鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第223話 8/8(月) 戦車との死合:2セット目

 

メメントス、上空。

精神の暴走した坂本竜司に対し、クイーンとパピヨンが空中戦を繰り広げる。

 

 

 

 

※三島由輝視点

 

 

暴走した赤黒い雷と、核熱の青白い光が空に軌跡を描いていく。

 

三島由輝

「ごめん、肩借りる!」

 

新島真

「いいからガンガン撃って!」

 

強風吹き荒れる中、弾避けの為に左右にガンガン振りながら空を飛ぶバイク。

 

それの後ろに無理矢理、銃を撃つために手を使わず足だけで跨るとかいう大変にスリリングな状況。

クイーンの肩を借りて、どうにか銃を構えて撃つ。

 

…運よく何度か着弾するも、船の部分や体を掠めるのみで有効打に至らない。

 

それに対して相手はキャプテンキッドからの砲撃と雷を浴びせてくる。砲撃は鈍重で弾も大きく回避できているが、雷は避けることができない。

避雷針に吸われるように、こちらに吸い込まれていく。

 

ヨハンナの【ラクカジャ】によって防御面は担保できており、貼る大気功と大治癒促進パッチによって膠着できているものの…また感電してしまえば大砲の餌食になり、状況がひっくり返るのは明白。

 

 

バレーボールを使おうにも、スパイクを打つまでに風に煽られ飛んでいってしまう。

 

舞い上がるボールを見たクイーン。

 

新島真

「…聞いて!私に策がある!」

 

…。

 

今も、放たれた砲弾を左に躱しながら

クイーンが伝えた作戦は、今の相手にのみ有効打を与える状況を打破できるもので。

 

 

新島真

「かなり難しいけど、やって!」

 

できるかどうかを聞かない、選択肢が無い命令。

 

()の鴨志田に課されたものとは似て非なる、俺にならできると信じたうえでの発言。

期待を込めた発言。

 

三島由輝

「…やってやる!」

 

インターハイで学んだこと。

人の期待を背負うと。

こんなにも、やるぞって思える。

 

 

 

 

 

 

紙一重の膠着に、坂本は苛立って声を掛けてくる。

生身で運転する場合、風の音のせいで会話はどうしても大声になる。

 

坂本竜司

「なンで皆、鴨志田を受け入レタ!?あノ、鴨志田だゾ!?」

 

新島真

「先生が変わったからよ!」

 

坂本竜司

「変ワッてねェ゙!吾郎が言ッタことは嘘ダっテのか!?」

 

新島真

「人から聞いて、実際に確かめたの!?」

「三島くんは死地に飛び込んでまで確かめに来たのに!自分に都合の良いものだけ信じるの!?」

 

坂本竜司

「うルっせェよ!!」

 

三島由輝

「なんで学校に来なかった!?なんで海に来なかった!?」

「お前が逃げたんだろ、坂本竜司!!」

 

「逃げんなよ!!踏み込めよ!!疑うってんなら、見に来いよ!!!」

 

鴨志田卓を、強く嫌悪して。

受け入れる事が出来なかった点で…坂本と、俺は共通している。

 

案外、バレーボールの時と違って鴨志田のガードは緩かった。後を付ければ、簡単に尻尾を見つけられた。

そう。

追いかければ、横に並べたのだ。

望めば、与えられたんだ。

 

坂本は、それを拒んだ。過去の鴨志田を許すことができないのは、俺だってそうだ。

彼の償いを受け取る事を、拒絶しているのが坂本だ。

彼の言うとおり、陸上部は被害しか受けていないのはごもっともだろう。だけれども。

 

自分で追いかけて、確かめてみれば良いのに。

 

 

 

坂本竜司

「…あぁああアァあァアアアぁア!!!!!!!」

 

 

…。

坂本竜司の中に、その感情を表す語彙は無かった。

坂本竜司の中に、その意見は存在していた。

だからこそ、目を背けているモヤモヤをハッキリと突き付けられると…どうしょうもなくストレスが溜まる。

 

戦車を引く憤怒は暴れ、走るのを止めない。

まるで、春にあった…電車の暴走事件のように。

前に倒れたレバーが押さえつけられ、動かない。

 

言葉で勝てないから、カッとなると手が出る。

悲しいかな、それは…

幼い頃見ていた、己の父が行っていたストレスへの反応と同じである。

 

 

 

 

反転。

 

キャプテンキッドの船首がこちらを向く。

その衝角(ラム)は、禍々しい負の感情でできた突撃槍のようで。

一瞬の溜めの後、凄まじい速度でこちらに突進してくる!!

 

対して、ヨハンナのスピードを一切緩めないクイーン。

アクセルを全開にしたバイクは、正面衝突の寸前…

 

 

バックフリップ(宙返り)

 

 

坂本竜司

「!?」

 

まるでそこにコースがあるような、完璧な円形。

アクセルが切られ、真上に来た時速度は0に。

 

眼下には、こちらを見上げる坂本。

 

ヨハンナが消える。

メメントスの空に、放り出される俺達。

 

クイーンが拳を構えた所に、

まるで最初からそこにあったように…ドンピシャのタイミングで、蒼いトスを上げた。

 

カネシロパレスでの一幕から、3ヶ月。あれから何段階も成長したステータスを使って、クイーンはバレーボールを殴り飛ばす。

 

手本は、世界一のものを何度も見てきた。

 

 

 

 

 

 

 

新島真

「鉄・拳・制・裁!!!!」

 

 

 

 

 

カネシロパレスを木っ端微塵に砕いた、【金メダル級スパイク】に比肩する一撃が…

何の因果か、また…渋谷の上空に花を咲かせた。

 

 

 

…。

 

 

 

爆風にうまい具合に飛ばされたお陰で滞空時間が伸び、クイーンによるヨハンナでの回収が間に合う。

伸ばした手を、クイーンが掴んでくれた。無事に無傷で済ん

 

三島由輝

「あだだだだだ!!肩!肩が!」

 

新島真

「治るでしょ、文句言わない!」

 

訂正。無事に肩の脱臼だけで済んだ。やっぱ映画とかのアレってファンタジーなんだなって。

 

かなり痛みながらも、見様見真似のクイーンにテキトーに肩を入れてもらって(マジで本当に、本当に痛かった!!)。

ほっと息を吐く。

 

三島由輝

「はぁ、危なかった…クイーンが居なかったらどうなってたか。」

 

新島真

「私のセリフ。一人だと、火力不足だったから。」

 

三島由輝

「…そう思う!?いや〜、やっぱでっかい一撃ってロマンあるよね!自分でもこれめっちゃ気に入っててさ!」

「けど小回りの利く素の戦闘もできるようになりたくって…あとさ」

 

新島真

「…まずはもう少し、褒められ方を学んだほうが良いんじゃない?」

 

三島由輝

「え?」

 

クイーンがこちらに向けるのは、先程の真剣な顔ではなく…気の抜けたような呆れ顔。

 

新島真

「…ありがと。よく頑張りました。」

 

左手で、俺の肩をポンと一回叩いて。そのまま坂本が落ちた方へと歩いていく。

 

三島由輝

「…???」

 

言葉の意味をうまく汲み取れないが…多分、褒めてはくれているのだろう。喜んでおくことにした。

 

いぇす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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