鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
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昼
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(さて、バレーボール部はとりあえずこれで大丈夫。
あとは全力で指導していかないとな…)
(鴨志田の持っていた知識をどうにか引き出さないといけない。小学生の頃空手に2週間行っただけの男には荷が重すぎるぜぃ…)
体育館を出た鴨志田は、そのまま
坂本竜司のアパートへと向かう
陸上部員に謝罪した際に教えてもらった住所に向かえば、少し寂れたアパートが。
(謝罪行脚、より高難度版だ。)
(バレーボール部員と違って一切恩恵を与えておらず、害だけを与えていたとなると…納得して頂けるのか…)
…。
結論から言えば、どうにかお金は受け取って貰えた。
とりあえず100万円、贈与税一人当たり110万円の制限にかからない200万円程度までは今年中に支払う旨を伝え、来年も同額を支払う旨を伝えたのだが…
お母様が、少し不自然なほどに納得してくれた。
あれは一体…
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※第三者視点
ある存在が、ある場所から
この世界を観測していた
そんな観測ができる存在などペルソナ5では2択程度なのだが、そこは御愛嬌とさせて頂く。
…。
坂本竜司
「…なんで、自首しねぇんだよ」
鴨志田
「刑務所に入り刑期を勤め上げるのは、被害者へ何の利益も生みません。」
「あの悍ましい事件は、既に、愚かな俺のせいで、隠蔽されてしまっています。」
「捜査していただいて、他の証拠と合わせて投獄されることは可能と思います。」
「ただ、慰謝料の請求でしたり具体的な『補填』がされることは…かなり遠くにしか、無いかと。」
「一人一人に謝意を示して、今の社会的地位から得られる最大限の補填を、被害者に直接お渡しし続けるのが最大限の謝罪だと、私は考えました」
土下座をした鴨志田卓が、坂本家の母子と話している。
要約すると、
『マジですみませんでした、お金あげます。』
『刑務所入ると収入無くなって渡せる額も減るし手続きに時間が掛かるので自首しないのは許してね』
と言った謝罪だ。
提示する内容としては、受け入れ得なもの。
だがやはり人の認知の凝りは酷い。飲み込みきれていないようだ。
向ける場所の無くなった怒りが、歪みを産もうとしている。
観測者は、助け舟を出した。
敵へ有利となる要素であれば、多少の介入も良いと判断したのだろうが、普通に違反行為である。
違反行為を咎めることができないのも、観測者側が圧倒的に優位なゲームであることを示していた…
坂本竜司の母
「竜司!あんた、逮捕されたらどうなるか…わかって言ってるの?」
坂本竜司
「なんだよ…裁かれるんだろ?」
坂本竜司の母
「そう。裁判なりなんなりして、刑が決まったら刑務所に決まった期間入って、時間が経ったら出てきて終わり。賠償金なんて、自己破産なりなんなりでいくらでも踏み倒せるんだから。」
「謝罪の言葉もなにもなく、タダ飯食わせるだけなのよ?」
「ここまで心を入れ替えた謝罪をできるようになったんなら、刑務所なんてもう要らないわ。」
坂本竜司
「…、でもよ!」
坂本竜司の母
「貴方から、この男がどれだけの悪党かは聞いてる。聞いているからこそ、今の先生が同じ人物に見えないの。」
「私達に、気持ち以上のデメリットは無いし、大きいメリットがある。」
「…お金、受け取りましょう?」
坂本竜司
「母ちゃん…」
鴨志田
「(なんで援護射撃してくれるんだ…?本当に助かる、このまま謝りきらせて貰おう…)」
謝罪を受け入れるかどうかはまだ言わないが、とりあえず通報はしないでおいてやると言ってもらえた鴨志田卓。
今後も誠意見せろよ、と釘を刺されつつ
最後に大きく頭を下げて、彼はアパートを立ち去った…
立ち去った後のアパートで、坂本竜司の母は首を傾げていた
「(あ、れ…どうして、ああも怒っちゃったんだっけ?)」
誰にも聞こえない声で、男が話していた
『あれが、イゴールが苦肉の策で選んだ者か』
『これで、スタートラインだ。どうなることやら。』
くっくっく、と笑い声。どこにも姿は見えていない
もし、鴨志田に憑依した主人公がこの声を聞いていたなら
ヤルダバオトさんマジありがとうございます!とかなんとか叫んでしまっていたことだろう…
…。
この日からヤルダバオトは観測を始めていた
何やら謝罪をしており、耳を傾けてみれば
彼は大罪を犯し、今日からその償いの為に行動しているとのこと。
『心を入れ替え、贖罪を果たす為に奔走する者か…叛逆するものとしては落第も良いところだが、世直しを志す者としては適任か?』
ワイルドな雨宮蓮を選ぶ事を妨害できたので、
大分勝ち確気分で過ごしている
ワイルド素養ある奴vs無い奴なら当然、ある奴が勝って然るべきだし
ベルベットルームやイゴール、案内人も手中にあるため
あとは如何にイゴールらの心を折るかを考えている
彼の心象風景を汲み取って作られたベルベットルームに我が物顔で座り、
引き裂いた双子と共に彼の到来を待っていた
陸上部員への謝罪については大変申し訳無いのですが割愛させて頂きます。