鴨志田転生~ペルソナ5一番の嫌われ役に憑依転生してしまったが、原作知識の力で雨宮蓮に代わって怪盗になり破滅フラグをへし折ってみせる!~   作:DreamFrog

71 / 213
第69話 4/24(日) COOP:節制⑤

〜〜

昼過ぎ

〜〜

 

新島真

「ありがと。」

 

鴨志田卓

「いいんだ、勉強頑張れよ」

 

 

(スケジュールを巻いたおかげで時間が余ったな 何をしようか…)

 

現在は昼過ぎ、新島を塾に送り届けた後。

 

ネットカフェなどでシャワー浴びてから塾に行くことを提案するか迷ったが、

昼間に風呂上がりの状態の女子高生が成人男性の車から出てくる絵面を想像したら最悪だったのでやめておいた※英断

 

 

ピロン、とスマホが鳴る

 

鴨志田卓

「ん?」

 

ーーー

川上貞代とのメッセージ

 

 

 

川上貞代

『今日って、何か予定あります?』

『釣り堀に行くつもりなんですけど、良ければ一緒にどうかと思って。』

『空いてたら教えてください。』

 

 

ーーー

 

 

(うおお!休日の誘いじゃん!!!いやーこれやってみたかったんだよな。昨日いい顔見せた甲斐があったよ…しばらくは時間的余裕もあるだろうし、折角だから行っちゃおう行っちゃおう)

 

 

ノリノリで返信し、教えてもらった釣り堀に向かう

 

モルガナ

「目的地は決まったのか?」

 

鴨志田卓

「ああ。川上先生から釣りの誘いだ」

 

モルガナ

「おお!ワガハイにいい魚を釣ってくれよ?」

 

鴨志田卓

「あー、景品交換形式だから魚は貰えないんだ。」

 

モルガナ

「ガーン!」

 

鴨志田卓

「帰りにスシ〇ーにでも寄ろうな。」

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

市ヶ谷の釣り堀に到着

3000円支払い、釣り竿と練り餌をもらう

中に入って見渡しても、特徴的な黄色の服装が見当たらない

 

(あれ?川上先生、中にいるって聞いてたけど)

 

川上貞代

「おーい!」

 

鴨志田卓

「ん?」

 

…。

 

川上先生が普段とは違う小綺麗な服を着ている……!!!!

※川上先生の私服は各自しっくり来る解釈でご想像ください

 

普段の、『くたびれた同じ服を着回してるのかな』感のある服装ではない川上先生がひどく新鮮に見える。

 

(え、うそ何その私服マジで?えあ…)

(いやけど、そうか。普通に人間なんだから服装着替えることもあるか。3Dモデル作るんじゃなくて衣服買うだけなんだし。あーびっくりした。)

(こういう、固定観念を破壊してくるイレギュラーが一番びっくりするかもしれない…)

 

少し怯んでから、気を持ち直して釣具片手にニコニコで駆け寄る

 

 

鴨志田卓

「すいません、待ちました?」

 

川上貞代

「全然。急に言いましたし、釣りは待つものですから。」

 

女性の変化には早く言及しろと言うし言及を試みる鴨志田卓

 

鴨志田卓

「申し訳ない。いつもと印象が違って気づかず…」

 

川上貞代

「ふふ、暮らしに余裕が出た記念にタンスから引っ張り出して来ました。見苦しく無いですか?」

 

鴨志田卓

「勿論。普段とは違った方向性で…ギャップ萌えって言うんですかね。完璧です」

 

(こう、VR版を遊んでるとかじゃなくガチで現実としてこの世界に来訪してるんだなぁってのを強く感じるよね。こうしてゲーム上のデータ容量やらコストの兼ね合いで割愛されてた要素を感じるとさ。)

 

鴨志田卓

「…はは。俺は幸せ者だなぁ。」

 

「さて、釣り具釣り具。」

 

思わず口から出た、ため息のような小さな一言を

川上貞代の耳は拾っていた

 

 

川上貞代

「…。」

「午後まで迷った甲斐があった………」

♪♪♪〜

 

 

(いやー、釣りは慣れてないんだよな。リアル釣りも素人だし、ロイヤル版でマハタルカオート付きのアクセサリー取るために来たくらいだ)

(無印では特に旨味も無いし来る予定は無かったんだけど…純粋に楽しむためだけのロケーションも素敵だよな。うんうん。全コープMAXを狙ってるわけでもないんだから、気楽にいこう。深刻な方々を救済さえすればいい。)

(餌、練り餌なのが良いよな。うにょうにょしたイソメって敷居が高いし。)

(パ〇ーイソメとかいうブルーベリーの匂いする奴をちっちゃい頃見た気がするけど、この時代ってもうあるんだっけ…)

 

鴨志田に注目していた川上と違い、

ぽけーっと釣り竿に餌を付け始めていた鴨志田卓は川上貞代の呟きを聞けていない

 

 

