鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第236話 8/11(木) 招待状強奪パーティ 前編

 

 

※三人称視点

 

 

中に入れば、そこは豪華客船。

仮面姿の乗客達がやいのやいのと騒いでおり、何のイベントだろうねぇとか言って浮ついている。

 

『自分と同じように、人々は他人に素顔など見せない』という認知から乗客は仮面を付けており、怪盗服でも問題なく紛れることができる。

一切の警備が居ないのもあって、スルっとオタカラ前のデカい扉へ。

 

 

明智吾郎

「さて、ここにカードキーを5個挿すんだよね?」

 

喜多川祐介

「その筈だが。」

 

坂本竜司

「こんだけ人数居るならブチ破れたりしねぇの?」

 

三島由輝

「見た感じ出来そうな事が出来ないのが認知の異世界の辛いとこだよね。正攻法の強要って言うの?」

「窓ガラスくらいならイケる事もあるけど、しっかりとした作りの壁とかはなぁ…」

 

 

現実世界では議事堂の本会議場に当たる場所…パレスでは聖域と呼ばれるVIPエリアへと繋がる扉の横では、全会一致で法案が通ったようなアナウンスが繰り返し流れ続けている。

 

周囲の乗客が『廃人化ビジネス』について平気で話す異常な環境。

 

 

新島冴

「…うん。事前情報と地図に大差は無いわね。」

「これだけ警備を根こそぎ剥がしてくれているのなら、班を分けるのはどう?」

 

クロウの方を見やりながらそう言うビショップ。

 

明智吾郎

「そうだね。厳密な時間制限があるんだ、効率的に進めよう。」

 

新島冴

「本音は?」

 

明智吾郎

「?」

「ビショップらしい合理的な考えを肯定しただけですけど…」

 

新島冴

「…本音は?」

 

明智吾郎

「…気まずいから、いつもの面子でやらせてくれよ。成果は出す。」

 

新島冴

「よく言えました。」

 

 

優しく笑いながら、クロウを褒める。

 

検事として社会を生き抜く大人のビショップは、クロウが隠す気まずさを見抜いていた。

これからの活動で慣れていった方が良いだろうが、今回の大一番では効率化の為に配慮をしておいた方が適切と判断。

 

殺されかけたのもあるためしっかりと弄ってから、二手に分かれる流れを作る。

負い目もあってか、クロウは何も反対意見を述べなかった。

 

 

モルガナ

「よし、なら新入り3人にはワガハイが付こう。パピヨンも来い。」

 

奥村春

「ええっ」

 

三島由輝

「ごめんね、慣れ親しんでたメンバーと班を別れるのは嫌だろうけど…」

 

奥村春

「いや、モナちゃんの事。」

 

三島由輝

「…。」

 

モルガナ

「ワガハイとナビは散らすべきだろ?」

 

ナビに向かってモナは言う。

言外に、クロウらとナビだけで組ませないようにする配慮を示していた。

 

戦った経験や、身内を害された経験等が一切ないモナは、向こうのチームに行く人材(人外?)として適任だった。

パピヨンも呼んだのは男1人だと可哀想かなと考えた為。

 

それをノワールも察知し納得。

他の皆も班割りを肯定し下記のメンバーで探索が始まる。

 

A

クイーン(新島真)ビショップ(新島冴)ノワール(奥村春)ナビ(佐倉双葉)

B

クロウ(明智吾郎)フォックス(喜多川祐介)スカル(坂本竜司)モナ(モルガナ)パピヨン(三島由輝)

 

 

 

 

佐倉双葉

「うし、全員乗り物つきで爆走だな!」

 

坂本竜司

「? そっち、バイクとUFOしか無くね?ノワールあぶれんだろ。」

 

佐倉双葉

「ネクロノミコンの上だ!スペース美少女怪盗へと進化する!」

 

屋内だと言うのにネクロノミコンに乗り込み出すナビ。

察したノワールがそのアダムスキー型UFOの上、石像に捕まり決めポーズ。

 

奥村春

「スペース美少女怪盗と申します!」

 

明智吾郎

「バ…。」

「ご機嫌かよ…」

 

坂本竜司

「俺等も作ろうぜ?決めポーズ。」

 

明智吾郎

「それだけは認めないからな。それだけは。」

 

