鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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エキシビションマッチ エピローグ

 

 

〜〜

〜〜

 

8月11日の木曜日。

 

明智の加入から3日目、祝日の山の日。

朝一番のニュースにてその報道は流れた。

 

ちょうど俺が、明智吾郎とモルガナが居る俺ん家で小豆を煮込んでいた時の話だ。

 

 

明智吾郎

「赤飯ですか?まだ祝うには早いような。」

 

鴨志田卓

「いや、あんこでも練りながら作戦を練ろうかなと」

 

明智吾郎

「今どき豆から?買えばいいのに。」

 

鴨志田卓

「だよな。俺も10分前くらいから後悔してる。」

 

明智吾郎

「…。」

「君と金城さんはコレに付き合ってたのかい?」

 

モルガナ

「完成したらどれも美味いぜ?」

 

明智吾郎

「…まぁ、料理を趣味として捉えるなら非効率と割り切れないのか。」

 

 

理解できない事への思考を放棄せず、納得しようと考えてくれている中…その報道は流れた。

 

モルガナ

「! おい、これ…」

 

ニュースキャスター

『速報です。』

『指名手配中の明智吾郎容疑者の、死亡が確認されました。』

『詳細は追って報道いたします。容疑者、死亡です。』

 

明智吾郎

「…いよいよ来たか。」

 

 

これは、俺と明智共々予測していた一手だった。

 

獅童正義は、自身のパレスに襲撃しに来た明智吾郎を返り討ちにする事で排除する作戦を取っていると推測された。

わざとパレスとなる国会議事堂へのルートの警備を緩めている事や、テレビにて獅童正義が連日『子供に関わらせた事自体が過ちだった』とか『私達大人が信用される社会を作る』とか挑発的なコメントを残している事が証拠である。

 

 

しかし、獅童正義には自身のパレスの中を見る方法がない。

認知訶学の研究が進めば中を見れる監視カメラみたいなものも開発されるのかもしれないが、その芽は獅童正義本人が止めている…

 

つまり。

数日、明智吾郎の痕跡が確認できない期間が続けば…獅童正義は誤認するだろう。

『明智吾郎の始末は完了した』と。

 

そういった事を、以前に金城潤矢を含めて話していたのだった。

 

 

 

 

鴨志田卓

「よっし。大当たりだな。」

 

明智吾郎

「ええ。」

「異世界の力を借りて成り上がった者が、その異世界が原因で堕ちていく…いい末路だ。」

「心の準備は出来てます。今朝、グループメッセージに作業の完了報告もあった。」

「やりましょう、鴨志田先生。」

 

鴨志田卓

「おう。」

「…この小豆、どうしようか。」

 

明智吾郎

「そもそも決行間近に煮るのが馬鹿だったのでは?」

「…この状態なら、ミキサーで砕けばどうにか…」

 

モルガナ

「カモシダ、アイス持ってこうぜ。バニラのやつ買っただろ?」

 

鴨志田卓

「それだ!」

 

明智とモルガナと3人で小豆スムージーを飲みながら車に乗り、ルブランへと移動する。

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

 

 

※新島真視点

 

ニュースに流れた、ある種獅童正義の勝利宣言ともとれる報道。

速報後の通常のニュースでもたっぷり時間を使って報道されており、

私たちがルブランに到着しても、コメンテーター達は未だにその話題について語っていた。

 

鴨志田先生の家から来る3人は全員がそれぞれ目をつけられている為移動に時間がかかり、現在は合流を待っているところ。

 

 

三島由輝

「はぁ、緊張する…いよいよ決行かぁ…。」

「なんかこう、笑って落ち着けるような面白い話無い?」

 

佐倉双葉

「ん、とっておきがあるぞ。」

 

双葉が三島くんと何か話しており、

待ち時間を春と一緒に作戦確認に使っていた私に近寄ってくる。

 

奥村春

「?」

 

佐倉双葉

「んね、コレ着けてみて。」

 

新島真

「眼鏡?…こう?」

 

