鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

265 / 283
第254話 8/28(日) めっめめめ名推理

 

 

坂本竜司

「うぐぅ…」

 

喜多川祐介

「手強い…!」

 

明智吾郎

「ふぅ。あと5種か。」

 

 

 

 

奥村春

「マコちゃんも結構食べるんだね。意外。」

 

新島真

「食べ放題だとつい原価を考えちゃって。」

 

新島冴

「稼ぎはあるんだから、いつでも好きなだけ食べて良いのよ?」

 

 

 

 

モルガナ

「ウニャ〜…。フタバ、このケーキ任せれねぇか…?」

 

佐倉双葉

「いい(ふぉ)!」

 

三島由輝

「…ねぇ、」

 

佐倉双葉

「だが断る。」

 

三島由輝

「まだ何も言ってないよね!?」

 

 

 

40分程経って。

 

明智除く男性陣はペースが落ちる中どうにか箸を進め、双葉がまだ食い、春真冴の3人がお茶会のような雰囲気を出し始める中。

 

 

明智吾郎

「少し、良いです?」

 

鴨志田卓

「ん。」

 

 

明智が声を掛けてきた。顔からして何か相談事だろう。

鴨志田卓が試合の中で見たことがあるような、何かを伝える意図を持った視線。

 

素直に従い席を立つ。

自然体な動作の為に、深く気に留めるメンバーは居なかった。

 

 

…。

 

 

お手洗い近くの、人が他に居ないスペースに2人で移動した。

全域に敷かれている豪華なカーペットは、こんな誰もいない端っこでも高級感を演出している。

 

(こういうカーペットってクリーナーで掃除したりするって聞くけど、カーペット下の湿気とか大丈夫なのかな。めちゃくちゃカビそうじゃない?欧米と違うんだから)

(手入れが大変なものをわざわざ使ってるって事自体が豊かさの象徴なんだらうな。なんか歴史の授業で聞いたことある)

 

 

明智吾郎

「わざわざすみません。一度、お耳に入れたい話が。」

 

鴨志田卓

「気にしないでいい。何かあったのか?」

 

明智吾郎

「改心祭りも落ち着いた今…俺の、先生達を知った情報源を伝えようかと。」

 

鴨志田卓

「!」

 

 

明智は、そうしてこちらに情報を共有してくれる。

・青い便箋が、いつの間にか自宅の机に置いてあった

・読み終えたら燃え尽きた

・『同業者』と成り得る者として、人物の名前が書いてあった

・差出人は、イセカイナビを与えた者だと書いてあった

 

そういった事を、俺の何倍もわかりやすく順序立てて報告してくれた。

 

(まるで箇条書きで纏めたメモを読んだくらいスムーズに理解できる!すごっ。)

 

 

鴨志田卓

「…そうか。」

 

(てか100億%ヤルダバオトやんけ!!!!!)

(マジか、はちゃめちゃに明智陣営サポートしてるじゃん…納得いったけどさ。そんだけ序盤の全知理想ムーブする俺を脅威として見てたってわけだ。今も何か手は打とうと考えてるはず…)

 

 

明智吾郎

「何かご存知です?先生の持つ情報提供者と関係とか…」

 

 

明智吾郎の目はまだ警戒の色が残っている。

俺を警戒しているというわけじゃない。

俺と同じで…『まだ、脅威は終わっていない』と考えているということ。

 

 

鴨志田卓

「知ってるが、言えない。」

「素性を言うなと、その情報提供者…コーチからは言われているからな。そういう取引なんだ。」

 

明智吾郎

「…異世界の存在がある以上、何処からどう漏れるか分からないってことか。」

「三島君やモルガナにも聞きましたけど…先生、かなり徹底してらっしゃるんですね。俺も、その裏に何があるか分からなくて攻めあぐねてましたから。」

 

鴨志田卓

「はは、そうだろ?これは本当に奥の手なんだ。話せる時期が来たら謝罪と共に説明するから、楽しみに待っていて欲しい。」

「あと良かったらなんだが…調査も控えてくれ。探偵王子だ、頑張れば突き止められるかもしれないだろ?」

 

