鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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夜
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※新島真視点
自宅にて。
モルガナ
「今日はどんなメニューなんだ?」
新島真
「旬が始まるサンマを塩焼きにして、お姉ちゃんが好きな茄子のお味噌汁。副菜に…お惣菜だけど筑前煮。」
「サンマはモルガナには塩抜きで焼いてあげるから。」
モルガナ
「おおっ!ニッポンの心だな!」
今日は生徒会の用事で秀尽高校に行く機会があった。
ついでに図書室で勉強をして、
ついでにモルガナを持ち帰っている。
自認が男の人であっても、お利口で意思疎通のできる猫はメンタル回復にとても良いものだから。
アレだけの激務をこなした上に大学受験も目指す以上、ドーピング紛いな
なんて、自分に言い訳をしている。
…。
時刻は20時ほど。遅い部類に入るものの十分夕食時と言える時間に、お姉ちゃんは家に帰ってきた。
新島真
「おかえり、お姉ちゃん。」
モルガナ
「お邪魔してるぜ。」
新島冴
「ただいま。」
「モルガナも、いらっしゃい?」
最近は、安定してこの時間には帰って来れる。
お姉ちゃん曰く、時間がかかるけど誰にでもできるタイプの仕事を部下に任せられるようになったんだと。
(つまりは誰かが代わりに働いてるんだろうけど…公務員なんだし、改善されにくいんだろうな。改善したらしたで、外野から文句言われちゃいそう。)
(…お姉ちゃん本人が楽しく働けてるなら、私はそれでいいよね。)
お姉ちゃんは『改心祭り』の陣頭指揮を執るものとして、仕事量は増えたものの…自身も改心行為に参加している為に全体が把握できており、次々増える実績に優越感もあってとても楽しく働けているんだとか。
今のように指示出しを終えれば躊躇いなく退勤している。
勤務時間の長さで実績をつかむ機会を増やそうとしないでも良くなった為だと、本人が嬉しそうに語っていた。
…。
『いただきます。』
手を合わせて、作った献立を皆で食べ始める。
まず味噌汁から始めるお姉ちゃんに、犬食い…猫食い?でサンマを頭から食べるモルガナ。
新島冴
「うん、美味しい…。」
モルガナ
「やっぱり魚は煮てヨシ焼いてヨシだぜ。」
お姉ちゃんもモルガナも嬉しそうに食べてくれて、作った者冥利に尽きる。
(先生も人に料理を振る舞うのが好きだって言うけど、わかる気がする。)
(今度、怪盗団の皆や栄子も家に呼んでみようかな…)
新島冴
「モルガナは、鴨志田先生の家に住んでいるんでしょう?昨日は何を食べたの?」
モルガナ
「サボったるでい?ってのを食ったぜ。」
新島冴
「…?」
「あまり、自炊はしないのかしら?」
モルガナ
「いや、サボったるでぃもカモシダの手料理だぞ。」
「コーヒーを使ってティラミスにして食うお菓子で、本格派なんだと。甘くてうめーんだ。」
新島真
「あ、サヴォイアルディ?」
新島冴
「ああ、イタリアの…」
「小洒落た自炊。一人暮らしの男性らしい、いや…人に自慢する為に学んだ料理って感じかしら。台所に、ヨーグルトメーカーとかの調理家電置くタイプの人。」
新島真
「ええっ、あるよ!そんな事までプロファイリングできる物なんだ…」
新島冴
「いや、プロファイリングじゃなくて只の偏見___」
モルガナ
「何でもお見通しってわけだな。あんな目に遭ったカモシダをスパッ!と助けただけの事はあるぜ。」
新島冴
「…。」
「デザートがティラミスとして、メインはどうだったのかしら?」
…。
気を抜いておりつい漏れた偏見がジャストミートしてしまい褒められてしまう流れになったので、新島冴は諦めて話題を流そうとするも
モルガナ
「いや、メインがティラミスだ。作るのに2時間かかっちゃったからな。」
さも当然のように行われる気の狂った自炊に頭を抱えるのだった…
閑話休題。
皆、サンマの塩焼きを食べ終えて、後は三分の一程のお味噌汁と少しのお米くらいの頃。
モルガナ
「アケチも心配してただろ、激務だって。体は大丈夫なのか?」
新島冴
「以前よりも調子は良いのよ?功績がまた功績を呼んで、雪だるま式に上手く行ってる。」
「それに、疲労も何もかも回復できるあの薬があるから。」
「…そう言うと、非合法な薬物にしか聞こえないわね?」
新島真
「ま、まぁ副作用は無いから…」
新島冴
「真こそ、勉強は大丈夫そう?改心、かなり時間を使うでしょう?」
新島真
「どうにかやっていけてる。ストレスは…癒して貰えるし。」
モルガナを示すように、お尻をポンポンと叩く。
毛並みと脂肪による、柔らかくしなやかな反応が心地よい。
モルガナ
「にゃっ」
新島冴
「それは良かった。アニマルセラピーって言うものね。」
「普段から秀尽高校に居るんでしょう?」
新島真
「そうなの。鴨志田先生が連れてきて…放し飼い?」
モルガナ
「シュージン、結構荒れてたからなぁ。ワガハイが癒して回ってたんだ。」
「セラピストの免許、今のワガハイなら一発合格できそうだぜ。」
新島冴
「どちらかと言うと話術で癒す仕事だから、毛色が違うんじゃないかしら。」
モルガナ
「白にも三毛にも負けねぇぜ?勿論茶トラにもな!」
新島冴
「体毛の色じゃなくって…」
…。
そんなふうに。
充実した毎日を送ることができている。
これからの改心がどれほど続くかはわからないけれど、ずっとは続かないのは確か。
私や春は高校を卒業するし、明智くんも含めて、どういう進路を取るかわからないから。
だから、今の充実した状態を…なるべく噛み締めて、大切に生きていきたいと思う。
そして、その記憶を…戻りたい過去ではなく、大切な思い出として語れるようなくらい、立派な将来を掴み取りたいものだ。
お姉ちゃんのように、立派な社会人を目指して頑張ろう。…なんて風に、考えている。
…。
そしてこれは余談なのだが。
モルガナが元人間と言い張っていることを伏せて、喋る猫だとざっくり説明してしまっていた故に…私が夕食の洗い物をしているうちに。
モルガナ
「は、はわわ…たわわ……」
新島真
「ちょっと待って!!ストリ…違う、ストップ!!!」
新島冴
「どうかしたの?最近洗ったばかりだった?」
お姉ちゃんがモルガナをお風呂に入れようとしてしまい、私が全力で止める一悶着があったのをここに記しておく。
…。
どの程度の脱衣段階で止めることができたかは、レーティング保護のため皆様の解釈に一任したい。