双葉から眼鏡を渡されて、つけるよう促される。

特に何かするわけでもない待ち時間。

言われるがまま装着してみれば眼鏡の度がかなり強く、視界がぼやけた。

 

(こんなに視力弱いんだ、眼鏡って苦労するんだろうな…)

 

眼鏡の位置が悪く、慣れないため両手を使って整える。

 

 

くいっ。

 

佐倉双葉

「眼鏡クイーン!」

 

 

奥村春

「んぷっ!ふ、ん、はははっ!ごめんね、ふふふ…」

 

真横で喰らった春がツボに入ってしまい カウンター向かいの雨宮くんに向かって口に含んだコーヒーを散布していた…

 

雨宮蓮

気にしないで

我々の界隈ではご褒美だ

大丈夫?

 

気にしないで

我々の界隈ではご褒美だ*1

大丈夫?←

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※鴨志田卓視点

 

 

何事も無く集合完了。早じまいしてくれたルブランの店内に、心の怪盗団が展開する。

 

 

 

新島冴

「貴方が、金城潤矢?」

 

金城

「そうだ。…ダシにして悪かったな。」

 

新島冴

「良いの。譲られた物とは言え、勝ちは勝ちだったから。」

「事情は聞いてる、今は協力者よ。」

 

 

なんか湿気てる雨宮蓮や、挨拶をする金城潤矢を尻目に号令をかける。

 

 

鴨志田卓

「…さて、集まってくれてありがとう。」

「これから行うのは、廃人化事件の元凶…とんでもない範囲に根を張ってる次期首相の改心だ。もう実質国盗りみたいな規模になる。」

「心強い味方も増えた。俺達なら、必ず成功できる。」

「成功した上で、完璧な結果を出そう。俺達で、この日本を救うような気持ちで挑もう。」

 

 

新島真

「遂に、ここまで来たわね。」

「緊張もあるけど、楽しみだったの。これで、お姉ちゃんが…」

 

新島冴

「…ありがと、真。」

「金城の時はズルかったかもしれない。けど、どちらの面でも関われば間違いなく私の勝利って言えるわよね?」

 

三島由輝

「人生で一番濃い4ヶ月だったなぁ…」

「5ヶ月目もどんどん濃くしていくぞぉ!」

 

佐倉双葉

「お母さん…見ててね。」

「勿論そうじろうもだぞ!」

 

佐倉惣治郎

「ああ、見てるよ。」

「やっちまえ、双葉なら出来るさ。」

 

奥村春

「オクムラフーズの急成長も、オクムラフーズの…ブラック企業化にも。獅童は両方に関わってる。」

「今日、自分の目で…見定めます!」

 

 

 

明智吾郎

「俺が蒔いた種の始末を押し付けるようで…すまない。」

「活躍は保証する。どうか、力を貸して欲しい。」

 

坂本竜司

「そう渋い顔すんなって!遂に獅童ぶん殴るんだろ?良いじゃんか!」

 

喜多川祐介

「その通りだ。胸を張っていけ。」

 

明智吾郎

「お前等への言葉じゃない、協力者への言葉だよ。お前等はこき使ってやるから覚悟しろよ?」

「…まだ、海にも行ってないからさ。」

 

 

モルガナ

「これが成功すれば、メメントスの何処でも顔パスだろうぜ。」

「腐った大人に、派手に一発かましてやろう!」

 

 

 

 

鴨志田卓

「いよォし!」

「準備は良いな?出発だ!」

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

山の日で祝日となり、夏休み中の子供も合わせて大衆が文字通り山ほど外出している時に。

 

正義の味方として、()()渋谷駅前ビジョンをジャックした。

 

 

 

 

 

〜〜

〜〜

 

 

 

 

 

ざわ、ざわ。

大衆それぞれが会話する、雑踏の音。

 

渋谷の大型ビジョンの映像が変わる。

 

 

 

 

明智吾郎

『皆さん、こんばんは。明智吾郎です。』

 

 

ざわざわざわざわっっ!!!