鴨志田卓

「餌ってこんなもんで良いんです?」

 

川上貞代

「はっ」

「え、ええ。そんな風でも十分呼び込めると思いますよ、多分。」

 

鴨志田卓

「良かった。」

 

(明らかに『完璧じゃない妥協のok』が出たな?まま、釣り方を研究するのも釣り堀の楽しさだろう)

(最高効率とか環境最強武器を擦り倒す必要が無いのは、対人要素も報酬目標もろくに無い趣味の良さだよな…楽しくなってきた…)

 

 

のんびり、釣り糸を垂らした…

 

モルガナ

「…こいつ、この調子だと刺されるんじゃねぇか?」

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

川上貞代 

「改めて、ですけど。」

「昨日はありがとうございました。」

 

鴨志田卓

「気にしないでください。勝手に首突っ込んだ身ですし、まだ完全解決もしてませんから。」

 

川上貞代

「それでも…本当に、軽くなった気分です。自分だと判断がつかなかったから。」

 

いい顔をするようになった川上貞代

見る人が見れば、心の晴れやかさ以外にも何か感情が混ざっているようにも見えるが

 

恋愛ド素人の憑依転生者と性欲塗れの鴨志田卓には淡い感情がわからない

 

 

鴨志田卓

「加害者と被害者の関係でしたら…そうなってしまうのも無理はないですよ。

罪悪感って、武器として扱うとかなり強力ですから。」

 

モルガナ

「…カモシダ!竿引いてるぜ!」

 

鴨志田卓

「む。」

 

リュックから顔を出して教えてくれるももう遅く、餌が取られていた…

 

 

 

川上貞代

「そういえば、鴨志田先生って猫飼ってたんですね。」

 

モルガナ

「猫じゃねぇ」

 

川上貞代

「お返事上手だね。」

 

頭を撫でようとして、手に水がついているのを思い出し眺めるだけに留める川上貞代

その手の動きの意味がわかり微笑ましくなる鴨志田

 

鴨志田卓

「ウチに住んでる相棒のモルガナです。利口ないい子ですよ。リードも要らないし、言葉が通じるし。なぁ?」

 

モルガナ

「猫にリードは付けないだろ。いや猫でもねぇよ!」

 

川上貞代

「なにか怒られてません?」

 

鴨志田卓

「釣った魚が食えないからじゃないですかね。」

 

川上貞代

「はは、そうかも」

 

 

 

餌がふわふわと水面を漂っているかと思えば、針から餌が外れていたらしい…

 

 

 

 

川上貞代

「動物、好きなんです?そんな素振りは見たこと無かったですけど」

 

(まぁ、俺自身の事を話してもいいかな。川上先生が警察みたいにガッツリ鴨志田の記録を遡ることもないだろーし。)

 

 

鴨志田卓

「かなり好きですよ。どちらかというと、犬猫ってより虫やヒトデの類が好きでした」

 

川上貞代

「意外。仮面付けたライダーとかからですか?」

 

鴨志田卓

「普通に水族館や原っぱに居る本物を見て、ですね。

こんな奴らに意識なんてあるのか?って奴らが意識を持って動くのが、なんとも言えない良さがあるんです」

 

 

 

(ペルソナ3と4によく居るシャドウ達の造形がドンピシャ好みなのも、そういう好みが反映されたのかなぁ。 3に居るフラフープ砂時計みたいな子めっちゃ可愛いと思う)

 

(ペルソナ5は結構顔面があったりして意識ありそう感強いのが多いけど…デカラビアとかめっちゃ好きだな 物理弱点で儚い所含めて)

(オクムラパレスに行くのが楽しみだ)

 

憑依転生者はペット飼育に覚えがある

一人暮らし独身男性の、癒しを得つつ仕事で家を開けても可哀想じゃない存在として

水槽で飼う生き物を好んでいた

 

特にペルソナを始めてからはデカラビアに似たヒトデを飼ったりしていた

心配ではあるが職場の同僚にも良く話していたので、きっと憑依転生して居なくなった後も救助してくれているだろうと考えている

 

 

鴨志田卓

「王道の猫ちゃんワンちゃんも良いんですけど、飼育難易度や費用も高いですからね。」

 

川上貞代

「あー、なんかわかる気がします。王道からちょっと外れた魅力のあるキャラが妙に刺さる時期」

 

鴨志田卓

「…中二病とか思ってません?」

 

川上貞代

「いやいやそんな…漫画やゲームで最初に死ぬ悪党とか好きそうだなとか思ってませんよ」

 

鴨志田卓

「ゔっっ……」

 

川上貞代

「ちょ、そ、そこまで効きます!?」

 

(鴨志田に転生しても結構嬉しい寄りでエンジョイしてるのを見透かされた気がしてめちゃくちゃ恥ずい………)

 

 

 

Criticalな一撃を喰らいDownしていると

鴨志田の釣り竿が大きく引かれ始めた…!

