鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
※ある部員視点
〜〜
朝
〜〜
けたたましいアラームで目が覚めた。
今日は1日のオフが終わって、朝練含めみっちりと部活がある日だ。
生気のない顔でスマホを見ると、鴨志田からのメッセージがある。
「え…?」
アプリを開いて見てみれば、なんと今日は部活の朝練が無いとのこと。
チーム練を行う前にミーティングを行うとのことで、なるべく全員出席が指示されていた
(鴨志田が『なるべく』…?強制の書き間違いだろ、ボケ)
荷物を用意して、
朝練が無くちょっと浮いた時間を
ネットサーフィンという有意義とは言えない使い方をして潰し
学校に向かった。
(あー、もう1時間あれば勘違い馬鹿の論破出来そうだったのにな)
あいも変わらずギチギチの満員電車に揺られ、既に疲労した状態で体育館に入る。
そうすると、部員達はまばらに集まり
その前に鴨志田が待っていた
(うっわー、また説教でも垂れる気かよ。死ねよ〜〜〜)
鴨志田
「来てくれてありがとう、三島。皆が集まるまで、自由にしていてくれ。」
(はー、あれだろ?誰か来てるんだろ?外ッ面良いモードだろ?付き合わされる身にもなってくれよ本当に………)
そして、数分後。
鴨志田
「よし、皆集まったな。ありがとう。」
「今日皆を、普段と違う招集形式で呼んだ理由なんだが…」
「これまでのことを…謝罪したいから、なんだ。」
(…は?)
鴨志田
「今まで…皆に多大なる迷惑を掛け…被害を与え…申し訳ありませんでした………っ!!」
目に飛び込んできたのは
世界で一番嫌いな人間の、一度も見たことの無い
完璧な土下座のポーズだった。
…
その後も、鴨志田の誠意の籠もった謝罪は続いた。
皆困惑していた。一体何があったのかと。
場の雰囲気が、鴨志田への認知が
私語を慎まなくても怒られないのでは?と緩んできた頃に部員達が質問をした。
鴨志田は、部員の疑問に淀み無く答えていく。
どうにも、オリンピック時代のコーチと再会し話したらしく、『目を覚まして貰った』らしい。
(こんな化け物を、こうも誠実な謝罪のできる奴に変えるコーチかぁ…そりゃオリンピックで金メダルも取り放題だ…。)
また、
医療費だとか言って、怪我をしてる部員達に馬鹿にならない額が配られた。
一人一人、丁寧な言葉と共に。
鈴井には特に丁寧だった。封筒も分厚い。
鴨志田の『お気に入り』扱い受けてたからだろう
(慰謝料としては少ないが、これからの指導で補わせて欲しいっつったって…俺で15万!?貯金どんだけ貯め込んでんだよ…)
今日の部活はそれで終了だった。
先生は他所にも迷惑をかけてしまってるから、とか理由をつけて
始業式の翌日まで部活には出ないらしい。
鴨志田
「改めて…本当に、すまなかった。この期間は、落ち着いて個人練習に取り組むなり、息抜きをするなり好きに過ごしてほしい。」
「勉強をしなくて良いとまで言える権限は無いが、そこも自分と相談して好きに決めてくれ。」
鴨志田が去っていく
部員
「おい…これ、どうするよ?」
部員
「明らかに口止め料だよな…」
部員
「指導自体に成果は出てたしなぁ…」
女子部員
「志保ちゃん、大丈夫?」
鈴井
「え?うん…」
「少なくとも、良かった、とは思う…かな。」
「あの謝り方で…再発されたら、人間不信になるよ…私。」
女子部員
「まぁ、言葉通りならこれから良くなっていきそうだしね…」
鈴井
「うん。とりあえず…友達と買い物でも行こうかな。」
部員
「ちゃんと一旦貯金とか預金してからにしなよ?変態教師に虐待されてて急に大金持ってたら怪しさMAXでしょ!」
鈴井
「うわ…考えてなかった、ありがとう…」
部員
「てか誰が鴨志田をあんなになるまでギタギタにしたんだろうな?コーチだって言うけど…」
部員
「鴨志田についてはまだわからんけどさ、少なくともコーチには感謝だよな!」
ざわざわと雑談をしている部員達。
概ね、鴨志田の謝罪は好意的に受け入れられている。
(どーせ、DV彼氏が優しくした時とかヤンキーが猫拾った時のアレだって。落差があるから驚くだけ。
それよりも、だ。こうも人を根本から変える…改心させるやつ。すっごいなぁ…
帰ったら鴨志田の過去のコーチ、全部洗ってみようっと…)
原作でも改心に感銘を受けていた、バレーボール部の男は
この世界でも脳を焼かれ始めるのであった