鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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午後
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生徒達が昼休みを過ごしている頃、三角コーンを7個持って廊下を速歩きする鴨志田卓
というのも、モルガナの報告で
新島真が校長室に入った事が分かったためである
(午前、何か新島真が動く素振りはなかったと聞いている。何かが起こるとしたらこの校長室での会話だ…!)
雨宮蓮
…?
鴨志田先生が、廊下を走っている…
どうしたの?
何かあった?
どうしたの?←
何かあった?
鴨志田卓
「うおおあ雨宮良い所にほんと申し訳ないんだがこれを体育館の入り口らへんに置いといてほしいほんとごめんな後で御駄賃をやるから頼んだぞありがとうなそれじゃ!」
雨宮蓮
…。
体育館まで、三角コーンを持って行くことにした…
偶然居た、ジャージ姿の雨宮蓮に三角コーンを任せ
校長室近くの廊下、手前の角から
普通に道を歩いている風を装いながら校長室に接近する
(流石の体力だよな、息が上がらない…前はこの距離歩くだけでも息切れしてたのに)
すると校長室の扉前付近に新島真が居た
体の向きからして、ちょうど扉を閉めたところらしい
悲壮な顔をした新島真が、そのまま廊下を移動していく
(ギリギリセーフか…!?間に合っていてくれよ…!!)
鴨志田卓
「よ。大丈夫か?」
心肺機能も高水準な鴨志田ボディを活かし、平静を装って話しかける
新島真
「鴨志田、先生…?」
鴨志田卓
「球技大会でメンバーに内乱でもされたのか?国を憂う王くらい顔が曇ってるぞ」
新島真
「……………。」
鴨志田卓
「…何か、あったんだな。」
新島真は何も言わずに俯いている
身長差も相まって角度がきつく表情は分からないが、かなり曇っているに違いない
鴨志田卓
「俺に任せろ。授業は出ないといけないし…放課後だな。それでも間に合うか?」
新島真
「…はい。」
鴨志田卓
「何があったかは知らんが、大丈夫だ。後で詳しく話してくれ。」
新島真
「ありがとう…ございます…」
…。
〜〜
放課後
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もしもの事を考えて、屋上に新島真が来ていないかをチェックするためモルガナを派遣しておく
鈴井志帆の飛び降りのようなことが起こるかもしれないため
出会ったら猫の容姿を全力で活かしてブロッキングするようにつたえてある
あとバレーボール部については川上先生に遅れることを伝えてほしいとメッセージを送って
生徒指導室の前で 窓外の物音に耳を澄ませながら新島真を待つ
新島真
「…。」
鴨志田卓
「よし、来たな。おいで」
やって来た新島真と共に生徒指導室の中へ
机の上にはあんぱんと牛乳が置いてある
鴨志田卓
「あのあと昼飯は食えたのか?食堂で買っといたから、食いながら話して良いからな」
新島真
「…はい。」
少しの間の沈黙
新島真が俯いて話せていない所を見て、鴨志田卓が切り出す
鴨志田卓
「雨宮蓮の関連か?」
新島真
「!」
ばっ、と顔を上げる
(パレスのカンニングの結果なんだけど、まるで洞察力があるように見せかけれるの楽しいな)
鴨志田卓
「雨宮蓮を、退学させろとか、噂を広めろとか。そんな口じゃないのか?」
新島真
「な、なんで、それを知ってるんです?」
鴨志田卓
「俺の、校内の噂知ってるだろ?頭がおかしくなった、とか。」
新島真
「え、は、はい。」
(知ってるのか…まぁ罪を許されないよりかは良いと思うしかないよな。バレーボール部員って特に指示しなくても噂広めパワー高いのは知らなかったよ)
困惑と動揺が解けない様子の新島真に、1つ1つ説明をしていく
鴨志田卓
「変わる前の愚かな俺は、人の弱みを握って揺すったり、人を陥れる事を喜んでやってた。」
「だから、校長に一回頼まれたんだよ。新島と同じ事をな。」
「それを、頭がおかしくなった俺は断ったから…新島に話が行ったんだろうな。
俺のせいだ。すまない。」
新島真
「そんな…私は…」
鴨志田卓
「聞かせてくれないか?具体的に何があったか。」
新島真
「……はい。」
あんぱんをひっくり返して、包装の角を触りながら
目線を栄養成分表示に向けて話し始める
新島真
「概ね、鴨志田先生が言ったことと同じです。雨宮蓮は犯罪歴があって危険だから、学校から追い出すようにって」
「その後、鴨志田先生に会って。人の様子はよく見たり実際に話したりしないとわからないと言われて…私も、彼を観察してみたんです。」
