鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第262話 9/8(木) 絆固める修学旅行:お菓子パーティ編

 

 

 

のんびり、談笑と夕食を楽しんだ一行。

そのまま坂本竜司の居る部屋へと突撃すると、ちょうど坂本は廊下をうろついており。

 

 

高巻杏

「あ、竜司〜!」

 

坂本竜司

「んお、なんだ!?」

 

 

2年に上がってからあまり関わっていなかった昔馴染みに驚く坂本に、女豹(パンサー)のようなしなやかさで急接近する。

 

 

高巻杏

「お菓子パーティやるから来て?」

 

坂本竜司

「は?お菓子パーティ?」

 

高巻杏

「いいからいいから!」

 

坂本竜司

「え?え?」

 

鈴井志帆

「ざ、雑過ぎない?」

 

高巻杏

「コイツはこんくらいが良いの。ほら。」

 

 

雨宮蓮

レッツお菓子パーティ!

行くぞ竜司

右肩は俺が持とう

 

レッツお菓子パーティ!←

行くぞ竜司

右肩は俺が持とう

 

 

高巻杏

「いぇ〜いっ!」 ♪♪

 

坂本竜司

「???」

 

 

小声の三島由輝

「…なぁ鈴井、あの二人似てきてない?なんかこう、『陽』の波動と言うか…」

 

小声の鈴井志帆

「杏、一流のモデル目指すって最近凄い努力しててね?」

「コミュニケーション能力磨くって言ってて、ミカっていうモデルから色々とぬす、勉強してて…」

 

小声の三島由輝

「あ〜…」

 

 

 

 

聞けば、坂本は相部屋の奴が彼女を連れ込んだ為に気まずくて部屋を出ていたらしく。

それなら、と雨宮・三島ペアの部屋にご招待(らち)

 

5人でソファやベッドに座ってお菓子パーティを始める。

 

靴を置くようなスペースだからセーフという謎理論で、三島のベッドの足元にマウイスタイルのポテトチップスを開けて寝転ぶ高巻。

ベッドに腰掛け、横でポテチに手を伸ばす鈴井。

 

*1

 

あまりにも遠慮が無いが、まぁ自分の寝床に女子が寝転ぶのはメリットが補って余りあると考え何も止めない三島。

 

竜司はソファーとベッドが遠いからと床に座り、スーツケースを積んだ所にマカダミアナッツチョコレートを置いていた。

 

 

三島由輝

「スーツケースにホテル、英語のポテチ…なんか、旅行に来た!って感じがして良いね!ワクワクしてくる!」

 

坂本竜司

「言いたいこた分かるけど今からワクワクしてどうすんだよ…」

 

 

がっくしと坂本が肩を落としてる間に、鈴井はカバンからペットボトルを取り出していく。

 

 

鈴井志帆

「あっ、飲み物足んないかも…」

 

三島由輝

「ミネラルウォーター買ってるよ。ほら。」

 

高巻杏

「準備いいじゃん、あんがと。」

 

三島由輝

「いやぁ、鴨志田先生がやけに念入りに『水道水飲むな』って言ってて…」

「ほら、竜司も。」

 

坂本竜司

「ざーす。」

 

 

坂本へと気安くペットボトルを投げ渡す三島を見て、鈴井が目を丸くする。

 

 

鈴井志帆

「あれ、面識あるんだ。」 

「…大丈夫?三島くん、パシられたりしてない?」

 

坂本竜司

「してねーよ!」

「つるんでんだ、最近からだけどな。」

 

 

その会話を尻目に、おもむろにスマホを取り出していた高巻が、1枚の写真を見つけて。

 

高巻杏

「ほんとだ!昨日見た写真に三島くん居る!」

 

 

雨宮蓮から送られた、父親ヤバい組と共に自撮りする三島の写真を見つけそう言った。

 

 

三島由輝

「ラーメン3軒ハシゴ、結構苦しかったけど楽しかったよね。」

「…次はせめて2軒にしない?」

 

坂本竜司

「お前、腹緩いもんな…」

 

三島由輝

「おまっ、女子の前で言うなよ!直接に!」

 

 

怪盗お願いチャンネルに囚われず、自由に修学旅行を味わっている三島。

原作知識からくるアドバイスによって悲劇(ふくつう)を防がれ、その体調は万全。

 

 

高巻杏

「よーし、レッツパーティ!」

 

 

雨宮蓮

楽しもう

イェーイ!

