司

「奪え、キッドぉ!!」

 

ガラスの扉を破り、坂本のペルソナであるキャプテンキッドが【メガトンレイド】を放つ!!

 

先手必勝とばかりに放たれたそれを、クイーンの前に出て気合で受け止める!

大質量の戦車との正面衝突。踏ん張ったカカトから骨の軋む音が鳴り、アキレス腱が悲鳴を上げる。

 

三島由輝

「づぅっ…根性ぉっ!!」

 

どうにか反らす。傷は、傍らのクイーンが回復を掛けてくれた。

 

 

三島由輝

「ハァ、いきなりなんだよ、坂本!」

 

坂本竜司

「お前らの洗脳を解いてやんだよ。」

 

三島由輝

「ああ?」

 

 

正面から、坂本を睨みつける。

インターハイ優勝という称号が、己に抜群の自信と、それに裏付けされた度胸を与えてくれていた。

既に一撃貰った事によりスイッチが入り、頭に血が登り 闘争心が湧く。

 

 

坂本竜司

「気づいてねぇのかよ、アイツの本性によ。」

「鴨志田にお前等全員洗脳されてんだ。あんな野郎、鴨志田な訳がねぇんだよ!」

 

三島由輝

「はぁ?」

「鴨志田先生をずっと避けてる癖に?お前だけが気づいてる?俺を差し置いて?」

「冗談は成績だけにしろ、バァーカッ!!」

 

坂本竜司

「んだと!?鴨志田のご機嫌取り共が!」

「お前等バレーボール部はいいよな!アイツが周りに媚び売り始める前から得できてよぉ!」

「こちとら被害ばっかだ!鴨志田のせいで陸上部は死んだんだ!鴨志田のせいで俺の足は死んだんだよ!」

 

あろうことか、コイツは。俺の聖域をズカズカと土足で踏み荒らしてくる。

 

三島由輝

「…はいキレた、完っっ全にキレた!」

「他責と嫉妬臭くてゲロ吐くわ。お前の顔面に吐いてやる!」

 

怒り肩で、近寄り始めた俺を。

 

新島真

「由輝!!」

 

大きな声で、クイーンが止める。

最近起き、耳に残っている…一子さんからの名前呼び。

その時に強く感じた多幸感が…関連して呼び出される。

過剰に湧いた闘争心が治まった。

 

(そういや、真って呼んでみたのは一子さんを頑張って名前呼びしようとした経験がきっかけだったっけ。折角だし怪盗団メンバー達とも名前呼びで仲良くなりたかったんだけどなぁ…。)

 

 

 

新島真

「話を聞いてれば…酷い言われようね。」

「鴨志田先生はもう変わったの。もう恨む意味なんて無いのに、非合理的。」

「陸上部がもう活動を再開しているのを知らないの?復帰の打診もあったと聞いてるけど。」

 

坂本竜司

「チッ、騙されてんだよ!餌与えられて!内心、俺たちの事なんざなんとも思ってねぇのによ!」

「生徒会長サンよ、お前もどうせ下心で見られてンだぜ!?あんなクソ変態が変わるわけねぇんだよ!」

 

新島真

「…嘘。」

「過去は知らないけれど…今の先生が持ってるのは…教師としての親心。」

「私たちを育てて、守ってくれるの。」

「貴方も、素直に助けられたらいいのに。」

 

 

クイーンの顔が一際厳しくなり、容赦ない視線を投げかける。

乗っている意味は『憐れみ』。

 

 

坂本竜司

「…テメェ等が、軽い気持ちしかねぇから騙されて」

 

三島由輝

「だ・れ・が軽い気持ちだ!?言えよ!誰が『軽い』って!?」

 

 

…返せる言葉も見つからず、坂本は棍棒を構えた。

 

 

坂本竜司

「はぁ〜、埒が明かねぇ!」

「目ぇ覚まさせてやる!」

 

