鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

250 / 251
第239話 8/11(木) 激闘!vs獅童正義(非シリアスパート)

 

 

カードキーとなる招待状を5枚入れれば本会議場への扉が開く。

奥にあるエレベーターを上がり本会議場へ入れば…そこにはシャドウ獅童が待ち構えている。

奥には、オタカラの出現位置を示すモヤが悠々と浮かんでいた。

 

 

偉そうに、本会議場の議長の席でこちらを見下ろす。

 

 

シャドウ獅童

「来たか。薄汚い侵入者どもめ。」

「人形も使い物にならないな。やはり、いくら評価してやろうと…所詮ガキか。」

「まあいい。文句があるなら聞いてやる。」

 

 

原作だと予告状を出す前に来るとシャドウ獅童は居ないのだが…クラウンがアホみたいに暴れたのが功を奏したのだろう。

原作の予告状後のように、問答をする構えを取ってくれていた。

 

小声の鴨志田卓

「じゃあ…手はず通りに。」

 

佐倉双葉

「(無言の頷き)」

 

 

明智吾郎

「…僕の始末を認知上の僕自身でつけるなんて、考えましたね。獅童さんらしい手だ。」

 

 

その言葉を完全に無視する獅童。

クロウへ視線さえも向けず、クラウンに語りかけてくる。

 

 

シャドウ獅童

「人の心を善くするなどと言って…他者を断罪する前に、何故己を裁かない?」

 

 

明智吾郎のパーソナリティに一番効くだろう、ガン無視。

ペースを握ろうとしている。言葉で、こちらの意気を削ごうとしてきている。

 

 

鴨志田卓

「当然の疑問だと思う。何も返せる言葉は無い。」

「けど、俺がやらなかったら…アンタらはずっと断罪されないまま過ごしてただろ?申し訳ないんだが、優先順位が高かったということで…ここは1つ。」

 

シャドウ獅童

「もう少し考える頭があると思っていたが…愚民は愚民か。黙って俺の舵取りに従っていれば良いものを…」

 

 

 

な・の・で!!!

 

 

 

鴨志田卓

「うわ〜…聞いたか?あの『黙って俺の舵取りに従え』ってやつ、酔っ払って女の子を無理矢理車に乗せようとしてる時にも使う台詞なんだぜ?」

 

三島由輝

「えぇ…(笑)」

 

佐倉双葉

「キモっ…ないわ〜…中↑学↓生→までだわ〜…」

 

鴨志田卓が教職に就いてから鍛えた*1挑発の言葉。

引くパピヨンに、オーバーリアクションでドン引きするナビ

 

シリアスな会話っぽい雰囲気をぶち壊し、シンプルに相手を冷笑することでくっそ煽ると…当然シャドウ獅童の頭に血が昇っていく。

 

 

明智吾郎

「え…あの言葉遣い、お笑いでやってたんじゃないんですか?」

「てっきり僕の緊張を解すためにわざわざ道化を演じてくれてるのかなって…ほ、本当にかっこいいと思ってたんですかぁ?」

 

 

 

小声の坂本竜司

「…本当にいいのか?これ。」

 

小声の喜多川祐介

「狡猾な男だ、こちらが煽られる前に煽る作戦だろう?」

「吾郎の評価からして、正面からの弁論で説き伏せられる相手では無いのだからな。」

 

小声の新島真

「…クラウン、校長先生もこんな風に怒らせてたっけ…」

 

小声の新島冴

「口喧嘩は頭数が多い方が勝つ。猿でも知ってる理論ね。」

「議会って、ヤジはあってもお互いの発言を遮らないから…これは効くんじゃない?」

 

 

 

獅童正義という男は数多くの悪事に加担しており、口も立つ男の為に真面目に取り合うとメンバーらの心に負担が掛かってしまうと判断。

真面目に取り合わず煽り散らかして戦闘をおっぱじめる案を提示すると、パピヨンやナビ、クロウが乗ってくれたのだ。

 

(インターネット知識でレスバのできる俺達はさておきクロウくっそ上手いな?)