何話す?

 

楽しもう

イェーイ!

何話す?←

 

高巻杏

「ん〜…まずは近況とか?」

「竜司、だいぶやつれてたけど元気なったでしょ?何があったの?」

 

坂本竜司

「…あ〜。っぱ、気になるか…」

 

 

雑なフリでも『それ目的で集めただろ!』とか言わずにどう言おうか考えてくれている、優しいバカの坂本。

彼が目下懸念するのは怪盗の情報漏洩についてで。

 

 

鈴井志帆

「…言いにくい?」

 

坂本竜司

「言いにくいつっうか、言いてぇけど言うな言われてるっつうか…」

 

三島由輝

「あ、言っていいよ。さっき許可取っといたから。」

 

坂本竜司

「は!?」

 

三島由輝

「ほら、これメッセージ履歴。」

 

三島が、自分の事を自慢できそうな事を見逃すはずがない。

元気になった理由を聞くというこのパーティの目的を聞いた直後、すぐに鴨志田卓とやりとりしていたのだった。

 

 

 

ーーー

 

鴨志田卓とのメッセージ履歴

 

 

(昨日の日付)

 

鴨志田卓

『明日の今頃はハワイだが、水道水は飲まないようにな 本当に地獄を見るから』

 

三島由輝

『オーケー、気をつける』

 

(本日、つい先程の時間から)

 

三島由輝

『ちょっと聞きたいんだけど』

 

鴨志田卓

『水道水飲んでないか?』

 

三島由輝

『飲んでない』

『高巻さんと鈴井に怪盗団の事話しても良い?』

『竜司の事心配してて 根掘り葉掘り聞きそうな雰囲気』

 

鴨志田卓

『良いぞ 信用できる2人だ』

『場所を選んでくれれば、話すだけなら何も問題ない』

 

三島由輝

『オーケー』

 

ーーー

 

 

雨宮蓮も問題ないと頷いている。

ならば、と坂本は女性陣に向けて口を開く。

 

 

坂本竜司

「…俺、改心やってんだよ。」

 

高巻杏

「?」

「改心って…最近テレビでやってる『心の怪盗団』の話?」

 

坂本竜司

「おう。毎日悪人が謝罪して回ってるの、俺らがやってんだぜ?」

 

高巻杏

「はぁ!?」

「いや、改心でもされたのかなとは思ってたけど!やる側だったわけ!?」

 

三島由輝

「改心じゃなくて自力て持ち直したんだもんな。マジでよく乗り越えたよ。」

 

坂本竜司

「吾郎が居たお陰だっての。」

 

 

横から三島が渡してくる称賛を、むず痒そうに拒否しながら。

 

 

坂本竜司

「…なんつーか、鴨志田があんな急に手のひら返して…許せなかったんだよ。どうにもならねー時に、吾郎が声掛けてくれだんだ。」

 

高巻杏

「そう、だったんだ…」

 

 

その勧誘を受けたことがある高巻は、状況をある程度理解する。

鴨志田を疑う者同士で何か通ずる物があったんだろうな…程度だが。

 

 

鈴井志帆

「…あれ?明智くんは鴨志田先生を疑ってたんだよね?けど、改心の話してる動画に鴨志田先生っぽいの居なかった?」

 

三島由輝

「色々あってね。今は協力できてるんだ。」

「先生も吾郎も両方、獅童正義って同じ敵を狙ってたからね。」

「あの『予告』、サイコーの仕上がりだっただろ?」

 

 