喜多川祐介

「残念だ。後は3案から選ぶだけだと言うのに。」

 

三島由輝

「おお、良い段取り…どんな案?」

「…絵うまっ!ドラゴ◯ボールのギ◯ューと…これ確かアル◯ックだよね?警備の!」

 

喜多川祐介

「中々知識があるじゃないか。最後の3案目はオリジナルだ。」

 

三島由輝

「すっげ〜…!なぁクロウ!これ絶対見た方が良い!見た方が良いって!」

 

明智吾郎

「…。」

「終わった後に、見るだけ見てやるから。今は探索に専念しよう。」

 

こうして、各自仲良く探索を始めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※A班、三人称視点

 

 

新島真

「失礼!」

 

ウェイター

「あーっ!!お客様!困ります!お客様!!屋内でバイクは!!あーっ!!」

 

奥村春

「ごめんあそばせ?」

 

ウェイター

「困りますお客様!!UFO!?!?お客様!!あーっ!!お客様!!!」

 

佐倉双葉

「居た、大江!撃って!」

 

新島冴

「了解!」

 

有力政治家

「なんだ、煩いガキが…ぷべらっ!」

 

ウェイター

「大江様!?あーっ!!困りますお客様!!ガトリング!!困ります!!」

「警備!ああ警備員居ない!あーっ!!」

 

 

客室・中央ホール。

空を駆けるバイク*1とUFOでテーブルやらなにやらをガン無視し疾走。

会員制レストラン『リストランテ・エリテー』に居た政治家の大江に追突しチャンスエンカウントを獲得する。

 

警備員が居ない今、もうやりたい放題である。

 

 

 

ヤマタノオロチの姿へと変貌した政治家・大江。

 

事前に弱点は全て割れており、体勢を立て直す前にノワールが【サイダイン】を使用しDOWNを獲得。

 

総攻撃でギッタギタに痛めつける。

どうにか大江は【コンセントレイト】を使用するも…攻撃を放つ前にそのHPは削り切られてしまう。

 

もう一度行われた総攻撃により、大江は元の姿に戻ってぐったりと倒れ伏す。

 

佐倉双葉

「ふぃ〜!お疲れ様だ!」

 

奥村春

「敵の目の前で力を溜めて…悠長だったね。」

「政治家の引き伸ばしクセ?」

 

新島真

「情報によれば、地下鉄の車掌を暴走させたのは貴方の依頼との事だけど。」

 

有力政治家

「ど、どうかその件は…ご内密に…」

 

新島冴

「裏取りは本人に聞いてみましょうか。」

「フフ、何人挙げられるかしら…」

 

これから積み重なる功績を楽しみにしながらも、ビショップが大江から紹介状を剥ぎ取る。

 

 

奥村春

「次はどうする?」

 

佐倉双葉

「船内はクロウ達がやってくれるから…次はIT社長だな。」

 

新島冴

「助かるわね。ちょうど、ウェイターが居所を教えてくれるそうだから。」

 

ウェイター

「え?」

 

新島冴

「教えてくれてありがとう。この紙に書いてくれる?」

 

ウェイター

「こ、困りますお客様!個人情報!困ります!」

 

新島冴

「?」

 

ウェイター

「あーっ!」

 

 

 

 

クラウンは今回も事前情報として、皆に招待状を手に入れる必要のある相手を大まかに共有してあった。

過激さにちょっと引き気味の男性陣がレストランのエレベーターをしれっと上がっており、船内の相手を買って出てくれている。

 

レストランに居るターゲットと、レストランから居所を聞き出せるターゲットは纏めて担当したほうが良いというクロウの判断だった。

 

…尚、事前情報の共有が甘く。

招待状を書かせればよいという鴨志田卓の言葉を『成る程、殴って大人しくさせて書かせればいいのか』と解釈してしまっているため問答無用のダイレクト暴力に臨んでしまっている…

 

 

 

新島真

「じゃあ…最短ルートで行きましょっか!」

 

ヨハンナのエンジンを吹かし、力を溜め…解放。

レストランにある巨大な窓ガラスを叩き割り、外へと繰り出した…

 

ウェイター

「あーっ!!!窓ガラス!!困りますお客様!!!」

 

 

 

 

 

 

 

…。

 

 

 

バリィィィンッッッ!!!