新島真

「こっちの台詞。」

「行くわよ。」

 

三島由輝

「応!」

 

拳を鳴らすクイーンの、少し右前で。

軽く膝を曲げた前傾姿勢を取る。

 

セッターの、定番の立ち位置だ。

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

※鴨志田卓視点

 

 

 

 

 

◎◎◎

 

双葉にメッセージで連絡して、モルガナと共にメメントスの中へ入った。

現在渋谷に向かっており、すぐに合流すると言ってくれている。

 

駐車場からダッシュで移動し…現在地点は、渋谷の喫煙所や宝くじ売り場があるあたり。

 

鴨志田卓

「いけるか!?」

 

モルガナ

「任せろ!」

 

モナは双葉の様な特化した性能には劣るものの、俺より余程鼻が利く。

一先ずは足で稼ぐ。メメントスに入ったであろう地点にまでいけば、何か痕跡を追えるはずだと。

地下通路の入口に走っていけば。

 

(おっっっとぉ……!!!)

 

ブチ公前。

ベンチにへたり込む、人影がある。

急ブレーキで足を止める。

 

 

紛れもない…黒い仮面の明智吾郎だった。

 

 

俺たちの足音に力無く顔を上げて、マスク越しに目が合う。

 

鴨志田卓

「…すまん、別行動だ。」

「状況が読めた。非戦闘員のナビとの合流を最優先に。各地を確実に援護の上助けて欲しい。」

 

モルガナ

「…死ぬなよ。」

 

信頼から出る、激励。

心配や、制止を一切しないのは…これまで培ったものの力だろう。

 

此処に明智吾郎がいるということは…2回の消滅は、喜多川祐介と坂本竜司でまず間違いない。

背景は読めないが、彼らが、ウチの怪盗団をメメントスにぶち込んでいる。

 

モナが素早く離脱するのを尻目に、明智吾郎へ近寄った。

 

(どうにか、ここで説得…最低でも、拘束まで狙うぞ。)

 

明智吾郎は、怪盗服に包まれ様子の異常は無く見える。

だが指名手配となり逃亡していては…疲労は抜けていないのではないだろうか。

 

鴨志田卓

「やぁ、初めましてだな。明智吾郎。」

 

明智吾郎

「…どの口が。」

 

鴨志田卓

「それはお互い様だろ?」

「お前を助けに来たんだ。隣、いいか?」

 

 

了承を得る前に、ベンチにどかっと腰掛ける。

体脂肪率が低いとはいえ、これだけの大男だ。体重は100kg程度はある。振動に、明智の仮面がズレた。

 

 

明智吾郎

「最初に会うのが、お前かよ。」

 

(…初めて?イセカイナビあるのは祐介達だろうに、結託した状態でハメたんじゃないのか?)

 

どうにか状態を読む為に、めちゃくちゃ思考を回しながら話す。

 

鴨志田卓

「お前の罪は、全部聞いてる。」

「精神暴走事件の犯人だとな。」

「けど、俺はお前を捕まえに来たんじゃない。同業者として…スカウトしたいんだ。」

 

明智吾郎

「…。」

 

鴨志田卓

「俺は、この力を世の中を良くするために使いたい。この世界を少しでも快適にして、俺の知ってる人が全員楽しく暮らせるハッピーエンドを迎えたい。」

「改心の力があれば、きっと上手くいく。」

「明智も、助けたいんだ。一緒に獅童を改心させないか?その後は、これまでの罪が霞むくらいの貢献をしよう。その手はきっと洗えるさ。」

 

 

 

 

 

 

こめかみに、銃が突き付けられた。

 

明智吾郎

「お前のせいだよ、鴨志田卓。」

 

引き金に指が掛かった瞬間、手を間に滑り込ませる。

バキュン。

 

手に空いた風穴はすぐに埋まり、頭蓋骨で止まった弾はすぐに抜け落ちる。

 

 

