鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
P5Rを起動しマイパレスにてご覧頂くなんて如何でしょうか。
この二次創作が、皆様のペルソナ5の記憶を振り返る機会になりましたら幸いです。
※明智吾郎視点
自身に【ヒートライザ】を掛けるシドウ・サマエル・マサヨシに対して、間髪入れず【ランダマイザ】を使用。全能力の上昇を防ぐ。
シャドウ獅童
「小賢しい真似を…!」
明智吾郎
「こちとら、全部予習済みなもんでねぇ!?」
「動揺させたいなら、『賢いなぁ!流石は我が息子だ!』くらい言ってみせろよ?」
シドウ・サマエル・マサヨシは無言で【チャージ】。全力の【ヒートウェイブ】を解き放つ。
その隙にもう一度【ランダマイザ】を使用。2倍以上に威力の上昇する攻撃だろうと、威力も速さも鈍れば避けやすい。
大きく飛び上がって回避する。
撃ち落とすかのように空中全体に【マハラギダイン】をばら撒かれるも…只の人形だった認知存在の俺と違い、
顕現させたロキを足蹴に方向転換。繰り返し、空を駆ける。
シャドウどもは、ペルソナを介さずにその身で魔法スキルを放つことができる。
すなわち。
一対一の戦いにおいて、その行使後の後隙は埋められない事になる。
両手で、ギザ刃の剣を逆手に持ち。
空中機動の勢いのまま、奴の肩に突き立てる!!
シャドウ獅童
「ちぃっ!」
刃は、10cm程突き刺さって肉で止まる。
捕まえたとでも思ったか…奴がこちらに手を伸ばす。
剣を失う事を気にせず、跳躍して離脱。
予想外の動きに驚く奴の…突き刺さった刃を
明智吾郎
「オーディン!!」
仮面の切り替え。
シドウ・サマエル・マサヨシに裁きを与えんと振り注ぐ、【真理の雷】。
苦痛に呻く声が漏れるも、奴は悠々と立っている。
シャドウ獅童
「フゥ…この程度か?」
明智吾郎
「採点終了が早いんじゃない?そんな脇の甘い事してるからスキャンダル狙われるんですよ、児童正義サン?」
シャドウ獅童
「クククッ…そうだなぁ。」
「邪魔者は、徹底的に叩き潰さねばなるまい…!!」
瞬間、奴の踏み込みによって床が爆ぜる。
距離が0になり、突き上げるような拳が放たれるのをひらりと躱す。
すれ違いざまにギザ刃を握り、テコの原理で傷口を抉ってやる。
まだ、剣は奴に刺さったまま。
振り向きざまに飛ぶ裏拳を躱す。
ロキにより【メギドラ】を展開、すべての球体を奴へと注ぎ込む。
奴の攻撃は俺に当たらない。
しかし…気づいたか、奴は。
拳を突き立て、全方位へと衝撃波をばら撒いた。
【覇王の波動】。聞いていた通りの…万能属性大ダメージ。
姿勢を低くし、ガード。
防御の上からでも生命を危ぶまれる程の削りが入る。
先生から借り受けた装飾品のうち、装備しているのは貼る大気功。
攻めを継続するために、こちらを優先した。なぜならば。
肩で息をするシドウ・サマエル・マサヨシの前で、俺は悠々とそのスキルカードを使う。
【ディアラマ】。オーディンが新たな力を宿し、傷を癒してくれる。
シャドウ獅童
「種が割れたな、愚息め…!」
明智吾郎
「きひっ。お前が仕込んだ種だ、割れたなら産婦人科に診てもらえよ?」
シャドウ獅童
「今のうちに減らず口を叩いておけ。これで…貴様を仕留めてやろう!」
奴は【覇王の眼光】を光らせ行動回数を増やし…【ヒートライザ】を2度使用。
減少分が帳消しにされた後に、全ての能力値が跳ね上がる。
その万全の状態で【覇王の審判】を使った。
尋常では無い圧の拳が空に浮かぶ。
【ゴッドハンド】をさらに強め、さらに高くから落とすような必殺技。
もう、軽減する為に【ランダマイザ】を使っていては防御が間に合わない。
盤面全体に攻撃する躱しようのない技を…耐えようが無い威力で放つ。
それが、シドウ・サマエル・マサヨシの出した結論らしい。笑えるくらい的を得ている。
(先生から…可能性は殆ど無いが、念の為にと聞かされた隠し玉。本当に使ってくるとはね。)
(あぁ、獅童正義…そこまで、俺の事を危険視してくれてるんだ?因縁を感じているんだ?)
