鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
〜〜
早朝
〜〜
予告状を出した翌日。
金曜日の早朝に…その映像は公開された。
インターネットの動画広告などを中心に大量にばら撒かれ、消しては増えての繰り返し。
再投稿、リツイート、人との会話。
急速にその情報は広まり…『対象者』の目に止まる。
ーーー
(映像は、料亭のような和室で撮られている。)
獅童正義
『お騒がせしており、申し訳ございません。特命担当大臣、獅童正義です。』
『本日は皆様に…
(獅童正義の、深く長い最敬礼。)
獅童正義
『一連の、精神暴走事件に廃人化事件…犯人は、私なんです。』
『人の心を操作し、自分の手を汚さぬまま多くの被害者を生み出していたのは…私なんです。』
『私自身の私利私欲の為に…愛すべき息子を利用して。』
『自身の幸福の為に、他者へ不幸を強いた。私は…政治家として失格です!』
(獅童正義の顔は罪悪感に歪んでいるものの、真っ直ぐにカメラを見据えている。)
獅童正義
『私、は…目を覚ましていただきました。』
『どんな罪状で裁いても足りぬ、大罪人だと。正しく…己の罪を認知することができました。』
『共に加担させてしまっていた皆々様にも…私のように目を覚まして頂きたいんです。』
『その者らの名前を…一人ずつ、お呼びしていきます。』
(以降、つらつらと肩書きとフルネームを読み上げ続ける。)
ーーー
目覚めて、それを確認した大衆は…
大ニュースにも関わらず、テレビでの報道は行われないことに気づく。
じゃあデマか。なんて発想をする者を…
獅童正義傘下達はこの大きなうねりを止めようと、
その事態を『認知』した上で対策を講じ始める。
つまり、だ。
彼らは全員、『予告状』を受け取った事になる…!
◎◎◎
※鴨志田卓視点
鴨志田卓
「さて、そろそろ予告状は公開されたか。」
朝の6時、渋谷のメメントスにて。
心の怪盗団は集結していた。
大きく背伸びするモナを持ち上げ抱えていると、まるで手渡されて当然のように両腕を開くノワール。
仕方なく渡してやれば、モナはまんまるボディをむちむちと揉まれていた。羨ましい…
坂本竜司
「寝みぃ〜…」
三島由輝
「帰ってすぐに寝とけって言われてたろ?」
坂本竜司
「小学生でも寝れねーって…」
喜多川祐介
「俺は寝付けたぞ?」
坂本竜司
「健康かよ…」
明智吾郎
「ネットの住民に早起きできるか疑問だったけど、流石はバレー部だね。朝練で慣れてるか。」
佐倉双葉
「うっお〜…とんでもない数のターゲット居る!」
新島真
「新聞に、広告に…とんでもない規模。大人の本気って…ここまでできるんだ。」
新島冴
「大人だけじゃないわよ?双…ナビやノワールも功労者。」
「そしてこれから、クイーンも功労者に加わるんでしょう?」
奥村春
「頼りにしてるよ、クイーン?」
新島真
「…ええ。頑張らなくっちゃ。」
真面目だったりやる気MAXだったりするいつものメンバーに比べて、スカルは慣れない早起きに少し眠そうにしていた。
しかしその顔に面倒臭さ等の色は無く、彼なりにやる気を出してくれているのを感じて嬉しくなる。
こちらに時々向く視線も、気まずさは漏れているが嫌悪感は押し留められていた。
(…鴨志田卓の目の性能も合わせてだけど、ちょっとは人の顔色読めるようになってきたよな。俺も。)
三島由輝
「けど、意外だったな。ナビはもうちょっと眠たそうにすると思ったけど。」
「やる気十分!ってやつ?」
佐倉双葉
「んーん。帰りはそうじろうの車で寝て、さっき渋谷で起きただけ。」*2
三島由輝
「…ナビ、寝続けるの上手いよね。ネット厨なのに。」
作戦はこうだ。
★クラウン班
クラウン、パピヨン、モナ
★クイーン班
クイーン、ビショップ、ノワール、ナビ
★クロウ班
クロウ、スカル、フォックス
それぞれ嗅覚・解析・経験によってメメントスのターゲットを見つけられる人員を配置した三班を作成。
ワープできる
クロウ班は自分の足で上から駆け上がるように攻略してもらい、
クラウン班はメメントスをモルガナカーに乗って下に降りていく形で進む。
クイーン班はバイクとUFOの最速の機動力にて1Fから下へと突き進み、弱いターゲットを根こそぎ蹂躙してもらう役目を担ってもらう。
そして
その後は掌握した検察組織と共に、
改心完了者を現実側で逮捕なり起訴なり説得なり全部やっていただく一番キツイ役回り。
功績を求める彼女だからこそ断られないだろうという期待で立てた計画だったが、この事を話すのは度胸が必要だった。
無事に快諾いただけ、ホッとしたのは記憶に新しい。
鴨志田卓
「これから、大分辛い戦いになるだろう。」
「これまでのキツさとは違う、持久戦のキツさだ。報酬は見合うものを必ず用意するから、どうか頑張ってほしい。」
「それじゃあ…『改心祭り』、開始だ!!」
一同
「「「応!」」」
大衆の明智吾郎への知名度がもうとんでもないほど上がったおかげで余裕で扉は開き、狙えないメメントスのターゲットは無い。
恐らく、ヤルダバオトに宣戦布告するなりすれば最深部にも向かえるのだろう。
だがしかし、これからしばらくはメメントス全体を縦横無尽に飛び回る『改心祭り』を行うことになる。
終了は、獅童正義の抱える悪人の在庫が切れるまで。
おそらくは…あのパレスに居た船の乗客ほぼ全て。
(…皆大丈夫かな、最初に獅童が把握してる読み上げる人だけで三ケタくらい居たけど…)
(月曜日からは俺も仕事に復帰する。それまでの間に…可能な限り全力で頭数を減らしてやる!!)
不安になっていることを隠しつつ、各地のターゲットたちをボコボコに殴り倒していった…