鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
自我を前書きに置いて申し訳無いのですが、これだけは言わせて欲しいって事があるんです
現在、鴨志田卓がYouTube上でちょっと流行り始めてるみたいです!!超絶嬉しい!!!!!
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高級ホテル…原作のコープ活動中時々用いられるあの場所では、奥村親子が家族水入らずの優雅なお茶会をしていた。
華やかなフレーバーティーをメインに、お菓子の類いはマカロンやカヌレが並び…
生ハムやクリームチーズ、スモークサーモン等がバゲットに乗せられた物…カナッペが軽食に添えられる。
スコーンやキュウリのサンドイッチとは違う、フランス式のアフタヌーンティーだ。
※奥村邦和視点
奥村春
「また、プラモデルでも贈ろうかと思って調べていたら…古い物だからか、既に組み立て済みの物も多くって。」
「組み立て前と後、お父様はどちらがお好き?」
奥村邦和
「組み立て前だろうな。」
「所詮、最後の仕上げをしているに過ぎないのだろうが…自分の手で作り上げることに意味がある。」
「手間を掛けたほうが、愛着や思い出で付加価値が付くものだ。」
奥村春
「へぇ〜…」
自分の考えを娘に直接話す機会なんて、いつぶりだろうか。
いや、今年が初めてな可能性まである。
つまらなく無いだろうかと不安に感じながらも、気分良く会話する。
春はマカロンを取り、皿に置いて。
紅茶と一緒にそれを味わっていた。この時間を楽しむような態度を取ってくれている。
奥村邦和
「ものづくりをの意欲があれど技術や設備がない者に、組み立てるだけで立派な物が完成するプラモデルはピッタリだ。」
「それでいて凝ろうと思えば幾らでも凝れるのが良い。入り口は広く、奥は深い趣味だよ。」
「昔、プラモデル好きの友人の家に行ったんだが…」
…。
娘を長話に付き合わせてしまった後の、少しの会話の切れ目。
スモークサーモンのカナッペを食べた春が、モナちゃんが好きそう…なんて事を話す。
それは、春を救ってくれた恩人…の猫だった。
奥村邦和
「そういえば、モルガナ君を取り合っていると聞くが…その、あくまで人の飼い猫だろう?飼い主の鴨志田君は問題ないのか?」
奥村春
「ええ。モナちゃん、居候や同居人って扱いなんです。」
奥村邦和
「同居
奥村春
「お父様も、モナちゃんと話せるようになったでしょう?」
「ふふ、今度はモナちゃんも連れてお茶会しませんこと?」
その光景を想像して、顔を綻ばせながらそう提案する春。
奥村邦和
「それは…不思議な客人となりそうだな。楽しみだ。」
「…猫には、何を手配しておくべきだ?缶詰では臭いがあるし、味気ないだろう。」
奥村春
「モナちゃん、玉ねぎでも何でも食べれるんです。強いて言えば、お寿司があると喜びそうかな。」
奥村邦和
「…それは、猫と言えるのか?」
…。
並べられた菓子や軽食も減りを見せて来た頃。
話題は移ろい、現在のオクムラフーズの事業の話へ。
奥村春
「そういえば、あれから事業の利益は?」
奥村邦和
「善い行いによって上がったと言えれば良いのだろうがな。辛うじて黒字と言った程度だ。」
「売上自体は好調なんだが、人件費と材料費が増して…社員達や生産者に正しく分配が済んだとも言える。明智君らがうまく肩を持ってくれたのが良かった。」
奥村春
「社員が持つお金が増えて、時間の余裕もできた。きっと、遊んだり美味しいものを食べるでしょう?」
「経済が回って、お父様も社会貢献をした事にならないかしら。」
奥村邦和
「…そうかも知れないな。」
「政治家になるよりよっぽど貢献になるだろう。給付金より、給金だ。」
紅茶を啜り、味わうように目を閉じる。
己のしみじみ感じる思考を、紅茶の香りと共に鼻から抜き出す。
奥村邦和
「私は…なんて意味の無いことに執着していたんだろうなぁ。」
「政治家になって出来るような事は、全て出来る立場になっていたというのに。」
奥村春
「政治家は、税金から給料を貰うでしょう?だから、何かにつけて国民の批判の的になります。」
「今なら、こうやって食事をしても誰も文句はありませんから。政治家より、ずっと幸せじゃありませんこと?」
奥村邦和
「…そうだな。」
にっこりと柔らかく笑う春。
政治家として活動しようものなら…一生拝めなかったであろう顔。
自分に向けて見せてくれる、笑顔。
(随分…遅くなってしまったな…。)
改心した心は。
今の幸せを、まっすぐに感じ取ることができていた。
奥村邦和
「そうだ、例の件だが…」
奥村春
「…どう、でした?」
奥村邦和
「どうにか証拠を集めて
「1発なら、罪に問わないと。」
奥村春
「彼、『有能』なんじゃないんですか?」
「…私以外には人当たりも良いって。」
奥村邦和
「ふっ、確かにそれは事実だ。」
「だがな、春。 私は…彼よりも『有能』だぞ?」
「遠慮は不要だ。存分にやってしまえ。」
奥村春
「ふふっ!お父様、だいた〜ん!」
…。
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夜
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※奥村春視点
その日の夜。
性懲りも無くやって来たフィアンセを…私は思いっきり殴り飛ばした。
最高!
彼の鼻の骨と前歯1本を引き換えに、
私の手首も派手に捻挫し派手に腫れた為…異世界でこっそり治した。
異世界とペルソナの力、そしてこの大治癒促進パッチが無ければ向こう2ヶ月くらいは利き手を固定して過ごしていたと思う。
全身の力を込めたパンチの打ち方を知っていても、現実ではただの人間である事を痛感した…
Pr,Pr,Pr,
奥村邦和
『私だ。杉村は対応を終えてある。もう奴の心配は必要無い。』
『…本当に、手首は問題無いのか?』
奥村春
「ええ。よく聞く薬ですっかり万全です。」
奥村邦和
『そうか…良かった。』
『杉村はもう帰らせた。いつでも帰宅して欲しい。』
奥村春
「はい、お父様。」
「夕食を楽しみに、真っ直ぐ帰りますね。」
奥村邦和
『ああ。』
『…。』
近頃のお父様は、私と電話をする時だけ…自分から電話を切る素振りが無い。
効率重視の仕事中では絶対にしないであろう態度。
奥村春
「…それと。」
奥村邦和
『?』
だから、
電話を切る前に1つ伝えておくことにした。
奥村春
「今の暮らし…夢が叶ったみたいで、凄く楽しいの。」
「ありがとう、お父様。」
奥村邦和
『…。』
『私も、同じ気持ちだ。』
『夏でも、もう暗くなる時間だ。気をつけて帰りなさい。』
電話が切られてしまう。
奥村春
「…ふふ。」
きっと、効率重視の仕事中とはまた違った理由だろう。