鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~ 作:DreamFrog
今作ではオリジナルキャラ等を出しすぎない様にしたいという考えのもと
校長先生を独身男性と解釈させていただきます。
パレスで知り得た個人情報を使って校長の住所に向かうと
集合住宅の玄関口で座り込む校長先生を見つけた
鴨志田卓
「校長先生。こんな所に座ってどうしました?」
片膝をついてしゃがみ、校長に声を掛ける
校長
「鴨志田…先生…?」
「私は…なんてことを…」
新島真
「こんなにしおらしく…」
モルガナ
「効果は出てるみたいだな。」
校長
「頼む!私が悪かった…とんでもない悪事に加担していた私を…裁いてくれ…!」
鴨志田卓の膝に縋り付き、かなり焦燥感ある表情の校長が裁きを求めてくる
鴨志田卓
「お断りします。」
校長
「…え?」
鴨志田卓
「校長先生の今後について、話があります。」
「秘密にしたい話なので、部屋まで伺っても?」
校長
「…あ、ああ。構わない、が…」
狼狽する校長にロックを開けてもらい、マンションの中へ
セキュリティが厳重な集合住宅に住んでいるのは、いつも何かに怒りながらも権力に恐怖している心が生み出す不安感からだろうか。
モルガナを抱っこして(羨ましい)運ぶ新島真を見て、校長が話す
校長
「すまない、ここにペットは…」
新島真
「あ。」
モルガナ
「この姿じゃ仕方ないな…」
「ワガハイはミシマを見ておく。ミシマのスマホから話は聞いてるからな。」
…。
恐らく原作ではこれからどんどん荒れていったであろう、小綺麗な部屋の中で
校長と対峙する
放課後に学校で会ったときとは打って変わってしおらしい態度の校長は、鴨志田らが話し出すのをおどおどとして待っていた
鴨志田卓
「ここ、盗聴とかされてません?」
校長
「されてない。されてないと、保証できる。奴らに…見られている気がして、怖いんだ…この家は、誰にも、機械を置かれないようにして、いる。絶対に。」
(奴ら…特捜部長だとか獅童正義か。)
鴨志田卓
「それなら都合が良いです。本題に移りましょうか」
校長
「…。」
校長はストレスに対するいつもの反応なのか、卓上からお菓子を取って口に含んでいた。その顔には、カエルのような脂汗が浮かんでいる
新島真が、高カロリーそうな卓上菓子を見て体型に納得を感じた頃 鴨志田卓が切り出す
鴨志田卓
「さて。」
「校長先生、貴方の心に起きてる異常について、ですが。」
「悪人の、心の歪みの…摘出手術のようなものを行いました。貴方の改心は、その為です。」
この間に既にお菓子を食べ終わってる校長は、もごつく事なく言葉を返す
校長
「…それが、『目を覚まさせる』というものですか。」
鴨志田卓
「そうです。貴方は、善き人へと戻った。罪悪感に心が痛むでしょう?」
校長
「…ああ。今すぐにでも、警察に罪を告白したい…楽になりたい…」
鴨志田卓
「おっしゃる通りです。楽に、なりたいですよね。」
「迷惑をかけた過去の生徒たちに二度と会わず、圧力をかけてきた権力者達にも会わず、刑務所で低賃金の作業を行って、何十年かして出所して、老人ホームでボケて過ごせば、楽ですよね。」
校長
「……そ、そんな。」
「そういった…意味、では…」
鴨志田卓
「ではどういった意味でしょうか。是非、校長先生の言葉で教えてください。」
校長に発言を促せば、しどろもどろになりながらも、言葉を纏め始める
(一番弱っている所に追撃するのは気が引けるが…校長の本音が聞きたい。)
(…どうなの!?)