 

それを見つめている4人ほどと、混ざるか混ざらないか迷っているノワールのそばにいるモナ。

 

 

獅童正義

「ガキ共が…調子に乗りやがって!」

「女にかまけている?そこの変態教師も同じだろう!貴様らは知らないようだが…」

 

三島由輝

「えっ、クラウンがガキ?」

「よく見てくださいよ、成人男性っすよ。」

 

パピヨンが果敢に切り込み、

 

明智吾郎

「ああダメだパピヨン、獅童さんにそれは言わないであげて欲しい。」

「獅童さん、ああ見えてもう老害…ああ間違えたw、老眼が進んじゃってるんだ。可哀想に…w」

 

クロウが火にどっぽどっぽと油を注ぐ。

 

奥村春

「そうだそうだ!」

 

モルガナ

「…ノワール、無理にやらなくてもいいぜ?」

 

 

突かれると痛い話に、しょうもない揚げ足取りで対抗する。

議員には、一番『効く』すり替えだろう。

 

意味の通った罵声ではなく、もうシンプルな煽り。論点ずらし。

クロウが意味の通った煽りをしそうになるのをネット民3人で頑張ってずらす。

 

(ほらアレだ、上流階級を下民の力で下剋上的な風に言うとかっこいいじゃん。やってること2○ゃんねるとかT○itter式の煽りなんだけどさ)

 

 

獅童正義

「…いつもそうだ、貴様ら愚民共は、どいつも、こいつも…」

 

 

本会議場に舞台となる床が張られ…天井が開ける。

白いダルマの目に、黒丸が入れられる。

意味は…『目標の達成』。

 

舞台のダルマのように、既に最終形態か?ってくらい顔が赤くなったシャドウ獅童は。

 

 

獅童正義

「私の最強国家に、賊など要らぬ。」

「私と、私を敬うものだけが在ればいい!!」

 

 

黄金に輝く獣に騎乗しながら。

原作よりも言葉尻を強くしてそのセリフを言い放った。

 

(はい戦闘前会話スキップ成功〜!!!)

 

 

鴨志田卓

「いよっし!開戦だ!」

 

明智吾郎

「…ふふっ、じっくり痛めつけてやろう。」

 

モルガナ

「こんな開幕だが…実力はホンモノだ!締まって行けよ!」

 

 

 

第1形態、人柱の王獣。

獅子をかたどった人々の集合体のような黄金の像はシャドウ獅童を乗せ、雄叫びを上げる。

 

三島由輝

「自分の名前入ってるから獅子なんですかー?」

 

明智吾郎

「パピヨン、もう煽らなくてもいいよ。」

「いくら大きな獅子に乗ってるせいで獅童の童が強調されてもう児童みたいなものになってるからって…くく、ヒャはッ。」

 

シャドウ獅童

「貴様ぁっ!!!!!」

 

佐倉双葉

「うっわやり過ぎ!激怒してる!」

「年甲斐もなく喚いてるせいでパワフルになってる、みっともないけどパワーは本物!キショい八つ当たりに気をつけて!」

 

シャドウ獅童

「ガキ共が!!!全員潰してやる!!!」

 

三島由輝

「効いてる効いてるw」

 

奥村春

「そうだそうだ!」

 

モルガナ

「ノワール、また今度教えてやるから。後でな?」

 

 

騎乗するシャドウ獅童がキレ散らかしている為攻撃に多様さはないのだが、普通に戦うと人柱の王獣は厄介な相手である。

 

シンプルに高水準の戦闘能力に、物理と銃撃に反射がついており…さらには【宣戦布告】で激怒の状態異常を付与してくる。

激怒中は通常攻撃以外の行動ができないので反射されて大ダメージというギミックだ。P3のタルタロスとかでよく見る戦法である。

 

(ゲームと違って会話できるんだし相手の行動パターン誘導できないかなって思ったんだけど…仲間が優秀すぎてマジで成功しちゃったな…なんかごめん…)

 

 

