鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

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第7話 4/5(火) 校長パレス、初潜入

◎◎◎

 

ほわんほわんほわん

 

(これ演出じゃなくて本当に視界が歪んでたんだ……鴨志田、三半規管強いのか全然酔わない 良かった)

 

気づけば、西洋的な石造りの部屋に居た 

ところどころ空間が歪んでおり、元々の生徒指導室が見える

 

(生徒指導室への認知の歪みが甘くてセーフルーム判定になってるのか?最高

あんまり生徒指導室には入って無かったんだろうな)

 

とはいえ完全な生身の状態

どうにかこうにか、

不在がバレないように昼休みが終わる30分くらいを目安に脱出する必要がある

 

 

 

(ペルソナへの覚醒はまだ時間が無いか…?どうにか上手く抜け出そう。

隠密ゲー経験と鴨志田の肉体スペックがあればいける、いけるはず、いけるかなぁ…)

 

不安になりながらもセーフルームをこっそりと出る

 

周囲に敵影は無い

 

生徒指導室が入り口すぐ近くな事を考えると出口も近いはず、と廊下を進むことにする

 

 

(しっかし、これまた鴨志田とは趣が違う…)

 

そこは、

なろう小説の挿絵でよく見るような『砦』だった。

年季を感じるシンプルな石材の建築で、男の子ってこういうの好きなんでしょって感じの無骨な内装。いい意味でパレスっぽく無く、ヨーロッパの何処かに普通にありそう。

 

鴨志田の赤を基調とした城の方がパレスとしてのセンスはあったな、などと思いつつ

装飾こそ少ないものの機能美のある風景を堪能しながら歩けば、角を曲がった先に大きな扉が見えた

片側だけ空いており、外の、現実世界と同じ認知の風景が広がっている

 

だがしかし、砦の入り口には当然見張りの兵が居るわけで。

 

(どうにか、一番確率の高い方法を取らなければ…考えろ…)

 

(校長はこの学校を砦と認識していた。砦は、敵から国民とか国そのものとかを守るもの

この場合、国民は校長と捉えても良いだろう。自分を守ってくれる建築物みたいなものとこの学校を思ってる

入り口の兵士?騎士?は守ってくれる人材なんだろう)

 

兵士シャドウが、そのシャドウ的デザインのお面をポリポリと掻いてあくびをしているのを影から見つめる

 

(となると敵は、校長に圧力をかけている特捜部長か、鴨志田あたりか。

鴨志田にはおべっかを使っているが、鴨志田から守るために学校を砦にするのはイマイチ一致しないよな…

特捜部長達しか校長と関わり深い外部人物知らないんだ。違う場合詰みだし、一旦特捜部長らが関係ある前提で行こう。

 

あれか?特捜部長らが領主で、砦を提供した人だけど

色々無茶な要求をしてくるから嫌ってやつか?

うーん、考察材料が原作知識だけだと足りないな。

留まるのはリスクだが、盗み聞きでもしてみよう…)

 

 

しばらくして兵士シャドウは、隣のシャドウと会話を始めた

中でも興味深かった会話が

 

兵士シャドウ

「いやー、最近は平和っすね。」

 

兵士シャドウ2

「そーっすねぇ。ただ、また近くに戦が告知されてるんす。失敗したらまたどえらいことになりますよ」

 

兵士シャドウ

「っすよね〜」

 

 

(告知されてる…特捜部長が告知をしたと仮定するなら

精神暴走事件、この頃に電車関連で一発あった話か…?オープニング近くのムービーのやつ

いやけど校長に何ができる?揉み消しできる職種じゃないし…

他に関係あるとするなら…記者の調査をはぐらかすとか?悪魔コープの話関連…

うーむ、わからん…シンプルにうんこ行きたいとかもあり得る気がしてきた…)

 

 

兵士シャドウ3

「騎士団長、ここで何を?」

 

鴨志田

「ん?」

「あ。」

 

兵士シャドウ3

「先程、尋問をされていた筈では」

 

背後から、1人の兵士シャドウが出てくる

盗み聞きに集中しすぎて背後の接近に気づかない典型的なやつ

 

 

(考えろ考えろ考えろ…カモシダパレスのアン殿パターンだろ?つまり俺は騎士団長と認知されているということ、つまり敵対者ではない、つまり堂々としていればいい!!!)

 

 

 

鴨志田

「少し…お前らの様子を見に、な。」

 

兵士シャドウ3

「様子を?何か我らに粗相をした者でも?」

 

(よっしゃ普通に会話できそうな雰囲気、いけるいける)

内心冷や汗をかきながら、綱渡りで会話を繋ぐ

 

鴨志田

「いいや、少し私語があるくらいだ。その程度なら、兵同士の結束の強化にも繋がる。全く問題は無い」

 

兵士シャドウ3

「それは良かったです。何か、外に御用でも?」

 

鴨志田

「ああ。足らずを調達してくる。」

 

兵士シャドウ3

「了解しました、お気をつけて」

 

 

 

鴨志田

「おつかれ。」

 

 

兵士シャドウ

「お疲れ様です!」

 

(あっぶね〜〜〜!!!選択肢間違えてたら終わってた可能性あったよね?

セーブロード無いしモニター越しじゃなく生で見るシャドウこっわ!

普通に全身鎧着て槍持ってるってだけでめちゃくちゃ威圧感あるんだけど!)

 

動揺を内側に隠し、尊大な態度で扉をくぐる

 

さて帰るかと思った寸前

焦った声が、廊下の先から聞こえてくる

 

兵士シャドウ4

「そっちに逃げたぞ!追え!」

 

鴨志田

「へ?」

 

飛び出してきたのは

黄色いスカーフを巻いた、真っ黒い猫

 

モルガナ

「先回りだと!?チッ、道を開けろぉ!」

 

曲剣をちっちゃい体で振り回しながら突撃してくる、モルガナだった

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