汗が頬を伝い、体が震える。
己の中の歪みが、歓喜に打ち震えている。
その歓喜を原動力に変える方法は…既に知っていた。*1
シャドウ獅童
「貴様には、『力』が足りない!」
「どれだけ躱そうと…こうして、押し潰してしまえば終わりだ!!」
機嫌良く、幕切れを叫ぶシドウ・サマエル・マサヨシ。
その言葉は、自身の耐久力と攻撃力の不足を指摘するもの。
つまりは一度…あの教師から
明智吾郎
「…残念だよ。怖くて仕方ない…」
「対策済みの、俺の用意周到さがサァ!?」
正面からゴリ押せるような、圧倒的な瞬間火力。
突破力ではなく、破壊力。
方法は…既に考えついていた。
手本とすべき者は、既に見つけている。
まだ、彼との
しかしそれは、力を得られない理由とはならない。
…。
P5R、マイパレスにて。
アルセーヌは変装し姿を変える者と書かれる。
対してロキは…変身する者と書かれている。
つまり。
新たな装いを収集し、受け入れ、合体させるのではなく…
まるで神話の神々のように。
自らを新しい
黒い仮面、背後に浮かぶロキ。
紅い血のようなオーラに包まれ…気まぐれな神は新たな存在へと変貌する。
明智吾郎
「奪え…」
力が臨界に達し、降りてくる破滅。
【覇王の審判】。
それを見据えて、叫ぶ。
明智吾郎
「トールッ!!!」
降臨したのは…主神オーディンと並び多くの信奉者を集めた、雷神トール。
自らを狙う拳に対し…
【メガトンレイド】。物理属性の特大ダメージを与えるだけのスキル。
それだけでは当然、打ち負けてしまうだろう。
シャドウ獅童
「そんなちっぽけな一撃で何ができる!」
明智吾郎
「るっせぇな…理屈じゃねぇ!」
「ハートでブチ破んだろうがぁっっ!!!」
赤が、迸る。
クロウは無意識に…自分へと精神暴走を掛けた。
生み出されたエネルギーを、全て取り出して。ミョルニルの一撃へと注ぎ込む。
激情が、集約される。
【メガトンレイド】にはささやかな追加効果がある。
クリティカル率が、少しだけ高いのだ。
…『戦車』のアルカナが示すのは。
強い意志、目標へと真っ直ぐ突き進むエネルギー。
そして逆位置では。
力の暴走に、感情の爆発を示す。
明智吾郎
「ウゥラァッ!!!!!」
赤黒く禍々しい
【覇王の拳】は砕け散り…その余波だけで、シドウ・サマエル・マサヨシは紙屑のように吹き飛んだ。
横槍を排除する為の防壁に、あろうことか自身が挟まれ、擦り下ろされる。
体勢が崩れ、シドウ・サマエル・マサヨシは舞台上に転がる。
抜け落ちた、そのギザ刃の剣を持って。
そこは既に自身の考えを話すための演壇ではなく、
己を処刑するための断頭台で。
シャドウ獅童
「馬鹿、な…そんな、醜い憎悪等に、私の、計画が…ッ!!」
…。
黒い仮面のペルソナ使いは、剣を振り上げる。
仮面が溶け、素顔が現れ…顕現したロキが、同座標にぴったりと重なる。
明智吾郎
「そうだよ、
「お前に似て大層醜い…
ロキを、これが自分自身なのだと思い込むのでは無く。
自分自身の一面として、ロキを受け入れる。
ただの言葉遊びのような僅かな差。
しかしその僅かな心持ちの変化で…ロキはこれまでと比べものにならない、いや…本来の力を発揮した。
メメントスでの
己を受け入れるための時間を経て…
今はもう、どちらの仮面にも性能差は無かった。
【レーヴァテイン】。
…。
ロキの剣を振り下ろす。
それは、ペルソナ5において明智吾郎のみが使用できる…『特別』な自己を証明するスキル。
シドウ・サマエル・マサヨシは倒れ…周りの囲いが掻き消える。
決着だった。