内心で隣にいる女子高生の姉の真似をしながら返答を待った
校長
「私は…隠蔽に、疲れたんだ。」
「立場を守るために、様々なものを隠して、秘密を守って…」
「周囲の迷い子達を、導き、鍛え、送り出し、施設が存在するだけで安心を生むような…まさに堅牢な砦のような学校を、作りたかったんだ。卒業をした後も、胸を張って、所属していた事を名乗れるような。」
「いつの間にか、そんなコンセプトは消えて…学校を私物のように思っていた気がする。自身を守る為の騎士が詰める場所のような…。」
「すみません。比喩表現ばかりの話で。」
鴨志田卓
「良いんですよ。」
校長
「ありがとう、ございます。」
一呼吸置いて、ノールックで炭酸飲料を開封し飲む
一口で350ml缶を半分くらい飲んでそうな喉の動きに新島真が緊張感を覚えた
缶の飲み口に視線を落としながら、校長は続ける
校長
「それが…帰り道、ふと思い出して。自分の原点、やりたかったことを。」
「積み重なった澱みが一掃されたように、心が晴れて。」
「自分のやっていたことが…愚かで、愚かで堪らなくなって…立てもせずに、ああやって座り込んでたんです。」
「私は…この罪を、償いたい…」
鴨志田卓
「教えてくれて、ありがとうございます。」
言葉を選びながら話した後、また卓上菓子に手を伸ばす校長を見ながら。
鴨志田卓
「じゃあ、また隠蔽しましょう。」
言葉の爆弾を投下した。
校長
「えぇえっ!」
新島真
「お、落ち着いてください。」
「鴨志田先生、もっと良い言い方があるでしょ?」
新島真が校長を落ち着かせて、鴨志田卓を非難する
鴨志田卓
「この表現で良いんだ。やることはマジの隠蔽なんだからな。」
校長
「一体、何を」
鴨志田卓
「これから校長先生がやるのは、罪を重ねるための隠蔽じゃない。罪を償うための隠蔽です。」
「罪を全て明かしたら、罪を償う機会はどうなる?」
「被害者の預かり知らぬ檻の中で余生を過ごすのは…被害者本人へ償った事になるとでも?」
校長
「それは…」
鴨志田卓
「あとね校長先生。持ってる情報全部吐いて自首したとして、貴方のバックにいる人物はどうすると思います?」
「……めちゃくちゃ『消し』にきそうじゃありません?」
校長
「!!!!!」
(この驚き顔、パレスで見たな。泣き叫ぶ直前の顔じゃん)
(あ、ほら新島もちょっと目線逸らしたし。アレ絶対笑いかけてるって)
新島真は少し不自然なタイミングで卓上菓子を手に取り、栄養表示を見始めた 明らかな気を紛らわせるための行動
眉間のシワが強まる
(そうだよな、あの速度でそのカロリーの某黒い稲妻のお菓子食ってるんだもんな。怪訝な顔にもなるよな)
鴨志田卓
「だからね、貴方の悪行はこのまま隠し通しちゃいましょう。そしてバレないまま、これまでの罪を直接清算して行けばいい。」
「例えば、生徒の推薦するしないを成績以外の要素で決めてましたよね。あれを正常に戻すとか、色を付けるとか。」
「あとはアレです、いじめのもみ消しとかも辞めましょ。いじめっ子の成敗なら手伝いますから。」
「そういった事から始めればいい。お金も社会的地位も失っていないんですから、それを活用しましょう。」
それぞれ、ペルソナ5原作序盤の廊下での会話とP5Sの柊アリスの話を引用し話す。
校長
「…けど、いつかはボロが出て、私は彼らに…」
鴨志田卓
「おっしゃる通り。保って1年でしょうか」
校長
「ひぃっっ」
校長が頭を抱えて震えだしてしまう
改心直後、校長の持ち前の臆病さも相まって
かなり不安定な状態になってしまっているらしい
鴨志田卓
「大丈夫ですよ。今日、先ほどあったことを忘れました?」
校長
「へ?」
鴨志田卓
「突然…心変わり、しましたよね?」
校長
「!!!」
「ま、まさか!私以外にも『コレ』をするのか!?」
鴨志田卓
「ええ。まだ先の展望ではありますが…世直しとして、改心させるつもりですよ。」
鴨志田卓
「獅童正義。」
校長
「!!!!!!!」
鴨志田卓
「あと、東京の特捜部長。」
校長
「!!!!!!!」
新島真
「…………ぅくっ。」
新島真が強く笑いを堪えている