状態異常無効で物理銃撃反射となるとやることがないので、一先ず王獣の目の前に立って攻撃を受け止め続ける。

 

力を溜め、鬼気迫る表情で腕を振り下ろしてきた【王獣の壊腕】を受け止めると、2階建ての建物でも倒壊したかのような轟音が鳴る。

 

衝撃波を真正面で受けて後ろへの余波を減らし、全体攻撃のダメージを減らす。

 

かなりの衝撃が入るも…

小学生の頃、駐車場にある車のナンバープレート見てたら気づかず発進しちゃった車に跳ねられた時くらいの感覚で済む。

あの時の俺はまだ子供だったし流血したので謝ってもらえたが、今だと逆に俺が進路妨害で怒られるのだろう。

 

 

(俺も成長したなぁ…ファンタジーなフィジカルって心の余裕に繋がるよな、うん。)

 

回復持ちのモナとクイーンは見慣れてしまっており、これくらいなら大丈夫だろうと回復魔法を使ってくれない。

その分魔法火力をメキメキ投入してくれて居るため人柱の王獣は鬱陶しそうにしていた。

 

シャドウ獅童

「ええい、鬱陶しい!」

 

声にも出していた。政治家なのに庶民に思考を予測されて良いんですか?(煽り)

 

クイーンの方向へと飛びかかる人柱の王獣と並走。物理反射の為にロクに触れないが、バレーボール仕込みの瞬間的なステップ移動によって的確に進路妨害を行う。

 

払いのけようと吹き飛ばすように前足を薙ぎ払ってくるのを踏ん張って耐える構えを取っていると、

衝撃は来ずに前足が大きく弾かれた。

 

奥村春

「こうです!」

 

タイミングを見計らっていたノワールの、【テトラカーン】である。

 

(おー!この形態テトラブレイク持ってて反射イマイチって話してたのに!なるほどな、こうやって直前に貼ると確定のハイパーカウンタみたいな感覚で使えるんだわ…)

 

反射される都合上別に反撃しなくて良い為、感心しながら隙が出来た人柱の王獣を眺めていれば…

 

 

新島冴

「合わせて!」

 

明智吾郎

「勿論!」

 

ビショップとクロウが同時に【メギドラ】を発動、小さなオーブが無数に空に浮かび、人柱の王獣を串刺しにしていく。

 

クロウが俺に対してやっていた、複数人に範囲攻撃する時一人当たり3つくらいになるメギドラを単体に集中させる技法。

 

 

明智吾郎

「本番一発成功なんて、羨んじゃうな。」

 

新島冴

「教え方が良かったのよ。」

 

多分ビショップがミスって俺に4本くらい当たってるのは言わないようにしておきながら、そのまま皆の魔法火力で削り切られる王獣を眺めていると…ソレは翼を生やし、空を飛んでこちらを見下ろし始めた。

 

(やっぱフルパワーのクロウが居るとDPS跳ね上がりますね。次の形態でも万能属性なら等倍で通るしありがてぇ〜。)

 

 

 

シャドウ獅童

「私に挑んだ愚行…あの世で悔いていろ!」

 

 

第2形態、人柱の王翼。

騎乗する黄金の像に翼が生え、本会議場を飛び上がる形態。

 

扱うのは、〇〇ダイン系の魔法を全種。そして全ての属性魔法に耐性を持つ対術師特化のチューニング。

それでいて飛んでいるため…ゲームではない今は物理攻撃で有効打を与えにくいというおまけ付き。

 

そして、あろうことか…開いた天井から船の上空で飛行をしだす。まるでフタバパレスのボス戦の再現だ。

 

 

 

事前相談の通り散開。

魔法攻撃は単体狙いの為、巻き添えを食らわないよう努める。

先程と異なり反射を打ち消す【テトラブレイク】の類を使わない形態であるため、

ノワールが弱点のある人物に【マカラカーン】をせっせとばら撒いていく。

 

それを嫌った人柱の王翼は、反射の張られていないフォックスへ【アギダイン】。

 

 