 

 

IT企業社長

「!?!?!?!?」

「な、何だ!!誰だよ!!なんで窓から!?!?」

 

 

原作の5割増しでビビるIT社長。

ビビリなのもあるが、UFOとバイクが窓から突っ込んで来たら誰でもビビる。

 

 

奥村春

「スペース美少女怪盗と申します!」

 

IT企業社長

「はぁ!?こ、ここ地球だろ!」

 

奥村春

「…えっと。」

 

小声の佐倉双葉

「ノワールがビックバンってのはどう?ビックバンバーガーの社長令嬢だし。」

 

奥村春

「私がビックバンだからです!!」

 

IT企業社長

「?????」

 

佐倉双葉

「よっし、これで奴の頭が宇宙!」

 

 

新島冴

「怪盗よ。招待状を書いてくれる?」

 

IT企業社長

「なな、なっ、何するのさ!!怪盗って…強盗の間違いだろ!?」

 

新島冴

「…これに対して、普段どう返してるの?」

 

新島真

「今回が異例だから…」

「ま、まずは制圧!戦闘準備!」

 

 

動揺による、チャンスエンカウント。

ティターニアとオベロンの外見を持つシャドウであり、川上貞代を困らせていた鷹瀬さんご夫妻と同じ外見である。

ティターニアが2人居るので一夫多妻だ。

 

 

ビショップがレビアタンより【ガトリング砲】を掃射。防ごうともがく妖精どもに対して、ヨハンナを出しっぱなしのクイーンが【フレイダイン】。IT社長の弱点を突きDOWN。

ノワールが【サイダイン】にて取り巻きの弱点も突いてDOWN。

 

 

総攻撃。

 

 

特異シャドウ・IT社長

「ちぃっ…クソッ!!」

 

まだ息のあるIT社長が、武器を持たず後列におり御しやすいと考えたのかビショップへと突っ込む。

 

___顎に、完璧な所作のサマーソルトキックが突き刺さった。

 

佐倉双葉

「うまい!待ちガ〇ルっ!」

 

そのまま、レビアタンを顕現。

勢いが殺されたIT社長の認知存在をブレードにて【一刀両断】。ハエのように地面に叩き潰した。

 

攻めの手を潰され…あとは、お察しの通り。

弱点属性スキルによってDOWNされ総攻撃で終了だ。

 

 

 

 

 

…。

IT社長は、怪盗団をつけ上がらせるためにサイバー攻撃をして自作自演で倒されようと考えたときに、名が知れていたメジエドをテキトーに使った。

匿名の相手なら怪盗団は狙えないからである。

原作では自作自演でやられる前に本物のメジエド、佐倉双葉によってやられていた。

 

ネットを悪用してナンボどころか法律が想定してないイノベーションこそ醍醐味だとか、情弱が踊らされてるの見るのが好きな彼。

 

認知訶学の研究を表向きは全て削除し、暗号化して隠したのは。他でもない彼であった。

 

 

 

 

 

佐倉双葉

「お前だろ、認知訶学隠したの。」

 

IT企業社長

「な、なんで…知って…」

 

佐倉双葉

「隠し場所、わかる?」

 

IT企業社長

「言う訳、無い…知っているのは、私と獅童様だけだ…」

 

 

新島真

「…認知存在に聞くのは難しそうね。あくまでも、獅童から見たこの人だから…」

 

新島冴

「けど、事実確認は出来たわね。」

「私が付いてる。安心して、ナビ。」

 

佐倉双葉

「…うん。」

「これ以上悪用させないっ!」

 

 

 

招待状を奪い取って、決意を新たに張り切るナビ。

招待状が集まった事を伝えると、向こうも既に2枚集まったとの事で。

最後の1枚を探してクラウンを回収する為に船内の奥地にて合流する事に決まり、客室から飛び立つのだった。

 

 

 

 

 

 

*1
第222話にて初出の独自解釈






・蛇足な補足
今回窓ガラスをぶち破りましたが、
原作にてニイジマパレスのステンドグラスをぶち破って施設外へと脱出する有名なシーンがあるので
ガラスくらいなら破れてもおかしくないだろうと独自解釈しております 
ガラスといえば割れるってイメージありますし認知的にイケそうだなと



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