 

 

川上貞代

「あ、ほ、ほら!引いてますよ!当たったんじゃないです!?」

 

 

鴨志田卓

「うおっと!どれどれ…?」

 

 

川上と、楽しく釣りをして過ごした…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜

〜〜

 

帰り道、 

川上から電話が掛かってくる

 

 

川上貞代

『もしもし、今大丈夫です?』

 

鴨志田卓

『大丈夫ですよ。』

 

鴨志田卓は渋谷におり

吉田寅之助の演説を聞きに、ブチ公前まで向かっている所だった

太陽コープの、シャドウから大量に金を強請れるようになる話術を教えてくれるあの人である※語弊あり

 

川上貞代

『今日はありがとうございました。1人とはまた違った楽しさというか…。』

『また、迷惑じゃ無ければお願いします。釣り以外でも、良いですから…』

 

鴨志田卓

『ええ。』

 

心底嬉しそうな笑声で返事する

 

鴨志田卓

『何も迷惑では無いんですが、色々やる事が多いせいで…即応できるのは稀かもしれないです。日程すり合わせで遊びましょう』

 

川上貞代

『インターハイ予選も近づいてますもんね、了解です。それじゃあ、また学校で。』

 

鴨志田卓

『はい。』

『また私服の川上先生と会える日が楽しみです。では。』

 

川上貞代

『っ』

♪♪♪〜

 

 

電話を切る

 

鴨志田卓

「あれ?最後なんか言おうとしてたか…?まぁいいか」

 

(電話ってこういうとこあるからもどかしくなるよな。重要な事ならメッセージも届くだろ、うんうん)

 

(コープ進行後のお電話システムってテンション上がるよな。現実になってもあるんだなぁ…なんかモテてるみたいで幸せな気分になる。完全にリフレッシュできたし、明日からも頑張るぞ…!)

 

コープ終了後電話があるのはロイヤル要素であり、今の電話がシンプルに川上貞代の好意で掛けられた事を

鴨志田卓は気づいていなかった…。

 

 

決意を新たにしながら渋谷を歩いていると、問題なく演説している吉田寅之助を発見できる

 

 

吉田寅之助

「未来を担うはずの若者が、未来を描けないでいるのです。」

 

 

(おお、見事に見向きもされてない。ほんと頑張ってるよなぁ。)

(ん?)

 

 

雨宮蓮

吉田の演説を手伝った…

 

 

(…………え、なんで既に雨宮くんいらっしゃるんですか??????)

(そうかこの前雑談のメッセージ送られてきた時に牛丼屋でバイトしたって言ってたな!?それか…!)

 

どうにか演説術を教えてもらったり接触したいが、バイトもできないし若者でも無いから望みが薄いと考えていたため

聖地巡礼として眺めるくらいはしたいなと考えてここに来た鴨志田卓

 

しかしそこに

プラカードを持っている雨宮蓮を見つけてしまった

 

しばらく眺めていると

原作のイベント通り、近くで発生した喧嘩を諫め、『ダメ寅』と言われて怯み

 

演説を終えて、後片付けを始めている。

この後雨宮蓮と2人で会話を始めるのだろう

 

下手にバレて邪魔してしまってもいけないので、こっそり帰ることにした

 

 

 

 

平和な雨宮蓮は、その暴力的なまでのコミュニケーション能力の矛先を持て余していた

 

興味を引いたものに対して手当たり次第にコミュニケーションを行っており

牛丼屋バイトに疲れて3日で辞めることにした時、

自分の何倍も疲れていそうなオーラが出ているが目が死んでいないおじさんに目をつけていた

 

コープ進行に関わるようなメンバーを狩り尽くさん勢いで人々に接触している…!

 

 

鴨志田卓

「…はは、これなら全員を全員完璧に救済する必要は無さそうだな。」

 

モルガナ

「救済っていうと…カワカミを助けたような話か?」

 

鴨志田卓

「そうそう。コーチから言われてる、助けてやった方が良い人とか 助けると良い協力者になってくれる人が居てな。」

「良かったよ。雨宮が関わってくれるなら安心だ。」

 

(塔コープの織田くんも対応してくれるだろうか?あ、刑死者コープの岩井さんは俺がやらないと駄目だな。先んじて接触しとかないと…)

 

モルガナ

「…ずいぶん信用してるんだな。」

 

鴨志田卓

「コーチが、モルガナの次にお墨付きをしてた人材だからな。俺の問題に引き込む真似はしたくないんだが、こうして現実世界の事をやってくれるのは大歓迎だ」

 

モルガナ

「ワガハイの次にか!そりゃあ高く買われてるんだな!」

 

モルガナの機嫌が悪くなるのを未然に防ぎながら家に帰った…

パレス内でのお名前表記をコードネームにするかどうかを迷っております。演出的に好みな/見やすい方を教えてください

  • 原作と同じ本名表記
  • わかりやすいコードネーム表記
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。