鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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昼
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本日、原作の星コープ9にあたるエキシビションマッチが開催されていた。
東郷一二三自身ががこれまで八百長をして人気を得てしまっていたことを告白し、謝罪した後に、だ。
改心した東郷一二三の母(
ネットでは…東郷一二三をボロクソに誹謗中傷するアンチスレが複数立ち、Tw〇tterアカウントの全ての投稿に夥しい暴言が送られ、大衆の攻撃の的にされてしまっていた。
そんな中、予定通り開催される運びとなったエキシビションマッチ。
鴨志田卓経由で改心したTV社長に依頼するなどコネをふんだんに使い…
雨宮蓮が希望する通りに、日曜日の昼間に対局を組むことができた。
結果、東郷一二三は敗北してしまう。
しかし平日の夜中のネット中継に比べ、日曜昼間の中継であれば一二三の事情をよく知らない将棋ファンも数多く視聴する。
さらに東郷一二三の事前予想以上の奮戦と意地汚さを見せない潔い投了によって、叩きたいだけのアンチの数を越える『あの子中々やるじゃん』系のコメントを得る事が出来ていた。
コメントの流れをどうにか操作しようと三島と双葉から借りた端末と併せて3台のスマホでめっっっちゃコメントを送っていた雨宮蓮は、裏工作の成功にほっと息をついていたのだった。
…。
建物から、2人の男女が出てくる。
その建物は、つい先程まで将棋のエキシビションマッチが行われていた場所で。
その男女は、雨宮蓮に東郷一二三。
2人は周囲の目を気にするように辺りを見ながら、何も言わず建物から離れていく。
雨宮が持てるコネクションを全力で使ってまでエキシビションマッチを昼に設定して貰ったのにはもう一つ理由があった。
少し、道をそれた所で。
東郷一二三
「…ここならもう、人目も…問題ないでしょうから。」
手を繫いだ。
東郷一二三
「ふふ、恥ずかしい…」
「けど、元気が湧いてきます。」
雨宮蓮
今日は甘えて
次は勝とう
今日は甘えて←
次は勝とう
東郷一二三
「…はい。」
…。
原作通り、エキシビションマッチ後に発生した…恋愛選択肢。
雨宮蓮はそれを肯定していた。
2人は、特別な関係になっている。
※雨宮蓮視点
周囲を、心配そうに見回す一二三。
どうしたのか聞いてみると、
東郷一二三
「か、仮にも…雑誌や配信に顔を乗せましたから。周囲の目が気になってしまって。これから、どうします?」
雨宮蓮
ここは、よく言葉を選んだほうが良さそうだ…
東郷一二三
「…どうしたい?」
雨宮蓮
家に来る?
変装しよう
見せつけてやれ
家に来る?
変装しよう←
見せつけてやれ
東郷一二三
「…変装?」
「ああ、なるほど。眼鏡ですか。いっそのこと『オフ』の姿として、髪形も変えてみましょうか。」
「フフ、いい予定ができましたね。エスコート…期待しても?」
初めての、特別な関係になってからのお出かけ。
提案した内容は、一二三のお眼鏡に適ったようで。
手をつないで楽しそうに振る舞う一二三を連れ、吉祥寺へとショッピングに向かった…
…。
東郷一二三
「あ、あの美容液…杏のオススメなんです。あれから、よくメッセージをやりとりしていて…」
「男の子には暇かもしれませんが、少しお付き合い頂いても?」
…。
東郷一二三
「お揃いの黒眼鏡も良いですが、こちらの奇をてらった大胆な手も捨て難いですね。」
「蓮は、どっちが好きですか?」
…。
寄り道をしながらも、無事に伊達眼鏡を購入し。
ヘアセットも併せて行うためにゆっくりできる個室として、近くにある『からおけ空間 楽歌賛』というカラオケ屋に入る。
ネットや杏を頼りに仕入れた知識で、一二三の原型の美を損なわない範囲で飾り付けた…
一二三は、スマホの内カメラを使ってそれを確認。
ほぅ、と息を漏らす。
東郷一二三
「素敵…」
「眼鏡と合う色味のヘアピンなんて、いつの間に買っていたんですか?」
ヘアアレンジを角度を変えて確認したり、眼鏡を付け外しし変化を見てうっとりとする一二三。
東郷一二三
「人目を気にするだろうと先手を読まれていたのでしょうが…不思議です。」
「先程のような将棋だと、先手を読まれていると悔しさや苦しさが湧いて来ます。けど、蓮のそれは心地良い…」
雨宮蓮
…。
やけに、一二三が積極的だ…!
特別な関係として、それは手放しで喜びたいものだった。
けれど、一二三は先程エキシビションマッチに大敗した直後。
相当な精神への負荷があって然るべきだ。
そんな中、柄でもなく美容について積極性を示すなど、これほどまで態度を変えるとなると…
雨宮蓮
大丈夫?
無理しないでいい
急がなくてもどこにも行かない
大丈夫?
無理しないでいい
急がなくてもどこにも行かない←
東郷一二三
「…。」
「別に、そんなわけではなくって…」
「その…変、ですよね。グラビアも嫌がってたのに、見た目を気にし始めて…」
口ごもる一二三。言いづらそうにしているが、その頬は赤く…
東郷一二三
「ただ、今は…」
「可愛く見られたい人が、出来たので。」
雨宮蓮
!!
東郷一二三
「…ダメ?」
…。
自分自身の容姿によって、どちらかと言うとデメリットを感じる出来事の方が多かった一二三。
それが高巻杏という、同い年の『美』に対して本気で向き合う者と出会って。
好きな人が、できて。
母親の強制から解き放たれてからはより顕著に…
東郷一二三という女性は、自身の容姿をプラスに捉えることができるようになっていた。
高巻杏やその友人の秀尽生達との交流により背中を押されているのもあって、原作より数段階上の積極性を見せている。
雨宮蓮
ダメじゃない
一二三が良いなら
ありがとうございます
ダメじゃない←
一二三が良いなら
ありがとうございます
その後は、一二三が普段行かないような店を巡って過ごした。
…。
暗くなってきたので、最寄り駅まで送っていった…
…。
Pr,Pr,Pr,
四軒茶屋にまで帰ってくると、一二三から電話が掛かってきた。
東郷一二三
『…ええと。』
『貴方をお慕い申し上げて居る…あっ!』
(ドタドタと階段を駆け上がるような音)
東郷一二三
『すみません、母が耳を澄ませていて…ゴホン。』
『あのまま家に帰ったら、母に驚かれてたんです。そういう格好は苦手でしょうって心配されてしまいました。』
『大衆ウケじゃなくて、変装と…好きな人の為だって言ったら…応援してくれて。』
『改心だって、あの動画が出回ってすぐ気付きました。お母さん、執着が取れたような様子であれから凄く調子が良いんです。』
『本当に…ありがとうございました。』
雨宮蓮
一二三の為なら
お安い御用
どういたしまして
一二三の為なら←
お安い御用
どういたしまして
東郷一二三
『ふふっ。私も…貴方の想いに応えられる女性になりたいです。』♪♪♪
東郷一二三
『けど…付き合ってすぐ修学旅行で離れ離れなんて、ちょっと意地悪です。』
『蓮と、一緒に居たいのに…』
雨宮蓮
それについては、友人と共に雨乞いをしている為問題ない事を伝えた…
東郷一二三
「あ、雨乞い…?」