 

雑踏が喧騒に変わり、地震のような大騒ぎ。

 

 

明智吾郎

『突然お邪魔してすみません。』

『今日は皆様に、()()を伝える為にお時間を頂きました。』

 

明智吾郎

『朝のニュースは誤報です。現にこうして、僕は生きている。』

『僕がした事は…証人を逃がす事。世間を騒がす廃人化事件の真相を知る、ね。』

 

 

ざわざわ、ざわざわ。

 

大衆

「明智くん!生きてたんだ!」

 

大衆

「やっぱり明智が死ぬわけ無かったんだよ!」

 

大衆

「真実ってなんだ??」

 

 

 

 

明智吾郎

『犯人は…現職の官僚。特命担当大臣、獅童正義。』

『廃人化を手引きし、利益を啜る大罪人だ。』

『これまで、僕が探偵として活動したのは全て…彼を打倒する準備をする為。』

『彼に関わる政治事件を解決し、証拠を集めた。』

『名声を高めて、握り潰されない発言力を得た。』

『信頼できる仲間を集めて、こうして、場を整えた。』

 

明智吾郎は、よく通る声で力強く()る。

 

ざわざわ、ざわざわ。

 

 

大衆

「マジかよ、獅童!?」

 

大衆

「獅童ってあの政治家だよね…」

 

大衆

「獅童さんが犯人!?そんなわけないだろう、探偵王子は何を言ってるんだ!?」

 

 

明智吾郎

『何故、探偵となる前からそれを知っていたか…それは、僕の生い立ちに理由があります。』

『獅童正義は…僕の、実の父親なんです。』

 

 

明智吾郎が取り出した書類は、DNA鑑定の結果。

獅童正義と明智吾郎の2名で行われ…結果は、完全な親子関係が証明されている。

 

明智吾郎

『僕の母は…獅童の愛人だった。子供…僕が出来た事を知った獅童は、母を捨てました。僕を産んだ母は…心を病み、早逝しました。』

 

続いて取り出すのは、死亡診断書と、遺灰。

酷く悲しそうに、見るもの全てが同情するように、その『真実』を話す。

 

明智吾郎

『獅童の事が憎かった。けど、それ以上に…唯一残った家族として、彼に認めて貰いたかった!』

『だから僕は彼に近づきました。有能さを示して、僕を息子として、父親になって欲しかったから。』

『けれど、その過程で…世間を騒がせている廃人化事件の犯人が獅童だと知ってしまったんです。』

『だから僕は探偵になった。父さん…いや、腐った犯罪者の罪を暴き、打倒する為に!』

 

 

大衆

「そ、そうだったの!?」

 

大衆

「明智くんと獅童が親子…!?」

 

大衆

「父親と分かって、逮捕しようとするとは…なんて立派な…!!」

 

大衆

「うわぁぁぁん!!明智くぅぅぅん!!」

 

 

明智吾郎

『罠に掛けて、僕の事を殺そうとしても無駄だ!』

『準備は、全て整っている!』

 

明智はカメラに指を向ける。

 

明智吾郎

『これは()()だ、獅童正義!』

『お前の目を…僕が、覚ませてみせる!!』

 

 

 

 

 

明智吾郎が…己の、これまで積み立てた社会的信用を存分に使った(しんじつ)で。

 

【予告状】を、獅童正義へ叩きつけた。

 

 

 

 

 

*1
※禁忌肢※






鴨志田転生をいつもお読みいただきありがとうございます。
こちらで六章、『エキシビションマッチ vs父親ヤバい組』が終了となります!
七章は『準決勝 国会議事堂の船』と銘打ちまして、少し間を空けて2,3週間くらい後に毎日投稿開始予定です!
※少しプロット難航しており、お時間頂きます

日常パートも盛り沢山の愉快な章を予定しております、お楽しみに!



とのように執筆当時書いておりました、7/5(日)現在のDreamFrogです!
隔日連載のお陰で無事に余裕ができ、プロット完成しており完成が見えております!

ですので、今回は休載無く次章を連載開始させていただきます!!!

※このまま隔日連載となりますことをご了承ください。完成したら毎日投稿再開を予定しております。

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
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