喜多川祐介

「…見切った!」

 

…【極・火炎見切り】。

 

ペルソナを超覚醒したものが手に入れる、弱点対策。

【スクカジャ】による敏捷さも後押しし、最小限の動きで回避。

 

無視できない量の弾丸や魔法スキルを投射。モナは回復に回ってもらい、ビショップの【ガトリング砲】を連発できる環境を作る。

 

 

そして、相手が悠々と空を飛んで一方的に攻撃をしていると考えている中。

 

新島真

「同じ轍は…踏まないっ!!」

 

ヨハンナに乗り、空に宙返りする様に高さを稼ぎ、最大限速度を高めたクイーンが真下へ自身を射出。

その身一つで垂直落下し錐揉み回転をしながら急加速…激突する瞬間にヨハンナを召喚し、人柱の王翼へ叩きつける!!

 

シャドウ獅童

「なっ!?」

 

 

互いに、金属で出来た乗り物。

工事現場の事故かのような轟音が響き、シャドウ獅童は忌々しそうに耳を塞ぐ。

 

反撃に【サイダイン】を行使しても…離陸前にクイーンには【マカラカーン】が張られており、人柱の王翼自身に跳ね返る。

 

弩級の質量攻撃に、人柱の王翼は下方向に吹き飛ばされ高度を大きく下げた。

 

 

つまり、斜め下に打ち下ろすスパイクが当たる位置に来たと言う事。

 

押しやる翼にそのまま吹き飛ばされるクイーンをネクロノミコンが触手を伸ばして回収。肩で息をするクイーンをそのまま治療に入る。

 

飛び上がるクラウン。手を振り下ろすとちょうど目の前に蒼く光るバレーボールがやってくる。

ドンピシャのタイミングで。

人柱の王翼に向かって【金メダル級スパイク】が突き刺さる。

 

シャドウ獅童

「ちぃっ…小癪な!!」

 

その声は、まだ健在で。こちらに怨嗟の声を吐く余裕さえある。

 

坂本竜司

「アレ耐えんのかよ!?」

 

その威力を実際に肌で感じたことのあるスカルが驚愕の声を上げる。

 

特大のダメージエフェクトが消えた後、人柱の王翼の姿は既に変わっており…人柱の最終形態である王墓に。

黄金の人間で形作られたピラミッドには砲塔が備わっており、機動力や耐性を捨てた完全攻撃特化形態だった。

 

シャドウ獅童

「これで…朽ち果てるがいい!」

 

佐倉双葉

「アイツ、力を溜めてる…!」

 

ナビが、高エネルギー反応を感知。

【王墓の魔砲】、お返しの万能属性の全体大ダメージを構えてくる。

 

 

明智吾郎

「スカル!フォックス!」

 

坂本竜司

「応!」

 

喜多川祐介

「心得た!」

 

鴨志田卓

「ん!?」

 

 

クロウとスカルに、フォックスが。

スパイクを撃って降りてきたクラウンをキャッチ。

そのまま人柱の王墓の元へ放り投げる。

 

明智吾郎

「防いで!」

 

鴨志田卓

「え、あ、おう!!」

 

 

スポッ、と。

クラウンは、人柱の王墓の砲塔に足から突き刺さる。

収まりが良い。

 

現在は上半身だけはみ出ており…獅童と目が合い、気まずくなる。

 

シャドウ獅童

「なっ…貴様!!」

 

鴨志田卓

「スーッ………。」

「多分、お察しの通りだと思う。」

 

【王墓の魔砲】が、そのまま発動し…クラウンによって砲塔が塞がれたそれが暴発。全ての破壊力をシャドウ獅童とクラウンによって受ける事になった…

 

 

鴨志田卓とシャドウ獅童

「「ぐぁぁぁぁぁっっっ!!!」」

 

先ほどの【金メダル級スパイク】を超える衝撃波が、怪盗団メンバーを巻き込まない範囲に濃縮され。成人男性2人を蹂躙したのだった…

 

 

 

 

 

 

 

*1
鍛えてはいけない

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。