明智吾郎

「了解です、暴かないよう気をつけますよ。…寧ろ、脅威が過ぎ去った後、教えるのは少し待ってくれません?」

「突き止められず悔しい謎だったので、じっくり推理してみたいなと。」

 

鴨志田卓

「良いな、三島とかと合わせて企画してみるか。…取らぬ狸の皮算用になるかもしれないが。」

 

(清楚な雰囲気持ちながら負けん気を表に出す明智、新鮮で良いなぁ。その場合もっと口悪くなってるもんな三学期だと)

 

 

明智吾郎

「…。」

「『もう、そんな脅威なんて居ない』とは…言わないんですね。」

 

 

察した事を、言葉にして俺に伝える明智。

 

(あやっっっべ!!!カンが良い。まじですっごくいい!さりげない確認方法すぎてマジで気づかんかった!探偵王子やっべ!!!)

 

内心しこたま狼狽えながら、動揺が声に出ないように押し留める。

一応、明智が俺について暴きかける可能性は考えていた。その時ように考えていた言葉を慎重に伝えていく。

 

 

鴨志田卓

「あ〜…」

「脅威には、俺がそう思ってると思ってて欲しかったんだけどな。」

 

明智吾郎

「…っ!」

「しまっ、もしかして…」

 

鴨志田卓

「恐らく、お察しの通りだと思う。」*1

「良いんだ、いつかはこうなると思ってたからな。」

「どうにか対策はしておくから…まぁ、もう一試合あるものと思って研鑽を積んでおいてくれると助かる。」

 

明智吾郎

「…はい。」

「その…すみません。何か裏があるとは思ってたんですけど、こうも隠し持ってるとは…」

 

鴨志田卓

「良いんだ。むしろ…こうして1対1の時に話してくれて嬉しいよ。まだリカバリーが効くからさ。」

「その時…隠し事を全てオープンにして、全面戦争をおっ始める時に全て話す。それまでは内密にな?」

 

 

謝ろうとする明智を制しながら、今後の活躍について期待する。

明智はそれぞれ肘と顎に手を当て、それを咀嚼するかのように目を閉じた後…こちらを真っ直ぐに見つめてくる。

 

 

明智吾郎

「…ええ。」

「先生には、感謝してるんです。変わった原因はアイツらですが…先生が情けを掛けなければ、これはただの甘さや弱みにしかならなった。」

「今こうして悩めているのは…敵対者が、先生だったからです。」

「貴方がどう思おうが、俺はまだ『借り』を返したとは思ってませんからね?」

 

 

明智からの、掛け値なしの信用を感じる…

 

〜〜〜

 

 

ラヴェンツァ

『我は汝…汝は我…』

『汝ここに、勝利を1つ積み重ねたり。』

 

『勝利は優勝へ昇る旅路となりて』

『道化師が、真に愚者へ堕ちる道標とならん』

 

 

〜〜〜

 

 

 

ーーー

人形召喚 15SP

 

絆を深めた人間の認知存在を、

人形として杯の中に浮かべることができるようになる。

人形次第で様々な強化を受ける。

 

ーーー

 

 

 

ーーー

召喚可能な人形

・雨宮蓮

→Technical発生時、対象がDOWNする

・三島由輝 

→獲得経験値が増加する(異世界から帰還するまで有効)

・武見妙 

→自陣営に即死効果発生時、自動発動。それを無効にする。

・新島真 

→炎上・凍結・感電の付着率が50%上昇する

・佐倉双葉

→佐倉双葉のペルソナにロケットブースターが装着される。佐倉双葉が勝手に発動できる。

 

・校長 

→攻撃力上昇、激怒の状態異常が付着

・金城潤矢 

→周囲に居る味方は防御力が上がり、狙われ難くなる

・一色若葉

→セーフルームか入口から、別のセーフルームか入口に移動する

・奥村邦和

→相応の賃金を支払い、社畜ロボを召喚する。

・明智吾郎 NEW!!

