鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第59話 4/19(火) 味方になると頼もしい系

〜〜

〜〜

 

 

吉祥寺の居酒屋。ドアが無く気軽に座れるタイプの店に校長は居た

 

(吉祥寺はロイヤルでしか来れないんだが、よく考えてみると現実世界には行けないロケーションは無いわけで。普通に教師陣はこの居酒屋に行っててもなんらおかしくはないんだよな。てか、鴨志田卓も時々行ってたっぽいし。)

 

(…盗聴を気にする割に、背後暗殺の可能性がある居酒屋は大丈夫なんだな?)

 

鴨志田卓

「お待たせしました。あ、ネギのを1つ。」

 

店主

「あいよ」

 

 

ネギもりもりのラーメンを注文しながら、校長と合流

 

 

 

校長

「これは鴨志田先生。よく来てくださいました。」

「ただ申し訳ない、ちょっと酔いが回ってまして…二軒目に宅飲みなどと考えてた所なんです。」

 

 

鴨志田卓

「なら、車回しますよ。」

 

校長

「いやはや、気が利きますなぁ。」

 

 

上機嫌な態度で振る舞う校長と、他愛ない会話をして20分ほど。

居酒屋を出て、車に校長を乗せ

校長宅へと向かう

 

事前に示し合わせた、違和感のない合流方法だった

 

 

鴨志田卓

「少しだけ、寄り道をしますよ。」

 

校長

「?」

 

鴨志田卓

「斑目一流斎、美術館。」

 

 

◎◎◎

 

 

校長

「何を……はぅわぁっ!!!!!!!け、景色が!」

 

車ごとマダラメパレスに入った

 

モルガナ

「よし、コウチョウ。聞こえるか?」

 

校長

「ああ、聞こえるが…誰の声」

「本当に誰の声だっ!?!?」

 

喋る不思議な存在、モルガナに仰天する校長

 

モルガナ

「ぅ…………くくっっ……」

 

顔芸に耐えきれないモルガナ

 

 

鴨志田卓

「よし、じゃあ帰りますよ」

 

無慈悲に即帰還する鴨志田卓

 

 

イセカイナビ

『現実世界に帰還します。お疲れ様でした』

 

鳴り響くイセカイナビ

 

 

 

◎◎◎

 

 

 

現実世界に帰ってくる2人と1匹

 

校長

「もどった!!!!!!!」

 

モルガナ

「ニャフフ………アッハッハッハ!!!だめだって、耐えられないって!!」

 

可愛いボイスで大笑いするモルガナの声を

 

 

校長

「猫が喋った!?!?!?!?」

 

モルガナ

「イヒヒ、フフ、ハハハハハッ………フーッ………猫じゃねっ……ニャフフフフッ……………」

 

 

十八番の猫じゃねぇも言えずに笑うモルガナ

 

(すごいよな。この表情ってシャドウだからこそできる動きとかじゃなく素のスペックなんだもんな)

 

鴨志田卓

「今の工程を挟んだことで、モルガナの喋る言葉をわかるようになりました。」

「他の奴らには猫が鳴いているようにしか聞こえませんよ」

 

 

校長

「ほぉ、なるほど……」 

「こ、これを私に教えてよかったので?その、漏洩と言いますか」

 

鴨志田卓

「大丈夫、校長を脅して情報を搾り取ろうとする状況まで行くのなら、モルガナ暗号は見破られてます。」

「他にも、改心とか聞かれちゃまずい情報を共有してるんです。そもそも、校長が脅されないよう立ち回りますよ」

 

校長

「…私が裏切るなどとは、微塵も想定していないんですね。」

 

鴨志田卓

「ええ。裏切らないでしょう?」

 

校長に

混じりっけのない信頼が向けられる

隠して、怯えて、内心怒って震えていた心には

その信頼は猛毒のように沁み入る

 

 

校長

「…。」

「ええ。裏切るつもりは無いです。」

「ただ、今後は…裏切られた場合なども想定するべきだ。今の鴨志田先生は人を信用しすぎている」

 

 

鴨志田卓

「はは。大丈夫ですって。」

 

(信用しているのは、この『改心』という現象だからな。改心したら、絶対に安心な善人…人狼なんかでいう白確みたいなもんだし。)

(あと、やっぱり原作知識があって人のことをある程度知れているのが大きいよな…)

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

しばらく運転して。校長の自宅へと到着する

先日と同じく向き合って、報告を聞くことになった

 

校長

「結論から言えば、心配は無さそうです。」

 

鴨志田卓

「おお!」

 

校長

「こう伝えました。『以前の者については、廃人化は不要です。現在はバレーボール部に入り、熱血指導を受けています。』とね」

「特捜部長は、少なくとも声には、疑う素振りを見せていませんでした。」

 

校長の作戦としては

『なんか退学さすとかして酷い目に遭わせろ、必要なら廃人化もこっち依頼してきてええぞ』的な指示に対するアンサーとして

 

『ウチのバレーボール部に入ってギタギタになってるから退学よりもひどい目に遭ってるよ!』と解釈できるような回答をすることだった

過去にバレーボール部の横暴については触れた事があり、相手方も承知の事実らしい

 

結果は成功、人生を終わらせておく有象無象の一人だったのもあり話を流すことができたとのこと

※人生を終わらせる奴が有象無象の数居るのは異常である

 

 

(か、かしこっっっっ!隠蔽と時間稼ぎのプロだ……!!!)

 

鴨志田卓

「…そうか、俺が改心した噂はまだあまり外には広まっていませんもんね。」

 

校長

「ええ。もし時間経過で広まる事があったとしても…その頃には、雨宮君の事なぞ忘れているでしょう。」

「地獄の指導を行っているバレーボール部に入った。それで、雨宮君に対する彼らの認識は終わる筈だ」

 

 

(さっすがパレスでは大臣を自称していただけのことはある…貴族の社交みたいな立ち回りできるんだすっげぇ!)

事も無げに話す校長を尊敬する鴨志田卓

鴨志田本体と憑依転生者共々、そういった上流階級社交とは無縁だった為である

 

 

鴨志田卓はオリンピック金メダル祝いの際に幾らか関わりはあるが、ガチのコミュニケーションを取ったわけではない

憑依転生者はただのペルソナ大好き魔法使い寸前妄想癖独身成人男性であるため無縁。

妄想感傷代償連盟と同じ発音である

 

 

校長

「ちなみに、あの方々が直接指示するような案件…雨宮君にはどんな曰くが付いているんです?」

 

鴨志田卓

「ああ、それは…」

 

 

※かくかくしかじか※

 

 

 

校長

「……幼気な学生までも、その仕打ちですか。」

「…はぁ。怒りというより、呆れます。」

 

 

鴨志田卓

「でしょ?奴ら、この認知に関連した力のうち、人を廃人化させる作用を使って権力を得て その権力で好き勝手やりたい放題してるんですよ。ど〜にか懲らしめてやりたい。」

 

 

校長

「そこで義憤を抱けるのは立派です。ただ、自己保身も忘れないで下さい。平気で人を殺す連中ですから…」

「自己保身だけをし続けた者が言うのもなんですがね。」

 

鴨志田卓

「…ありがとうございます。」

「きっと、生きてやり遂げてみせますよ。」

 

 

 

今日のところはそこで解散となる

 

 

 

 

 

 

鴨志田卓が帰った後、校長が一人呟いた

 

校長

「無傷でやり遂げる、とは言わないんですね。」

「祈ることしかできないのが…恨めしい。」

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