(あの時思い悩んでいた理由がコレだったのか…パレスに入るドキドキで何も考えて無かったな。)
(偶然パーフェクトコミュニケーションをしていたらしい。さすがだぞ鴨志田卓)
「そしたら…彼、凶悪さの欠片も無い人で。不良生徒と話して、暫くするとそのまま肩を組んで歩き出したり怪しい動きはあったんですけど…その後は仲良く牛丼を食べながら話をしていただけでしたし」
(坂本竜司をパレスなしトークのみで牛丼屋に誘ったのか…!?コミュニケーション能力2週目相当なんじゃないのか雨宮くん)
「球技大会の時も、周りの生徒達と馴染んで仲良くしてました。学校に不利益を起こしそうな要素は一切…いや、色恋沙汰で取り合いでもしない限り無いと思ったんです」
(完璧な観察眼すぎる)
「それを校長先生に報告したんです。排除なんてしなくていい、問題のない生徒です、と。」
鴨志田卓
「…校長は、何と?」
新島真
「…。
あと3日以内に何も行動を起こさないようなら、推薦は無しどころか、『調査書の内容を覚悟しておけ』と…」
※調査書→大学受験の時に使う、内申点(学校内での素行や成績の評価)が書かれた紙
鴨志田卓
「…そこまで脅すか。」
新島真
「先生。私、このままだとやります。
どうか、止めて…ください。」
鴨志田卓
「…。」
一度体勢を変え、腕を組んで新島真を見つめる
(う〜ん、教師っぽい言い回し、教師っぽい言い回し…!鴨志田卓だってちゃんと教師してた事はある筈なんだ、どうにか上手いこと言うぞ)
鴨志田卓
「新島。お前は」
「校長がやれと言ったから、雨宮蓮を退学させようとして」
「俺が止めろと言ったから、雨宮蓮を退学させるのを止めるのか?」
新島真
「…!」
鴨志田卓
「自主性を持てとか、よくある叱責をするわけじゃあない。」
「自分の意思で、選択肢は選んで良いんだ。判断基準に、自分の感情を含めて良いんだ。
命令をすぐに遂行せず、一度調査に回ったり 再度命令されても躊躇っているのは
どういう意思がある?」
新島真は、ゆっくりと考えながら
目線を鴨志田卓に向けて、言葉を話していく
新島真
「……。」
「私、は…一番は、進学したいんです。良い学校に進学して、良い所に就職して…お姉ちゃんを、安心させたい。」
「その為に、自分のベストを尽くして、手の届く一番高い所に行きたくって。」
「けど、その為に善良な人を害するのは、違うと思ったんです。」
「害さないで済むように、と思ったのに…校長は、学校から不穏分子を排除したいんじゃなくって 学校から、雨宮蓮という人間をとにかく排除したがっているように見えて。
それが違和感で、私、犯罪者の片棒を担いでしまってるんじゃないかとか、思って。」
「私の思う、正義を成したい。けど、反抗できる、手段が無いんです。」
(なるほどなぁ。怪盗団とか言って人の精神弄ってる犯罪者を捜査するとかじゃない、普通の生徒を退学させろって話だから…正義を成している感じがしないんだろうな。優等生な新島真には辛かろうに)
鴨志田卓
「…よくわかった。俺が力を貸そう。良い手段があるんだ。」
新島真
「先生…!」
「けど、一体どうやって…」
鴨志田卓
「俺が、『頭がおかしくなった』方法だよ」
「クズの悪人が、改心して善人になれる方法がある。」
「その方法をやるには、人手が足りなかったんだ。良ければ、手伝ってくれないか?」
新島真
「…1つだけ、先に、教えてくれませんか?」
鴨志田卓
「なんでも聞いてくれ」
(ペルソナをやり込んだ俺に死角はないぞ、なんだなんだ)
新島真
「目的は、何なの?」
(なるほど、ここは新島真のお父さんの思想と絡めた表現を言えば良さそうだな?
事前に考えておいて良かった…。)
鴨志田卓は転生後、暇な時間は各重要場面でのセリフ回しを考えていた
そこを凝ってるせいで、チャートの細部に穴があるとも言える
鴨志田卓
「強いて言えば…世界を自らの力で良い物に変える事で、自己顕示欲を満たすことだ。」
「誰かに虐げられている人を、原因を叩く事で救済したい。
立場の弱い人が、少しでも減ってほしいんだ。そして、幸せになった彼彼女らに…笑顔で感謝を贈られたい。」
「どんな悪事より、よっぽど気分が良いだろうよ。」
新島真
「弱い立場の人たちを…」
数秒、考え込むように顔を伏せる
新島真
「…。」
「わかりました。」
「私にも…やらせてください!」
「弱者を踏み台にする選択肢より、悪党を懲らしめる方がよっぽど気分が良いもの!」
鴨志田卓
「良く言った!」
「善は急げだ。すぐ、準備をしよう。」
携帯を取り出し、各所に連絡を取り始めた…
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記