驚愕する校長の顔が、人間離れしておりかなり面白い
(大丈夫だぞ、校長のこれはもう顔芸だから。ここまで来たら笑わないほうが失礼にあたるレベルだから。真剣な場ではちゃんとしたいよな。耐えてて偉いぞ新島。多分他怪盗団メンバーだと主人公や明智でもない限り100%笑ってるからな。)
鴨志田卓
「それまで、俺に協力してほしいんです。」
「政治家のほぼトップの様な奴を改心させるには、かなり時間と手間がかかります。」
「俺を、貴方の手腕で隠蔽してくれませんか。貴方の恐れる敵に、俺が勝つまで。」
校長
「鴨志田、先生…!」
校長は、感極まったように潤んだ目でこっちを見て
校長
「信じても…信じても!良いんですか…?」
鴨志田卓
「…全身全霊を持って、期待に応えます。」
校長は、残りの炭酸飲料を飲みきって一つ、息を吐き
校長
「これまでの事の、償いをしたい。それが、苦痛の多い道であっても。」
決意に満ちた目で、そう言ってくれた。
校長
「元々、雨宮蓮の処遇は私預かりだったんです。人を廃人にさせる力も申請したら使わせてやると言われていて…それで、雨宮蓮を廃人にし 罪を新島くんへ擦り付けようとしていた。」
「止めていただいて、本当にありがとうございます。」
校長
「どうにか、誤魔化してみせますよ。」
覚悟を決めたような
かつ、どこか清々しいような表情で
卓上のお菓子をもう一つ食べる校長
鴨志田卓
「そう言ってくれると思っていました。これから、よろしく頼みます。」
校長
「鴨志田先生も。バレーボール部については可能な限りお願いします。ちゃんと表の生活を、大切にしてほしい。」
「我が校には、鴨志田先生が必要ですから。」
(…原作でもよく使われていた表現を。こうやって言われると…なんか、感慨深いな。)
(やばい、原作イベント踏んだときとの興奮とはまた違ったテンションで浮遊感が…)
鴨志田卓
「…。」
「ありがとうございます。取引成立ですね」
校長と、固く握手をした…
〜〜〜
ラヴェンツァ
『我は汝…汝は我…』
『汝ここに、勝利を1つ積み重ねたり。』
『勝利は優勝へ昇る旅路となりて』
『道化師が、真に愚者へ堕ちる道標とならん』
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人形召喚 15SP
絆を深めた人間の認知存在を、
人形として杯の中に浮かべることができるようになる。
人形次第で様々な強化を受ける。
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召喚可能な人形
・雨宮蓮
→Technical発生時、対象がDOWNする
・校長 NEW!!
→攻撃力上昇、激怒の状態異常が付着
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新しい力の誕生を、心の内に感じる…
(なろう小説定番の『狂戦士系スキル』やんけ!!!こんなゲテモノからそんな王道スキル得てイイんですか!?いや感慨深く感じる校長を早速ゲテモノって言っちゃったよダメダメ、うわーマジか嬉しい…)
改心した校長と、協力関係を結び
その事に深く喜びを噛み締めているような鴨志田卓の表情を
付近の新島真は、じっと見つめていた。
ラヴェンツァの声は鴨志田卓自身には聞こえていない、とします
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※お知らせ※
ここすき機能など利用頂いている中申し訳ないのですが、読みやすさ向上の為に過去話について色々と修正を始めます。描写内容に変化はありません。
パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください
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原作と同じ本名表記
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わかりやすいコードネーム表記