鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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主人公の深掘り回、その1です


第32話 転生者の回想①

 

 

 

あれは、ペルソナシリーズを始めた頃。

 

当時学生だった転生者は、「なんか古本〇場のモニターで宣伝してるから」という軽い理由でペルソナ5を購入した

 

 

 

ディスクをPS4に差し込み、インストール中にコーヒーを淹れ、コーヒーを零し、コーヒーを拭いて

ペルソナ5を起動する

 

 

「フィクションなんだ」

「いいえ選んだろ」

「あっ終わった」

 

 

…。

 

 

「うわ、雰囲気が全部おしゃれ。これが怪盗なのね」

「あっ大◯育江さんっぽい声聞こえる」

 

開幕始まるカジノでの脱出劇を楽しみ

 

 

 

「ってあんなかっこつけて失敗してんじゃん。え、普通に警察が居る現実世界にあんな化け物湧くの?こわこの世界観」

 

初手逮捕から始まるストーリーに驚き

自分の名前を設定できるタイプのゲームだった事にも驚いていた

 

 

「うわ痛っ」

 

「あ、へー。こんなストーリーあるゲームで名前なんてドラクエくらいしか知らないんだが」

 

もっぱらTPS/FPS等の対人ゲーを遊んでいた転生者は、

ストーリー系のゲームもアクション系を主に遊んでおり

龍〇如○やニ〇ア○○リカント、バイ〇〇ザードなど

ほぼ主人公の名前が固定されるゲームしかやっていなかったのである

 

 

早速自身の本名を雨宮蓮という器に注ぎ込み、ペルソナ5を開始した

 

「なるほど、最初は主人公が酷い目にあって、そこから最強になるようなタイプの話か」

 

「あれ、過去?んじゃあ俺っていずれ捕まるんだ 大変じゃん」

 

 

…。

 

 

 

「おおー、これがペルソナ。ジ〇ジ〇みたいだな…あ、調べたらやっぱジ〇ジ〇にインスパイアとかされてるんだ。へー。」

 

 

…。

 

 

 

 

「転校先も詰んでてヤバい ヤンキーの友達できちゃった」

 

 

 

 

…。

 

 

 

「コープおもろいなぁ。ほんとに日々を過ごしてるような感覚する…おもしろ…」

 

 

ペルソナにどっぷりとハマってきて

毎日楽しくプレイしていた転生者。

実施可能な日が多く、得られるメリットが他と比べて尋常じゃないほど強い死神コープを

ストーリーより性能面を重視して生きてきた転生者は優先して進めていた

 

「銃は別に使わんけど、この『貼る大気功』ってやつ流石に最強すぎる 日数制限あるパレスに無限に幾らでも籠もれるようになっちゃうのはダメだって 4枚買う 全財産使っても余裕で一生使えるって」

 

 

 

…。

 

 

 

「うっっっっっ半額なっちゃったっっっっっっ………………」

 

初見特有のミス(医薬品大量購入→それが半額)をしながら死神コープを進めていた時、それは起こった。

 

 

 

 

「へ…………?」

 

ペルソナ特有の、恋愛選択肢である。

 

「うっそでしょ、告白できるんすか……」

「……やるしかねぇでしょこんなの」

 

よくわからないまま 好感度が上がってコープ活動が有利になりそうな選択肢を選んでいた転生者は

偶然、初見で武見妙の恋愛条件を満たしていた

 

 

「うひょ〜〜」

 

 

めでたく恋人になった転生者。

 

夜時間にコープは移行したので、夜は武見妙といろいろな場所に行きつつ昼に他の人のコープを進めていたら

 

「うお、高巻さんとも恐らく恋愛選択肢であろう物が出たぞ。」

「既に武見さんが居るから申し訳ないが友達として暮らそうな。怪盗団の中で付き合うのは気まずいべ」

 

 

…。

 

 

「……………あ、そ、そ、そこまで………悲し、まれ、ます、か…………」

 

転生者の脳にヒビが入る。

転生者は恋人が居たことはおろか、異性に告白をしたこともされたことも無い

デカラビアに八艘飛びを放つかのようなダメージが脳髄を駆け巡る

 

コントローラーを置き

次の日は学校を休んで寝込んでしまった

本気で体調が悪そうだったので

親、学校、友人全てから欠片も仮病を疑われなかった

 

 

 

 

その後、

異性は攻略相手と武見さん友人ルート、川上先生友人ルートだけコープを行い

恋愛相手の数だけ周回するとかいう 時間をふんだんにつかった凶行が終わる頃には

すっかり、転生者はペルソナの虜になっていた

 

使えるハードが無いので1と2は遊べなかったが

PSVita等を用いて3と4も遊び

3をクリアした後に例のエンディングでもう一度体調を崩すも、『目を閉じる』ことができず不眠症になり体重が10kg落ちたり

4をクリアした後、成長してからロクに行っていなかった田舎の祖父母の家に赴きしこたま歓迎されたりした

 

よもや自身がペルソナ作品の中に入るとは思わず

ペルソナを堪能すること約10年。

転生者は立派に、ペルソナ大好き魔法使い寸前妄想癖独身成人男性へと成長していたのだった。

妄想感傷代償連盟と同じ発音である

 

 

 

尚、川上先生のコープもやっていたのは

初見時、この人だけは救済しないとガチで人生が詰みそうな人と感じたからである

強く生きてほしい

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