明智吾郎

「お前のせいで、()()狂った!」

「もう…何もかも!全部だ!」

 

鴨志田卓

「…そうだな、俺も自覚があるよ。」

()が、この世界を狂わせてる。」

「けどな。絶対…()()は、幸せになりたい。」

 

 

ベンチから立って、少し距離を取る。

 

 

鴨志田卓

「俺達の要求は以上だ。」

「返事は、お前に勝ってから聞こう。」

 

 

振り返った。

 

ゆらりと、ベンチから明智が立ち上がる。

 

 

明智吾郎

「もう、終わりなんだよ。」

「なのに…こんなもの、見せやがって。」

 

頭を掻きむしるような動作。

何かを、必死に抑えるような素振り。

 

明智吾郎

「…ロキ。」

 

仮面が溶け、背後に…北欧神話の悪神が顕現する。

しかし、原作での初対面と違い…精神暴走による力の奔流は無い。その目には、狂気が含まれていなかった。

 

…希望も、含まれてはいなかった。

 

 

明智吾郎

「これが、これ()()()なんだよ!!」

「他は、全部嘘だ!!!」

 

 

お互いに…明らかに万全ではない中、始まる試合。

明智吾郎には…何か変化が起きている。

知りたい。何があったのか、何を頑張ったのか、何であの場に居たのか。

仲良くなりたい。原作で…ハッキリとした幸せな終わりを迎えられなかった者と。

顔をもっと近くで見たい。

 

ゲームプレイヤーは皆、新規ストーリーを読む為なら…喜んで死地に挑むのだ。

 

 

そして。

才能がある者は進むのが早い。

つまりは…間違えた時も、すぐに後戻り出来ない所まで進んでしまうという事だ。

 

それを止めてやる為に…教師が居る。

俺を止めた…俺のように。

 

それを引き戻してやる為に…教師が居る。

俺を引き戻した…俺のように。

 

 

 

 

鴨志田卓

「よぉし!!」

「先生にその全部をぶつけて来い!俺が受け止めてやる!」

 

 

 

俺達は…鴨志田卓という(ボス)として。

探偵王子、明智吾郎に相対した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

 

◎◎◎

 

※第三者視点

 

 

原作に描写された事の無い、渋谷のとある道。

惣治郎の送迎を受けて、入れるようになってすぐ、一人でメメントスへと突入した佐倉双葉。

 

その目の前に、立っていた存在。

 

 

佐倉双葉

「あ、あわわ…」

 

 

…。

明智吾郎は、このメメントスに数日間籠城している。

捜査網は張り巡らされ、SNS社会では全員が通報者たり得る為に外へ逃げ出せない。

 

どうにか食いつなぐも、メメントスは安全ではない。

雑魚と言えども、度重なる襲撃に心が疲弊していた。

 

それと同時に、異世界歩きに手慣れた者さえくたびれるような時間、メメントスに滞在すれば。

当然の様にメメントスには異変を()()余地ができる。

地上の部分。シャドウの湧き出る地下ではないのに。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___刈り取るものが、そこに居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イゴール

「ククッ。」

 

その笑い声は、誰にも聴こえない。

 

 

 

 






鴨志田転生をいつもお読みいただきありがとうございます。
こちらで五章、『第5回戦 裁判所のカジノ』が終了となります
六章は『エキシビションマッチ vs父親ヤバい組』と銘打ちまして、少し間を空けて1週間〜10日くらい後に毎日投稿開始予定となります。


またメメントス描写につきましては、初回潜入時にちょっと赤らんだ人の居ない渋谷に入っていたり、
メメントス潜入時はエレベーターのようなものが背後にあってそこから帰還できる形式ですので
『通常の渋谷と同じような街並みがあり、その中のエレベーターからメメントスのダンジョンに行く』
『つまり、普通の渋谷の街並みがメメントス内にはある』と解釈しております 御容赦ください


パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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