坂本竜司

「…吾郎は、どんな手を使ってでもシドーを倒そうとしてた。だから、俺もどんな手を使ってでも手伝ってやりてーって思ったんだよ。」

 

「正直、まだ許せてねぇ。けど、許すかを考えねーでツッパるのは、辞めた。」

 

高巻杏

「…そっか。」

 

 

雨宮蓮も、自身以外の全員が鴨志田卓の被害者ということはわかっている。

あまり喋れなくなる系のお菓子、アメリカンなデカいねちょねちょしたクッキーを頬張って話を聞いていた。

 

*2

 

 

鈴井志帆

「…あれ?」

 

鈴井に、当然の疑問が湧く。

 

 

鈴井志帆

「雨宮くんに、三島くんも…なんでそんなに知ってるの?」

 

三島由輝

「…ふっふっふ。」

 

 

ポテトチップスに伸びていた手を止め、

来た!とばかりに立ち上がる三島。

 

 

三島由輝

「何を隠そう、聞いて驚け…」

 

雨宮蓮

三島が、セリフを溜めている…

 

(三島を見守る)

(代わりに言う)

 

(三島を見守る)

(代わりに言う)←

 

 

 

三島由輝

「ああっ!?」

 

高巻杏

「えーっ!?」

 

鈴井志帆

「あの三島くんが、心の怪盗団!?あの三島くんが!?」

 

三島由輝

「酷いぞ雨宮…鈴井はもっと酷い…」

 

 

一番やりたかった事であろう暴露を先制して潰され、嘆き悲しむ三島。

しかしすぐに持ち直して武勇伝を語っていく。

 

 

三島由輝

「まず、コーチって呼ばれてる謎に包まれた存在が先生を改心させたことからこの話は始まるんだ。何がアツいって…」

 

 

途中で飽きた坂本が明日のアクティビティの話にすり替えるまで、その特有の早口トークは続くのだった。

 

 

 

…。

 

 

高巻杏

「あ、そうそう。三島くんって彼女いる?」

 

鈴井志帆

「居ないよ?」

 

三島由輝

「今多分偏見で言ったよね。事実だけど」

 

坂本竜司

「なら偏見じゃねーじゃん。」

 

三島由輝

「ひどい…」

「な、なんで聞いたんだ?イジメ?」

 

高巻杏

「違くて。実は…秀尽の生徒会長さん、三島くん狙ってるみたいでね?」

 

三島由輝

「!?」

「え!?嘘!?」

 

高巻杏

「細かい経緯は乙女の秘密なんだけど、栄子…真先輩の友達から聞いたんだ。」

 

三島由輝

「うっわマジか…え、じゃあなんで今まで」

 

高巻杏

「真面目な人だから、上手く伝えられないんじゃない?この前聞いた話だと、話し方とか聞いてたらしくて…」*3

 

 

雨宮と坂本が一瞬のアイコンタクトを交わす。

面白がって放置した2人により…歪んだ認知を持ってしまった三島が75%殺し*4にされるのは近い未来の話。

 

 

高巻杏

「せっかくの修学旅行なんだから声掛けたら良いのにって話したら、反応イマイチでさ。」

「栄子にメッセージ送ったら、『勇気が出せてないだけ』だって!」

 

三島由輝

「おお…!」

 

 

坂本竜司

「…。」

 

雨宮蓮

…。

竜司と、無言で通じ合った…

 

 

*1
釜揚げ製法(日本にある堅あげポテトとかと同じ)で作られた現地の有名ポテトチップス。日本でもカルディとかで買える。

*2
チョコチャンククッキー。サクサクホロホロ系の日本によくあるクッキーとは対局とも言うべきねっっっちょりした食感のクッキー。カロリー爆弾。

ちなみにP5世界の2016年あたりではねっちょり食感をチューイーとか呼ぶ文化はまだ浸透していない。

*3
陽キャの高尾栄子のコミュニケーション能力を勉強しようとしているだけ

*4
半殺しの1.5倍

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