→相手の各耐性を全て見抜く。

ーーー

 

(だーっ!!強い!!強いけど!!2週目とか攻略wiki見まくるプレイングだったら意味無い系のスキルだこれ!!!)

 

(うん、まぁ初見の敵に出会った時の精神安定剤にはなるよな。ヤルダバオトがどんな風にイレギュラーぶち込んでくるのかわからない以上、得体のしれない耐性がわからない敵を出して惑わしてくる可能性もあるんだ。)

 

(こいつがあるだけでどんな奴でも物理反射かどうか調べた上で殴れる。…保険として最強のスキルに見えてきたな?)

 

 

 

…。

 

 

 

明智からの『期待』を受け取り、彼がその場を立ち去るのを待ってから。

 

 

(危ねぇ〜…職場で孤立しすぎて他人の罪をなすりつけられるばっかで鍛えられた責任転嫁テクニックが活きた。たまには俺の方の職場経験活かせてホクホクする。)

(あとは対策だけど…俺にはこれしか思い浮かばないんだよな。)

 

 

鴨志田卓

「…。」

「絶対に…守ってやるからな。」

 

 

意味深な目線で明智の去った後を見やり。

 

 

鴨志田卓

「…10月11日まで、あと1カ月半か。」

 

 

意味深な、別に何か起こす予定も何も無い嘘の日を言い。

*2

 

鴨志田卓

「覚悟してろよ、メメントスめ…」

 

 

メメントスを狙ってる感を出す。

 

 

…まぁその、うん。

それっぽい表現で1ヶ月後にメメントス最深部にアタックしていようとしてる感を演出する対策である…!!!

 

(頼むお願いなんか感じ取って!どんな秘策用意してるのか勘ぐって時間稼がせて!!)

 

 

ヤルダバオトを倒そうとしてる事はバレててもイゴールと成り代わってる事はバレてないかもしれないと思わせ、修学旅行までは状況を遅延したい算段だった。

 

それに、余裕な自分の立場によって負けへんやろって思ってるヤルダバオトであれば…こちらの対策ごと無駄にさせて嘲笑って心を折りに来るとかやりそうな手だ。

 

結局のところ、()()()()()()()()()()()()()()()()()なんとかなるのである。

 

改心祭りでしこたまレベルも上げられた。

もうじき、全員でかかれば刈り取るものも相手できるような実力は手に入ると自負しており…ドロップ品の完全神柱さえあればヤルダバオトとのボス戦も全然相手できる事だろう。

 

憑依転生がバレない塩梅と、それっぽい修行期間や改心祭りを行おうとする期間の具合として咄嗟に行った期間だったが、我ながら一ヶ月はちょうど良さそうだ。

 

 

(後一ヶ月もあれば刈り取る者を余裕で狩れるだろうし、一回でも勝てばレベル爆増で刈り取る者を刈り放題、完全神柱でダメージ半減になった俺なら余裕で奴に勝てる。泥率渋いが試行回数稼げばどうにかなるはずだ。)

(あとせめて修学旅行は楽しんでから終わらせたいじゃあないっすか…!!!頼む…!!!)

 

 

修学旅行の無事を祈りつつ、皆のいるところに合流して帰宅した。

 

祐介の胃薬を俺と新島冴に奥村春を除いた全員が貰う事態になっていたのは、笑い話として覚えておこうと思う。

なんで明智もって?あの離席から帰ったら竜司にめっちゃ料理盛られてたからだよ。高校生って感じだよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

結論から言うと。

『穏やかで楽しい修学旅行を』という祈りも虚しく、修学旅行に怪盗団があわや空中分解しかねない、原作(P5無印)に無い惨事が起きたのだが…それはまた、その時に語るとしよう。

 

 

 

 

*1
それっぽく誤魔化そうとする時に認識のすり合わせは避けるべき

*2
オクムラフーズの社員旅行の日であり、原作奥村邦和の命日。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。